Application Note No. 13 スフェロイドからの RNA 抽出 目的 NanoCulture Dish で 3 次元培養して形成されたスフェロイドからトータル RNA を抽出する方法を紹介しま す。 試薬材料 1. 細胞 HT-29(ヒト大腸がん細胞株) : ATCC® HTB-38™ 培地 : McCoy's 5a supplemented 10%FBS and antibiotics 2. 試薬 (FBS は非働化してください) QIAshredder : QIAGEN Cat# 79654 又は 79656 RNeasy Plus Mini Kit : QIAGEN Cat# 74134 又は 74136 3. 材料 NanoCulture Dish MH pattern, 低接着, 35 mm : SCIVAX LS Cat# NCD-LH35 実験例 【3 次元培養】 ① NCD に培地(2 mL/dish)を加える。 ② ピペッティングにて気泡を除去する。 ③ 安全キャビネット内又は CO2 インキュベータ内で 15 – 20 分間静置する(ボトムのマイクロパター ン内に発生したマイクロバブルの除去のため) 。 ④ このディッシュから培地(1 mL/dish)を抜き取る。 ⑤ 細胞懸濁液を調製する (密度:1x105 cells/mL)。 ⑥ 細胞懸濁液を NCP に播種する (2x105 cells/2 mL/dish)。 トータル培養液量は 3 mL/dish となります。 ピペットチップでボトムに傷を付けないように注意してください。その部分だけ単層 培養になるなど培養状態に影響する可能性があります。 ⑦ 播種した細胞が沈んでボトムに接着するまで 20 – 30 分間、安全キャビネット内で静置する。 ⑧ ディッシュ付属のインサートをセットする。 ⑨ 5%CO2, 37℃で任意の期間インキュベートし、スフェロイドの形成を確認する。 SCIVAX Life Sciences, Inc., Kawasaki, Kanagawa, Japan, http://www.scivaxls.com SCIVAX USA Inc., Woburn, MA, USA, http://www.scivaxls.com/EN 1 【トータル RNA 抽出】 ⑩ ディッシュ内の細胞をピペッティングでチューブに回収する。 ⑪ 培地(1 mL)で洗い込み、計 4 mL の細胞懸濁液を得る。 ⑫ 4℃、300 xg で 5 分間遠心後、上清を除去して細胞ペレットを得る。 ⑬ RNeasy Plus Mini Kit を用いて total RNA を抽出する。 細胞ペレットに Buffer RLT Plus(β-ME 添加済み)を加えて可溶化する。 QIAshredder でスピンダウンしてライセートを調製する。 QIAGEN 社のプロトコールに従い RNA を精製する。 ⑭ 抽出した RNA は次の濃度測定及び品質評価を行い、ディッシュあたりの RNA 回収量を求める RNA 濃度 A260/A280 値 rRNA 比(28S/18S) 結果例 【各種容器による回収トータル RNA 量の目安】 35 mm dish 24-well plate 96-well plate 384-well plate 200,000 60,000 10,000 3,000 cells/dish cells/well cells/well cells/well トータル RNA 回収量 2–6 0.6 – 1.8 0.1 – 0.3 0.03 – 0.1 (一週間培養後の目安) µg/dish µg/well µg/well µg/well 標準播種細胞数 SCIVAX Life Sciences, Inc., Kawasaki, Kanagawa, Japan, http://www.scivaxls.com SCIVAX USA Inc., Woburn, MA, USA, http://www.scivaxls.com/EN 2
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