教職実践演習(中・高)

教職に関する科目:シラバス
授業科目名:
教職実践演習(中・高)
科 目
教員の免許状取得のための
必修科目
単位数:
2単位
担当教員名:
加藤 宏・佐藤正幸・
長南浩人・一木玲子
教職に関する科目(教職実践演習)
各科目に含めることが
必要な事項
授業の到達目標及びテーマ
①使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項
(1)教育に対する情熱と使命感を持ち、生徒から学びつつ共に成長しようとする意欲を持てる。
(2)高い倫理観と規範意識、困難に立ち向かう強い意志を持ち、教師としての職責を果たすことができる。
(3)生徒の成長や安全・健康を十分に配慮し、適切に行動することができる。
(4)常に反省し、自己を客観化して実践力の向上に努めようとする姿勢を持てる。
②社会性や対人関係能力に関する事項
(1)教師としての職責や義務の自覚に基づき、目的や状況に応じた適切な言動を取ることができる。
(2)組織の一員としての自覚を持ち、他の教職員と協力して職務を遂行することができる。
(3)保護者や地域の人々と良好な人間関係を築くことができる。
(4)地域社会の一員として、各種行事やボランティア等に参加し、それに貢献しようとする意志と姿勢を持てる。
③生徒理解や学級経営等に関する事項
(1)公平かつ受容的に生徒と接し、豊かな人間的交流を行うことができる。
(2) 生徒の発達段階や心身の状況に応じて、抱える課題を理解し、適切な指導を行うことができる。
(3)生徒との間に信頼関係を築き、個性の尊重と集団性の確立とを調和させ、規律ある学級経営を行うことができる。
(4)生徒の実態や学校の教育課題を踏まえて、結果や成果を意識しながら学級経営の反省・評価を行うことができる。
④教科内容等の指導力に関する事項
(1)教科の内容を十分に理解しわかりやすく説明できるなど、学習指導の基本的事項(教科等の知識や技能など)を
身に付ける。
(2)板書・話し方・表情など、授業を行う上で基本的な表現力を身に付ける。
(3)生徒の反応や学習の定着状況に応じて、授業計画や学習形態等を工夫することができる。
(4)学校における全教育活動との関連の下に、自己独自の教育を創造し展開するための基本的な力を備える。
授業の概要
少人数クラス形式で、中学校・高等学校の現場に応じた実践的な授業を演習形式において行う。内容に応じてワー
クショップ方式やロールプレイを取り入れる。教科、特別活動のそれぞれにおいて模擬授業と意見交換を行い、自ら
の知識・技能・実践力等を客観化する中で、各自が自らに実践的課題を課し、それにするフィールドワークを計画・
実践し、報告・議論する。筑波技術大学の教職課程の理念と目標を理解し筑波技術大学教職課程に学ぶものとしての
アイデンティティの確立に努める。各自が「よりよい教師となるための自己課題」を明確化し、これからの自己形成
とキャリア形成の目標を立てる。
授業計画
第1回:オリエンテーション:教職実践演習とは、趣旨・授業計画の説明
第2回:教職基礎(使命感・責任感・教育的愛情等)に関する課題研究
第3回:教職課程及び教科科目の理解の確認(教育原理領域・教育心理領域)
第4回:教職課程及び教科科目の理解の確認(教育法規・教育制度領域)
第5回:教職課程及び教科科目の理解の確認(学習指導要領とその変遷、地方教育行政方針と仕組み)
第6回:教職課程及び教科科目の理解の確認(特別活動・生徒指導、教育相談等領域)
第7回:ゲストティーチャーによる講演と座談会
第8回:3年次の教育実習体験に基づく課題研究テーマの選択と考察
第9回:学年経営・学級経営の方法と実践(指導案作成)
第 10 回:学年経営・学級経営の方法と実践(ロールプレイと模擬授業)
第 11 回:教科の時間の計画と実践(学習指導案作成)
第 12 回:教科の時間の計画と実践(学級経営、指導法全般、教科別指導法)
第 13 回:教科の時間の計画と実践(模擬授業と討論2)
第 14 回:障害のある教員としてのアイデンティティと共生社会に生きる教師像(課題研究発表と討論会1)
第 15 回:教科の指導力を高めるための自由研究(課題研究発表と討論会2)
期末試験:レポートを課す。
テキスト:使用しない
参考書・参考資料等:本学作成の「教職カルテ」
、必要に応じて資料・プリントを配布
学生に対する評価:
・各回の発表・小レポート(40%)と自由課題研究レポート(60%)を総合的に評価