FACT BOOK 2015

FACT BOOK 2015
2
0
1
4
年 度 事 業 の ご 報 告
ごあいさつ
経営理念
「One for all , all for one」
日頃より日本再共済連の事業運営に多大なるご支援、ご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。
CONTENTS
1 2014年度 事業概況
❶ 契約の概況
協同組合の理念である
「相互扶助(助け合い)
・最大奉仕」の精神を原点に、
より多くの共済団体にとって必要であり続け、
それらの団体のすべての組合員の方たちを
支えていきたいという想いを経営理念とします。
日本再共済連は、2004年10月に自動車共済事業を全労済に統合し、再共済事業専門団体に組織改編
してから昨年で10年が経過しました。
❷ 損益の状況
❸ 財務の状況
❹ 支払余力比率
02
02
02
04
05
この間、労働者共済生協以外の職域生協や地域生協、そして生協法以外の法律にもとづく協同組合など
2 2014年度のおもな活動
06
新たに6団体の会員加入が実現し、組織改編当初に描いた共済協同組合全体のセーフティネットの役割を
3 組織の概要
08
担う再共済センターとしての確立にむけ前進することができたのではないかと考えております。
❶ 日本再共済連の組織概要
経営指針
2014年度は、再共済センターとしてのさらなる発展を目指した5年間の中期経営政策の4年目として、
「会員
●再共済事業を基軸に共済団体の運営を支え、
社会からの要請に応えます。
●長期的な視点に立った経営により、
持続的な成長を実現します。
●事業にとって重要な経営資源となる人材を育成し、
その力を最大限に活かします。
の拡大・受再の拡大」を重点課題に組織全体で取り組み、2015年1月に新たな団体が会員加入しました。
また、会員の事業安定と発展への貢献にむけ、共済・保険に関する研究会・セミナーの開催、自然災害
リスク分析などの会員支援サービスの充実や再保険の安定的・効率的な確保などについても、取り組みを
強化してまいりました。
一方、日本再共済連を取り巻く環境としては、東日本大震災以降も各地で地震・噴火・台風や集中豪雨
ものと考えます。
Compliance
法令・規定・社会規範を遵守して業務を遂行し、
社会的な良識にそった行動をとります。
そのような状況下、2015年度は中期経営政策の最終年度として、掲げた施策を着実に実行してまいります。
❺ 日本再共済連の沿革
4 事業内容
❶ 再共済事業の内容
コミュニケーション、ディスクロージャーを通じ
社会から信頼される行動をとります。
再共済連であり続けるよう、役職員一同鋭意努力してまいりますので、引き続きのご支援を賜りますようお願い
課題達成への強い意志と行動力をもって
果敢に挑戦します。
ディスクロージャー誌「FACT BOOK 2015」を作成しました。ぜひご覧いただき、日本再共済連に対する一層
中期経営政策(2011年度~ 2015年度の取組み)
のご理解を賜りますよう重ねてお願い申しあげます。
基 調
1
日本で唯一の再共済事業専門団体として、組織一体となった推進・支援サービス
活動を展開し、会員と事業の拡大をすすめ、共済協同組合全体のセーフティー
ネットの役割を担う再共済センターとしてのさらなる発展を目指します。
2
3
4
会員支援活動を充実・強化し、再共済センターとしての役割をさらに高め、会員
の事業の持続的発展に貢献します。
再共済センターとしての役割を持続的に果たすため、経営の健全性の向上と
人材育成を中心とした経営基盤の強化につとめます。
再共済事業をとおし、根拠法、所轄官庁、生い立ちの違いを乗り越え
「同じ地域
のなかま」
「 同じ職場のなかま」
を支える共済協同組合間のネットワークづくりを
すすめ、共済協同組合の大同団結の促進に寄与します。
13
14
14
5 リスク管理と法令遵守
20
❷ 法令等遵守(コンプライアンス)の体制
❸ 監査体制
6 会員支援および情報発信活動
❶ 会員への支援活動
❷ 情報発信および交流促進活動
7 社会貢献活動
❶ 自然環境の再生活動
❷ 事務局内における環境活動
資料編
1 事業の状況
ここに、日本再共済連の2014年度の事業概況やおもな活動、また、事業内容などを詳しくお伝えするため、
11
12
18
Challenge
申しあげます。
11
❷ 国際再保険の活用
Clear
そして、会員のみなさまの期待と信頼に応え、さらに多くの共済協同組合とその組合員の安心を支える日本
加藤 友康
❹ 日本再共済連の組織改編の歴史
行動指針
の生活を取り巻くリスクは高まっており、今後、日本再共済連が果たすべき役割はさらに大きくなっていく
理事長
❸ 関係団体との連携
❶ リスク管理の体制
などの大きな自然災害の発生が続いています。また、MARS等の感染症の拡がりも懸念されるなど、私たち
2015年8月
❷ 全労済グループの概要
08
20
21
21
22
22
23
25
25
25
26
28
❶ おもな経営指標の推移
❷ 共済事業の状況
❸ 資産運用の状況
2 経理の状況
34
❶ 決算関係書類
❷ 資産・負債の明細
消費生活協同組合法施行規則
にもとづく索引
44
本誌は消費生活協同組合法第53条の2及び消費生活協同組合法施行規則第209条
の規定にもとづいて作成したディスクロージャー資料です。
2014年度
事業概況
1
1 2014年度 事業概況
契約件数は、会員の事業統合等にともない総合再共済などで前年度末より増加したものの、火災再共済、交通
災害再共済などで減少した結果、全体で0.9万件(0.04%)減の2,481万件となりました。
再保険金回収後の正味再共済金(支払備金含む)
は、前年の雪害の影響などにより、火災再共済および自然
災害再共済で増加となったことなどから、事業合計では5.0億円(8.3%)増加し65.9億円となりました。
また、契約口数は前年度末より2.9%減の15億2,533万口となりました。
正味再共済金の推移
おもな事業の正味損害率の推移
(億円)
火災
自然災害
総合
交通災害
生命
自動車
自賠責
共済事業計
499.2
223.3
818.5
316.6
603.1
2.0
18.4
2,481.5
対前年度末増減
△34.4
3.2
50.3
△16.9
△4.0
0.6
0.2
△0.9
△6.5%
1.5%
6.6%
△5.1%
△0.7%
49.9%
1.3%
△0.04%
契約口数(万口)
94,586
46,983
2,751
7,419
772
2
18
対前年度末増減
△5,142
767
120
△212
△18
0.6
△5.2%
1.7%
4.6%
△2.8%
△2.3%
49.9%
増減率
増減率
(%)
80
160
65
70
65
60
60
100
40
80
152,533
30
60
0.2
△4,484
20
40
1.3%
△2.9%
10
20
2012年度
■火災
120
50
0
■交通災害 ■自然災害
140
2013年度
106.5%
0
2014年度
106.5%
102.4%
76.3%
64.9%
65.8%
55.9%
57.1%
23.6%
22.0%
2012年度
2013年度
64.7%
32.5%
2014年度
(注)
1.正味損害率=正味再共済金÷正味再共済掛金 2.事業合計は自賠責共済を除いています
(単位:百万円)
事業別の収支状況
❷ 損益の状況
火災
正味再共済掛金
■ 再共済掛金
対前年増減
正味再共済掛金(再保険料控除後)
は、掛金改定や会員の事業統合の影響などにより、火災再共済および自然
再共済掛金の推移
250
216
215
自動車 0.3(0.2%)
生命 4(2.1%)
交通災害 8(4.3%)
総合 3(1.6%)
201
200
150
95
自動車
427
再共済計
33
自賠責
7,768
1,609
共済事業計
9,377
△74
△1
△26
37
2
△168
35
△132
△2.8%
△0.4%
△3.0%
9.7%
9.8%
△2.1%
2.3%
△1.4%
2,686
859
267
913
326
△26
5,027
1,563
6,590
301
260
△61
7
3
△17
493
11
505
12.6%
43.6%
△18.8%
0.8%
1.1%
195.4%
10.9%
0.7%
8.3%
953
245
△7
△55
69
38
1,244
̶
1,244
△183
△15
△5
△34
27
△28
△239
̶
△239
(注)1. 正味再共済掛金=受入再共済掛金-支払再保険料等+受入再保険料 2. 正味再共済金=支払再共済金-受入再保険金+支払備金繰入額-支払備金戻入額+支払再保険金
3. 共済事業剰余=正味再共済掛金-正味再共済金+運用収益-運用費用-事業経費±責任準備金繰入・戻入
自然災害 127
(63.1%)
安全性および流動性の確保を基本に、預金および公社債の利息収入を中心とした運用をおこないました。
◇ 2014年度末の運用資産残高は、前年度末より27.2億円増加し485.6億円となりました。内訳は現預金
2012年度
2013年度
2014年度
(注)正味再共済掛金=受入再共済掛金-支払再保険料等+受入再保険料
5
6
■ 資産運用損益
93
50
0
火災 35
(17.5%)
生命
858
△106
対前年増減
対前年増減
交通災害
287
△2.9%
共済事業剰余
(単位:億円)
総合
が243.1億円、有価証券が242.4億円となっています。
会員支援および
情報発信活動
100
103
自賠責 22(11.3%)
正味再共済金
増減率
受入再共済掛金の構成
■受入再共済掛金 ■正味再共済掛金
(億円)
増減率
2,640
4
リスク管理と
法令遵守
災害再共済などで減収となった結果、事業合計で前年を1.3億円(1.4%)下回る93.7億円となりました。
自然災害
3,520
3
事業内容
(注)正味再共済金=支払再共済金-受入再保険金+支払備金繰入額-支払備金戻入額+支払再保険金
■事業合計
組織の概要
契約件数(万件)
2014年度の
おもな活動
❶ 契約の概況
2
■ 再共済金
◇ 運用収益は、市場金利の低下および外国債券の償還にともなう利息収入の減少により、前年を16百万円
(4.1%)下回る3.7億円となり、運用利回りは0.85%
(前年度0.95%)
となりました。
運用損益の推移
(単位:億円)
社債 157
(32.4%)
(注)現預金には金銭債権(譲渡性預金)
を含んでいます
0.85%
0.95%
0.85%
4
0.8
3
2
0.6
3.9
3.2
3.7
1
0
1.0
0.4
0.2
2012年度
2013年度
2014年度
資料編
地方債 40
(8.4%)
国債 44
(9.1%)
02 | FACT BOOK 2015
6
5
現預金 243
(50.1%)
■運用収益 利回り(%)
1.2
(億円)
社会貢献活動
運用資産の構成
7
0
(注)運用損益=運用収益ー運用費用
FACT BOOK 2015 | 03
2014年度
事業概況
1
人件費は、退職給付費用の増加等により32百万
円増加した一方、物件費は4百万円減少し、事業
経費全体では28百万円(8.6%)増の3.5億円と
なりました。
■ 自己資本
(億円)
5
4
異常危険準備金等を含めた修正自己資本は、前年
■物件費
■人件費
3.2
3
(単位:百万円)
修正自己資本比率
3.5
3.2
1.3
度末より32.4億円増加し472.0億円となり、修正
自己資本比率は83.7%となりました。
1.3
1.3
2
1.9
2014年度末
26,638
27,911
異常危険準備金
17,224
19,185
価格変動準備金
88
104
A.修正自己資本
43,952
47,201
B.総資産
53,154
56,409
C.修正自己資本比率(A/B)
82.7%
83.7%
(注)純資産は割戻金を控除した額。
0
2012年度
■ 剰余金
◇ 経常剰余金は、会員の事業統合等を受け再共
自己資本の推移
■異常危険準備金+価格変動準備金
■純資産
(億円) 異常危険準備金積立率
600
(億円)
20
より再共済金が増加したことから、
前年を2.3億円
14
16
■経常剰余
■当期剰余
400
12
◇ 経常剰余金に法人税等および法人税等調整
額を加減算した当期剰余金は、前年を1.0億円
4
6
18
11
13
15
12
8
2012年度
2013年度
2014年度
❸ 財務の状況
245.3億円(同11.3億円増)、再共済勘定
14.0億円(同3.2億円増)
などとなっています。
◇ 純資産は282.8億円(前年度末比12.1億円・
4.5%増)
となりました。内訳は、会員出資金が
62.5億円(同3.5億円増)、法定準備金・任意
円増)、評価・換算差額等が5.6億円となって
います。
04 | FACT BOOK 2015
500
400
現預金
243
責任準備金
231
300
200
有価証券
242
法定準備金 69
当期未処分
任意積立金 剰余金 12
その他資産 28
132
評価・換算
繰延税金資産 49
差額等 5
100
0
その他負債
会員出資金 62 35
資産
(注)現預金には金銭債権(譲渡性預金)
を含んでいます
負債・純資産
30
20
2012年度末
2013年度末
2014年度末
0
2013年度末(旧基準)
49,694
52,741
49,694
26,141
27,349
26,141
2.価格変動準備金
88
104
88
3.異常危険準備金
17,224
19,185
17,224
―
6.土地の含み損益の85%
―
621
―
7.上記に準ずるものの額
B. リスクの合計額
―
621
―
5,619
5,400
5,619
13,838
14,204
11,512
1,857
1,842
1,869
R2巨大災害リスク
11,474
11,844
9,300
R4資産運用リスク
R5経営管理リスク
支払余力比率 A/{B×
(1/2)}
×100
―
―
934
6
―
701
R1一般共済リスク
R3予定利率リスク
5
7
―
936
638
285
292
236
718.2%
742.6%
863.3%
(注)1.上記は消費生活協同組合法により算出しています。
2.2014年度末より新基準が適用されています。
3.2013年度末の数値は新基準を2013年度末に適用したと仮定して算出した数値です。
4.純資産の部の合計額は、剰余金の処分として支出する額および評価・換算差額等を除く。
5.生命再共済事業と損害再共済事業の両方を実施しているため、生命保険会社または損害保険会社のソルベンシー・マージン比率とは単純に比較できません。
資料編
積立金などの剰余金が214.6億円(同7.9億
支払備金
13
279
社会貢献活動
となりました。おもな内訳は、共済契約準備金
1.純資産の部の合計額
5.その他有価証券評価差額の90%
600
266
(単位:百万円)
A. 支払余力総額
4.一般貸倒引当金
資産および負債・純資産の状況
(億円)
50
会員支援および
情報発信活動
■ 負債および純資産
60
4
10
2013年度末(新基準) 2014年度末(新基準)
繰延税金資産が49.6億円などとなっています。
192
(注)1. 純資産は割戻金を控除した額
2. 異常危険準備金積立率=異常危険準備金残高÷正味再共済掛金(自然災害・自賠責共済除く)
■ 総資産
◇ 負債は281.2億円(前年度末比20.4億円増)
255
❹ 支払余力比率
総資産は前年度末より32.5億円(6.1%)増加し564.0億円となりました。
おもな内訳は運用資産が485.6億円、
80
70
472
439
173
90
40
100
0
79.2%
72.9%
リスク管理と
法令遵守
分剰余金は12.9億円となりました。
150
200
2
0
405
300
10
8
61.4%
500
(%)
事業内容
済掛金が減少する一方で、雪害などの影響に
(8.2%)下回る12.2億円となり、
また当期未処
2014年度
剰余金の推移
18
(13.1%)下回る15.6億円となりました。
2013年度
3
組織の概要
1.9
1
2.2
2013年度末
純資産
2
2014年度の
おもな活動
■ 事業経費
事業経費の推移
FACT BOOK 2015 | 05
2014年度
事業概況
1
2 2014年度のおもな活動
課題として取り組んだ結果、1団体の新規会員加入という成果を得ることができました。
会員の拡大・受再の拡大
2014年
4月
元受共済団体の課題を踏まえ、事業の安定・発展に資する再共済活用の提案をすすめた結果、2015年1月に
「全国
受再の拡大が実現しました。
ました。
また、
「ブラッシュアップセミナー」
「共済ワークショップ」
「共済課題研究会」の開催、会員が主催する研修会
5月
必要な再保険キャパシティの確保と超大規模災害等への対応
自然災害共済の2015年度再保険更改では、総支払限度額の引き上げにともない再保険手配額を拡大しながらも、
社会貢献活動「富士山の森づくり」
(公財)
オイスカがコーディネートする
「富士山の森づくりプロジェクト」
( 8年目)
に対する緑化維持活動等
への支援をおこないました。
6月
7月
8月
2014年度に続き再保険料の引き下げを実現し必要なキャパシティを確保することができました。
3
第55回通常総会
2013年度事業報告、2014年度事業計画、
などについて承認されました。
4
第4回共済ワークショップ
「保険業界の現状と動向について」
をテーマに開催し、16団体24名が参加しました。
さいれんだより27号発行
定款の一部改正の認可を取得
会員加入時の手続きに関する定款改正の認可を取得しました。
モンテカルロ再保険会議
9月
内部監査やリスク管理の実施、財務基盤強化等の取り組みをすすめ、事業運営の適切性・健全性の確保をはかり
2015年度再保険更改にむけて情報収集等をおこなうため、
モンテカルロ
(モナコ)再保険会議へ出席し
ました。
日火連と共済連の合併
日火連と共済連の合併により、共済連が脱退しました。
ました。
バーデンバーデン再保険会議
10月
2015年度再保険更改にむけて協力要請等をおこなうため、
バーデンバーデン
(ドイツ)再保険会議へ出席
しました。
さいれんだより28号発行
シンガポールの再保険会社を訪問し、2015年度再保険更改にむけて情報交換をおこないました。
第11回ブラッシュアップセミナー
「工学的事故発生モデルの概要について」
をテーマに開催し、11会員24名が参加しました。
12月
2月
コンプライアンス強化月間
全体集会の開催、研修の受講、啓発ポスターの掲示など、全職員で取り組みました。
7
全国たばこ販売生活協同組合の加入
社会貢献活動
2015年 1月
会員支援および
情報発信活動
6
再保険会社訪問による面談の実施
11月
5
リスク管理と
法令遵守
経営基盤の強化
欧州およびバミューダの再保険会社を訪問し、2014年度契約更改における課題共有、2015年度契約
更改にむけた協力要請等をおこないました。
事業内容
での講演をおこないました。
さいれんだより26号発行
再保険会社訪問による面談の実施
会員支援サービスの強化
支払余力比率の巨大災害リスク算出のための分析、共済数理・会計処理などに関する相談対応の支援をおこない
再保険の契約更改
自然災害再保険等の契約更改をおこないました。
組織の概要
たばこ販売生活協同組合」
が会員加入しました。
また、会員が抱える課題や要望に即した提案をおこない、3会員で
2
おもな活動(2014年4月~2015年3月)
2014年度の
おもな活動
2014年度は中期経営政策(2011年度~2015年度)
の4年目として、
引き続き
「会員の拡大・受再の拡大」
を重点
たばこ販売生協が新たに会員となりました。
さいれんだより29号発行
再保険の契約更改
自然災害再保険の地震種目について契約更改をおこないました。
第56回臨時総会
火災および生命共済再共済事業規約一部改正、定款一部改正などについて承認されました。
第9回共済課題研究会
「~感染爆発~パンデミック災害の脅威」
をテーマに開催し、20団体33名が参加しました。
事業規約および定款の一部改正について認可を取得
資料編
3月
再共済金額の最高限度の引き上げ等に関する事業規約改正の認可を取得しました。
1会員の出資口数の限度の引き上げに関する定款改正の認可を取得しました。
06 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 07
2014年度
事業概況
1
3 組織の概要
日本再共済連は日本で唯一、再共済事業を専門におこなっている生活協同組合です。
火災、
自然災害、生命、交通災害、
自動車などの再共済事業をつうじて
「元受会員の経営の安定と事業の健全
な発展」
に寄与するとともに、
「会員および共済協同組合の連携強化」
「元受支援機能」
の役割を果たすための
取り組みをおこなっています。
代表理事 理事長
加
藤
友
所属会員
康
電 通 共 済 生 協
原 日 出 夫
全
労
済
代表理事 専務理事
田 畑 龍 五
員
外
力 石 利 博
全
労
済
廣
巳
全
労
済
岡 山 伸
全
労
済
小 田 一 幸
全
労
済
徳 永 秀 昭
全
労
済
﨑 田 弘
全
労
済
伊 藤 宏 美
教 職員共 済 生 協
日本再共済生活協同組合連合会(略称:日本再共済連)
名 称
Japan Reinsurance Federation of Consumers’Cooperatives
設立年月日 1975年(昭和50年)1月13日
田
政
理 事 長
加藤 友康(かとう ともやす)
根 拠 法
消費生活協同組合法
所轄官庁
厚生労働省
会 員 数
63会員
(2015年3月31日現在)
構 成
地域生協(49)、職域生協(10)、生協連合会(2)、中小企業等協同組合(2)
髙
夫
電 通 共 済 生 協
出 資 金
62.5億円(2015年3月31日現在)
鈴 木 順 一
J P 共 済 生 協
職 員 数
17名(2015年3月31日現在)
石 原 一 郎
全
事業内容
再共済事業
荻 原 多加資
コ ー プ 共 済 連
畑 木 正 雄
員
外
井
全
労
済
理 事
常勤監事
(2)業務運営の組織
専務理事
副理事長
長
事 理 会
事 理 自然災害共済運営委員会
※「自然災害共済運営委員会」
は、
自然災害共
済事業を実施している元受会員と日本再共済
連が構成団体となり、
日本再共済連に委員会
を設置して運営しています。
監 事
田
手
康
雅
弘
米
販
伊 佐 弘 之
全国交運共済生協
大 野 木 猛
員
外
4
5
6
会員支援および
情報発信活動
東京都渋谷区代々木二丁目12番10号 全労済会館3階
リスク管理と
法令遵守
所 在 地
3
事業内容
副理事長
組織の概要
(1)組織概要
氏 名
役職名
2014年度の
おもな活動
❶ 日本再共済連の組織概要
2
(3)役員の状況(2015年8月27日現在)
推進・企画課
3か月以内に通常総会を開催するほか、必要に応じて臨時総会を開催します。
②理事会 3か月に1回程度開催し、運営および業務の執行に関する重要事項を審議、決定します。
資料編
①総 会 総会は日本再共済連の最高意思決定機関であり、毎事業年度(4月から翌3月末日)終了の日から
社会貢献活動
再共済部
管理課
再保険・
海外渉外課
管理部
経営委員会
事
監 監 査・リスク 管 理 室
会
総 7
③委員会 理事会は理事をもって構成する経営委員会を設置し、理事会より付託された経営方針の基本に
関わる政策、経営資源の活用および業務執行に関わる重要事項に関して審議します。
08 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 09
2014年度
事業概況
1
地域の労働者共済生協
47会員
森
労
済
岩
済
宮
城
労
済
秋
田
労
済
山
形
労
済
福島労済生協
茨
城
労
済
栃
木
労
済
群馬県労生協
埼
玉
労
済
千
葉
労
済
東
京
労
済
神 奈 川 労 済
長
野
労
済
山梨労済生協
静
岡
労
済
富
山
労
済
石
川
共
済
福
井
労
済
愛
知
労
済
岐
阜
労
済
三
重
労
済
滋
賀
労
済
奈
良
労
済
京
都
労
済
大
阪
労
済
和 歌 山 労 済
兵
庫
労
済
島
根
労
済
鳥
取
共
済
岡山労済生協
広
島
労
済
山口県共済生協
徳島県共済生協
香
川
労
済
愛
媛
共
済
高
知
労
済
福
済
佐
賀
労
済
長 崎 労 生 協
熊
本
労
済
大分県総合生協
宮
崎
共
済
鹿児島県労済生協
沖 縄 県 共 済
新潟県総合生協
手
労
岡
労
全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)
所在地:東京都渋谷区代々木2-12-10
1957年9月29日創立
消費生活協同組合法(生協法)
にもとづいて設立された、共済事業を行う生活協同組合の連合会組織で、各種共済事業
を行っています。各都道府県に設立された47の地域に分かれた共済生協、職域ごとに設立された8共済生協、3生協連合会
から構成されています。
日本再共済連(日本再共済生活協同組合連合会)
所在地:東京都渋谷区代々木2-12-10
1975年1月13日設立
国内唯一の再共済専門団体として、再共済により元受会員の経営の安定と事業の発展に寄与するとともに、再共済事業
をつうじて共済団体間の連携強化に取り組んでいます。
全労済協会(一般財団法人 全国勤労者福祉・共済振興協会)
所在地:東京都渋谷区代々木2-11-17
勤労者の生活・福祉に関わる調査・研究を行うシンクタンク事業と相互扶助事業(認可特定保険業「自治体提携慶弔共済
保険」
「法人火災共済保険」
「法人自動車共済保険」
・損害保険代理店業「火災保険」
「自動車保険」)
を行っています。
3
4
事業内容
青
組織の概要
北 海 道 労 済
全労済グループはつぎの基本三法人で構成されています。
2014年度の
おもな活動
2
❷ 全労済グループの概要
(4)構成会員(2015年3月31日現在)
旧全労済協会(1989年設立)
と
(財)全国勤労者福祉振興協会(1982年設立)
が2004年6月1日に統合し、2013年6月3日に一般財団法人へ移行しました。
職域の労働者共済生協
8会員
自治 労 共 済 生 協
全 水 道 共 済
全たばこ生 協
教職員共済生協
全国交運共済生協
電通共済生協
J P 共 済 生 協
職域の共済生協
防 衛 省 生 協
労
済
市民生協
2会員
京都市民共済
神戸市民生協
中小企業等協同組合
全
米
販
5
コープ 共 済 連
2会員
日
火
連
❸ 関係団体との連携
日本再共済連は共済事業や協同組合、労働者福祉運動の発展を目的に、
つぎの団体と連携・連帯をはかって
います。
6
一般社団法人 日本共済協会
日本共済協会は、
「 協同組合が行う共済事業の健全な発展を図り、
もって地域社会における農林漁業者、中小企業者、
勤労者等の生活の安定及び福祉の向上に貢献する」
ことを目的として、会員団体への情報提供や共済事業に関する広報・
相談活動などをおこなっています。
会員支援および
情報発信活動
たばこ 販 売 生 協
2会員
全
2会員
リスク管理と
法令遵守
森林労連共済
生協連合会
国際協同組合保険連合(ICMIF)
労働者福祉中央協議会(中央労福協)
労働者福祉中央協議会は、労働団体や労働者福祉に関わる事業団体、生活協同組合の全国団体、全国に組織された
地方労福協(都道府県ごとの労働者福祉協議会)
で構成する勤労者福祉活動のための中央組織です。
7
社会貢献活動
ICMI
Fは世界の協同組合保険(共済)団体等の国際連合で、
さまざまな調査・研究、広報などの活動をおこなっています。
日本再共済連は世界の協同組合保険との連携を深めるため、2006年9月に加盟しました。
資料編
10 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 11
2014年度
事業概況
1
❺ 日本再共済連の沿革
日本再共済連は、前身である
「単産共済連合会」
として1974年に発足以降、以下の組織改編をへて、現在の
「再共済センター」
の役割を担う組織となりました。
1974年9月30日
1987年
となる
「全国単産労働者共済生活協同組合連合会(略称:単産共済連合会)」
を結成しました。
全国労働者自動車共済生活協同組合連合会の発足
自動車共済事業の要望が職域から地域へ広がり、
労済連
(現・全労済)
と統一事業体を結成するため、
単産共済連合会を発展的に解消し、
「全国労働者自動車共済生活協同組合連合会(略称:自動車
再共済事業の開始にともない自動車共済、原動機付自転車共済事業を廃止。
1991年
全労済、単産共済生協(8単産)、全労済再共済連で
「自賠責共済推進協議会」
を発足し、
自賠責共済事業の参入に
むけた活動を開始。
1993年
日本生協連(現コープ共済連)
が会員となる。
1996年
1997年
全労済再共済連へ改組
1987年12月より再共済6事業(自動車再共済、原動機付自転車再共済、火災再共済、慶弔再共済、
自動車共済および原動機付自転車共済の共済契約引受を中止し、全労済および各単産会員元受
2000年
自然災害共済再共済事業を開始。
海外再保険への出再業務を開始。
自動車共済事業を全労済へ統合し、再共済に特化した団体となる
2004年
自動車共済事業を全労済へ統合(10月1日)。
再共済事業に特化した専門団体となる。
自動車共済再共済事業、車両共済再共済事業を休止。
2006年
名称を
「日本再共済生活協同組合連合会(略称:日本再共済連)」
に変更(4月1日)。
国際協同組合保険連合(ICMIF)、労働者福祉中央協議会(中央労福協)
へ加盟。
事業専門団体」
となりました。再共済事業をつうじて
「元受会員の経営の安定と事業の健全な発展」
なりました。
日本再共済連へ改称
「日本再共済生活協同組合連合会」
(略称:日本再共済連)
に名称変更し、名実ともに共済団体全体
の
「再共済センター」
としてあらたな出発をしました。
2008年
2009年
車両共済再共済事業を廃止。
自動車共済再共済事業を再開。
改正生協法に対応する定款変更。
改正生協法に対応する組織改編により日本生協連が脱退し、
日本コープ共済生活協同組合連合会(コープ共済連)
が加入。
(公財)
オイスカをつうじて
「海外での環境保全活動」
への支援を開始(~2011年度)。
改正生協法および保険法に対応する各再共済事業規約の改正。
2011年
日火連が会員となる。
2012年
京都市民共済、防衛省生協が会員となる。
2013年
共済連が会員となる。
2014年
日火連と共済連の合併により共済連が脱退。
2015年
たばこ販売生協が会員となる。
7
資料編
2010年
6
社会貢献活動
12 | FACT BOOK 2015
全米販が会員となる。
全労済再共済連発足20周年を記念する社会貢献活動として、
(公財)
オイスカをつうじて
「富士山の森づくり」
に参加
(~2011年度)。
「再共済研究会」
を
「共済課題研究会」
と名称を変更し、20周年記念特別講演を開催。
会員支援および
情報発信活動
2007年
5
リスク管理と
法令遵守
を開始しました。
に寄与するとともに、
「会員および共済生協の連携強化」
「元受支援機能」
の役割を果たしていくことと
2006年4月1日
「消費生活協同組合法制定50周年記念表彰」
で厚生大臣表彰。
単産会員が車両共済を実施。
これにともない車両共済再共済事業を開始。
2004年10月1日に労働者共済グループの自動車共済事業を全労済へ統合し、国内唯一の
「再共済
4
全国交通安全推進運動に協賛団体として参加。
自賠責共済事業および自賠責再共済事業を開始。
全労済再共済連発足10周年を記念した社会貢献活動として、
(財)
日本盲導犬協会等の盲導犬育成事業を支援。
1999年
契約へ移行しました。
また、受託事業として、
自動車共済にかかわる損害調査業務、情報処理等の業務
2004年10月1日
1998年
日本共済協会に加盟。
神戸市民生協が会員となる。
「車両共済」
を開発し、全労済が実施。
事業内容
※全水道共済は1983年から自動車共済事業を開始。
交通災害再共済、生命再共済)
を開始しました。
3
1988年
共済連)」
を発足しました。
1987年11月27日
「自動車共済連」
を
「全労済再共済連」
に改組。
自動車共済事業を会員の元受事業とする。
再共済6事業(自動車、原動機付自転車、火災、総合(慶弔)、交通災害、生命)
を開始。
自動車共済に関する受託事業(損害調査・情報処理など)
を開始。
組織の概要
全逓共済生協(現・JP共済生協)、国労共済(現・全国交運共済生協)、電通共済生協、全林野共済
1980年8月19日
おもな出来事
全国単産労働者共済生活協同組合連合会の結成(設立認可1975年1月13日)
(現・森林労連共済)、全専売共済(現・全たばこ生協)
が発起人となり、
自動車共済事業の元受団体
2014年度の
おもな活動
❹ 日本再共済連の組織改編の歴史
2
FACT BOOK 2015 | 13
2014年度
事業概況
1
4 事業内容
❶ 再共済事業の内容
(1)再共済事業の種類と引受方法等
(3)再共済の三つの機能
日本再共済連は厚生労働省の認可を受け、
つぎの7つの再共済事業を実施しています。
火 災 共 済 再 共 済
6,000万円
比例
超過額
超過損害額
自然 災 害 共 済 再 共 済
6,000万円
比例
超過損害額
総合(慶弔)共済再共済
100万円
比例
超過額
超過損害額
生 命 共 済 再 共 済
5,000万円
比例
超過額
超過損害額
交通災害共済再共済
1,000万円
比例
超過額
超過損害額
自動車共済再共済
対人賠償:無 制 限
対物賠償:無 制 限
人身傷害:無 制 限
搭乗者傷害:1,000万円
車両損害:1,000万円
自賠責共済再共済
比例
超過損害額
自賠責共済のグループ内再共済と、
自賠法にもとづく共同
プール事務・政府への報告届出事務をおこなっています。
(2)再共済とは
◇共済の共済(元受共済団体と再共済団体(日本再共済連)
との契約)
◇危険分散によって元受共済団体の経営を安定させるしくみ
事業成績(損害率)の
安定化
毎年の元受共済団体における
支払共済金や損害率の変動を
安定させる機能
4
引受能力の補完
異常損害に対する
プロテクション
元受共済団体が
予期できない異常災害や
自己の保有額を超える契約を
大規模な災害に対して
引き受ける場合の
元受共済団体の負担を軽減し、
引受能力を補う機能
経営の安定を図る機能
5
6
会員支援および
情報発信活動
再共済とは
3
リスク管理と
法令遵守
引受方法
事業内容
最高限度額
組織の概要
事業の種類
再共済はつぎの三つの機能を発揮し、元受共済団体をバックアップします。
2014年度の
おもな活動
2
再共済は
「元受共済団体のための共済」
といえます。元受共済
団体の共済金支払責任の一部または全部を他の共済団体へ
元受共済団体が長期安定的に保障を提供するためには、地震
や台風などの自然災害や大規模な事故などによって多数の
7
社会貢献活動
転嫁するしくみです。
契約に損害が発生する可能性に備えなければなりません。
軽減し、経営を安定させ、多様化する契約者ニーズに的確に
こたえていくことが可能となります。
14 | FACT BOOK 2015
資料編
再共済を利用することで、元受共済団体がかかえるリスクを
FACT BOOK 2015 | 15
2014年度
事業概況
1
2
(5)再共済の引受方法(責任分担方法)の概要
①再共済契約は、出再者(元受共済団体)
が受再者(日本再共済連)
に対して再共済掛金を支払い、元受共済
団体が共済契約者から引き受けている契約の一部または全部のリスク
(支払責任)
を移転する契約です。
■ 出再者:再共済に出す団体(元受共済団体)
■ 受再者:再共済を引き受ける団体(日本再共済連)
①比例再共済
「比例再共済」
とは、元受共済団体と日本再共済連とが、
それぞれ負担すべき責任額の割合(出再割合)
をあらかじめ
元受共済団体
責任額割合%
日本再共済連
責任額割合%
定め、元受共済団体が契約者・組合員に支払ったすべての
(責任負担額)
(支払再共済金)
共済金に対して、出再割合をもとに再共済金をお支払いする
3
総損害額
方式です。
組織の概要
②再共済契約は、共済契約者と元受共済団体が締結する
「共済契約」
から独立した契約です。
したがって、出再者(元受共済団体)
から受け取るべき再共済掛金が滞ったからといって、受再者(日本再共
済連)
が共済契約者に直接、再共済掛金の請求をおこなうことはできません。
また、逆に出再者は、受再者から
再共済金の回収ができなくても、共済契約者に対して共済金を支払わなければなりません
(独立原則)。
②超過額再共済
責任負担額の上限を1,000万円とした場合
再共済
「超過額再共済」
とは、
元受共済団体があらかじめ定めた金額
(保有限度額)
を超過する共済契約について、
その超過部分
危険の転嫁
再共済金の支払
かじめ決めた割合(出再割合)
に応じて元受共済団体と日本
A契約
※再共済契約は元受共済契約とは独立した契約です。
【参考】再共済・再保険取引の諸原則
2. Follow The Fortunes
C契約
D契約
元受共済団体と日本再共済連の責任負担限度額
A契約
300万円
B契約
800万円
C契約
1,500万円
D契約
2,000万円
元受共済団体責任額
300万円
800万円
1,000万円
1,000万円
日本再共済連責任額
0円
0円
500万円
1,000万円
0.00%
0.00%
33.33%
50.00%
出再割合(責任割合)
③超過損害額再共済
があらかじめ決めた一定額を超過した場合に、
その超過部分
を一定の限度内でお支払いする方式です。
受再者が引き受けた責任の範囲内において、出再者と運命をともにすること。
5
6
「超過損害額再共済」
とは、元受共済団体が支払った共済金
日本再共済連
総損害額
再共済・再保険契約の当事者である出再者と受再者は、相互に他方に対し最大限の信義誠実を行使すべきとの原則。
50%
(支払再共済金)
元受共済団体
(負担損害額)
エキセスポイント
(発動点)
これ超える損害額を
再共済金として
お支払いします。
会員支援および
情報発信活動
1. Utmost Good Faith(最大善意)
B契約
66.67%
4
リスク管理と
法令遵守
(受再者)
保有限度額
1,000万円
再共済連とで按分します。
(契約名)
共済金額
(出再者)
50%
33.33%
事業内容
共済金の支払
再共済掛金の支払
のみを再共済する方式です。支払共済金は、契約ごとにあら
保有
危険の転嫁
再共済契約
日 本 再 共 済 連
共済掛金の支払
元 受 共 済 団 体
共 済 契 約 者
共済契約
2014年度の
おもな活動
(4)再共済契約
社会貢献活動
7
具体例は日本再共済連のホームページをご覧ください
16 | FACT BOOK 2015
資料編
比例再共済、超過額再共済、超過損害額再共済の責任負担の
http://www.saikyosairen.or.jp
FACT BOOK 2015 | 17
2014年度
事業概況
1
2
日本再共済連では、会員(元受共済団体)
から引き受けたリスクの一部について、国際再保険を活用して海外
2014年度の
おもな活動
❷ 国際再保険の活用
世界の主要な再保険市場
へリスク分散をおこない、健全な経営の維持をはかっています。
とくに、地震や台風などの集積損害リスクの確実な移転が当会の重要な使命と認識し、再保険会社に対し生協・
協同組合共済の理念や特性への理解を得ながら、安定的・継続的な再保険の確保に取り組んでいます。
3
した。
ロ ンド ン 市 場
再共済金の支払
(受再者)
(出再者)
再保険料の支払
危険の転嫁
再保険金の支払
米国市場
欧州大陸市場
アジア市場
日本
他国へリスク分散
4
バ ミュ ー ダ 市 場
(受再者)
事業内容
危険の転嫁
再保険契約
再 保 険 会 社
再共済掛金の支払
日 本 再 共 済 連
元 受 共 済 団 体
(出再者)
再共済契約
組織の概要
東日本大震災発生の際はすみやかに再保険金を回収し、会員へ滞りなく再共済金をお支払いすることができま
リスク管理と
法令遵守
5
ロンドン市場
ロイズ※1 とカンパニー※2 の2大マーケットを擁し、世界の再保険の中心です。
※1 ネームと呼ばれる個人や法人の出資者が集まって作った多数のシンジケートから構成
※2 国内外の有力元受保険会社や再保険会社が中心
欧州大陸市場
欧州大陸にはドイツ、
スイスを中心に各国にそれぞれ再保険会社があります。積極的に国外からの再保険の引き
受けをおこなっており、全世界に大きなキャパシティーを提供しています。
米国市場
会員支援および
情報発信活動
6
巨大な元受市場の成長に比べて再保険市場の発達はあまりないものの、近年では本格的なインターナショナル・
プレーヤーが出現し、国際的にも存在感を示しています。
バミューダ市場
1990年代から急激に発展した新興市場です。
自然災害を対象とした再保険の引き受けを中心に成長していること
が特徴です。
社会貢献活動
7
アジア市場
シンガポールを中心とする急成長の市場で、世界の再保険会社が拠点を設け、
日本への再保険キャパシティ提供
18 | FACT BOOK 2015
資料編
に一役買っています。
FACT BOOK 2015 | 19
2014年度
事業概況
1
5 リスク管理と法令遵守
❷ 法令等遵守(コンプライアンス)の体制
日本再共済連は組織・事業運営における各種リスクを的確に把握し、
リスクの特性に応じた適切なリスク管理
日本再共済連の公共的使命と社会的責任を認識し、健全で公正な事業運営により会員
(組合員)
からの信頼
をおこなうことにより、業務の健全かつ適切な運営の確保に努めることを経営上の最重要課題とし、
リスク管理
を得るため、法令等を遵守した適正な日常業務の遂行を重視しています。
の強化に取り組んでいます。
そのため、倫理・法令等の遵守や会員に対する最大奉仕を原則として、誠実で責任ある行動をすることを定めた
「役職員行動規範」
を制定し、職員への周知徹底をはかっています。
また、
コンプライアンス推進会議を設置し、
管理をおこなうとともに、監査・リスク管理室をリスク管理統括部署とし、各リスクの横断的かつ総合的な管理を
コンプライアンスの推進・指導、違反等の対応をおこなうとともに、
コンプライアンスマニュアルを策定し職員に
可能とする態勢の整備・確立をすすめています。
その認識の徹底をはかっています。
(1)再共済引受および再保険出再リスクについて
引受リスク量や自己資本・異常危険準備金等を考慮した保有限度額を設定し、再保険出再によるリスク分散
をはかるなど、適切な管理をおこなっています。
掛金設定時の予測に反した共済事故発生等のリスクについて、事業別の収支状況を把握・分析し管理してい
ます。
また、
リスク分析により巨大災害等の想定最大損害額を把握し、事業全体および事業ごとの保有限度額
❸ 監査体制
日本再共済連では4名の監事(常勤1名、非常勤3名)
を選任し、監査法人と連携をはかりながら、事業運営と
業務執行・会計執行が適正におこなわれているかの監査をおこなっています。
また、監査・リスク管理室による
内部監査では、各部門の業務の執行状況について適正性等を検証・評価し、指摘や改善の提言をおこなって
4
事業内容
①再共済引受リスクについて
3
組織の概要
理事会で定めたリスクごとのリスク管理方針にもとづき、各部門においてリスク管理規程、要領等を策定しリスク
2014年度の
おもな活動
❶ リスク管理の体制
2
います。
を設定し、必要な再保険手配をおこなっています。
引き受けにあたっては、契約・事故情報を収集し、適宜、顧問
アクチュアリーの助言を受けながら、十分性や公平性等を踏まえた適正な掛金を設定し引き受けをおこなってい
②再保険出再リスクについて
再保険金の回収不能等のリスクを回避し安定的な再保険の確保をはかるため、
出再先の健全性と集中に関する
セキュリティ基準を定め、
「再保険セキュリティ委員会」
において再保険更改時の出再先の信用度や集中度等の
5
リスク管理と
法令遵守
ます。
審査をおこなっています。
また、随時、再保険市場の動向や再保険会社のセキュリティの監視をおこなっています。
③資産運用リスクについて
資産運用にかかる市場リスク、信用リスク、流動性リスクを適切に管理し、安全性と流動性を最優先した資産
計画、運用実績・リスク状況などを審議し、理事会へも報告をおこなっています。
6
会員支援および
情報発信活動
運用をおこなっています。
また、理事および学識経験者で構成する
「資産運用委員会」
を設置し、資産運用方針・
(2)オペレーショナルリスクについて
①事務リスクについて
防止等をはかるよう努めています。
また、個人情報の管理については、個人情報保護規程等により適切な利用
と管理に努めています。
②システムリスクについて
7
社会貢献活動
法令等に則り事務処理要領・マニュアル等を整備し、適切な業務執行を徹底することで事務ミスの削減や不正
不正アクセスや情報漏えいなどの不正行為の防止のため、
ファイヤーウォールの設定や常時ウイルスチェック
プログラムによる検知など、安全かつ安定的なシステム稼働のためのセキュリティ対策を実施するほか、職員に
ついては、SSL技術による情報保護対策を実施しています。
さらに、情報セキュリティに係る対策基本方針および対策基準にもとづきリスク管理をおこない、情報資産の
資料編
対し適切なシステム利用の徹底をはかっています。
また、
ホームページにおける個人情報などのデータ伝送に
機密性、完全性、可用性の維持をはかっています。
20 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 21
2014年度
事業概況
1
6 会員支援および情報発信活動
貢献するため、
「共済事業運営に関わる業務支援」
や
「会員の役職員の育成に関わる研修支援」等に積極的に
取り組んでいます。
また、会員に限定せず、
より多くの共済団体を対象に再共済・共済に関する情報発信や交流活動をおこない、
再共済センターとして共済団体間のネットワーク構築に取り組んでいます。
2
これまでに開催したおもなテーマ
「自然災害リスクとモデル」
「再保険分野における法的知識の必要性と国際弁護士の役割」
「自然災害のリスク管理について」
「東日本大震災の発生と再共済による安全のしくみについて」
「地震への備え」
「災害対策の具体例」
「南海トラフ地震と地震
リスクへの備え」
「首都直下地震と備えとしての再共済」
など
2014年度
2014年度は
「職場や家庭における災害への備え」
「ICMIF(国際協同組合保険連合)
の取り組みと世界の協同組合共済」
を
❶ 会員への支援活動
①会員の巨大災害リスク
(台風リスクや地震リスク)
に関する損害分析
②会員の共済制度の改定や新制度の開発にむけた共済数理に関する支援
❷ 情報発信および交流促進活動
(1)共済課題研究会
4
事業内容
法改正や超大規模災害に関する情報など、共済団体を取り巻く
③法改正対応などに関する業務支援
直近の周辺課題をテーマにとりあげ、
より多くの共済団体へ参加
をよびかけ、情報を提供しています。
(2)役職員の教育事業等に関わる支援
3
組織の概要
テーマに講演をおこないました。
(1)共済事業運営に関わる業務支援
2014年度の
おもな活動
日本再共済連では、活動計画の重点取組み課題として
「会員支援サービスの強化」
を掲げ、会員の事業運営へ
①ブラッシュアップセミナー
仕事をすすめるうえでのスキル向上やマインド強化を目的とした
「人材育成セミナー」
を2007年度から開催しています。
これまでに開催したおもなテーマ
ブラッシュアップセミナー
と歴史を学ぶ」
「大規模災害への備え」
など
2014年度は巨大災害リスクを算定するため、
その関心度が高まって
いる
「工学的事故発生モデルの概要について」
をテーマに開催しました。
2014年度
2014年度は近年、発生が目立つ様々な感染症により、パンデミック災害への懸念が高まるなか
「~感染爆発~パンデミック
災害の脅威」
をテーマに開催しました。
(2)共済ワークショップ
②再保険に関する研修会
日本再共済連の主要な業務のひとつである海外再保険取り引きでは、高い専門知識や国際的な視野が求め
の情報提供をおこなっています。
これまでに開催したおもなテーマ
「海外再保険取引のしくみと現状」
「金融危機と再保険への影響―再保険の再評価―」
「再保険市場と規制環境の変化」
など
会員や日本共済協会が役職員や組合員を対象として主催する研修への支援に積極的に取り組んでいます。
研修では日本再共済連の組織や再共済事業等について講演をおこなうほか、会員等のニーズや要請にもとづき
共有・向上、人的ネットワークの構築などを図っていただくため、
7
2008年度から
「共済ワークショップ」
を開催しています。
これまでに開催したおもなテーマ
「生協会計基準の見直しについて」
(対象:会計・財務担当者)
「共済商品の開発・引き受けの勘どころ」
(対象:数理担当者)
「支払余力比率だけでは安心できない巨大災害リスクへの備え」
(対象:
リスクマネジメント部門)
2014年度
2014年度は事業推進部門や企画部門を対象に
「保険業界の現状
と動向について~人口減少と少子高齢化にともなうビジネスモデルの
転換~」
をテーマに開催しました。
共済ワークショップ
資料編
③会員等のおこなう研修の支援
参加対象を業務、年代、役職などで絞り、情報交換や知識の
社会貢献活動
られます。職員の技量向上をはかるだけでなく、出再者である会員が再保険市場の状況などの理解を深めるため
6
会員支援および
情報発信活動
2014年度
「共済団体としての保険法の対応について」
「保険法施行にともなう重複保険時の実務対応について」
「日本における自然災害
のリスクとマネージメント」
「クレーマーの現状と対策」
「異常気象発生のしくみと予測」
「南海トラフ巨大地震および首都直下地震
への備え」
など
リスク管理と
法令遵守
これまでに開催したおもなテーマ
情報の共有をはかっていただくことも大きな目的としています。
「ビジネスマナー」
「共済・保険の数理(全4回)」
「協同組合運動の精神
5
共済課題研究会
また、
セミナー参加をつうじて会員団体間のコミュニケーションや
「テーマ設定」
「講師紹介」
などの支援をおこなっています。
22 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 23
2014年度
事業概況
1
7 社会貢献活動
日本再共済連では、法令等にもとづき、つぎの資料を作成し、事業や経営、活動状況などについて情報開示を
おこなっています。
ファクトブック
(日本語版、英語版)
年1回発行
2
❶ 自然環境の再生活動
「富士山の森づくり」ボランティア活動への参加
「富士山の森づくり」参加企業・団体合同開催の補植作業へボランティアとして役職員11名で参加しました
(2015年5月30日)
。
今回は枯死が目立つエリアに、
2人1組で協力して苗木を植え、
シカ害防止ネットを取り付ける
作業をおこないました。
当日は天気にも恵まれ、作業も順調にすすみ、参加企業・団体・各国大使館および関係スタッフ合計176名で
共済種目ごとの加入・給付状況、財務状況の詳細等に
630本の補植をおこないました。
また、海外むけに英語版を発行しています。
3
組織の概要
年間活動の報告として、法令等にもとづき、組織の概況、
ついて開示しています。
2014年度の
おもな活動
(3)情報開示
事業内容
4
さいれんだより 年4回発行
全体集合写真
補植作業
順調に育つ苗木
共済団体にむけて、組織の活動状況、共済を取り巻く
リスクの情報などを定期的に発信しています。
❷ 事務局内における環境活動
日本再共済連では事務局全体で取り組むことができる環境活動として、電気使用やコピー用紙使用量などの
リスク管理と
法令遵守
5
削減、
グリーン購入法にもとづく環境負担に配慮した事務用品等の購入を継続的に推進するなどの活動を
おこなっています。
などを掲載し、情報の発信に努めています。
7
社会貢献活動
日本再共済連の組織や事業の紹介、最新の主要な活動
会員支援および
情報発信活動
ホームページ
http://www.saikyosairen.or.jp
6
資料編
24 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 25
資料編
CONTENTS
資料編
1 事業の状況
28
❶ おもな経営指標の推移
28
❷ 共済事業の状況
29
(1)契約の状況
(2)再共済掛金
(3)再共済金
(4)事業経費
30
30
30
30
(5)損害率
(6)事業費率
(7)割戻しの状況(利用分量割戻)
(8)再保険実施状況
(9)
自己資本比率
❸ 資産運用の状況
(1)運用資産明細表
(2)資産運用利回り
(3)資産運用収益明細表
(4)利息・配当金等収益明細表
(5)資産運用費用明細表
(6)有価証券残存期間別内訳
(7)外国有価証券の地域別内訳および利回り
(8)有価証券の時価情報
2 経理の状況
30
31
31
31
32
32
32
32
32
33
33
33
33
34
❶ 決算関係書類
(1)貸借対照表
(2)損益計算書
(3)決算関係書類の注記
(4)剰余金処分計算書
❷ 資産・負債の明細
(1)現預金明細表
(2)固定資産明細表
(3)関係団体出資金明細表
(4)その他資産明細表
(5)支払備金明細表
(6)責任準備金明細表
(7)引当金および価格変動準備金明細表
(8)
出資金および任意積立金等明細表
26 | FACT BOOK 2015
29
34
34
36
37
40
41
41
41
41
41
42
42
43
43
FACT BOOK 2015 | 27
2014年度
事業概況
1
資料編 1 事業の状況
2010年度
(金額単位:億円)
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
常
収
益
119.4
141.9
107.2
99.0
98.7
経
常
剰
余
15.7
2.8
11.8
18.0
15.6
金
10.9
-3.4
8.7
13.3
12.2
出 資 口 数( 千 口 )
554
562
564
589
625
会
金
55.4
56.2
56.4
58.9
62.5
当
期
員
剰
出
余
資
純
資
産
251.6
247.5
258.0
270.6
282.8
総
資
産
491.9
486.2
502.6
531.5
564.0
責任準備金残高
149.9
175.5
202.2
219.1
231.6
貸
付
金
̶
̶
̶
̶
̶
282.3
254.3
272.1
292.2
242.4
支 払 余 力 比 率( % )
764.8
769.5
776.7
863.3
742.6
2.1
3.7
3.1
2.3
̶
出
金
0.4
̶
0.4
0.5
0.5
受入再共済掛金
155.9
187.5
215.7
216.3
201.6
正味受入共済掛金
96.8
96.8
103.8
95.1
93.7
資 産 運 用 収 益
3.6
3.1
3.2
3.9
3.7
事
3.9
3.7
3.2
3.2
3.5
契 約 件 数( 万 件 )
2,549.5
2,584.3
2,577.9
2,482.4
2,481.5
契 約 口 数( 億 口 )
14.1
15.1
15.4
15.7
15.2
契 約 高( 兆 円 )
121.3
120.2
120.7
22.5
22.7
職 員 数( 人 )
20
18
19
18
17
資
業
配
当
経
費
(注)1. 支払余力比率は2014年度末より新基準が適用されています。
2. 職員数は日本再共済連在籍者数(嘱託職員含む)
(単位:件)
事 業
2013年度末
増減
済
5,337,361
自然災害再共済
総
済
火
災
再
共
2014年度末
増減率
152,087
2.9%
4,992,860
2,201,235
-75,656
-3.3%
7,682,538
-743,919
-8.8%
交通災害再共済
3,336,079
-110,187
生
済
6,071,893
自 動 車 再 共 済
13,936
自
合
再
命
再
賠
責
合
共
共
共
増減
増減率
-344,501
-6.5%
2,233,426
32,191
1.5%
8,185,753
503,215
6.6%
-3.2%
3,166,638
-169,441
-5.1%
129,086
2.2%
6,031,484
-40,409
-0.7%
-304,958
-95.6%
20,891
6,955
49.9%
済
181,652
-1,184
-0.6%
184,078
2,426
1.3%
計
24,824,694
-954,731
-3.7%
24,815,130
-9,564
0.0%
② 口数
2013年度末
増減
2014年度末
増減率
増減
増減率
済
997,286,587
16,223,761
1.7%
945,862,568
-51,424,019
-5.2%
自然災害再共済
462,163,320
14,920,793
3.3%
469,837,052
7,673,732
1.7%
済
26,305,392
-675,777
-2.5%
27,510,572
1,205,180
4.6%
交通災害再共済
76,325,279
-2,457,420
-3.1%
74,198,355
-2,126,924
-2.8%
済
7,905,519
1,932,443
32.4%
7,722,256
-183,263
-2.3%
自 動 車 再 共 済
13,936
-304,958
-95.6%
20,891
6,955
49.9%
-0.6%
184,078
2,426
1.3%
1.9% 1,525,335,772
-44,845,913
-2.9%
総
生
自
災
再
合
再
命
賠
4
(単位:口)
事 業
火
3
再
責
合
共
共
共
共
済
181,652
-1,184
計
1,570,181,685
29,637,658
2013年度末
総 合 再 共 済
2014年度末
85,588,000
(単位:千円)
2013年度末
2014年度末
済
2,563
2,815
自然災害再共済
1,862
1,792
火
災
再
共
1,138,931,400 1,150,427,380
総
済
124
115
交通災害再共済
1,873,133,335 1,820,932,900
交通災害再共済
561
575
合
3,099,644,815 3,056,948,280
生
済
313
319
自 動 車 再 共 済
225
226
計
̶
̶
生 命 再 共 済
1,393,446,200 1,408,376,780
交通災害再共済
1,859,149,835 1,810,322,800
合
3,252,596,035 3,218,699,580
計
交通災害再共済
615,879,205
合
命
再
再
共
共
7
社会貢献活動
入院保障
87,580,080
事 業
生 命 再 共 済
総 合 再 共 済
障害保障
④ 保有契約平均共済金額
保有金額
区 分
死亡保障
(単位:千円)
6
会員支援および
情報発信活動
③ 保障機能別保有契約高 5
リスク管理と
法令遵守
利用分量割戻金
① 件数
事業内容
有 価 証 券 残 高
(1)契約の状況
組織の概要
経
❷ 共済事業の状況
2014年度の
おもな活動
❶ おもな経営指標の推移
2
600,192,648
資料編
28 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 29
2014年度
事業概況
1
事 業
(単位:千円)
2013年度
受入再共済掛金
2014年度
2013年度
増減率
正味再共済掛金
2014年度
事 業
増減率
3,627,530
3,520,698
-2.9%
3,627,530
3,520,698
-2.9%
14,209,059
12,730,131
-10.4%
2,715,625
2,640,909
-2.8%
済
325,500
317,474
-2.5%
288,742
287,474
-0.4%
交通災害再共済
884,829
858,186
-3.0%
884,829
858,186
-3.0%
生
済
389,473
427,259
9.7%
389,473
427,259
9.7%
自 動 車 再 共 済
34,111
33,545
-1.7%
30,553
33,545
9.8%
火
総
自
災
合
命
賠
合
再
再
再
責
共
共
共
共
済
2,160,999
2,274,493
5.3%
1,573,633
1,609,516
2.3%
計
21,631,505
20,161,788
-6.8%
9,510,389
9,377,588
-1.4%
(注)正味再共済掛金=受入再共済掛金ー支払再保険料等+受入再保険料
火
災
再
2013年度
共
済
341,023
2014年度
(単位:千円)
前年比
285,959
-16.1%
自然災害再共済
̶
̶
̶
総
済
̶
̶
̶
交通災害再共済
̶
̶
̶
生
済
12,638
20,956
65.8%
自 動 車 再 共 済
19,965
11,425
-42.8%
373,627
318,341
-14.8%
合
合
命
再
再
共
共
計
(8)再保険実施状況
① 出再先保険会社数と出再保険料上位5社の割合
事 業
(単位:千円)
2013年度
支払再共済金
2014年度
済
2,336,625
2,669,334
自然災害再共済
火
災
再
共
2013年度
増減率
正味再共済金
2014年度
14.2%
2,385,265
2,686,658
増減率
12.6%
1,528,863
-7.4%
598,308
859,231
43.6%
268,171
327,945
22.3%
329,081
267,099
-18.8%
交通災害再共済
909,423
907,388
-0.2%
906,338
913,721
0.8%
生
済
331,235
333,495
0.7%
323,425
326,846
1.1%
自 動 車 再 共 済
164,604
13,226
-92.0%
-8,829
-26,084
195.4%
済
1,235,024
1,131,181
-8.4%
1,552,017
1,563,246
0.7%
計
6,895,551
6,911,434
0.2%
6,085,607
6,590,719
8.3%
自
合
命
賠
合
再
再
責
共
共
共
73
28.2%
28.7%
(注)
自賠責共済の共同プール出再分は除いています。
② 出再保険料の格付区分別構成割合
2013年度
A以上
BBB以上
その他(格付なし・不明含む)
合 計
99.9%
0.1%
(単位:千円)
人
件
費
194,828
物
件
費
合
計
2014年度
増減額
構成率
増減額
59.1%
1,341
227,661
134,681
40.9%
-688
130,051
36.4%
-4,630
329,509
100.0%
653
357,713
100.0%
28,203
̶
100.0%
100.0%
6
63.6%
32,833
(単位:千円)
2013年度
未収再保険金
137,457
事 業
火
災
再
共
2013年度
済
2014年度
事 業
2013年度
2014年度
65.8%
76.3%
火
済
2.2%
2.6%
災
再
共
(9)自己資本比率
32.5%
自然災害再共済
7.2%
8.4%
114.0%
92.9%
総
済
4.6%
3.2%
交通災害再共済
交通災害再共済
0.3%
0.3%
生
済
0.4%
0.6%
自 動 車 再 共 済
4.5%
2.4%
合
3.7%
4.2%
総
合
再
共
102.4%
106.5%
済
83.0%
76.5%
自 動 車 再 共 済
-28.9%
-77.8%
57.1%
64.7%
生
合
命
再
共
計
(注)
1.損害率=正味再共済金÷正味再共済掛金
2.
自賠責共済は除いています。
30 | FACT BOOK 2015
合
命
再
再
共
共
計
2014年度
自己資本比率
50.1%
49.5%
修正自己資本比率
82.7%
83.7%
(注)
1.
自己資本比率=
(純資産-割戻金)
÷ 総資産
2.修正自己資本比率=
(純資産-割戻金+異常危険準備金+価格変動準備金)
÷総資産
7
資料編
22.0%
済
自然災害再共済
85,656
社会貢献活動
(6)事業費率
2014年度
(注)
自賠責共済に係る金額は除いています。
2013年度
(5)損害率
̶
5
会員支援および
情報発信活動
(4)事業経費
構成率
100.0%
̶
③ 未収再保険金
2013年度
2014年度
(注)
1.格付区分はS & P 社の格付けを使用し、同社の格付けがない場合はAM Best 社の格付けを使用しています。
(この場合A- 以上は
「A 以上」、B++ およびB+ は
「BBB 以上」、B+ 未満は
「その他」
に区分しています。
2.
自賠責共済の共同プール出再分は除いています。
(注)正味再共済金=支払再共済金ー受入再保険金+支払備金繰入-支払備金戻入+支払再保険金
事 業
出再保険料ベースでの上位5社への
出再割合(%)
71
4
リスク管理と
法令遵守
1,650,466
済
総
出再保険会社数
2014年度
事業内容
2013年度
(3)再共済金
3
組織の概要
済
自然災害再共済
2
(7)割戻しの状況(利用分量割戻)
2014年度の
おもな活動
(2)再共済掛金
(注)
1.事業費率=事業経費÷正味再共済掛金
2.
自賠責共済は除いています。
FACT BOOK 2015 | 31
2014年度
事業概況
1
2
(1)運用資産明細表
区 分
(単位:千円)
2013年度末
現 金 および 預 貯 金
増減額
8,612,956
374,502
2014年度末
構成率
18.8%
13,819,933
(5)資産運用費用明細表
科 目
増減額
5,206,977
構成率
28.5%
2014年度
息
̶
̶
有価証券売却損
̶
̶
̶
̶
払
利
銭
債
権
8,000,000
1,100,000
17.5%
10,500,000
2,500,000
21.6%
有価証券評価損
有
価
証
券
29,227,840
2,014,453
63.8%
24,244,100
-4,983,740
49.9%
有価証券償還損
国
債
10,412,875
1,482,709
22.7%
4,442,920
-5,969,955
9.1%
その 他 運 用 費 用
地
方
債
3,923,204
321,339
8.6%
4,076,691
153,487
8.4%
合
社
債
12,948,193
3,876,982
28.2%
15,724,488
2,776,295
32.4%
外 国 有 価 証 券
1,943,568
-3,666,577
4.2%
0
-1,943,568
0.0%
資
株
̶
̶
̶
̶
̶
̶
式
̶
̶
̶
̶
̶
̶
計
45,840,797
3,488,955
100.0%
48,564,034
(2)資産運用利回り
(単位:千円)
9,262,417
0.06%
11,343,832
0.06%
金
銭
債
権
7,075,000
0.13%
8,833,333
0.12%
有
価
証
券
25,225,450
1.51%
24,313,579
1.48%
合
計
41,562,868
0.95%
44,490,745
0.85%
(3)資産運用収益明細表
2013年度
利息配当金収入
̶
̶
有価証券売却益
̶
̶
合
計
(単位:千円)
1年超3年以下 3年超5年以下 5年超7年以下 7年超10年以下
̶
7,999,295
741,720
426,300
1,007,030
901,514
1,272,460
641,740
100,460
̶
3,923,204
社 債
100,930
2,513,675
3,026,536
4,057,079
3,249,972
̶
12,948,193
̶
̶
外国債券
̶
̶
合 計
9,107,255
3,415,189
5,040,716
国 債
1,999,900
209,780
948,130
地 方 債
663,192
816,069
1,476,000
社 債
1,003,760
4,032,507
3,666,852
̶
508,760
4,092,060
̶
̶
外国債券
2,982,881
̶
5,058,356
̶
6,516,190
3,491,641
57,506
395,536
378,788
ー
ロ
ッ
943,568
1,943,568
3,189,128
29,227,840
229,300
1,055,810
4,442,920
612,670
̶
4,076,691
3,613,280
̶
15,724,488
̶
̶
4,455,250
1,055,810
24,244,100
(単位:千円)
金額
構成比
48.5%
̶
̶
国
際
機
関
1,000,000
51.5%
̶
̶
合
計
1,943,568
100.0%
̶
̶
海 外 投 資 利 回り
1,943,568
3.32%
預
金
2014年度
5,842
7,058
8,996
10,815
有価証券利息配当金
345,477
303,408
債
220,291
222,989
外 国 有 価 証 券
125,185
80,418
360,317
321,282
合
社
計
(8)有価証券の時価情報
簿 価
2013年度末
2014年度末
時 価
費差益
うち差益
うち差損
満 期 保 有目的
1,943,568
1,828,570
-114,998
38,830
153,828
その他 有 価 証 券
26,594,247
27,284,272
690,024
707,725
17,701
満 期 保 有目的
̶
̶
その他 有 価 証 券
23,464,483
24,244,100
(注)売買目的有価証券に区分されるものはありません。
32 | FACT BOOK 2015
(単位:千円)
̶
779,617
̶
782,703
̶
3,086
資料編
息
金銭債権利息配当金
公
利
(単位:千円)
2013年度
7
社会貢献活動
科 目
5
11.86%
(注)保有している外国有価証券はすべて円建ての債券です。
(4)利息・配当金等収益明細表
4
6
2014年度末
構成比
パ
10,412,875
3,350,432
̶
(7)外国有価証券の地域別内訳および利回り
金額
1,245,560
̶
5,125,119
2013年度末
35,219
合 計
地 方 債
合 計
ヨ
̶
10年超
国 債
321,282
金銭信託運用益
有価証券償還益
1年以下
2014年度
360,317
171
会員支援および
情報発信活動
科 目
(単位:千円)
567
リスク管理と
法令遵守
現 金 および 預 貯 金
利回り
平均残高
̶
計
区 分
2014年度末
利回り
平均残高
100.0%
̶
(6)有価証券残存期間別内訳
2014年度
2013年度
区 分
2,723,236
3
171
事業内容
託
2013年度末
合
信
567
組織の概要
金
投
(単位:千円)
2013年度
支
2014年度の
おもな活動
❸ 資産運用の状況
FACT BOOK 2015 | 33
2014年度
事業概況
1
資料編 2 経理の状況
❶ 決算関係書類
(1)貸借対照表
(単位:千円)
2013年度末
科 目
2014年度末
増減額
増減率(%)
科 目
Ⅰ. 資産の部
Ⅱ. 負債の部
8,612,956
1. 現金及び預金
60.5
112
88
-23
-21.1
13,819,845
5,207,000
60.5
̶
2. 金銭信託
5,206,977
̶
̶
̶
1. 共済契約準備金
(1)支払備金
2,041,249
7.8
24,530,470
1,137,593
4.9
-108,944
-7.4
1,246,537
5.7
2. 再共済勘定
1,078,289
1,407,397
329,107
30.5
3. その他共済負債
1,144,159
887,905
-256,253
-22.4
31.3
4. 有価証券
29,227,840
24,244,100
-4,983,740
-17.1
4. 未払費用
(1)国債
10,412,875
4,442,920
-5,969,955
-57.3
5. その他負債
6,807
5,173
-1,633
-24.0
277,123
1,092,744
815,621
294.3
4,076,691
153,487
3.9
274,819
1,090,478
815,658
296.8
15,724,488
2,776,295
21.4
(2)未払金
674
557
-117
-17.4
̶
-1,943,568
-100.0
(3)預り金
1,629
1,709
80
4.9
(5)投資信託受益証券
̶
̶
̶
̶
(6)株式
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
6. 再共済勘定
519,670
452,031
-67,638
(4)仮受金
-13.0
2,253,344
-160,172
-6.6
2,192
1,271
-921
-42.0
9. 未収収益
39,828
45,036
5,208
13.1
10. その他資産
36,779
35,755
-1,024
-2.8
(2)差入保証金
4,914
5,154
239
4.9
31,815
30,179
-1,635
-5.1
̶
̶
̶
100,463
(1)賞与引当金
11,960
13,000
1,040
8.7
(2)退職給付引当金
80,608
75,083
-5,524
-6.9
(3)役員退職給与引当金
1,195
1.2
6,700
12,380
5,680
84.8
88,693
104,311
15,618
17.6
Ⅲ. 純資産の部
27,067,324
28,281,506
1,214,181
4.5
1. 会員資本
26,569,609
27,719,558
1,149,948
4.3
5,896,140
6,250,310
354,170
6.0
20,673,469
21,469,248
795,778
3.8
7. 価格変動準備金
(1)会員出資金
(2)剰余金
45
48
3
6.9
①法定準備金
6,646,016
6,912,716
266,700
4.0
(4)
その他の資産
5
373
368
7,240.4
②任意積立金
12,664,000
13,265,000
601,000
4.7
11.業務用固定資産
3,151
2,814
-336
-10.7
ア. 再共済危険変動積立金
12,584,000
13,185,000
601,000
4.8
(3)仮払金
2,726
2,552
(2)無形固定資産
424
261
88,026
88,026
4,210,577
4,967,657
12.関係団体等出資
13.繰延税金資産
14.貸倒引当金
産
合
計
̶
̶
53,154,542
56,409,973
-173
-6.4
-163
̶
-38.4
̶
757,079
̶
3,255,431
イ. 災害対策積立金
③当期未処分剰余金
(うち当期剰余金)
18.0
̶
6.1
2. 評価・換算差額等
80,000
80,000
1,363,453
1,291,531
-71,921
1,333,259
1,224,386
-108,872
-8.2
497,714
561,948
64,233
12.9
0.0
-5.3
(1)その他有価証券評価差額金
497,714
561,948
64,233
12.9
負 債 及 び 純 資 産 合 計
53,154,542
56,409,973
3,255,431
6.1
5
6
会員支援および
情報発信活動
(1)減価償却資産
̶
4
リスク管理と
法令遵守
2,413,517
̶
99,268
6. 引当金
8. 前払費用
(1)未収金
(1)未払法人税等
3
事業内容
3,923,204
12,948,193
1,943,568
7. その他共済資産
28,128,466
23,392,877
1,367,215
2,500,000
5. 貸付金
26,087,217
23,163,255
10,500,000
(4)外国有価証券
増減率(%)
1,476,159
8,000,000
(3)社債
増減額
2014年度末
21,916,717
(2)責任準備金
3. 金銭債権
(2)地方債
2013年度末
組織の概要
(2)預貯金
13,819,933
8,612,844
(1)現金
資
(単位:千円)
2014年度の
おもな活動
2
社会貢献活動
7
資料編
34 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 35
2014年度
事業概況
1
科 目
経常収益
(単位:千円)
2013年度
2014年度
増減額
増減率(%)
2
(3)決算関係書類の注記
1. 重要な会計方針
9,908,452
9,871,778
-36,674
-0.4
9,510,389
9,377,588
-132,800
-1.4
「その他有価証券」
として区分した有価証券のうち時価のあるものは、期末の時価(売却原価の算定は移動平均法)
9,510,389
9,377,588
-132,800
-1.4
̶
108,944
̶
により評価しています。
なお、
「その他有価証券」
の評価差額金の計上方法は、全部純資産直入法を採用しています。
108,944
(1)支払備金戻入額
̶
108,944
108,944
̶
(2)責任準備金戻入
̶
1. 共済掛金等収入
(1)正味受入共済掛金
2. 共済契約準備金戻入額
(1)利息及び配当金等収益
̶
395,536
378,788
-16,747
360,317
321,282
-39,034
-10.8
̶
̶
(3)有価証券売却益
̶
̶
̶
̶
(4)有価証券償還益
35,219
57,506
22,287
2,526
6,455
2,437
2,437
(2)
その他の経常収益
経常費用
1. 共済金等支払額
(1)正味支払共済金
2. 共済契約準備金繰入額
(1)支払備金繰入額
155.5
̶
4,017
3,929
4,431.9
200,386
2.5
6,070,265
6,699,664
629,398
10.4
6,070,265
6,699,664
629,398
10.4
1,703,358
1,246,537
-456,820
-26.8
15,341
-26.2
保有する資産の価格変動による損失に備えるため、消費生活協同組合法第50条の9の規定にもとづき計上してい
567
171
-395
-69.7
ます。
̶
(2)有価証券評価損
̶
̶
567
(3)有価証券償還損
171
-395
(5)
リース取引の処理方法
所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、重要性が乏しいと認められるものは、通常の賃貸借取引に係る方法
-69.7
329,509
357,713
28,203
8.6
194,828
227,661
32,833
16.9
130,051
-4,630
-3.4
̶
̶
̶
(1)寄附金
̶
̶
̶
̶
(2)
その他の経常費用
̶
̶
̶
̶
1,804,751
1,567,690
-237,060
-13.1
̶
̶
特別損失
16,905
15,618
-1,287
-7.6
16,905
15,618
-1,287
-7.6
1,787,846
1,552,072
-235,773
-13.2
法人税等
294,777
1,110,125
815,347
276.6
法人税等調整額
159,808
-782,439
-942,248
-589.6
1,333,259
1,224,386
-108,872
-8.2
30,193
67,144
36,950
122.4
̶
̶
当期首繰越剰余金
任意積立金取崩額
36 | FACT BOOK 2015
̶
1,363,453
1,291,531
-71,921
̶
消費税等の会計処理は税抜方式を採用しています。
6
(7)決算関係書類に記載した金額の端数処理の方法
記載金額は千円未満を切り捨てて表示しています。
2. 貸借対照表に関する注記
(1)業務用固定資産の減価償却累計額は、8,860千円です。
(2)役員に対する金銭債権又は金銭債務
7
理事および監事に対する金銭債権又は金銭債務はありません。
(3)共済契約を再共済又は再保険に付した部分に相当する金額
①消費生活協同組合法施行規則第180条に規定する再共済又は再保険に付した部分に相当する責任準備金の
金額は9,494,148千円です。
②消費生活協同組合法施行規則第184条において準用する第180条に規定する再共済又は再保険に付した部分
に相当する支払備金の額は40,555千円です。
̶
-5.3
資料編
当期未処分剰余金
̶
に準じた会計処理を適用しています。
(6)消費税等の会計処理方法
社会貢献活動
特別利益
5
会員支援および
情報発信活動
134,681
̶
当期剰余金
役員の退職慰労金の支給に備えて、規程および内規にもとづく期末要支給額相当額を計上しています。
(4)価格変動準備金
-100.0
̶
税引前当期剰余金
直近の年金資産見込額を控除した額を計上しています。
④役員退職給与引当金
-15,341
̶
(1)価格変動準備金繰入
職員の退職により支給する退職給付に備えるため、退職給付に係る会計基準の簡便法により退職給付債務から
-441,478
̶
経常剰余金
③退職給付引当金
1,246,537
̶
5. その他経常費用
4
②賞与引当金
1,688,016
̶
(2)物件費
ついては個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込み額を計上しています。
職員に対し支給する賞与の支出に備えるため、支給見込額による当期負担額を計上しています。
8,304,087
(1)有価証券売却損
(1)人件費
債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については過去の貸倒実績率等を勘案して計上し、貸倒懸念債権に
63.3
88
3. 資産運用費用
4. 事業経費
①貸倒引当金
8,103,701
̶
(3)引当金の計上基準
リスク管理と
法令遵守
(2)責任準備金繰入額
3,929
̶
なお、
自社利用のソフトウェアは利用可能期間(5年)
にもとづく定額法によっています。
事業内容
̶
(1)受取出資配当金
②無形固定資産……定額法を採用しています。
-4.2
̶
3
①有形固定資産……定率法を採用しています。
̶
(2)金銭の信託運用益
4. その他経常収益
(2)固定資産の減価償却の方法
組織の概要
3. 資産運用収益
̶
(1)有価証券の評価方法および評価基準
2014年度の
おもな活動
(2)損益計算書
FACT BOOK 2015 | 37
2014年度
事業概況
1
(1)共済契約準備金戻入額・繰入額については、戻入額および繰入額を相殺し、
その差額を戻入額または繰入額として
2015年3月31日における貸借対照表計上額、時価およびその差額については、次のとおりです。
表示しています。
(2)特別損失には価格変動準備金繰入額15,618千円を計上しています。
(3)法人税等には法人税、住民税、事業税が含まれています。
税効果会計に関する事項は、以下のとおりです。
(1)繰延税金資産の総額は5,390,384千円、繰延税金負債の総額は390,147千円です。
また、繰延税金資産から評価性
引当額として控除した額は32,580千円です。
(2)繰延税金資産の発生原因別の主な内訳は共済契約準備金4,859,248千円などです。繰延税金負債はその他有価
証券の評価差額金、
自賠責共済責任準備金です。
(3)当期における法定実効税率は27.87%であり、法定実効税率と税効果適用後の法人税率等の負担率21.11%との
5. 金融商品に関する注記
貸借対照表計上額
13,819,933
13,819,933
̶
金
銭
債
権
10,500,000
10,500,000
̶
有
価
証
券
24,244,100
24,244,100
̶
満期保有目的の債券
̶
̶
̶
その 他 有 価 証 券
24,244,100
24,244,100
̶
当会は共済事業を実施しており、共済掛金として収受した金銭の運用をおこなっています。運用にあたっては、将来
の共済金等の確実な支払いに備え、安全性、流動性を優先した上で、運用収益の安定的な確保を目指しています。
ア.現金および預金
現金および預金は、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としています。
イ.金銭債権
ウ.有価証券
債券は日本証券業協会の公表する価格および取引先金融機関から提示された価格によっています。
②保有目的ごとの有価証券に関する注記事項
ア.
その他有価証券の種類ごとの取得原価又は償却原価、貸借対照表計上額およびその差額は次のとおりです。
(単位:千円)
③金融商品に係るリスク管理体制
当会では、理事会で資産運用リスク管理方針を定めるとともに、資産運用リスク管理規程を定めリスク量の把握など
種 類
取得原価又は償却原価
貸借対照表計上額
差 額
時価が取得原価又は
償却原価を超えるもの
公社債
19,464,545
20,247,248
782,703
時価が取得原価又は
償却原価を超えないもの
公社債
3,999,938
3,996,851
△3,086
23,464,483
24,244,100
779,617
のリスク管理をおこなっています。
また、
リスクを横断して総合的に管理する部署を設置し、相互牽制機能を働か
合 計
5
リスク管理と
法令遵守
価格変動リスク等)
および信用リスクがあります。
4
金銭債権は、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としています。
②金融商品の内容およびそのリスク
当会が保有する金融資産のうち有価証券は公社債です。
これらに係るリスクには市場リスク
(金利の変動リスク、
3
①金融商品の時価の算定方法
(1)金融商品の状況に関する事項
①金融商品に対する取組方針
差 額
時 価
現 金 および 預 金
事業内容
差異の主要な内訳は、利用分量割戻金△5.72%などです。
(単位:千円)
組織の概要
4.税効果会計に関する注記
2
(2)金融商品の時価等に関する事項
2014年度の
おもな活動
3.損益計算書に関する注記
せるとともに、
リスク管理状況を定期的に理事会等に報告しています。
イ.
その他有価証券の当期中の売却額および売却損はありません。
をはかるとともに、定期的に評価損益、
リスク量の把握・確認をおこなっています。信用リスクについては、外部格付け
ウ.当会計年度中において、保有目的が変更となった有価証券はありません。
6
等を利用し、発行体ごとにリスクの状況を管理しています。
④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
③金銭債権および満期がある有価証券等の決算日後の償還予定額
金融商品の時価には、市場価格にもとづく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含
まれています。当該価額の算定においては、一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提状況等によった
場合、当該価額が異なることもあります。
区 分
1年以下
(単位:千円)
1年超3年以下 3年超5年以下 5年超7年以下 7年超10年以下
10年超
合 計
13,819,933
̶
̶
̶
̶
̶
13,819,933
金銭債権
10,500,000
̶
̶
̶
̶
̶
10,500,000
有価証券
3,666,852
満期保有目的の債券
その他有価証券
合
計
̶
5,058,356
̶
6,516,190
̶
3,491,641
̶
4,455,250
̶
1,055,810 24,244,100
̶
̶
3,666,852
5,058,356
6,516,190
3,491,641
4,455,250
1,055,810 24,244,100
27,986,786
5,058,356
6,516,190
3,491,641
4,455,250
1,055,810 48,564,034
7
社会貢献活動
現金および預金
会員支援および
情報発信活動
市場リスクについては、経営方針、経営体力、資金(負債)
の特性等を踏まえた資産配分を定め事前のリスク軽減
6. 関連当事者との取引
記載すべき重要なものはありません。
資料編
7. 後発事象
特記すべき事項はありません。
38 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 39
2014年度
事業概況
1
区 分
(単位:千円)
2013年度
2014年度
2
❷ 資産・負債の明細
(1)現預金明細表
当期未処分剰余金
1,363,453
1,291,531
剰余金処分額
1,296,308
1,229,685
法定準備金
266,700
245,000
現
金
112
88
出資配当金
54,981
51,343
普
通
預
金
1,512,844
1,719,845
利用分量割戻金
373,627
318,341
大
口
定
期
7,100,000
12,100,000
再共済危険変動積立金
601,000
615,000
合
計
8,612,956
13,819,933
67,144
61,846
(単位:千円)
2013年度
2014年度
3
組織の概要
次期繰越剰余金
(注)次期繰越剰余金に含まれている生協法第51条の4の教育事業等繰越金は、2014年度は61,219千円です。
区 分
2014年度の
おもな活動
(4)剰余金処分計算書
(2)固定資産明細表
区 分
(単位:千円)
2013年度期末残高
当期増加額
2,726
建 物 附 属 設 備
626
̶
̶
造
0
477
̶
̶
当期償却額
2014年度期末残高
651
2,552
8,860
125
501
2,433
175
926
1,677
345
1,106
4,257
作
1,102
器
具
備
品
974
電
話
設
備
23
̶
̶
5
18
無 形 固 定 資 産
424
̶
̶
163
261
814
2,814
合
計
3,151
関係団体
全
労
477
(単位:千円)
済
1,000
1,000
中 央 労 働 金 庫
81,263
81,263
自動車事故対策機構
合
計
5,763
5,763
88,026
88,026
区 分
未
差
収
入
保
証
(単位:千円)
2013年度
2014年度
金
4,914
5,154
金
31,815
30,179
払
金
45
立
替
金
4
貯
蔵
品
前
合
払
48
̶
0
14
金
̶
計
36,779
35,755
358
6
7
社会貢献活動
仮
8,860
会員支援および
情報発信活動
(4)その他資産明細表
491
̶
5
2014年度
2013年度
0
4
リスク管理と
法令遵守
(3)関係団体出資金明細表
0
477
償却累計額
事業内容
有 形 固 定 資 産
当期減少額
資料編
40 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 41
2014年度
事業概況
1
種 類
火
2012年度末残高
393,040
役員退職給与引当金
27,515
127,402
82,844
退職給付引当金
115,488
総
済
139,629
78,783
交通災害再共済
134,843
141,176
済
71,513
64,865
自 動 車 再 共 済
43,938
4,627
済
583,117
601,878
計
1,476,159
1,367,215
自
命
賠
再
責
共
共
共
合
(6)責任準備金明細表
2013年度
1,558,656
1,596,124
未経過共済掛金
3,133,083
2,382,126
火 災 再 共 済
1,166,819
753,866
1,930,536
1,562,256
自然災害再共済
̶
交通災害再共済
̶
̶
生 命 再 共 済
̶
̶
10,556
35,726
55,446
17,224,977
19,185,004
火 災 再 共 済
3,489,493
3,707,669
自然災害再共済
13,419,434
15,123,592
総 合 再 共 済
196,895
205,384
交通災害再共済
42,443
41,166
生 命 再 共 済
48,661
77,624
自 動 車 再 共 済
合
計
金
合
6,700
34,880
80,608
13,860
̶
11,960
̶
計
156,863
16,527
71,788
16,905
2013年度末残高
2014年度増加額
役員退職給与引当金
6,700
5,680
退職給付引当金
80,608
9,807
賞 与 引 当 金
貸 倒 引 当 金
引
当
金
合
11,960
̶
13,860
̶
価格変動準備金
区 分
2014年度
25,382
74,122
88,693
2014年度減少額
99,268
28,487
価格変動準備金
88,693
15,618
12,380
15,331
2013年度
13,000
̶
27,291
̶
100,463
104,311
2012年度末残高
2013年度増加額
員
出
資
金
5,643,060
253,080
̶
5,896,140
法
定
準
備
金
6,526,916
119,100
̶
6,646,016
任
意
積
立
金
12,480,000
184,000
̶
12,664,000
再共済危険変動積立金
12,400,000
184,000
̶
12,584,000
社会貢献活動積立金
災害対策積立金
合
計
区 分
80,000
2013年度減少額
2013年度末残高
̶
̶
̶
̶
80,000
̶
25,206,156
24,649,976
556,180
̶
2013年度末残高
2014年度増加額
2014年度減少額
2014年度末残高
員
出
資
金
5,896,140
359,490
5,320
6,250,310
28,050
29,567
会
21,916,717
23,163,255
法
定
準
備
金
6,646,016
266,700
̶
6,912,716
任
意
積
立
金
12,664,000
601,000
̶
13,265,000
再共済危険変動積立金
12,584,000
601,000
̶
13,185,000
2014年度
社会貢献活動積立金
災害対策積立金
合
計
̶
80,000
25,206,156
4
(単位:千円)
会
̶
3
75,083
11,960
(8)出資金および任意積立金等明細表
区 分
2014年度末残高
̶
̶
計
99,268
̶
13,000
̶
11,960
̶
̶
̶
̶
̶
1,227,190
5
6
会員支援および
情報発信活動
自 動 車 再 共 済
異常危険準備金
当
4,567
̶
2013年度末残高
リスク管理と
法令遵守
総 合 再 共 済
貸 倒 引 当 金
引
2014年度
自賠責共済責任準備金
賞 与 引 当 金
2013年度減少額
事業内容
種 類
(単位:千円)
2013年度
(単位:千円)
2013年度増加額
組織の概要
375,715
再
共
区 分
済
合
再
2014年度
自然災害再共済
生
災
(単位:千円)
2013年度
2
(7)引当金および価格変動準備金明細表
2014年度の
おもな活動
(5)支払備金明細表
̶
80,000
5,320
26,428,026
社会貢献活動
7
資料編
42 | FACT BOOK 2015
FACT BOOK 2015 | 43
消費生活協同組合法施行規則にもとづく索引
消費生活協同組合法施行規則 第209条
一 組合の概況及び組織に関する次に掲げる事項
イ 業務運営の組織
ロ 役員の氏名及び役職名
ハ 事務所の名称及び所在地
二 組合の主要な業務の内容
三 組合の主要な業務に関する次に掲げる事項
イ 直近の事業年度における事業の概況
ロ 直近の五事業年度における主要な業務の
状況を示す指標として次に掲げる事項
(1)経常収益
(2)経常剰余金又は経常損失金
(3)当期剰余金又は当期損失金
(4)出資金及び出資口数
(5)純資産額
(6)総資産額
(7)責任準備金残高
(8)貸付金残高
(9)有価証券残高
(10)支払余力比率
P 8
P 9
P 8
P14
P 2
P28
(11)剰余金の配当の金額
(12)職員数
(13)保有契約高又は正味収入共済掛金の額
ハ 直近の二事業年度における事業の状況を示す
指標として別表第三に定める記載事項
[別表第三]
主要な業務の状況を示す指標
一 共済の種類ごとの新契約高及び保有契約高又は
元受共済掛金
P30
二 保障機能別保有契約高
P29
三 共済の種類ごとの支払共済金の額
P30
共済契約に関する指標
一 共済の種類ごとの保有契約増加率
P29
二 新契約平均共済金額及び保有契約平均共済金額 P29
三 解約失効率
四 月払契約の新契約平均共済掛金
五 契約者割戻しの状況
六 再共済又は再保険を引受けた主要な者の数
七 上位5社に対する支払再共済掛金又は
支払再保険料の割合
八 格付機関による格付に基づく区分ごとの
支払再保険料の割合
九 未収再共済金又は再保険金の額
経理に関する指標
一 責任準備金の積立方式及び積立率
二 共済の特性ごとの契約者割戻準備金明細
三 引当金明細
四 法定準備金及び任意積立金明細
五 事業経費の明細
44 | FACT BOOK 2015
̶
̶
̶
P31
P31
P31
P31
̶
̶
P43
P43
P30
資産運用に関する指標
一 主要資産の区分ごとの平均残高
P32
二 主要資産の区分ごとの構成及び増減
P32
三 主要資産の区分ごとの運用利回り
P32
四 資産運用収益明細
P32
五 資産運用費用明細
P33
六 利息及び配当金収入等明細
P32
七 有価証券の種類別残高
P32
八 有価証券の種類別の残存期間別残高
P33
九 業種別保有株式の額
̶
十 共済契約貸付及び業種別の貸付金残高並びに
当該貸付金残高の合計に対する割合
̶
十一 使途別の貸付金残高
̶
十二 担保の種類別貸付金残高
̶
十三 海外投資残高
P33
十四 海外投資の地域別構成
P33
十五 海外投資運用利回り
P33
その他の指標
業務用固定資産残高
P41
四 契約年度別責任準備金残高及び予定利率
̶
五 組合の業務の運営に関する次に掲げる事項
イ リスク管理の体制
P20
ロ 法令遵守の体制
P21
六 組合の直近の二事業年度における財産の状況に
関する次に掲げる事項
イ 貸借対照表、損益計算書及び
剰余金処分計算書又は損失金処理計算書
P34
ロ 貸付金のうち次に掲げるものの額及びその合計額
̶
(1)破綻先債権に該当する貸付金
̶
(2)延滞債権に該当する貸付金
̶
(3)三月以上延滞債権に該当する貸付金
̶
(4)貸付条件緩和債権に該当する貸付金
̶
ハ 債権について、債務者の財政状態及び
経営成績等を基礎として次に掲げるものに
区分することにより得られる各々に関し
貸借対照表に計上された金額
̶
(1)破産更生債権及びこれらに準ずる債権
̶
(2)危険債権
̶
(3)要管理債権
̶
(4)正常債権
̶
ニ 共済金等の支払能力の充実の状況
P 5
ホ 次に掲げるものに関する取得価額又は契約価額、
時価及び評価損益
(1)有価証券
P33
(2)金銭の信託
̶
(3)デリバティブ取引
̶
へ 貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額
P43
ト 貸付金償却の額
̶
頁数が「-」
の事項は該当がありません。
ファクトブ ック 2 0 1 5
2015年 8月
日本再共済生活協同組合連合会
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TEL:03-3320-1711
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