九州工業大学学術機関リポジトリ Title Author(s) Issue Date URL 水溶液中におけるオゾンの分解 中村, 英嗣; 中西, 治雄; 原, 泰毅; 長田, 英世 1979-09-01T00:00:00Z http://hdl.handle.net/10228/4156 Rights Kyushu Institute of Technology Academic Repository 九州工業大学研究報告{工学)No.39 1979年9月 197 水溶液中におけるオゾンの分解 {昭和54年5月30日 原稿受付) 環 境 工 学 教 宝 中 村 英 嗣 環境工学教室(大学院)中 西 治 雄 環境工学教室 原 泰 毅 環境工学教室長田英世 The Deco11Tposition of Ozone hl Aqueous Solution by I−lidetsllgu NAKAMURA Haruo NAICANISI−II YaSutake HARA IIideyo OSADA Ab呂h・nct Although tlle 1{illetic of the decompositiζ)n of dissolved ozmle ill acidic sohldon h≡ls beell illvesUgated by mally worke五’s, various Teactiα101’ders al1〔l pl−I depelldellc〔珪…were 1℃pol’ted・ ln order to cOIlsider the reasoll of this disagl・eemellt, experinlents of ozolle deconlpositioll in乱cidic solution were carried out by u$ing three differellt reactors;(1)a opell reactor which does n⑪t dis札1rb the diffusi⑪110f dissolved ozolle to the at1110spllere,{2)≡l sしirred reactol’whicll is 5i11〕ilaI’ to the opell reactor except having thεsti1’且℃r alld(3)aclos{∋〔l reactoll sinlilar to t]]ose o「Moro・ oka. Fronl the res11|ts of these experil〕]ellls, the following colldllsions were obtailled、 The col} celltratioll of {〕zolle decreased as the reslll[s of the decomPositioll alld tlle diffusioll to tl1{} a{nlo5Pllere. 13y usillg the dosed reactor,、vhich n〕illinliz(三〇zone diffusiol1・tl、e self・deco111Posト tion nlahlly occurred and the decolllpositio11】°ate is depel]d〔…nt uPo111hree・haives Power of ozolle collcentratioll and ol]e−half of hydl・oxyl iα1、 But in the stirred I℃臼ctor、 diffllsioll is pred(ハmillallt and the rate⑪f ozolle decreasing is 〔}f tlle fil’st ol’der 、vi[h resP{三ct 亡() ozone collcel】ヒra亡ion and lllsenslhve to hvdroxvl loll collcentratlo11. にっいては研究者間の解析結果の不一致ははなはたし 1鵠言 @ い.オゾンの水洲中での分解醐は種々提出されて 水道ホの塩紫処理では比較的安定な有機塩素化合物が いるが,酸性側で1ま11)および②式の形で示すのが一股的 ]誠し,その人体への有害性を指摘する声もあり、代替 である。 ㌶㌫:鷲㌘慧;≧ −4〔・・〕/亙↓=占〔・・]・ (1) 馳が悪い抽そのすべてが塩鋪鋼であるが酒 R=止・〔°}1』〕” ② 欧でのその歴史は古く,1891年ドイツでは実験プラント ここでたはオゾン分解の見かけの反応速度定数㌦,は反 力瓢され溺在ではフランス等の水道で.1目当糠用化 応速雌数,・浦よ伽はオゾン濃度および水酸一伺’ン されている;1 濃度に関する反応次数とする。 オゾン水治液の反応性に関する研究は多故報告されて オゾンの自己分鯖iに関する研究例を、実験方法,pH調 いるが1最も基本的なホ溶液中に溶存するオゾンの分解 整荊の種類および分折方法の帽違などで分mし,その代 lgs 裏一1 水中溶存オゾンの分解速度の濃度依存性 CA 塔[…−13.・1 ・・H RiZzuti et且Ls) 吸 収 Kilp田ri〔k et al〔 開放撹拝系 」 HC1α l l KH,PO、+Na,m℃、 CA M加口meter オゾン分1罫反応迭∫實式:−4〔oヨ〕/‘「」=丸[o,]冒〔Ofl−〕胃 UV;紫外分光光度法, CA:沃紫商定による化学分折 表的な5つの例を表一ユに示した。ここで密閉系とは,反 開放撞枠系:上記と同様の条件でさらにマグネティツ 応器中で活液中に溶存するオゾンの大気中への拡散を最 クスターラで130∼150rpmの一定回転速度で溶液を挺 小にするように工夫された実験方法を指し,また開放静 拝した。 置系とは溶翻ゾンは大気中へ舶;:拡散でき.開獺. 翻系:諸剛らと同様の黒のビニールシ叫で覆っ 拝系とはその上に挺持操作を伴うものを意味する。本研 た200mCの注射器を恒温槽中に浸して反応を行った。 究ではこれら5つの方法のうち再現性が比較的良いこと オゾン分解連度の測定をこの3つの反応装置を使っ が期待できる馴系・開放i掘案5よぴ開獺擦で, て,温度20『,30㍉40・,50℃で,オゾン初i鍍2x pH調整剤として硫酸,過塩素酸およびリン酸水素ニナ ]r4∼10xlr㌦}∼θ〃£で行った。 トリウムーリン薩二水素カリウムを用いて,オゾン水溶 2.3.オゾン濃度の分析 液の分撰速度の測定を行ない,その分解速度式のオゾン オゾン濃度の分析は沃素滴定法および吸光光度法に 1鍍およびpll締蹴ついて検討し頃性化エネル よった.沃素瀧法の土胎は唖・ウ化カリウム紬 ギー等の速度パラメータを決定した・ 50m屯のオゾン水溶液を直接混合し, N/]00一チオ蔑酸ナ 2.実験方法 トリウムで滴定した。吸光光度法では反応容器から直接 に反応溶液を吸光光度測定用石英セルに導入し,オゾン 2・1・オゾン水溶液 の紫外部における極大吸収波長(261nm)での吸光度をi目 コミェニュータサーピス社製オゾン発生機Labo 70型 定して定量した。 に純酸紫を約130t/hrの流速で送入し,約50mg/£の 2.4.結果の整理 オゾンを含むオゾンー酸素混合気体を得た。この混合気 pH 7以下での才ゾンの分解は川および回式で示され {‡を嚥(PH 1∼4」)・過螺ξ酬pll 2∼4.5)および る.ここで…の値1ま0.5∼2.5が多くの融者は・て リン酸糠二卦リウムーリン陸二水勲1」ウム緩衝溶 報告されているので,本研醗でも。1=0.5,LL5,2・ 液(pH 4・5∼7)の3種類のPII調整剤(以下硫酸系, 2.5とした場合の速度式の積分形に,一一定温度,一定P1’1 過塩紫姦系およびリン酸塩系と問す)でpH調整を行っ で測定した連度データをプロットして適合する川を決 た]00伽1水活液に気泡塔中で60分間吹き込みオゾン水 定し,見かけの速度定数占を求めた。 溶液を得た・この溶液の才ゾン濃度は2x1『4∼]Ox 次に種々のpHで決定したたを用いて,たの対敢と 田一4脚「μであった・ pIIとのプロットから,反応速度の水酸イオン濃度依存 2・2・反応装置および方法 性を示す指数,」を決定した。また租i々の温度で測定した 開’放静置系1黒ビニール覆をした500m[掲色びんにオ 見かけの速度定致占のArrheniusプロットから分解の ゾン溶液を採取し,恒淫栖中で1†節gして反応させた。 見掛けの活性化エネルギ_を求めた。 199 3.実験結果および考察 . 吸収波長は261nmであり,沃素滴定の滴定量とその吸 3.1.水溶液中のオゾン濃度の定量 光度の問に直線関係があることはこの両者が,とりわけ 水溶液中のオゾン濃度の定量方法には化学分析法7聞, 吸光光度法が反応速度測定の際に有効であることを示 暖光光度法6]門ポーラログラフ法川およびその他の実用 す。又予備実験から純水中およびpH調整した溶液申で 的方法川が知られているが、正確で簡便な方法はまだ確 の反応速度は吸光光度法と沃素滴定法とで良く一致し 立されていないようである。オゾンとヨウ化カリウムの た。 信液反応はそのpHによって反応式が異なるが,中性溶 3.2. 開放撹押系でのオゾン水溶液の分解 液では定量的に反応してヨウ素を遊離し・また才ゾン水 温度30℃、開放澄拝系で吸光光度法により測定したオ 溶液の紫外吸収スペクトルは261nmの波長に極大吸収 ゾン分解率。と時間’との関係を図一2,3,4に示す。 を持つことが知られているので,本研究では沃素滴定法 硫酷や過塩素酸系ではpHl∼3.5の範囲でPHの分解 を利用した化学分析法と併せて簡便な吸光光度法による に及ぼす影1唱ま認められなかったが,リン酸塩系溶液中 定量について横討した。 ではpH 4.0∼6.0の範囲で分解はpHの増大とともに オゾン水溶液の紫外吸収スペクトルから,水溶液中に 速くなった。さらにpH 1∼3.5の酸性では過塩素陸中の 溶存したオゾンは240∼300nmに吸収を持ち,その極大 方が硫酷中よ1〕も分解は速く進行し,イオン麓の分解速 眼収波長はオゾン濃度によらず一定であった・図一1は 度に及ぼす影響が認められた。 PH調整剤として硫酸,過塩素酸およびリン酸塩緩衝溶 前述の方法に従ってこれら連度データからオゾン分解 液を用いたオゾン溶液の261nmにおける吸光度と沃素 速度のオゾン濃度および水酷イオン漂度依存性を検討し 滴定法で求めた醒1ヒ性物質(オゾン)濃度との関係を示 た。過塩素酸系では時間∫とc/c,{ごはオゾン濃度,ご。は す。各溶液の同一PHでのプロットは良い直線性を示す オゾン初濃度〕の対叫とのプロットはpHの全範囲で良 が1溶液のpHが増すにつれてその傾きは大きくな1入 い直線性を示し,分解連度はオゾン濃度に関してユ次で 同一PHでも過塩素薩溶液中では硫酷中より大きい吸光 あることが分った。硫酸系ではpH 1∼3.5の場合は分解 度を持つことが分った。 速度はオゾン濃度の1次に比例するが,pH 3.5の現合は この結果は水溶液中のオゾンは共存するイオン種に 分解率が60%以上の反応後期の適合性が悪くなる。リン よってその溶存状態が異なることを示し,過酸化物やオ 酷塩系では実験の全pH範囲(pH 4、5∼6}でオゾン濃 ゾン化物の生成も考えられるが,この点については検討 していない。しかし別の実験で,純水中のオゾンの極大 1』0 1』0 6 吉 0.80 ロ0・SO :§ i:::: il::: ・・2・ @ …・・2° 0 」 O C。nccntration。f O,(呂]0・n1。1μ) RCacti四、 time{min) 図一1 オゾン濃度と咀光度との閤係 図一2 開放撹持系での硫酸水溶液中のオゾンの分解 ・,lpll 1(ll,SOI),●:1」]1211LSO、), ●:PH 2(C。=7.S]xlr‘nlol/の. ‘11〕ll3(日,Sα1,{,:pll2(llC10、〕、 (D:pl・13(6.62x]0−4mo1/ψ), :1,pll5川ン蹴,1〕 ○:pH3.5(5.35x]r4111・1/f), i継130℃ 2{}n 1・00 3.3. 開放静置系でのオゾン水溶液の分解 6 ㍉、。 瀬3°’C瀾放『葺置系におけるオゾン分肯鞠時間変 三 化を図一5に示す。硫酸系での分解反応は遅く,リン酸壇 ’竃0.6〔; 系での反応は速いが,これらの結巣の時問rと2{1んτ_ § ユ傭)とのプ鞠トは砺の系でともに良い直雛を 芸0.・10 ㍉。 :㌶灘㌫歴蹴次であり・同様 曇 』 o n 20 ・10 60 80 100 120 140 1.00 け R・adi・・tim・(mi・} 三 :o.80 図一3 開放部拝系での過塩棄酸水溶液中の 三 ’;綴慧=_。一・m。1ノの, 誓・・6・ ○・pH 3(S.33XlO−4m・1/の, § ●:PH 3.5(8.76 xユ0−・ln・1/’}, ≡」0 温度・30℃ ξ ニロ む 量 エ 100 0 門 ト 三〇.80 ぺ ’昂 }LSO4(pH 2∼4), リン酸ナ量(PH 5∼7), _ 湿度:3UC 毛!0・4f} (D:pl・15〔C〔]=8、75XlO−4rno1ノ王) 三… O;pH 3〔Co=8.50xIG−4mo1/r), 呂 G;PH 4(C。=7,55×10“4molノ/)、 占 , 色;pH 7(C,=].40×10−4m・1/ψ) 0 10 20 コn .10 5「} Reaction tinle{mil1) 上記のL5次プロットの直隷の傾きから求めた見かけ 図一4 開放撹絆系でのリン酸塩水溶液中の の速度定数占は溶液のpHによって異なワ,その変化の ‘㌃慧一_輌1∫凸, 様子はPH酬」によって特箇馳っ馳酬 頂:pH 5(6.69×lr4molノの, 表わすと,硫陸系では水酸イオン櫻度の〔}.18乗に,リン 認1;;』・76XI°←4m°1/の・ 蹴では0.52乗嚇・1した.堀江…5は・酬と同1・董 の方法で疏酷と水酸化ナ1・リウムでpHを5.8∼8」5に 調整した場合の実験を行ない,分解速度はオゾン濃度の 1.5乗および水酸イオン恐度の0.40乗に比例すると報告 度の]次に比例したコまた分解連度の水法イオン概度依 しており,本実験の結果とほぼ一致した。 雑醜酸樋塩;繊系で1ま三暮めら]、なかったが.1」ン 硫醐・(pH 3}および1」ン薩瓢・P(PH 7}1・おけ 醒系で紛繊融そのU.33乗;・比例した。 ろい脈の灘で測定し鱈ゾン分騨の時間変化樋 KilP、・,i、いらは酬系で,彌によぱずる酬ガ 唱・よ咽一7に示す.反応鯉は激1・よ・て変化する 堀唖化を糎することによ1戊繊鍵鰻お詩 がは励こ継い貢の融でも酪とも・:オゾン纏 ・九醒系とも!こ酬速度財ゾン1豊度に肌て1蹴 のL5次であった謎齪獅A・・h・・ill・プ・ットか1フ で,運雑系で端瓢鮪協・あることを鮪して 酬の活性化エネ,レギー蹴蕊で16.8k・a1/111ポノ おワ,二れらの結果け本研究の結果とは異なろ。 ン酸塩系で]2・‘lkca1/11101であつた。 2(Il 一 盲 Oo、8n 一〇.ε0 .匡 .§ 占 与 Reaction time(min〕 Reaclion lime{min) 図一6 開放静置系での硫酸水溶液中のオゾンの 図一7 開放静置系でのリン酸塩水溶液中の 分解の温度依存性 オゾンの分解の温度依存性 ○:20℃(C・−7.02x10−41・1・1/の, O;20℃(C。=L10×10−・n・。1/の, 頃:30℃(C。=8.50x】0−411・。1μ) ○:25℃(C。=1.30×]0−・m。1/の, ●:40℃(C・=7.40xlr4mo1μ), ■:30℃(C,=L40XlO−・mo!/の, pl113(11空SOJ pH 7(リン酸塩系) 】』〔〕 Lo{1 二〇、εo o(L8〔[ 、… .曇 三 .= 9 0.6D {彗0_60 ’二〇口(i .宮02(l R{≧aclion tilllf≧〔mi]1) ReaCLio1Hime(nユin) 図一8 密閉系での硫酸水溶液中のオゾンの分解 図一9 密閉系での過塩素酸水溶液中のオゾンの 〔DlpH2(C。=10.45xjr4mo1ノの. 分解 ○:pH 3(C,=10.35>qO−・m・1/の, 卍1川2(C。=9,10xlr411・d/の, ●:pH3.5に,=1020×]0−・ln。1/凸, O、pl・13(α=9.59大lr4m・1μ). 温度:30℃ ■:PH3.5(CD=7.75XlOエ4mol/の. 温度130°C ll、],密閉系でのオゾン水溶液の分解 浬度30・Cで,諸岡らと同様の方法で,硫酸,過塩素薩 同様の結果が得られた。 およびリン聴塩系の水溶液中におけるオゾンの分解連度 図一10は硫醒系〔pl・13}、図一11は過塩素薩系での葡々 を潟定した。その結果は開放批拝系や開放静置系におけ の温度でのオゾン分解率の時間変化で、寸’ゾン濃度に関 る結果とは著しく異なり,分解連度は遅かった。国一8は して1,5次式で艶理した時の速度定数から決定した活性 芦襲系での}1・ゾン分解率の時間変化で,この結果から決 化エネルギーは・iifj者で2⑪・5kc日1/mo1・径者で252 ユら 疋した分解速度式はオゾン恐度に関して1.5次であろ kcaUmolであった。 が・水薩イオン濃度に関しては他と比較して特徴的であ 図口2は温度30Cでのリン酸塩での結果で・分爵i{連度 り・pll 3以下ではその影響ぱ認めら:れないが、 PH 3.5以 は硫酸系や過塩素酸系に比較して大きく、オゾン;n度の 上で出蜘蹴であった.過}麟酸系潤9).で醐解 い・ …ぷ耐・i’環脚0・57剰こ比肌た・またリ港 誕は緬剰こ比較して牌・遅いことを除いては一認 塩系(P}15}における分醐i品度依酬を図一13に示し・ 2([2 門1.00 『 LOO o ^ 」r o ロ い 已:0.80 ¢ 0.80 0 = ’」コ o 明 .ゴ 昆0.60 」。」。 ‖o.60 巨 8 甚0.』0 言 三〇.20 8 』 0 ワ0 40 60 8G ln{} 1つO l “R……旧一・}』4° °’°2:,ac㌃。,、。1三{m、ni°・0・0 円 1.00 0 [ 一 〇 む き ほ 5 =0・80 ’二 〇 の ニ こオ の 言 昆o.60 5 E り ほ 旦 o : 書0.40 儒 一. = 「: o ロ ’二 〇 〇 卓=0.20 口 ・ u 」 【冒 』 L 』 R…ti輌m・{mi・) R,、c、i。。、im,(miω これから決定した活性化エネルギーは15・3Kca1/mol についての開放撹拝系,開放静置系および密閉系での分 であった。諸岡らは硫蕨でPH調整した系では分解速度 解率の時間変化の比較を示す。pH 2の場合は10%分解に 財ゾン曄の1・5惑鵡材ンi鍍の028乗砒例 要する日寺問醐放欄1系で9分.開㈱1隠で22分,密 し・活性化エネルギーは17・9Kcal/mdという結果を報 閉系で39分であった。 PH 5の場合は50%分解に要する 告しているが・酸性側での本実験の結果では,活性化工 時間は開放撹搾系で14分,開放静IR系で]5分,密閉系で ネルギーはpH詞整剤によって異なり,水酸イオン濃度 29分であった。pH 6の場合は前二者と比較するとこの差 鮪性に諾干の差異が認か5れた. はほとんどなくなり,分縦度の反応系によ誌はなく 4.結言 なる・ 、 pH 2での大気中へのオゾンの逸散が抑制されるより 園一]4にpH 2(職剰およびpll 6 eル醜系) 嬬閉系でのオゾンの分鞭度が著しく小さいこと増 2f)3 表一2 オゾン分解反応の速度因子 反応系開放鵬系1開酬懸1 密閉系 PH言囎剤 ,・∼・・い1 H・SO・(pH2∼3.5)111・11、5 ・∼1ぱ鋤1・1 ,・ l lk払1) 0.IB 16.81L5 0∼0.50 20.5 1.5 0∼0.50 25.2 0.52 正2.4 1.5 HClO・(PH2∼3.5)11ul1.5 リン酸塩(・H4.5∼6「「匝11.5 0.57 15.3 オゾン分解反応連度式:一ゴ〔03〕/直=海F[03〕°〔OH−〕月 6 ち 自由空間への逸散がオゾン消失の主反応と考えられる場 :0』0 £ 合には,オゾン分解運度(消失速度)はオゾン漫度に関 む 90.60 して1次で,水酸イオン濃度に関する依存性は認められ Reaction tjme{min} では検討していない。 図一M オゾン分解速度の反応系による比較 PH 2(HコSO4) pH 6{リン酸塩) 9:密閉系○;密閉系 ○:開放静置系 ○:開放静置系 0:開放挫拝系 ●;開放批搾系 事考文献 ” 1〕 洞i尺勇, 用ホと∫嚢iホ瞥 {]、 599 (]≡}64}. 2)諸岡成拍,池ホ喜義、加藤康夫,化学工学詰文集,・1,377{1978). 浮系でのオゾンの分解速度{消失速度)が大きいことお 3)堀江正治・静野一丸武定宏,用水と廃ホ・凧59〔1973〕・ よび開蹴系で溶液上の空間を減圧1こすると肋分1㍑註謬:蒜烈蕊㌫;㍑:; 解速度(消失速度)が著しく増大することは,pHが低く・ 島?言{1976}. 分解速度が小さい場合にはオゾンの自己分解とともにそ 5)Kilpatrick、 M・L・l C. C・】lerkk, M. Kilpatrickl j.AmeL の自由空間への逸散嚥できないことを示している・ 蕊意1謬1㌫輌,,T,_,1,。,、、,、, 表2に本実験で得られた速度パラメータをまとめた。 alld Th巳orctical Chemi5try,1・・, Longman(lg70), p. g』g. 討ンの分解速度は密閉系や開放青描系などのようなオ 8)噺鯉1ヒ翔庄・9・分酬学(げ・旭(197G)・P28・ `1霊氏LG・G’R’Hill’JIAmc仁Ch S 7211884 ゾ・職外への逸散力細できる聯よびPHが高9 く’反応速度が大きい場合はオゾン濃度に関して1.5次 10)池田久幸.iT成r−,横河技報.21(No.2),5」(1977〕, で’水酷イオン濃度に関して0.5次であった。開放撹i伴系 ll}加剤享一r用水と廃ホ、6,6D3(1964}・
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