7月 平 和泉だより 成 2 7 号 年 7 月 1 日 千 代 田 区 立 和 泉 小 学 校 千 代 田 区 神 田 和 泉 町 1 番 地 http://www.chiyodaku-izumi-e.ed.jp 次のステップへつなぐ夏 副校長 太巻 美青 ある日、私の自宅に一通の手紙が届きました。知り合いのいない、東京から離れた県からのものでした。 手紙を読み、私が教師になって初めて担任した2年生の女の子からの手紙であることが分かりました。他県 に引っ越し、二十歳を迎えており、念願のパティシエになったという報告が綴られていました。そして、 「先 生と約束した通り、いつか美味しいケーキをご馳走する。」と書かれていました。10年以上前の出来事です が、2年生当時、 「大きくなったらパティシエになりたい。 」と言う彼女に私が、 「美味しいケーキをご馳走し てね。 」と言ったことを、すぐ思い出しました。彼女は、担任が何気なく言った一言を、遠い場所でずっと覚 えており、10年以上経て夢を叶えました。この手紙を受け、大人の一言が子供の将来に大きな影響を与え るということを痛感し、一言の重みについて考えさせられました。 7月は1学期のまとめの時期です。学期末には通知表が配られます。この通知表は、Plan(計画)-Do(実 行)-Check(評価)-Action(行動)の PDCA サイクルの、Check に当たります。ここで大切なことは、こ の評価は人と比べるものではなく、一人一人を伸ばすためのものであるということです。課題を的確に伝え ることで、子供が目標をもって課題解決のために Action し、次の目標に向かってチャレンジする意欲を高め ることが目的です。担任は、一人一人何ができたのか、何が次の課題なのかを整理し、子供を励ます言葉を 精選し、通知表を作成しています。徐々に子供が自分で自分を評価する力も付いていくとよいと思います。 ご家庭でも一緒に1学期を振り返り、頑張りをたくさん褒めてください。そして、次に頑張ることについ て、励ましてください。そうした周囲の大人の言葉は、子供が伸びる力につながります。 夏休みは、1学期の学びを深めるよい期間です。好きなこと、得意なことに、さらにチャレンジしてほし いと思います。そして、一人一人の興味を広げるチャンスでもあります。ラジオ体操や夏祭り等、地域での 行事もたくさん予定されていますので、学校とは異なる経験からたくさん学び、また2学期に元気な笑顔を 見せてください。 岩井臨海学校 4 年担任 研究授業 山宮 秀和 4年生は、年度の始まった4月から、「岩井臨海 低学年 ~だいじなことをつたえよう うけとめよう~ 研究部 村田 久美子 学校に行く」ということを意識して学校生活を送っ 先月、 「だいじなことをつたえよう うけとめよう」 てきました。あたたかい言葉を使って友達と仲良く をテーマに 2 年生で研究授業を行いました。これは、 すること、時間を守って周りに迷惑をかけないこと 「はてなボックス」に入っている物を友達に当てても などを、臨海学校に関連して考えてきました。 らえるようにヒントを出していくという学習です。話 現地では、海で泳ぐ、ボートやチューブを使って し手は、中身を詳しく伝えるために特徴をメモにして 遊ぶ、すいか割りをする、ビーチファイヤーをする 短く要点を押さえて書いたものを準備します。その上 などの、様々な楽しい活動を予定しています。時間 で、話して伝える時には丁寧な言葉にして相手が聞き を守り、友達と仲良く過ごすことは、臨海学校に 行った際、海での活動時間をしっかりと確保するこ とにつながります。 岩井臨海学校が、有意義で思い出深い臨海学校に なるように、4年生37名が協力して、これからさ らに準備を進めていきたいと考えています。 取りやすいように話します。また、聞き手は、相づち を打ちながら聞いた内容をメモに取ります。このよう に、楽しいゲームを取り入れて、子供たちに身に付け てほしい学習内容を明確に設定しています。 また、メモに書くという学習は、和泉小がこれまで の研究で培ってきた「書く力」も生かされています。 国語の研究が継続している和泉小です。
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