2015年度第2回関西電気化学研究会 主催:電気化学会関西支部 共催:米国電気化学会日本支部 日 時 2015年9月26日(土)14:30 ~ 27日(日)11:35 場 所 鳥取大学 鳥取キャンパス 工学部 大講義室 (大学院棟2階) (鳥取県鳥取市湖山町南4-101) ・JR「鳥取大学前」駅下車 徒歩3分 ■講演(1日目) 1. (9/26 14:30-15:20) 「リチウムイオン電池用黒鉛電極の律速過程」 (京都大学大学院工学研究科・教授) 安部 武志 氏 リチウムイオン電池は小型携帯機器から電気自動車に至るまで幅広く用いられている.黒鉛 は負極として 20 年以上使用されており,数多くの研究がなされてきたが,いまだによくわかって いないことも多い.また,充電反応が遅いという課題を有する.本講演では,これまで当研究室 で行ってきた黒鉛電極の反応解析を基に,黒鉛電極の律速過程について紹介する. 2. (9/26 15:20-16:20) 「イオン液体を鍵とする鳥取大学のGSC研究」 (鳥取大学大学院工学研究科・教授、GSC 研究センター長) 伊藤 敏幸 氏 グリーン・サスティナブル・ケミストリー(GSC)研究センターは持続性ある生存環境社会構築 の基盤となるためのGSC研究を推進することを目的に 2014 年 10 月に設置された.本センター が誇るキーテクノロジーの一つは「イオン液体」である.ここでは,そのような研究例としてイオン 液体を用いる木質バイオマスの 3 成分分離法と,シリコン電極リチウム電池用のイオン液体デザ インについて報告する. 3. (9/26 16:30-17:20) 「固液界面近傍におけるイオン伝導と構造に関する新しい知見」 (神戸大学大学院工学研究科・教授) 水畑 穣 氏 固液界面における電解質の挙動は古くから様々なモデルにより説明され,電気化学の大き な課題の一つであるとともに,得られた知見を電気化学デバイスや材料開発に活かしてきた.こ こでは,粉体/電解質溶液を例として,その構造や挙動について得られた新しい知見を NMR 分光を用いた固液界面近傍の電解質の特異性を中心に報告する. ■講演(2日目) 4. (9/27 9:50-10:35 チャレンジセッション) 「次世代リチウム二次電池用 Si 負極へのイオン液体電解液の適用」 (鳥取大学大学院工学研究科・博士後期課程) 清水 雅裕 氏 Si はその高い理論容量から次世代リチウム二次電池負極材料として非常に魅力的な材料で はあるものの,その電子伝導性の低さと Li 吸蔵時の体積膨張率の大きさから単体での取扱い は難しい.演者らはイオン液体を電解液に適用することで Si 電極の負極特性が従来の一般的 な有機電解液と比較して向上することをこれまでに見出している.本講演では,イオン液体電 解液によるサイクル向上のメカニズムについて主にラマン分光解析の結果に基づいて述べる. 5. (9/27 10:35-11:35) 「ナトリウム二次電池用酸化物系負極活物質の開発」 (鳥取大学大学院工学研究科・准教授) 薄井 洋行 氏 ナトリウムイオン電池(NIB)は,リチウムイオン電池(LIB)と同じく一価のアルカリ金属イオン の吸蔵-放出に基づいて動作するが,より大きなイオンサイズのため LIB とは似て非なる材料 設計が要求される蓄電池である.本講演では,演者らがこれまでに LIB 負極開発で培ってきた 知見を活用したうえで,NIB において提案する新しい酸化物系負極材料の開発に関する最近 の取り組みを紹介する. ■研究会参加費 無料,但し懇親会参加費 1,000 円(当日受理). ※1日目の夕刻に簡単な懇親会を開催します. ■申込方法 9 月 3 日(木)までに氏名,所属(学生の場合は学年も含む),連絡先(TEL,E-mail 等), 懇親会参加の有無を明記の上,可能であれば研究室などの単位でまとめて, 下記事務局までお申し込み下さい. ※是非,下記ウェブサイトに掲載のエクセルファイルをご利用ください. ■連絡先・申込先 関西電気化学研究会事務局 佐野 光 〒563-8577 大阪府池田市緑丘 1-8-31 (独)産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門 蓄電デバイス研究グループ 内 TEL: 072-751-7932,FAX: 072-751-9609 E-mail: [email protected] http://kansai.electrochem.jp/kenkyukai2.html ■会場アクセス ・JR「鳥取大学前」駅下車 徒歩 3 分 ■会場アクセスマップ 懇親会: 大学生協第2食堂 工学部正面玄関 開催会場: 大学院棟2階大講義室
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