1- 会 長 署 長 平成27年度第1回宇部警察署協議会会議

会
長
署
長
平成27年度第1回宇部警察署協議会会議録
開催日時
平成27年5月18日(月)15:00~17:00までの間
開催場所
山口県宇部市常藤町3番1号
委
員
出
藤井惠子
邑川忠孝
児玉邦美
南部浩一
岸本尚之
藤本直美
生活安全ふれあい館1階視聴覚室
山下達也
高山キヨエ
藤田みゆき
小川裕己
山本和夫
品川康司
計12人
席
者
警 察 署
議
1
題
署長
副署長
地域官
刑事官 交通官兼交通総務課長
会計課長
警務課長
警察安全相談課長
留置管理課長
生活安全課長
地域課長
刑事第一課長 刑事第二課長
交通捜査課長
警備課長
計15人
1
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業務推進状況
非行少年を生まない社会づくりの推進について(協議)
「第23回世界スカウトジャンボリー」開催に向けた警備諸
対策の推進について(協議)
会長挨拶(要旨)
本日はご多忙の中、平成27年度第1回宇部警察署協議会にご出席いただき、
御礼申し上げる。宇部警察署におかれては、4月から新体制となっておられるが、
平素から安全安心の確保のため献身的に活動されていることに対し、心より感謝
申し上げる。さて、4月には宇部市内でコンビニ強盗が発生し、犯人の少年は警
察の迅速な対応によりスピード逮捕されたが、少年非行の凶悪化が問題視されて
いる中、青少年の非行防止と健全育成は家庭や学校だけでなく地域を挙げて取り
組まなければならないと思っている。また、7月下旬から8月上旬にかけて山口
市きらら浜で「第23回世界スカウトジャンボリー」が開催され、期間中には宇
部市にも多数の方がお越しになり、署員の方は日頃にも増して忙しくなると思う
が、頑張ってくれるものと期待している。委員の方には、諮問事項等に対して具
体的で前向きな意見と提言をしてもらいたいので、よろしくお願いする。
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2
署長挨拶
省略
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業務推進状況(署長説明)
平成27年1~3月の統計数値(暫定値)で説明
(1) 警察安全相談課関係
○ 相談受理状況
○ 特徴
(2) 生活安全課関係
○ 犯罪の起きにくい社会づくりの推進状況
刑法犯認知件数、声かけ・つきまとい事案、DV事案
○ 少年補導状況
(3) 地域課関係
○ 110番受理状況
○ 組織改編(地域部の新設、船木駐在所への改編)
(4) 刑事第一課関係
○ 刑法犯発生・検挙状況
○ 主な検挙事件
(5) 刑事第二課関係
○ 特殊詐欺認知状況、主な検挙事件
○ 暴力団検挙状況
○ 覚醒剤等検挙状況
(6) 交通課関係
○ 交通事故発生状況
○ 検挙した特異な交通事件
○ 高齢者対策の推進、速度抑制対策の推進
(7) 警備課関係
○ 災害防止対策
○ 警護情勢
○ 「第23回世界スカウトジャンボリー」について
4 諮問事項(生活安全課長、警備課長が説明)
(1) 非行少年を生まない社会づくりの推進について
生活安全課長が、次の項目に沿って説明した。
○ 検挙・補導状況(総括、学識別)
○ 取組状況
・ 少年の規範意識高揚
・ 少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動の推進
・ 効果的な街頭補導等の推進
○ 今後の取組
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(2) 「第23回世界スカウトジャンボリー」開催に向けた警備諸対策の推進につ
いて
警備課長が、次の項目に沿って説明した。
○ 開催概要
○ 警備上の問題点
○ 警備諸対策
○ 備考
5 質疑応答
(1) 非行少年を生まない社会づくりの推進について
(委員)
私は、地域と一緒になって地道に活動していくことが重要と考える。街頭補
導について、私の校区内では教員、松山交番員、地域ふれ合い推進委員が一緒
になって行っているが、時間帯が遅いこともあり、小中学生が遊んでいること
はない。しかし、たまに自転車を無灯火で走行している少年がいるので注意し
ている。また、自転車盗対策として、毎月1回はJR駅で自転車の鍵掛け点検
を行っている。要するに「地域の子供は地域で育てる。」をモットーに地域が一
丸となって地道に活動することが重要であると思う。
(委員)
過去の経験談で話をさせてもらうが、私が夜間の見回りを行っていたところ、
上級生がカラオケボックスという特殊な空間や住宅の片隅等に下級生を呼び出
し、恐喝めいたことをしていた。この少年は何度注意しても全く反省するそぶ
りがなく、高校を卒業すると覚醒剤を使用して捕まった。釈放された後、その
少年と話す機会があったので、「覚醒剤はもうやっていないな。」と問いただし
たところ、「覚醒剤はやっていないがシンナーをちょっと。まだ見付かっていな
いからいいかって感じ。」と答えて、全く反省の色がなかった。非行少年を生ま
ないように少年を保護していかなければならない趣旨は分かるが、このような
少年をどこまで保護していかなければならないのか、甚だ疑問に思っている。
(署長)
警察としては、このような少年が集まるゲームセンター等と連携を図り、少
年がい集して騒いでいる状況があれば、すぐに警察へ通報してもらえるように
考えている。また、犯罪が起こる前の前兆事案を把握した時には、警察が指導
を徹底することにより、言われたような少年を生まないようにしていきたいと
思っている。
(委員)
非行少年を生まないためには、少年リーダーズ活動や地域でのアクション活
動も必要なことと思うが、根本的には家庭でのしつけや親子間のコミュニケー
ションによって家族の絆を深めることが重要であると思う。そして、保護者が
しっかり子供を育てていく環境を整えていかなければならないと思う。また、
子供の遊び方が変化する中で、いかに同世代の子供同士を触れ合わせるか、地
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域の行事に参加させていくかも大切であると思う。
(委員)
平成27年度警察予算の概要の中で、少年に手を差し伸べる立ち直り支援活
動の予算額は山口県で3,352万2千円と記載されているが、例えばチラシ
の配布、研修費用、資料作成に使用している等、その使途と内訳額を教えてほ
しい。
(生活安全課長)
今は資料がないので詳細を全て説明はできないが、把握している範囲では、
「体験型共同生活」の実施による少年の社会性、協調性及び規範意識の醸成に
関する活動、県単位で子供を集めて合宿を行う立ち直り支援や居場所づくり等
のための活動、その他には各市教育委員会に配置されている少年安全サポータ
ーの拡充や警察、学校、少年安全サポーターによる指導・連携強化等のために
予算を執行している。
(委員)
3,352万2千円のうち、宇部警察署にはいくら予算額が付くのか。その
使途についても教えてほしい。
(署長)
質問のあった少年対策の予算が何に使われているのか、宇部市や宇部警察署
ではどのように使っているのか、そして金額等については、今資料がないため
回答することができないので、調査の上次回の協議会で回答させていただく。
(委員)
日本での犯罪は再犯者が6割を占めており、少年、成人ともに再犯率が高い。
過去に少年が孤立するから犯罪を起こすと聞いたことがあり、少年の居場所と
就労対策が重要であると思う。また、このような少年に対し地域住民で声かけ
をして、目配りと気配りすることも大切である。
(署長)
非行に走った子供たちが地域に帰ってきた時に就労先がない、居場所がない、
帰る家庭がないという話を聞いて、再認識させられた。今後、このような子供
たちに就労支援ができるのか、その活動を予算化できるのか等について考えて
いきたいと思う。
(委員)
少年非行防止には家庭が大事であるという意見に異論はないが、親が当てに
ならない家庭もあるので、家庭対策だけではなく、学校や地域と連携した非行
防止教室の開催、警察から地域住民に対しての情報発信、あいさつ運動の推進、
地域住民と協働での街頭活動等、地域住民をいかに巻き込むかが重要と思う。
(会長)
私が住んでいる地域では、「地域の子供は地域で育てる。」を合い言葉に、地
域住民が小中学校に入り込んで様々な活動に取り組み、学校や子供たちに積極
的に働きかけている。その活動を通して、家庭環境に恵まれていない子供が増
えており、特に母親が育児放棄みたいになって子供を構わないケースが多いと
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感じる。一例を申し上げると、携帯電話を見る暇があっても子供の顔を見る暇
はない、参観日に廊下でおしゃべりをしていて子供を見る訳ではない等、昔の
親とは随分違う子育てをしていると感じる。こういう親が増えたことも子供が
非行に走る原因の一つと思う。ただ、こういう親を批判するだけでは何の解決
にもならないので、現状を受け入れた上で、地域の者で触れ合ったり見守り活
動等をしてサポートしている。
(委員)
私の地区では毎月1回午前7時から午前8時の間、JR駅駐輪場の整理と自
転車盗防止のため鍵掛け指導等を行っている。活動を通して感じることは、特
に高校生が電車の発車時刻ぎりぎりに来て、駐輪場付近に自転車を乱雑に駐輪
して鍵掛けもせずに電車に乗っており、これでは自転車盗を誘発しているよう
に感じる。また、JR駅周辺に駐輪されている放置自転車についても、自転車
盗防止の観点から整理に努めている。
(署長)
自転車盗防止のために駐輪場や放置自転車を整備していただいていることは、
犯罪が起きない環境づくりのため極めて重要なことと思う。放置自転車が多け
れば自転車盗が発生し、万引きが起きやすい環境であれば万引きが多発すると
思う。放置自転車については、宇部市と連携の上、なるべく早く整理回収の措
置を執る等して環境浄化を行っていきたいと思う。
(委員)
少年の規範意識高揚方策としては、学校、警察、家庭との連携強化のほか、
あいさつや声かけ運動を徹底的にすることが最も効果があると思う。
(2) 「第23回世界スカウトジャンボリー」開催に向けた警備諸対策の推進につ
いて
(委員)
事前広報、不審情報収集の徹底が重要と思う。また、警察は縦割り社会と言
われているが、警察内部の横の連携もしっかり図り、隙のない対策を行ってほ
しい。
(署長)
縦割りの問題を指摘されたが、これを調整するのは私と副署長の役割である
ので、各課の横の連携が旨くいくように調整していく考えである。もし、委員
の方がこれは警察の縦割り社会の弊害だと思われるようなことがあった場合は、
私や副署長に教えてほしい。
(委員)
世界スカウトジャンボリーは、山口県警察だけで対応するのか。それとも他
の都道府県警察への応援要請もするのか。
(署長)
今のところは、山口県警察だけで対応していく予定である。
(委員)
開催の期間中、多数の外国人が宿泊すると思うが、外国人に対応する通訳人
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の確保はできているのか。
(署長)
警察の役割は、要人や警護対象者の警護、会場警備等が中心になるので、そ
れに応じた人員配置になると思う。
(委員)
宇部市の取組としては、ボランティアの通訳人を募集中であり、その他には
一般企業からも通訳人を出してもらうようになっていると思う。 但し、子供た
ちに対する通訳人であると聞いている。
(委員)
小型無人機「ドローン」対策を考えているか。
(署長)
今の段階では法律が整備されていないので取締ることはできないが、警察の
人海戦術を駆使して「ドローン」を飛ばさせないように指導していく方針であ
る。
(委員)
開催の期間中、宇部警察署はこれに人手を取られて手薄になると思うが、宇
部市内の治安を確保できるのか。
(署長)
厳しい勤務になると思うが、残留する者の勤務変更等を行うことにより対処
していきたいと思っているので、宇部警察署管内の後方治安体制に間隙が生じ
ることはない。
(委員)
宇部警察署員の活躍を期待している。
(委員)
交通規制を掛けたり、公共施設で持ち物検査をする等、一般市民に影響が出
ることがあるか。
(署長)
世界スカウトジャンボリーの開催場所は山口市なので、直接宇部市内の中心
部には影響はないと思う。しかし、宇部市内には山口宇部空港があるので、外
国の要人、警護対象者等が利用することが予想され、空港周辺と山口宇部道路
には規制が掛けられる可能性があると思う。
(地域官)
交通規制については、概ね1ヶ月前にどの辺りを規制するのかをラジオやチ
ラシ等を活用して広報し、周知徹底していくことになると思う。また、個人の
持ち物検査を会場で行う場合は、会場に看板を設置したり、ボランティアや警
察官等が広報を行うことにより、持ち物検査への協力依頼をしていくことにな
ると思う。
(委員)
あまり警備が目立っても困るが、多くのボランティアも参加して苦労がある
と思う。一生懸命にやっていただけるとのことなので、世界スカウトジャンボ
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リーが無事に終わるようによろしくお願いする。
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その他、意見・要望等
(委員)
警察は交通事故防止の講習を学校等で行っていると思うが、高齢者等に対し
反射材の普及活動を行っているのか。また、高齢者に対する講習をどの位の頻
度で行っているのか。個人的に車を運転して思うことであるが、夜間反射材を
身に付けずに歩いている高齢者を見かけることが多く、危険に感じている。
(委員)
私はボランティアで高齢者に対する交通事故防止の活動をしているが、反射
材装着の講習については、昨年はほぼ宇部市内全域で行っている。ただ問題点
は、講習会場まで来られない方がおられるので、そういう方をどう指導してい
くかである。
(署長)
交通事故防止については、現在学校に対する指導を頻繁に行っている。その
中で問題となっているのが、中高生が自転車で走行する際、交通ルールを守ら
ないことであるので、中学校や高校へ警察官を派遣して指導を行っている。次
に反射材については、高齢者に対しかなりの数を配布している。問題は、高齢
者の特徴として物を大切にし過ぎて家に飾った状態になっているということで
ある。反射材を身に付けていただくため、目の前で繰り返し付け方を指導する
とともに、実際に付けていただく等の対策を考えている。
(委員)
「ゾーン30」を設置した後、交通事故の増減はどうなっているのか。また
設置したことにより、住民から反発があった等の反響があれば教えてほしい。
(署長)
質問のあった「ゾーン30」について、設置後に事故が減少した等どの位効
果があったのか、また今後も増設していくのかも含めて、調査の上次回の協議
会で回答させていただく。
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添付資料
協議会次第、業務説明・諮問事項資料
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次回警察署協議会開催日時
次回の警察署協議会は、平成27年7月期に開催予定
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