九工大の実験衛星が宇宙へ

2015年(平成27年)7月14日[火曜日]
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NHK北九州のニュース 北九州放送局
九工大の実験衛星が宇宙へ
九州工業大学は人工衛星の小型・
軽量化に向け、衛星のセンサーと
集積回路との情報伝達をワイヤレ
スで行うなど、新たな技術開発の
ための実験衛星を宇宙空間に送り
出し、実証実験を行うことを明ら
かにしました。
これは北九州市戸畑区の九州工業
大学が13日記者会見を開いて発
表したものです。
九州工業大学によりますと、シン
ガポールの南洋理工大学と共同開発している超小型の実験用の人工衛星、「AOBA-VE
LOX3」を来年度、平成28年度に国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」から
宇宙空間に送り出すということです。
衛星は縦・横10センチ、高さが20センチほど重さおよそ2キロの超小型で、衛星に組み
込まれているセンサーと集積回路との情報伝達をワイヤレスで行う実験のほか、宇宙空間の
強い紫外線から装置を保護する特殊な膜で覆われた機器の作動に問題がないかを検証しま
す。
また、南洋理工大学が開発した、プラズマを利用したエンジンが超小型衛星でもうまく機能
するかも調べる予定で、これらのデータは九州工業大学の研究室に送信されるということで
す。
実験はおよそ200日かけて行われ、来年度、平成28年度に実施される計画です。
07月13日 18時34分
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