リージョナルジェット旅客機による新ビジネスモデルを活用した

July 2, 2015
リージョナルジェット旅客機による新ビジネスモデルを活用した
地域航空ネットワーク拡充案
一般社団法人 次世代地域航空ネットワーク検討協議会
Discussion Purpose Only
次世代地域航空ネットワーク検討協議会について
設立目的: わが国の地域航空ネットワーク活性化のため、MRJを活用した新たなビジネスモデルによる地域航空
ネットワーク構築可能性の検討、及びその実現に向けての環境整備
設立時社員
代表理事 鈴木真二 (東京大学)
理事
酒井正子 (帝京大学)
一般会員・賛助会員
三菱商事
日本政策投資銀行
JTB総合研究所
支部会員
協議会
会長
副会長
専務理事
廣本裕一 (三菱商事)
宍戸昌憲 (三菱商事)
佐高圭太
社員総会
ANAホールディングス
エージーピー
福岡地域戦略推進
協議会
フジドリームエアラインズ
監事
東京共同会計事務所
信州松本空港利用促進
協議会
レンタルのニッケン
地銀・地元企業
理事会
Discussion Purpose Only
地方自治体
・
・
1
当協議会が目指す方向性
地域航空ネットワークの縮小均衡化が地域経済の停滞を招き、その結果人の流動が減少し、地域航空ネット
ワークの収益性がさらに悪化するという負のスパイラル状態にある現状を、地方が主体となる新たなビジネ
スモデルの導入により、正のスパイラルに変える。
MRJを活用する新ビジネスモデル
と、全国に広がる空港網を使えば、
地方が主体となって地方と海外と
を直接結ぶ航空ネットワークを構
築することが可能となり、地方の
インバウンド戦略の戦略性が大き
く向上。
Discussion Purpose Only
2
Discussion Purpose Only
3
MRJ航続距離
Discussion Purpose Only
4
米国SkyWest社のネットワーク
2014年1月時点での路線図
全米最大手のリージョナルエアラインSkyWest航空は、全
米を網羅するネットワークを運航しているが、そのほとんど
は、大手からの委託によるもの(大手の便名)である。
Discussion Purpose Only
5
米国の事例
■ Capacity Purchase Agreement(CPA)と呼ばれる契約スキーム図
United・Delta・
American等
大手エアライン
運賃
実費 + Fixed Fee
機材・運航・整備・乗務員
=航空輸送サービス
乗客
SkyWest社
大手エアラインにとってのメリット
 自社で運航する場合必要となる多額の固定費
(乗務員・運航管理・設備費)を削減できる
 需要の増減に応じた柔軟なフリートプランが可能
SkyWest社にとってのメリット
 実費+定額収入が得られるため、確実な利益を
得ることができる
 契約期間は航空機リース期間に合わせて通常
約10年と長期にわたり安定した収益を得られる
Discussion Purpose Only
6
わが国での実現が期待される新ビジネスモデル
Wet Lease等を前提として運航プラットフォームを共通のものとし、航空の安全を担保しつつ規
模の経済によるコスト低減を実現。運送事業者は、路便計画の策定や旅客サービス・販売の
みに特化。
フライト
空港
販売・マーケティング
A社
調達
整備
オペレーション
オペレーション
/ 航空輸送
B社
調達
フライト
オペレーション
整備
空港
オペレーション
販売・マーケティング
/ 航空輸送
C社
調達
フライト
オペレーション
整備
空港
オペレーション
販売・マーケティング
/ 航空輸送
この部分を束ねることで、安全性を犠牲にすることなく、コスト低減を実現
調達
フライト
オペレーション
整備
空港
オペレーション
航空機運航サービス提供会社(A社/B社/C社の便名で運航)
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A社
販売・マーケティング
/ 航空輸送
B社
販売・マーケティング
/ 航空輸送
C社
販売・マーケティング
/ 航空輸送
既存事業者を含む運送事業(Wet Lessee/座席買取)
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地方が主体となる新たなビジネスモデルが地域経済にもたらすメリット
鉄道事業の場合
航空事業の場合
沿線宅地開発
駅周辺商業施設開発運営
官
エアライン
空港会社
3rd Party
全てを一体化した経営が全体最適・各事業の
相乗効果を狙った打ち手を可能にしている
個々の事業がバラバラで運営されているため、各事業は
自らの利益を追求せざるを得ず、全体最適や相乗効果を
狙った打ち手は限定的。
新たなビジネスモデルにより、各地方が地域の全体最適
や各事業の相乗効果を追求することが可能に。
Discussion Purpose Only
8
航空ネットワークの経済効果/費用対効果(観光庁データに基づく試算)
リージョナルジェットの経済効果
■ 年間27,923人を輸送(90席×85%×365日)
■ 一人あたり20万円を消費
旅行消費総額56億円
経済波及効果
生産波及効果:
116億円
付加価値効果:
59億円
雇用効果:
993人
税収効果:
10億円
定住人口1名が減ることによって地域に生じる消
費額(100万円/年と仮定)の穴を埋めるには?
日帰り観光客なら:
一泊の観光客なら:
外国人観光客なら:
出所)観光庁ホームページ
Discussion Purpose Only
79人
24人
7人
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地域航空ネットワーク活性化 全体構想
現状
今後の展開
リージョナル・エアライン事業(委託側事業)
次世代地域
航空ネットワーク
検討協議会
の活動
・法規制関連
・人材育成
・委託側事業
及び受託側事
業立ち上げサ
ポート
地域別
の検討
(F/S)
運航の委託、航空券の販売
海外路線
国内路線
地銀、DBJ
官民ファンド等
(F/S)
リージョナルエアライン・スタートアップファンド
出資・融資
ウエット・リース事業(受託側事業)
(検討支援)
機体の保有、運航の受託
Discussion Purpose Only
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