【患者】65 歳、男性 【主訴】とくになし(血圧精査目的にて来院) 【現病歴

【患者】65 歳、男性
【主訴】とくになし(血圧精査目的にて来院)
【現病歴】高血圧症、糖尿病、および脂質異常症にて外来通院中。先日の定期外来受診にて
血圧 230/132mmHg を指摘。受診時に強い自覚症状はなかったが、患者の話によると最近は息
切れを感じることが時折あるとのこと。血圧が異常に高いためそのまま救急外来で精査とな
る。
【既往歴】高血圧症(40 代〜)、糖尿病(十数年前〜)、脂質異常症(10 年前〜)
【家族歴】父:心不全(他界)、母:脳卒中(60 才代にて他界)、兄:高血圧症、脂質異常症
【生活歴】既婚、定年退職してからは無職、10 年前に禁煙(それまでは 1 日 20 本を 40 年間)、
最近は機会飲酒程度
【薬歴】アスピリン(バイアスピリン)100mg 1 回 1 錠 1 日 1 回 朝食後
アテノロール(テノーミン)50mg 1 回 1 錠 1 日 1 回 朝食後
エナラプリル(レニベース)10mg 1 回 1 錠 1 日 1 回 朝食後
シンバスタチン(リポバス)20mg 1 回 1 錠 1 日 1 回 就寝前
メトホルミン(メトグルコ)750mg 1 回 1 錠 1 日 2 回 朝夕食後
グリメピリド(アマリール)1mg 1 回 1 錠 1 日 2 回 朝夕食前
※ここ 1-2 ヶ月は薬を全く服用していなかった(薬を紛失)
【アレルギー歴】なし
【身体所見】身長 165cm、体重 58kg、血圧 230/132mmHg、脈拍数90回/分(整)、呼吸数
24 回/分、体温36.5℃、眼底検査:網膜細動脈の限局狭窄(+)、火炎状出血(+)、綿状白斑
(+)、黄斑浮腫(+)、その他特記事項なし
【血液検査所見】Na140mEq/L、K4.0mEq/L、Cl100mEq/L、HCO3-28mEq/L、BUN46mg/dL、
SCr2.12mg/dL、Glu223mg/dL、HbA1c9.0%、Hgb13.5g/dL、Hct44.4%、WBC7800/mm3、
Plt27 万/mm3、AST35IU/L、ALT42IU/L、TC222mg/dL、HDLC42mg/dL、TG110mg/dL、
Troponin-I<0.5ng/mL、CK105IU/L、CK-MB12IU/L
【尿検査所見】albumin/creatinine220mg/g、血液(–)、WBC1-4/hpf
【胸部 X 線写真】心胸郭比55%、肺うっ血(–)
【心電図所見】洞調律、ST-T 変化なし
【臨床診断名】高血圧、糖尿病、脂質異常症