八戸のトピックス ■ 特集 未来へ飛躍する八戸工場 三菱製紙八戸工場は、 1964 年12月(昭和 39 年)に、新産業都市八戸市の誘致企業第1号として建設に着手し、1967 年 1月(昭和42 年)に操業を開始しました。その後、国内市場の拡大に併せて設備規模を拡大し、国内有数のパルプ・紙一貫 工場に成長しました。 しかしながら、国内需要の減退、海外からの輸入紙や国内他メーカーとの競争激化により、製紙業界は非常に厳しい状況 にあります。このような状況を乗り越え、将来に向けて企業としての存在価値を高め、未来の地元地域に貢献するためには 更なる競争力強化が必要であることから、2014 年4月に八戸工場と同工場構内の関連子会社の事業を再編し、エム・ピー・ エム・オペレーション株式会社を設立しました。これにより、業務の集約に加えて意思決定の迅速化と機動力の向上が図られ、 ■ 薄物板紙の開発 近年、ファーストフードやコンビニエンスストア業界などで 増加しているテイクアウト用途や、コンパクト化するパッケー ジ用途で使用される板紙において、特に薄物板紙の需要が広 がっています。 これら需要に対応するため、これまでの弊社板紙で培ったノ ウハウを活かし、薄物でありながら抜群の加工適性を有する薄 物板紙「三菱ピュアプレート」を開発しました。 特 集 新商品の開発、新規事業探索への柔軟な対応とともに、お客さまのニーズや国内外の情勢変化にいち早く対応した施策を実 ∼ 新商品開発と新規事業探索 ∼ 行できる体制となりました。 エム・ピー・エム・オペレーション株式会社では、今後ますます重要となるグローバル市場をターゲットに、海外において普 及が進んでいる産業用インクジェット印刷機に適応した用紙を中心とした輸出の拡大、強化を目指しています。地元の青森 県や八戸市とより一層協調しながら、地域に密着した企業として、引き続き地元経済の活性化に貢献し、八戸から海外へ、 そして未来へ飛躍する企業として地元とともに成長、発展してまいります。 ■ 焼却灰等の有効利用の検討 工場で発生する製紙スラッジ、石炭灰などの有効利用を検討 しており、このたび、再生材料を 70% 以上利用した第 1 種 改良土の人工埋戻材(商品名:リグローブ HB-05S)を開発 しました。 土壌汚染対策法施行規則、ダイオキシン類による大気の汚染、 水質の汚濁、及び土壌の汚染に係る環境基準などの基準値を満 たしており、エコマーク認定(第 14131006 号)を取得しま した。 人工埋戻材 リグローブ HB-05S ■ アグリビジネスの検討 主力事業の洋紙市場が縮小する中、新たな事業検討の一環として、工場のエネルギーや資材を活用したアグリビジネス(イ チゴ栽培)の検討を行っています。 2014 年4月、工場の敷地内に、温度制御用の蒸気、照明設備の電気、床やプランターの資材など、工場内で発生したエ ネルギー・廃材を活用してビニールハウスを設置し、夏秋イチゴの「なつあかり」を栽培する実証実験を開始しました。 今後、アグリビジネスの事業性を見極めるべく、 「エム・ピー・エム・オペレーション株式会社」にて規模を拡大しながら、 実証実験を重ねていく予定です。 エム・ピー・エム・オペレーション株式会社 人をモチーフに、三菱製紙の 頭文字「M」をシンボルマーク 化したデザイン。人と人が繋が る「人 の 輪」で「M」を 浮 か び 上 が ら せ『協 力』と『調 和』を イメージしています。 コーポレートマーク 9 三菱製紙コーポレートレポート 2015 三菱製紙グループの事業展開 三菱製紙コーポレートレポート 2015 三菱製紙グループの事業展開 10
© Copyright 2024 ExpyDoc