【抄録】ランチセミナー

ランチセミナー
ランチセミナー
第 7 回 日本医療教授システム学会総会
ランチセミナー 1
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JSISH 用語集∼これでもっと抄録集が読みやすく
なる∼
自治医科大学
ファシリテーター:淺田 義和
【事前テスト】以下の用語を説明してください。※実際に紙に書いたりしなくても構いません
が、意味を知っているかどうか検証してみてください。
(1)ADDIE モデル(2)ARCS モデル(3)形成的評価
(4)デザイン研究(5)マスタリーラーニング(6)メーガーの三つの質問
(7)事前テスト(8)LMS(Learning Management System)(9)カークパトリックの 4 段
階評価
1 つでも分からなかったものがある方:本ランチセミナーでは、こうしたインストラクショ
ナルデザインの分野における用語解説を行います。ご興味のある方、
「そもそもインストラク
ショナルデザインって何?」と思われた方は、下記【ランチセミナーのご案内】をお読みく
ださい。
全て的確に答えることができた方:あなたは、本ランチセミナーで扱う内容を十分に理解し
ていると思われます。参加していただくことは可能ですが、知識の復習に止まってしまう可
能性がありますことをご理解いただければと思います。
【ランチセミナーのご案内】
医療教授システム学会では、主に医療者教育をテーマとした演題等を扱っています。また、
その特徴の一つして、教育工学(インストラクショナルデザイン)の知見を多く取り入れて
いるということが挙げられます。
インストラクショナルデザインは教育を効果的(教育の出入口を明確化し、目標達成を目指
す)
・効率的(費用対効果を高める)
・魅力的(もっと学びたいと思わせる)なものへと改善
するための方法論です(1)。学会誌「医療職の能力開発」や学会総会の発表抄録では、このイ
ンストラクショナルデザインの知見を取り入れた多くの投稿があります。これらの論文等は
教育実践の参考として非常に有用ではありますが、一方で教育工学の分野における用語が多
く含まれております。例えば、冒頭の【事前テスト】で触れた用語などです。このため、こ
の分野にはじめて関心を持たれた方々にとっては読み進めることがやや難解に感じられるこ
ともあります。
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そこで、本学会では「用語集」を作成し、特にインストラクショナルデザインに関する用語
について、その概念を理解するための手助けができるよう、取り組んでいます。2014 年 3 月
に行われた第 6 回日本医療教授システム学会総会においてその第一案を提示させていただき
ました(2)。今回はその内容に関する改善を行い、改定したものを提示・配付させていただき
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ます(紙媒体および PDF での配付)
。
ランチセミナーの時間においては、
(1)
【事前テスト】の解説
(2)第 7 回総会の演題抄録において、
「これだけ分かっておくと便利!」とピックアップした
用語解説
の 2 点を行わせていただきます。また、限られた時間ではありますが、会場からの質疑応答
を含めての用語解説を行っていきたいと考えております。
初日のランチセミナーの時間帯ということもあり、残念ながら午前中に行われる大会長講演
や事例検討会には間に合いませんが、午後のポスター、および 2 日目の事例検討会などにご
参加される際はこのランチセミナーでの学びをもとに有意義なディスカッションを行ってい
ただければと思います。
!
1)鈴木克明.e Learning 実践のためのインストラクショナル・デザイン.日本教育工学会
!
論文誌.2006 ; 29(3)
:197 205.
2)淺田義和.JSISH ISD 用語集紹介.第 6 回日本医療教授システム学会総会;2014
<MEMO>
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ランチセミナー 2
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看護師の成長・発達を支援する研修プログラム
獨協医科大学越谷病院1)、広島文化学園大学大学院2)
ファシリテーター:浅香えみ子1)、岩本 由美2)、池上 敬一1)
このセミナーでは、看護を社会、医療・ヘルスケア、国民の生活を支える基本的な機能と
とらえ、それぞれのニーズに対応できる看護師に育つ・育てる研修プログラムのあり方につ
いての考え方・方法論についてディスカッションしたいと考えています。
ディスカッションのテーマ(案)
●看護のミッション・魅力を子供たちにアピールし、看護師の志望者を増やす動機づけ
●看護師のキャリアを選択した学生に、効果的・効率的・魅力的な学習環境を提供し、
「看
護師のキャリアを選択してよかった」
「ここで素晴らしい学びを経験した」という美的な
評価を得る
○インストラクショナル・シミュレーション
●看護師の視点で基礎看護教育と連携した新人看護研修
○ワークプレイスラーニング
○パフォーマンスではカークパトリックのレベル 3 を達成する
○「この病院を選択し、この部署に配属されてよかった」という美的な評価
●生涯発達を支援する組織文化
○学習する部署
○組織のパフォーマンス向上の PDCA サイクル
○Chief Learning Officer と ID チーム
<MEMO>
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ランチセミナー 3
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JSISH 資格制度が目指すもの
獨協医科大学越谷病院1)、熊本大学大学院2)
ファシリテーター:浅香えみ子1)、鈴木 克明2)
日本医療教授システム学会は日本シミュレーション医療教育学会と連携し、
シミュレーショ
ン医療教育に関わる資格制度を設けることで合意しています。
合意事項は
1.シミュレーション医療教育の教育者・インストラクター養成の基盤に ID を置く
2.スキルラボ・シミュレーションセンターの管理者等の資格認定制度を設置する
両学会が目指す資格制度・案「医療者教育認定インストラクター」
1.教育機関・医療機関に設置、教育・トレーニングで良質・安全な医療を実践
2.まずデザイナー
3.つぎにインストラクター
4.プロセスは共通
a.エントリー
b.インターン
c.評価と認定
JSISH が目指す資格制度・Chief Learning Officer@医療機関
1.バランススコアカードの業務プロセスの視点および学習と成長の視点を戦略的に改善
し、病院の成長を支援する
2.医療者教育認定インストラクターのチームを支援する
JSISH ファカルティ制度導入
ファカルティの役割
1.会員としての活動に加え、以下の活動に積極的に関わる
2.JSISH の活動を主導する人材で将来の理事候補者
3.地域支部の運営
4.委員会とその事業を推進
5.JSISH 会員のロールモデルとして所属する組織のパフォーマンス向上に貢献
6.学会の資格取得
7.その他
ファカルティの要件・選出
1.引き続き 5 年以上本学会の会員であり会費を完納している
2.最近 5 年間に医療教授システム学に関する参加・業績がある(JJHPD 投稿など)
3.初年度は自薦・他薦
4.人数の配分
a.正会員の 15% 上限
b.正会員の職種と地域的な均一性を考慮
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ランチセミナー 4
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医師臨床研修をデザインする
獨協医科大学越谷病院
ファシリテーター:池上 敬一
このセミナーでは、以下のコンセプト・方法について解説いたします。
医師のコンピテンシーを設定する
地域の特性と病院のミッションを反映したコンピテンシー・アビリティを同定
臨床研修の出口を設定する
医学生への説明義務
1.何ができる医師になれるのか?(ゴールを示す)
2.ゴールを達成したことをどうやって評価するのか?
3.ゴールに到達するプロセスはどのようなものか?
研修医への説明義務
1.ローテーションで何ができるようになるのか?
2.できるようになったことをどうやって評価するのか?
3.できるようになるための学習・トレーニングプロセスは?
臨床研修の構造
1.構造化:学習目標までの道のりにどのような要素があってそれらはどのような関係を
構成しているかを描き出す
2.系列化:構造化で描き出した要素をどの順序で学習すべきかを決める
「できる医療者」のパフォーマンスを学習するためのマトリックス
1.ブルームのタキソノミー(縦軸)
2.メリルのタキソノミー(横軸)
学習方略の決定
1.学習目標の達成を支援する研修方法の工夫
2.メリルの ID 第一原理
3.パリッシュの ID 美学第一原理
4.シミュレーション医療教育の原理
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