教科書改訂より 問題なのは、前教科書と新教科書の

黒住学伸塾
塾通信
(2012・4・30)
若葉のきれいな季節となりました。
暖かくて過ごしやすい日があるかと思えば、春あれの日もあり、子供たちの中には、体調
をくずしているお子様もあるようです。
もうすぐゴールデンウィークです。ゆっくり休んで体調を整えてください。
教科書改訂より
4月より、中学校では教科書が改訂されました。
真新しい教科書は、ずっしり重く感じられます。
「英語が難しそうじゃなぁ~」
「理科がすごいわぁ~」
子供達からはいろいろな声が聞こえてきます。
◎問題なのは、前教科書と新教科書のギャップです。
中3生には、英単語の『移行措置語彙リスト』が配られました。
要するに、現教科書の1年生・2年生でならうべき単語の中で、前教科書に載って
いない単語のリストです。全部で358単語あります。
(中学で習う単語は約1200単語です)
先に進んでいる生徒さんは、
「知っているのもあるよ。」と言っていますが、苦しい
生徒さんにとっては、意識して、覚えていかなければますます苦しくなってしまい
ます。
また、中学3年生の教科書(LESSON
Ⅰ)で最初に出てくる課題は受動態です。
受動態は、現教科書では、中学2年生で詳しく習うことになっていますので、今の
中3生は4月に初めて出会い、1単元で終わってしまいます。教室では、ほとんど
の生徒さんに、春休みに基本的な文法事項は学習していただきましたので、本文に
沿って学習を深めていっていますが、学校の学習だけで学んでいかれる生徒さんに
とっては、苦しくなってくることと思います。
また、今回岡山市が採用した教科書、三省堂「NEW CROWN」は、いろいろな教
科書の中でも文法に力を入れた教科書になっています。
「中学生の8割は文法を苦手としている」という現状があります。
◎来春の入試はどうなるの?
文法の難化と語彙数のアップによって、長文を「読み取る力」
「聴き取る力」もレベ
ルアップしています。教科書内容の把握と共に、初めて接した英文を読んで、大意
をつかむ力を養う必要があります。
来春の入試は相当レベルアップが予想されます。
◎英語を得意にするために
英語はもともときちんと学べば、100点の取れる教科です。
ですが、苦手な生徒さんも多く、差のつく教科でもあります。
○幼児・小学低学年のうちにたくさんの英語に触れましょう。
○国語や、算数などの学習を通して、「基礎学力」や、学習に必要な「見えない力」
を養いましょう。(基礎学力が高いほど英語の力も伸びていきます)
○小学生のうちに中学レベルに進んでおきましょう。
高校進学までに準2級・2級を目指してください。できたら小学生のうちに英検
3級を目指しましょう。教科書の進度を気にせず、楽しく学んでいけます。
現状は、多くの中学生さんが、
「中学1年生の Be 動詞・一般動詞」が使いこなせていませ
ん。教科書レベルが上がることで、さらに学力が2極化していくのではないかと懸念して
います。英語は早く始めて、中学・高校で得意科目にしてください。