パブリック・コメント(意見公募)を実施します。

直島町生活排水処理構想(案)について
パブリック・コメント(意見公募)を実施します。
1.意見を募集する計画
直島町生活排水処理構想(案)
2.策定の趣旨
川や海などの公共用水域の水質改善と町民の皆さんが快適で衛生的な生活を実感
できる環境づくりをめざして、下水道、合併浄化槽などの生活排水処理施設の整備を
総合的かつ計画的に推進するための基本方針です。
3.意見募集期間
平成27年11月13日(金)まで
4.直島町生活排水処理構想(秦)と関係資料の入手方法
直島町ホームページに概要版を掲載しておりますのでそちらのリンク先からダウ
ンロードしていただくか、開庁時間内に直島町環境水道課窓口までお問合せください。
5.意見の提出方法
直島町生活排水処理構想(案)に対するご意見を、任意のA4サイズの用紙に氏名・
住所(※意見以外は公表しません)を記入の上郵送(当日消印有効)、または直島町
役場の開庁時間内にご持参いただくか、FAXまたは電子メール(宛先:直島町環境
水道課飢血doul@bwn.naoshima.lgjp)にて募集期間内に提出してください。
繋電話での受付はいたしません9_
6.募集篇異の発表
いただいたご意見は、それらに対する考え方とあわせて直島町ホームページに掲載
いたします。直接個別の回答はいたしません。
7.提出先・聞合せ先
〒761・3110
香川県香川郡直島町1122番地1
直島町役場 環境水道課
電 話:087・892・2225
FAX:087・892・3888
メール:Suidoul@bwn.naoShima.1g.jp
平成 27 年度
直島町生活排水処理構想(案)
概 要 版
平成 28 年 1 月
直 島 町 環 境 水 道 課
目
次
1. 生活排水処理構想の概要
1
2. 生活排水処理構想策定の目的
2.1 概要
2.2 香川県全県域生活排水処理構想
2.3 直島町生活排水処理構想
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3
3
3.生活排水処理構想策定の経緯と背景
3.1 県構想との関係
3.2 市町構想策定の経緯
3.3 市町構想策定の背景
3
3
3
4
4.直島町生活排水処理構想のまとめ
4.1 生活排水処理施設整備の方針
4.2 生活排水処理施設の整備計画
5
5
5
1.生活排水処理構想の概要
①直島町の概要
直島(なおしま)という地名は、保元の乱で敗れた崇徳上皇が讃岐へ配流される
途中、この島に立ち寄られたとき、島民の純真素朴さを賞して命名されたと伝えら
れています。
徳 川 時 代 に は 、幕 府 の 天 領( 直 轄 地 )と な り 、瀬 戸 内 海 の 海 上 交 通 の 要 衝 を 占 め 、
海運業や製塩業の島として栄えました。大正 6 年になると三菱鉱業、現在の三菱マ
テ リ ア ル( 株 )直 島 製 錬 所 が 設 立 さ れ 、以 来 、島 は 飛 躍 的 な 発 展 を 遂 げ て き ま し た 。
さらに、平成元年には、福武書店、現(株)ベネッセコーポレーションが直島文
化村構想の一環として国際キャンプ場をオープン。その 3 年後にはベネッセハウス
を開設するなど、文化性の高い島としても発展してきています。
明 治 23 年 5 月 に 直 島 村 と な り 、 昭 和 29 年 4 月 1 日 、 町 制 の 施 行 に よ り 直 島 町 と
なり、現在に至っています。(出典:直島町ホームページ)
一方、公共下水道の整備率は、平成 20 年度で 100.0%であり、汚水整備は完了して
います。
②行政人口
直島町の将来人口は、県の将来人口の設定との整合を図るため「第 4 次香川県全県
域生活排水処理構想 香川県及び市町の将来人口の設定 平成 27 年 3 月 香川県」に
基づきました。ただし、平成 25 年度については、住民基本台帳に基づきました。
単位:人
平成 25 年度
(基準年次)
平成 32 年度
(中間年次)
平成 37 年度
(目標年次)
平成 47 年度
(長期目標年次)
3,174
2,900
2,700
2,300
③特定環境保全公共 下 水 道 ( 直 島 処 理 区 )
平 成 24 年 度 事 業 計 画 変 更 認 可 に 示 す 全 体 計 画 区 域 110.7ha を 処 理 区 と し ま し た 。
④農業集落排水施設
農業集落排水施設関係の事業は行っていません。
⑤合併処理浄化槽
直島町は、浄化槽設置整備事業の普及を進めています。
(浄化槽市町村整備推進事業は実施しません。)
要旨
ⅰ)整備手法は、従来からの手法を継続します。(公共下水道、合併処理浄化槽)
ⅱ)公共下水道は、既定の事業計画及び全体計画にしたがって、計画的に整備を進め
ます。
ⅲ)今回の構想では、全体計画区域外の未処理地区においては合併処理浄化槽(個人
設置型)による普及を進めます。
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2.
生活排水処理構想策定の目的
2.1 概 要
( 1) 生 活 排 水 処 理 構 想
生 活 排 水 処 理 構 想 と は 、公 共 用 水 域( 河 川・海 域・水 路 な ど )の 水 質 を 改 善 又 は
保 全 す る と と も に 、生 活 環 境( 水 洗 便 所 に よ る 快 適 な 生 活 、水 路 や 側 溝 の 水 質 汚 濁
や 臭 気 、蠅 や 蚊 の い な い 衛 生 的 な 住 環 境 な ど )の 向 上 を 推 進 す る た め 、生 活 排 水 処
理施設の整備を計画的・効率的に行うことを目的とする構想です。
( 2) 生 活 排 水 処 理 施 設
生活排水処理施設とは、生活排水(生活に起因する廃水でし尿及び生活雑排水)
を適正に処理する施設で、次のようなものです。
●
下水道
①公共下水道
②特定環境保全公共下水道
●
農業集落排水施設
●
漁業集落排水施設
●
コミュニティー・プラント
●
合併処理浄化槽(個人設置型・市町村設置型)
下水道は、生活排水以外にも工場排水や営業排水などもあわせて処理します。
な お 、単 独 処 理 浄 化 槽 は 、し 尿 は 処 理 で き ま す が 、生 活 雑 排 水( 台 所 排 水 、風 呂 排
水 、手 洗 い 排 水 )は そ の ま ま 水 路 や 側 溝 な ど に 流 れ 出 ま す の で 、生 活 排 水 処 理 施 設
ではありません。
( 3) 都 道 府 県 構 想
都 道 府 県 で は 、各 種 汚 水 処 理 施 設( 生 活 排 水 処 理 施 設 と 同 じ )の 特 性 、水 質 保 全
効 果 、経 済 性 な ど を 考 慮 し 、市 町 村 の 意 向 を 踏 ま え た う え で 、汚 水 処 理 施 設 の 整 備
に関する総合的な「都道府県構想」を策定することになっています。
都 道 府 県 構 想 と は 、市 町 村 が 策 定 し た「 生 活 排 水 処 理 構 想 」に 基 づ き 、都 道 府 県
が各市町村と調整を図り、とりまとめたものです。
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2.2 香 川 県 全 県 域 生 活 排 水 処 理 構 想
香 川 県 で は 、地 勢( 温 暖 少 雨 、狭 い 土 地 で の 高 度 利 用 )か ら 公 共 用 水 域 が 水 質 汚
濁 の 影 響 を 受 け や す く 、そ の 汚 濁 の お も な 原 因 が 生 活 排 水 で あ る た め 、生 活 排 水 対
策 の 一 つ と し て 生 活 排 水 処 理 施 設 の 整 備 を 促 進 す る た め に「 香 川 県 生 活 排 水 処 理 構
想(以下、「県構想」という。)」を策定しています。
ま た 、香 川 県 は 汚 水 処 理 人 口 普 及 率( 行 政 人 口 に 対 す る 生 活 排 水 処 理 施 設 を 利 用
し て い る 人 口 の 割 合 )が 全 国 的 に も 低 い 水 準 で 推 移 し て い ま す 。香 川 県 は 、よ り 一
層 、 生 活 排 水 処 理 施 設 の 効 率 的 か つ 適 正 な 整 備 を 進 め る た め に 、 平 成 28 年 3 月 を
目途として県構想を策定します。
2.3 直 島 町 生 活 排 水 処 理 構 想
直 島 町 は 、三 菱 マ テ リ ア ル (株 )直 島 製 錬 所 が 設 立 さ れ 、以 来 、島 は 飛 躍 的 な 発 展
を 遂 げ て き ま し た 。さ ら に 、平 成 元 年 に は 、福 武 書 店 、現 (株 )ベ ネ ッ セ コ ー ポ レ ー
シ ョ ン が 直 島 文 化 村 構 想 の 一 環 と し て 国 際 キ ャ ン プ 場 を オ ー プ ン し 、そ の 3 年 後 に
はベネッセハウスを開設するなど、文化性の高い島としても発展しています。
一 方 、 生 活 排 水 処 理 施 設 の う ち 公 共 下 水 道 は 、 平 成 4 年 度 か ら 平 成 20 年 度 に か
け て 汚 水 整 備 を 効 率 的 に 進 め 事 業 は 完 了 し て い る も の の 、わ ず か で は あ る が 未 処 理
地 区 も あ る こ と か ら 、水 質 保 全 効 果 、経 済 性 な ど を 考 慮 し た 生 活 排 水 処 理 施 設 の 整
備に関する総合的な構想を策定する必要があります。
3.生 活 排 水 処 理 構 想 策 定 の 経 緯 と 背 景
3.1 県 構 想 と の 関 係
県 構 想( 全 国 的 に は「 都 道 府 県 構 想 」と 総 称 し ま す 。)は 香 川 県 が 県 下 の 生 活 排
水処理施設の整備を推進する総合的な構想として策定するものです。香川県では、
各 市 町 が 策 定 す る 市 町 生 活 排 水 処 理 構 想( 県 構 想 で は「 市 町 計 画 」と い う 。)を と
り ま と め す る な か で 、技 術 的 助 言( 策 定 要 領 や 作 業 マ ニ ュ ア ル の 提 供 並 び に 事 業 間
の調整)を行います。
市 町 は 、こ の よ う な 技 術 的 助 言 を 受 け な が ら 、整 備 の 方 針 や 整 備 計 画 を ま と め た
生活排水処理構想(以下、「市町構想」という。)を策定します。
3.2 市 町 構 想 策 定 の 経 緯
これまでの市町構想の策定は、県構想の策定と関連して行われてきました。
県 構 想 は 、 平 成 6・ 7 年 度 の 2 ヵ 年 で 策 定 し 、 平 成 8 年 6 月 に 公 表 し た も の が 第 1
次 構 想 で あ り 、平 成 12・13 年 度 の 2 ヵ 年 で 策 定 し 、平 成 14 年 6 月 に 公 表 し た も の
が 第 2 次 構 想 で あ り 、平 成 17・18 年 度 の 2 ヵ 年 で 策 定 し 、平 成 18 年 6 月 に 公 表 し
た も の が 第 3 次 構 想 で あ り 、 平 成 26・ 27 年 度 の 2 ヵ 年 で 策 定 し よ う と す る も の が
新構想(第 4 次構想)になります。
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直島町の構想策定の経緯は次のとおりです。
●
旧構想
下水道エリアマップや農業集落排水エリアマップといった各事業所管課が
作 成 し た 整 備 構 想 を ま と め た も の で 、こ れ ら の 整 備 エ リ ア を 除 く 地 域 を 補 完 す
る意味で合併処理浄化槽の普及を行うという内容です。
●
現構想
集 合 処 理( 単 独 公 共 下 水 道 )と 個 別 処 理( 合 併 処 理 浄 化 槽 )の 整 備 手 法 を 用
い経済性の検討を行いながら効率的な集合処理区や個別処理地域を設定しま
した。
●
第 4 次構想
県 構 想 は 、社 会 情 勢 や 事 業 制 度 の 変 化 な ど に 応 じ て 逐 次 見 直 し を 行 う こ と と
し て い ま す 。 香 川 県 は 、 第 4 次 構 想 の 基 準 年 次 ( 平 成 25 年 度 ) に お け る 汚 水
処理人口普及率や少子化に伴う人口減少及び近年の厳しい財政状況などを踏
ま え 、 平 成 47 年 度 を 長 期 計 画 年 次 と す る 新 た な 構 想 を 平 成 26・ 27 年 度 の 2
ヵ 年 を か け 策 定 す る こ と と し て お り 、直 島 町 は こ れ と 連 携 し て あ ら た な 構 想 を
策定します。
3.3 市 町 構 想 策 定 の 背 景
新たな構想を策定する背景は、次のとおりです。
①社会情勢の変化に対応
近 年 の 高 齢・少 子 化 の 進 行 を 想 定 し た 将 来 人 口 に 基 づ き 、適 正 な 構 想 に 見 直
す必要があります。
②効率的な整備
厳しい財政状況の下、生活排水処理施設の整備は一層効率的に行い、最大
限の費用対効果が得られるように努める必要があります。
③住民への情報開示と説明責任
生 活 排 水 処 理 施 設 の 整 備 は 住 民 の 関 心 事 で す 。ど の よ う な 整 備 手 法 で い つ 整
備するのかといった情報を開示し、住民の理解と協力を得ながら整備を進め
ることは行政の責務です。
④事業制度などの変化
各種生活排水処理施設の整備は、各所管省庁が定める事業制度に基づき実
施します。事業制度の見直しや新たな制度の創設さらには事業間の調整方針
といったものは、適宜、反映する必要があります。
⑤県構想との連携
香川県は、現構想を見直し、新たな構想を策定しようとしています。
市 町 構 想 は 、こ れ と 連 携 し 、調 整 を 図 り な が ら 策 定 し ま す 。県 か ら の 技 術 的 助
言(策定要領や作業マニュアルなど)を受けながら策定します。
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4.直 島 町 生 活 排 水 処 理 構 想 の ま と め
4.1 生 活 排 水 処 理 施 設 整 備 の 方 針
( 1) 基 本 方 針
①生活排水処理施設は、現構想の整備手法で引き続き整備します。
●
特定環境保全公共下水道(直島処理区)
●
合併処理浄化槽(個人設置型)
② 厳 し い 財 政 状 況 か ら 、効 率 的 な 整 備 に 傾 注 し ま す が 、限 ら れ た 予 算 の 範 囲 で
確実に実施していきます。
③行政上の判断によるものは優先します。
( 2) 整 備 方 針
①特定環境保全公共下水道
●
直島処理区
平 成 24 年 度 事 業 計 画 変 更 認 可 申 請 書 に 示 す 全 体 計 画 区 域 110.7ha を 処
理区とします。
②合併処理浄化槽
直 島 町 は 、浄 化 槽 設 置 整 備 事 業 で 普 及 を 進 め る 。( 浄 化 槽 市 町 村 整 備 推
進事業は実施しません)
4.2 生 活 排 水 処 理 施 設 の 整 備 計 画
直 島 町 の 生 活 排 水 処 理 の 整 備 計 画 で は 、 平 成 47 年 度 ま で は 、 合 併 処 理 浄 化 槽
(個人設置型)で整備を行うものとします。
公 共 下 水 道 に お い て は 、整 備 事 業 が 完 了 し て い る こ と か ら 、今 後 、施 設 の 長 寿
命化計画を反映した計画とします。
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