始動 RRS

始動 RRS
Rapid Response System (ラピッド・レスポンス・システム;RRS)は、
患者様の病状の変化に早期に対応し、急変を予防するための院内の取り組みです。
当院は506床の急性期病院であり、手術、内視鏡、血管内治療などの急性期医療を
担っています。多くの入院患者様の中には、残念ながら予期せず病状が急変される方
がおられます。当院では、急変前のわずかな変化を感じて大事に至る前の対処を目指
してRRSを立ち上げました。
トレーニングにより病棟看護師の気付きのレベルを上げ、RRSコール基準を設けて医師
に連絡します。主治医が直ちに診察に行けない場合、救急診療科をラピッド・レスポン
ス・チーム(RRT)が患者様の元に診察に行きます。
RRSを稼働させるためには、病棟の看護師のレベルアップ、各診療科医師の理解と協
力、診療に当たるラピッド・レスポンス・チーム(RRT)のトレーニング、活動の振り返りと
フィードバックの仕組み等が必要です。病状急変の予防のみならず、院内の良好なコ
ミュニケーションなどの職場文化の改善につながり、総合的に患者様の安全向上と医
療の質の改善をもたらすものと期待しています。