平成 26 年度 教育改善活動報告書

平成 26 年度
教育改善活動報告書
平成 27 年 6 月
福岡大学
教育推進会議
目
次
Ⅰ
教育マネジメントサイクルとは(本学の定義) ................................................. 1
Ⅱ
教育マネジメントサイクル導入の背景と目的 ..................................................... 1
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告 .......................................................... 2
Ⅳ
平成 26 年度教育改善活動報告 ............................................................................ 8
人文学部 .................................................................................................... 8
法学部 ..................................................................................................... 13
経済学部 .................................................................................................. 16
商学部 ..................................................................................................... 22
理学部
応用数学科 ....................................................................................... 31
物理科学科 ....................................................................................... 33
化学科 .............................................................................................. 46
地球圏科学科 ................................................................................... 53
工学部 ..................................................................................................... 55
機械工学科 ....................................................................................... 59
電気工学科 ....................................................................................... 63
電子情報工学科 ................................................................................ 67
化学システム工学科 ......................................................................... 72
社会デザイン工学科 ......................................................................... 76
建築学科........................................................................................... 78
医学部
医学科 .............................................................................................. 87
看護学科........................................................................................... 91
薬学部 ..................................................................................................... 97
スポーツ科学部 ..................................................................................... 106
共通教育センター .................................................................................. 111
言語教育研究センター ........................................................................... 117
教職課程教育センター .......................................................................... 131
国際センター......................................................................................... 140
教務部 ................................................................................................... 144
Ⅰ
Ⅱ
Ⅰ
教育マネジメントサイクルとは(本学の定義)
教育マネジメントサイクル導入の背景と目的
教育マネジメントサイクルとは(本学の定義)
教育目標を明確に設定し、その実現に向けた行動プログラムを策定、実行、評価し、
その評価結果に基づく改善を組織的・継続的に図り、教育効果を高めていくシステムで
ある。(下図はイメージであり、各組織体によって異なる。)
Ⅱ
教育マネジメントサイクル導入の背景と目的
大学全入時代の到来により大学間競争が一層激化する中で、特に教育面において、ど
のような学生を受け入れて、どのような教育を行い、どのような人材として社会に送り
出すか(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)、
すなわち大学・学部・学科の個性・特色を生かし如何にして教育責任を果たしていくか
が強く問われている。
教育責任を果たしていくためには、個々の教員の努力はもとより、学部・学科として
の教育目標を明確に具体的に示し、その目標実現のためのカリキュラムの編成および授
業科目の開設を行い、その趣旨に沿って授業内容・方法を改善・工夫し実践していくこ
とが必要である。そのような組織的活動の一環としてFD活動が求められてきたが、得
てして、授業アンケートの実施率やFD講演会の参加者数の多寡などに注目が集まりが
ちであった。
しかしながら、今日では、FD活動によりどの程度の改善効果があったかという本質
こそが求められている。学校教育法の一部改正(平成 16 年度施行)により義務化された
認証評価においても、組織としてのより具体的な到達目標の設定とそのもとで得られる
「改善効果・結果」が重視されているのがその証左である。
このような背景から、本学は、より具体的できめ細やかな教育改善へとつなげるため
に、学部・学科等の自律的、効果的、継続的な活動である教育マネジメントサイクルの
実践と充実を推進するものである。
1
Ⅲ
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
1. 教育開発支援機構運営委員会開催状況
 構成員:議長-今泉博国教育開発支援機構長、中村信博教育開発支援機構副機構長、
教務委員:関口浩喜教授(文系)、米沢利広教授(理系)
学生部委員:井手豊也教授(文系)
、林政彦教授(理系)
機構委員:田村隆一教授(人文)、廣澤孝之教授(法)、栫井昌邦教授(経済)、
井上伊知郎教授(商)、寺田貢教授(理)
、古賀一八教授(工)
、
守山正樹教授(医)
、本田伸一郎准教授(薬)、田口晴康教授(スポーツ科)
大学院学務委員:栗田高光教授、共通教育センター長補佐:香野淳教授
言語教育研究センター長補佐:福田慎司准教授
教職課程教育センター長補佐:杉万郁夫准教授
国際センター長補佐:熊木勉教授
教育 FD 支援室長:鶴田直之教授、教育学修支援室長:梶原良則教授
教育 FD 支援室員:橋場論講師、教育学修支援室員:須長一幸准教授
機構事務責任者:四俣教育開発支援機構事務課長

第 22 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 5 月 2 日
【議題】
・平成 25 年度 教育改善活動報告書(案)について(案)
【報告事項】 ・平成 26 年度 第 1 回 新任教育職員研修会について
・
「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」について
・授業公開について
・日本語力テストについて
・私大連盟研修会について
・教育改善活動フォーラムの開催時期について

第 23 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 7 月 18 日
【議題】
・第 8 回 教育改善活動フォーラムについて(案)
・教育情報作業部会に関する内規(制定案)について(案)
【報告事項】 ・教育推進会議報告
※教育情報に関する IR について
※教員のためのハンドブックについて
※教育改善活動計画・報告について
・平成 26 年度 教育開発支援機構 自己点検・評価実施委員会について
・第 2 回 新任教育職員研修会について
・教育サロン前期活動報告について
・E‐ラボの開催について
・その他
※教育開発支援機構運営委員会議事録の公表について
※『きこうだより(第 2 号)』の発行について

第 24 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 9 月 26 日
【議題】
・
『福大生のための学習ナビ 2015』
【報告事項】 ・教育改善活動計画・報告について
・
「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」について
・第 2 回新任教育職員研修会について
・E-ラボの開催について
・事務職員のための E-ラボについて
・第 8 回教育改善活動フォーラムについて

第 25 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 10 月 31 日
【議題】
・平成 27 年度 事業計画について(案)
2
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
・教育開発支援機構運営委員会の運営方法について(案)
【報告事項】 ・第 8 回 教育改善活動フォーラムについて
・第 2 回 新任教育職員研修会について
・平成 27 年度 日本語力テストについて
・平成 27 年度 教授会等開催曜日について
・各学部の初年次教育について

第 26 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 11 月 21 日
【議題】
・福大生ステップアッププログラム
平成 26 年度経過報告および平成 27 年度計画案について
・教育開発支援機構運営委員会の運営方法について
【報告事項】 ・事務職員のための E-ラボ(後期)について

第 27 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 26 年 12 月 19 日
【議題】
・平成 27 年度 新任教育職員研修会について(案)
【報告事項】 ・教育改善活動に関わる平成 26 年度活動報告等の提出について
・学校教育法および学校教育法施行規則の一部改正に伴う学内規程の総点
検・見直しについて
・福岡大学の教学 IR 体制整備に関する提言について
・第 2 回 E-ラボの開催について

第 28 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 27 年 2 月 19 日
【議題】
・平成 26 年度 学校法人福岡大学事業報告書の作成について(案)
・平成 27 年度 授業公開について(案)
・
『平成 26 年度 教育開発支援機構年報』について(案)
【報告事項】 ・薬学部 FD 講演会について
・第 2 回 E-ラボについて
・機構のウェブサイトについて
・職員のためのハンドブック【教育職員特別編】について
・言語教育研究センターFD 講演会のご案内

第 29 回 教育開発支援機構運営委員会 平成 27 年 3 月 13 日
【議題】
・平成 27 年度 教育改善活動計画について(案)
・平成 27 年度 教育開発支援機構 年間計画について(案)
・平成 27 年度「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」について(案)
・
『平成 26 年度 教育開発支援機構年報』について(案)
【報告事項】 ・教育サロン(後期)活動報告について
2.教育開発支援機構の事業計画および活動状況
〔平成 26 年度事業計画〕
「本学の FD 支援、学修支援体制の充実」の観点から、①教員研修の企画・立案、②本学独
自の教育プログラムの開発・実施、③学生の主体的な学びの確立に向けた諸方策の提案を平成
26 年度の事業計画として掲げた。
平成 26 年度の事業計画に基づき実施した主な活動状況は次のとおりである。
(実施時期の順)
なお、詳細な活動状況については、
『平成 26 年度 教育開発支援機構年報』に掲載している。
3
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
(1) 平成 26 年度 新任教育職員研修会について
新任の教育職員を対象に、本学の特色と仕組みに対する理解を深め、大学教育に関する基本
的な知識や技術を更新し、それらを自身の授業実践に応用できるようになるための機会を提供
することを目的に実施した。
平成 26 年度の新任教育職員研修会は、平成 25 年度の課題を受け、プログラムの内容・機会
面での充実、拡大、併せて各プログラムの目的や相互の関係性を明確にし、体系化を進めてい
くことが了承され、年 3 回の新任教育研修会を実施した。
〔各プログラム〕
第1回(平成 26 年 4 月 4 日)
テーマ:福岡大学に関する理解を深める(役職者らによる講話と学内見学)
第 2 回(平成 26 年 8 月 25 日、9 月 4 日)
テーマ:授業デザインを考える
(授業の目的、各回の内容、学生に期待する学習行動は何か?)
第 3 回(平成 27 年 3 月 3 日、3 月 12 日)
テーマ:成績評価の方法を考える
(授業の目的を踏まえた際に、妥当な成績評価の方法とは何か?)
(2)「大学から始める『言葉の力』育成プログラム」の実施
教育学修支援室では、大学での学習の基盤となる日本語力(言葉を活用して思考する力)と、
主体的な学習姿勢を育成するというコンセプトを基に、特定の層だけに支援を限定するのでは
なく、学生が必要を感じたときにいつでも、何度でも受講できるよう1回完結型の「大学から
始める『言葉の力』育成プログラム」を前期に開講した。
前期は 5~6 月の水曜日と土曜日に合計 10 回(基礎編:6 回、発展編:3 回、総集編:1 回)
開講し、290 名の学生からの申し込みがあった。受講者総数は 253 名(基礎編:166 名、発展
編:73 名、総集編:14 名)で、受講率 87.2%であった。
今年度は、基礎編-発展編-総集編と継続性を重視したプログラムを実施した。受講生数な
らびに受講率も昨年度より上回った。後期については、複数学部の初年次教育について、聞き
取り調査を行った。
学部の初年次教育への導入の試みとして、スポーツ科学部の「フレッシュマンセミナーⅡ」、
理学部物理科学科、経済学部、商学部の初年次教育科目の一部を担当した。
(3) 事務職員のための E-ラボ(Education-Labo )の開催
教育改善に向けた様々な方策について情報共有を行い、事務職員が教員と共に議論を行うこ
とが出来るよう、大学全体、および FD に関する網羅的・概括的な知識を学ぶことを目的に、開
催した。
<前期>
・第 1 回 平成 26 年 6 月 12 日(木)
テーマ:
『大学とは何か』
参加者数:34 名
講師:須長一幸准教授(教育開発支援機構)
・第 2 回 平成 26 年 6 月 26 日(木)
テーマ:
『大学の歴史』
参加者数:37 名
講師:須長一幸准教授(教育開発支援機構)
・第 3 回 平成 26 年 7 月 17 日(木)
テーマ:
『海外の大学』
参加者数:20 名
講師:須長一幸准教授(教育開発支援機構)
・第 4 回 平成 26 年 7 月 23 日(水)
テーマ:
『日本の大学』
参加者数:24 名
講師:須長一幸准教授(教育開発支援機構)
・第 5 回 平成 26 年 7 月 31 日(木)
テーマ:
『高等教育政策の動向』
参加者数:26 名
講師:橋場 論講師 (教育開発支援機構)
4
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
・第 6 回 平成 26 年 8 月 7 日(木)
参加者数:28 名
テーマ:
『大学教育改革のキーワード』 講師:橋場 論講師(教育開発支援機構)
<後期>
・第 1 回 平成 27 年 1 月 10 日(木)
参加者数:34 名
内容:中央教育審議会の答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」
(2012
年 8 月)の理解を深めることを目的に、アクティブ・ラーニング型のプログラムを実
施。
講師:須長一幸准教授(教育開発支援機構)
(4) E-ラボ(Education-Labo)の開催
中教審の答申など文部科学省の方向性について情報収集し、大学を取り巻く外的環境を学内
に情報提供する。併せて、教育改善に関する様々な方策について、情報共有を行い、実施の可
能性についての検討を行うため、「E-ラボ(Education-Labo)」を開催した。内容ならびに参加
者数は以下のとおりである。
・第 1 回 平成 26 年 9 月 11 日(木) 13:00~14:30
場所:中央図書館 1 階 多目的ホール
テーマ:
『大学における成績評価の課題 ―教育評価論の視点から―』
成績評価に関わる基礎的な理論や思想について概説したうえで、近年の学士課程教
育改革において成績評価に関して何が問題とされているのかを簡潔に解説。
講師:橋場 論講師(教育開発支援機構)
参加者数:33 名
・第 2 回 平成 27 年 1 月 9 日(金) 13:00~14:30
場所:図書館 1 階 多目的ホール
テーマ:
『福岡大学における成績評価の現状と課題』
本学の文脈を踏まえながら、成績評価の現状や課題について、参加者の議論(グル
ープワーク)を通じて、本学が今後検討すべき課題を明らかにした。
講師:橋場 論講師(教育開発支援機構)
参加者数:19 名
(5)第 8 回教育改善活動フォーラムについて(平成 26 年 10 月 4 日開催)
当フォーラムは本学における組織的かつ継続的な教育内容、教育方法等の改善を図る活動の
一環として行なっている。
近年の高等教育改革において、組織的かつ継続的な教育内容、教育方法等の改善の基盤とし
て、教学 IR(Institutional Research)の重要性が繰り返し強調されている。そのような状況
を反映し、教育開発支援機構内に教学 IR に関するプロジェクトチームを立ち上げ、教学 IR に
関する諸概念の検討や他大学の調査などを進め、福岡大学としての教学 IR のあり方について検
討を行なってきた。
平成 26 年度の教育改善活動フォーラムでは、
「教学 IR(Institutional Research)の現状と
今後の展望」をテーマとして、教学 IR に関する理解を深めると共に、本学における教学 IR の
あり方について報告を行った。
◆ 日時
平成 26 年 10 月 4 日(土) 13 時 00 分から 16 時 00 分
◆ 場所
17 号館 1711 教室
◆ テーマ
「教学IR(Institutional Research)の現状と今後の展望」
◆ 主催
教育開発支援機構
◆ プログラム
1.開会挨拶、趣旨説明
2.話題提供
テーマ : 「教学IRとは何か」
5
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
報告者 : 橋場 論
(教育開発支援機構 教育FD支援室員)
3.学内プロジェクト報告
・教学IRプロジェクトの概要報告
報告者 : 梶原 良則 (教育開発支援機構 教育学修支援室長)
・他大学調査報告
報告者 : 須長 一幸 (教育開発支援機構 教育学修支援室員)
梶原 良則 (教育開発支援機構 教育学修支援室長)
今泉 康代 (教育開発支援機構事務課長補佐)
宮田 優香里(教育開発支援機構事務課員)
4.閉会挨拶
(6)平成 27 年度教育改善活動計画(FD 活動推進経費含む)ならびに平成 26 年度教育改善活動
報告について
教育改善活動計画の作成を教育推進会議長から関係部署へ依頼し、教育開発支援機構事務課
が取りまとめを担当した。当計画書は教育開発支援機構運営委員会ならびに教育推進会議で審
議・了承され、学長に報告の上、学内外に公開している(平成 27 年 4 月)
。また、FD 活動推
進経費については、例年通り一組織上限 300 万円とし、FD 活動推進経費の手続きを行った。
平成 26 年度教育改善活動報告についても、教育推進会議長から関係部署へ作成を依頼した。
取りまとめは、教育開発支援機構事務課が担当している。
平成 28 年度以降の教育改善活動計画・報告については、機構運営委員会並びに教育推進会議
等でその役割について議論がなされ、事業計画・報告、自己点検・評価との関係を整理し、廃
止も含めて検討することとなった。
(7)『福大生のための学習ナビ 2015』の作成
新入生に対する導入教育の一つとして、福岡大学生としての基礎的な学習方法等について解
説した入門書『福大生のための学習ナビ』を平成 18 年度から毎年入学時に配付している。
発行目的は、新入生が大学で学ぶことの意味を理解し、学部教育および大学での学習活動に
スムーズに接続できるような橋渡し的役割を持ち、新入生を大学というコミュニティに根付か
せ、大学での学習活動を充実させる手がかりを提供することである。
内容は、大学で学習するための基本姿勢に始まり、履修登録、単位のこと、レポート作成方
法や試験の受け方など、大学特有の教育システム、学習スキルについて説明している。また、
学習に関するサポートに加え、一人ひとりの可能性、夢、日々の成長をサポートする多くの部
署や施設・設備などの場所やサポート内容を紹介している。
平成 27 年度新入生向けの『学習ナビ』については、
「大学生の学習スタイル」中に掲載して
いた「授業の受け方」を「福岡大学で学ぶ基本姿勢」に移し、
「大学生の学習スタイル」の一部
であった「レポートの作成と発表」を、レポートの作成、プレゼンテーションの仕方に分け、
より詳しく解説した。
編集にあたっては、関係部署から編集委員を募り、前年度の学生アンケートも参考にして作
成している。アンケート結果によると、
『学習ナビ』は、読んだことのある学生の評価は概ね良
いが、
『学習ナビ』自体を知らない学生も多く、広報不足の感は否めないため、ポスターを掲示
するなど学生に対する周知方法を工夫した。
また、同時に福大生ステップアッププログラム(FSP)の公式サイトに Web 版を掲出して学
生の便宜をはかっている。
(8)授業公開について
平成 27 年度は平成 26 年度と同じ内容で実施することが、教育開発支援機構運営委員会(平
成 27 年 2 月 19 日開催)で決定した。平成 27 年度の授業公開のお願いについて、グループウェ
アのインフォメーション、FU ポータル、各学部の教授会等で案内を行った。授業公開を希望す
る科目を取り纏めたうえで、学内に公開している。
(9)大学連携による FD
【九州地域大学教育改善 FD・SD ネットワーク事業
6
略称:Q‐Links】
Ⅲ
平成 26 年度教育開発支援機構の活動報告
当団体は、九州大学が特別教育研究経費「学士力向上を目指した教員・職員連携型研修プロ
グラムの開発」に採択され、支援を受けてきたが、平成 25 年度で事業経費の補助が終了した。
平成 26 年度以降の運営について、事業を継続すること、および事業を持続的に展開していく経
費を会費として設定し、全賛同校から会費を徴収することが決定し、平成 26 年 7 月 31 日に設
立された。
本学は、九州管内の各大学との FD・SD の人的ネットワークの構築や情報共有を行い、本学の
学習・教育の改善に活かすため入会し、幹事校として運営に関わった。
平成 26 年度は、
「Q‐conference 2014」と題して、Q‐Links 活動報告会が開催(平成 26 年
12 月 6 日)された。教育に関する取り組みのポスターセッションには、教育開発支援機構が実
施したプログラム「スカベンジャー・ハント×ジグソー法=新任教育職員研修会?」と「事務
職員のための E-ラボ」の 2 プログラムが参加した。
【全国私立大学連携フォーラム(JPFF)】
JPFF とは、学生の規模や多様性の面で共通の課題を抱える中規模以上(所属する総学生数が
概ね 8,000 人以上)の私立大学が、互いに持てる力を出し合い、連携して FD を推進することを
目的として平成 20 年に発足した組織である。FD に関わる取り組みや研究の共同開発・実施、
FD に関わる教材・資料等の提供を行い、本学における教育内容、教育方法等の改善を図る教育
FD を推進する一助とするため、平成 26 年 5 月 1 日に加盟した。
教員が自らの授業を専門分野と教育学の観点から省察することができる知識、技能、態度等
を修得することを目指した研修プログラム等の情報を提供した。また、オンデマンド講義の利
用希望者の募集を行い、17 名が受講した。
(10)教育サロン
教育サロンは、授業期間中の月曜日から金曜日の 10 時 30 分~17 時 50 分に教育開発支援機
構事務課のフロアで開設した。また、教育サロン幹事会を設置し、教育サロンの運営に係る審
議および調整を行った。さらにサロン幹事会の構成員(教員 16 名)が交代で常駐し、学生から
の相談や教員相互のコミュニケーションを図っている。また、初めての試みとして「学内討論
会」を実施し、学生を主体にしたメンバーで、
「福岡大学でのこれからのボランティアのあり方
について」
、意見交換を行った。
教育サロンでの活動は、FU ポータルで定期的に“教育サロンだより”として案内や報告を
行った。
7
Ⅳ
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 人文学部 )
平成 26 年度教育改善活動報告
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 人文学部
組織名
構成員
)
人文学部 FD 委員会
委員長
学科委員
教務委員
田村隆一(教育開発支援機構委員)
平田暢(LC)
、森丈夫(LH)、山縣浩(LJ)
、田村隆一(LP)
、
光冨省吾(LE)
、堺雅志(LG)
、川島浩一郎(LF)
、甲斐勝二(LA)
関口浩喜
(1)授業アンケート
活動項目
(2)修学指導
(3)人文学部 FD 委員会開催
(4)学外研修等への参加
活動全般の
成果および
点検・評価
平成 26 年度は、上記 4 項目を中心に人文学部における教育改善活動を行なった。
授業アンケートに関しては、平成 25 年度で様式の全面見直しを行い、新たな形で実
施した。
人文学部の全専門科目を対象に授業アンケートを前期 1 回、後期 1 回の計 2 回実施
した。アンケート結果は各教員に個別に送付した。結果は学部・学科単位で集計した
結果を人文学部ウェブサイト上で公開する方向で検討している。
修学指導は、前期1回、後期1回の計 2 回実施した。各学科の主任や教務担当の教
員が中心となって、対象となった学生に対面形式で個別的に修学指導を行なった。ま
た、その結果を文書にして学部に報告している。毎年、修学指導の対象となっている
にもかかわらず、修学指導を欠席する学生が少なからず存在するため、修学指導の方
法を含めて対応を検討する必要がある。
FD 委員会は、今年度より各学科から委員を選出し、教務委員と教育開発支援機構委
員を含めた形とした。委員会は今年度 7 回開催した。今年度は授業アンケートを授業
改善に活用するための新しいアンケートの様式を用いて実施した。
学外で開催される FD 研修会へ 2 名の教員の派遣を開始した。参加した教員からその
成果を FD 委員会で報告してもらうことによって情報の共有を図っている。
8
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 人文学部 )
「教育改善の活動内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)授業アンケートの実施
活動概要
平成 26 年 7 月
前期授業アンケートを実施
平成 26 年 9 月
前期授業アンケートの結果を教員に送付
平成 26 年 12 月
後期授業アンケートを実施
平成 27 年 3 月
後期授業アンケートの結果を教員に送付
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 年度も例年通り、人文学部の全専門科目を対象に授業アンケートを前期 1 回、
後期 1 回の計 2 回実施した。昨年度からアンケートの改訂の検討を重ねてきたが、そ
の結果に基づき、新しい様式でのアンケートを行った。新様式では、教員の授業改善
に直接役立つような情報を得ることを最大の目的とした。
アンケート結果は各教員に個別に送付した。学科での活用に関しては、今年度より
各学科の学科会議での決定に従って、個人情報を含めたデータを学科内で共有し、活
用することが容易にできるようにした。
前期は人文学部ののべ履修登録者数 12382 人に対して、10109 件の回答を得た(回答
率 81.64%)。後期はのべ履修登録者数 9849 人に対して、9236 件の回答を得た(回答率
93.78%)
。前期は専門科目 443 科目を対象として、内 379 科目で授業アンケートが実施
された(実施率 85.5%)
。後期は、424 科目を対象として、内 382 科目で授業アンケー
トが実施された(実施率 90.1%)。
結果の公開に関しては、昨年度までは学部・学科単位で集計した結果を FU ポータル
上で学内限定で公開してきたが、今年度分に関しては人文学部ウェブサイト上で一般
公開する方向で検討している。
9
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 人文学部 )
「教育改善の活動内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)修学指導
平成 25 年 5 月 14 日
前期修学指導の実施
活動概要
平成 25 年 9 月~10 月
後期修学指導の実施
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 年度も例年通り、修学指導を前期1回、後期1回の計 2 回実施した。各学科
の主任や教務担当の教員が中心となって、対象となった学生に対面形式で個別的に修
学指導を行なった。
前期は 5 月 14 日に全学科で 2 年生以上の該当学生を対象に一斉に実施し、後期は 9
月~10 月に各学科独自の方式で 1 年生を含む全学年の該当学生を対象に実施した。そ
の結果は文書で学部に報告されている。
学生の変化と多様化に対して、個別の対応が困難なケースが多く、修学指導の対象
者のうち修学指導を欠席する学生も多い。前期の修学指導対象者 71 名(教育・臨床心
理学科については学科独自で実施したため含まれていない。)のうち、出席者 32 名、
欠席者 39 名であった。プライバシーの問題もあり、学部全体として学生の状況を把握
することや個別に対応することには限界もある。HD センターとの連携は行っているが
十分とは言い難い。
修学指導の実施方法を含めて、学部としての学生支援の体制を再検討する必要があ
る。
10
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 人文学部 )
「教育改善の活動内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(3)人文学部 FD 委員会の開催
第 1 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 6 月 3 日
参加者数:9 名 議題:授業アンケートの実施とその活用、来年度日本語能力テスト
の実施、FD 研修参加、今年度の FD 委員会の活動
第 2 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 7 月 15 日
参加者数:9 名 議題:FD 研修の情報、授業アンケートの活用
第 3 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 9 月 12 日
参加者数:9 名 議題:授業アンケートの活用
第 4 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 10 月 21 日
参加者数:9 名 議題:教育評価の問題、授業アンケートの分析
第 5 回人文学部 FD 委員会:平成 26 年 12 月 16 日
参加者数:9 名 議題:授業アンケートの分析
第 6 回人文学部 FD 委員会:平成 27 年 1 月 16 日
参加者数:9 名 議題:授業アンケートの分析、授業アンケート結果の公開方法
第 7 回人文学部 FD 委員会:平成 27 年 3 月 12 日(予定)
参加者数:9 名 議題:授業アンケートの分析、授業アンケート結果の公開方法、FD
研修参加報告
人文学部 FD 委員会は、教育開発支援機構委員を責任者として、教務委員と各学科か
ら選出された委員の計 9 名の教員によって構成されている。今年度は 7 回開催した。
[新授業アンケートの実施]
人文学部において従来から実施されていた授業アンケートはその結果の活用が容易
ではないとの認識から、授業改善に直接役立つ質問形態へと大幅に改定した。
また、教員単位の情報を含めた詳細な資料を各学科で活用できることをめざし、情
報提供の手続きを決定した。結果の公開にあたっては、これまで学内に限定した公開
であったものを、学外も含めて公開する形に改めることを検討した。
[FD 委員会の体制の改革]
昨年度の FD 委員会の構成員は全学科から選出されておらず、FD 委員会と各学科との
間の連絡が必ずしもスムーズには行かなかった。今年度からは各学科から 1 名の FD 委
員を選出することによって、FD 委員会と各学科との連絡が密になるよう、体制を改め
た。責任者は教務委員から教育開発支援機構委員に変更した。
[情報の共有]
各学科で行なわれている特色ある FD 活動についての情報を集め、FD 委員の間で共有
を図った。また、学外で開催された FD 研修会に参加した教員からその成果についての
報告を受けた。
[課題]
FD 活動の中で、教員個人の資質向上に直接的に関係する支援や研修などをどう充実
させていくかを検討する必要がある。
11
Ⅳ
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
大学コンソーシアム京都
名 称
第 20 回FDフォーラム
開催日
平成 27 年 2 月 28 日-3 月 1 日
開催会場
同志社大学今出川キャンパス
輪田裕教授、森丈夫准教授
参加者
12
平成 26 教育改善活動報告
( 人文学部 )
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 法学部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 法学部
組織名
)
法学部 FD 委員会
廣澤孝之、畑中久彌、東原正明、前越俊之、道山治延、折登美紀(責任者)
構成員
活動項目
1
授業アンケートの実施及び分析・公開
2
卒業生アンケートの実施
3
FD活動に関する研修会の実施及び参加
4
FD関係資料の収集・整備
FD委員会の開催
平成 26 年 4 月 8 日、6 月 3 日、7 月 9 日(持ち回り)
、7 月 30 日(持ち回り)
、
10 月 21 日、11 月 18 日(持ち回り)
、12 月 16 日、平成 27 年 1 月 13 日、
3 月 5 日(持ち回り)
活動全般の
成果および
点検・評価
・授業アンケートを実施し、結果を各教員に示すとともに、全般的特徴等について分
析を行った。卒業生のアンケートの結果とも併せて、授業及び学部教育全般におけ
る課題の抽出及び改善に向けて、委員会等で検討し、課題克服へとつなげていきた
い。
・学外で実施されるFD研修、本委員会が主催した学内スタッフ向けのFD研修とも
に、教員等の積極的参加がなされた。
・FD研修への参加、FD関係の書物や資料の収集などにより、FD活動に関する知
見が得られ、FD活動の展開に役だった。
13
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 法学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
FD委員会活動
2014 年 4 月 8 日 FD 委員会
今年度授業アンケートの実施、平成 25 年度FD活動報告について
2014 年 6 月 3 日 FD 委員会
今年度授業アンケートの実施、平成 25 年度授業アンケートの分析について
2014 年 6 月 9~14 日 前期授業アンケートの実施
2014 年 7 月 9 日 FD 委員会
FD スタッフ研修の実施について
2014 年 7 月 30 日 FD 委員会
FD スタッフ研修の実施について
2014 年 9 月 25 日 FD スタッフ研修
講演テーマ:
「大学生によくみられる精神科の病気について」
講師:永井宏 氏(精神科医)
2014 年 10 月 21 日 FD 委員会
卒業生アンケートの実施、平成 27 年度事業計画について
2014 年 10 月 31 日 FD スタッフ研修
講演テーマ:
「法学教育における臨床法学教育の役割:理論、技能、および専門職
価値観の統合的教育」
講師:宮川成雄 氏(早稲田大学大学院法学研究科教授)
2014 年 11 月 10~15 日 後期授業アンケートの実施
2014 年 11 月 18 日 FD 委員会
今年度活動中間報告、平成 27 年度活動計画案について
2014 年 12 月 16 日 FD 委員会
卒業生アンケートについて
2015 年 1 月 13 日 FD 委員会
卒業生アンケートについて
2015 年 2 月 28~3 月 1 日 FD フォーラム(大学コンソーシアム京都主催)に参加
教員 2 名参加
2015 年 3 月 5 日 FD 委員会
今年度活動報告、平成 27 年度活動計画について
2015 年 3 月 28 日 教学戦略シンポジウム(日本大学主催)に参加
教員 1 名参加
今年度は、これまで行ってきた「授業アンケート」に加えて、卒業生を対象とした「卒
業生アンケート」を実施し、法学部教育全般を見直す機会を増やした。在学生、卒業
生の両者から意見を聴取することにより、学生の現状、理解度や満足度の変化などを
知り、検討する資料が拡充した。さらに、前年度から始めた、学外講師を招いての「FD
スタッフ研修」を今年度は 2 回実施し、学部教員にとどまらず、職員、他学部教員な
どの参加も得られた。学外 FD 研修へも複数の教員が参加し、そこで得られた情報や知
見を持ち帰り、学内の FD 活動に活かしている。今後とも、このような FD 活動を活発
に展開し、学部教育の活性化を図っていくようにしたい。
14
Ⅳ
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
大学コンソーシアム京都
名 称
2014 年度第 20 回FDフォーラム
開催日
平成 27 年 2 月 28 日、3 月 1 日
開催会場
同志社大学今出川キャンパス
折登美紀、桧垣伸次
参加者
主催団体
日本大学
名 称
教学戦略シンポジウム
開催日
平成 27 年 3 月 28 日
開催会場
日本大学
砂田太士
参加者
15
平成 26 教育改善活動報告
( 法学部 )
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 経済学部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 経済学部
組織名
経済学部
構成員
経済学部教員
)
1.初年次教育の再検討
活動項目
2.経済学科のカリキュラムの再検討
3.FD 活動の実践
活動全般の
成果および
点検・評価
初年次教育に関しては、平成26年度に産業経済学科において「初年次演習」
を開講したが、経済学科においても平成27年度より「初年次演習」を開講す
ることが決定した。また、教授会において「経済学入門」の講義内容について
検討したが、最終的な結論は得られなかった。ただし、平成27年度から、
「産
業経済入門」と「経済学入門」の一部のコマにおいて学生生活指導や就職準備
指導を行うことを決定し、初年次教育をより充実させることができた。
経済学科のカリキュラムの再検討については、上述の「初年次演習」の開講
以外には、大きな進展はなかった。次年度の課題としたい。
FD 活動の実践に関しては、授業評価アンケートを改訂し、その実施に努め、
卒業生アンケートを例年通り実施した。
以上のように、平成26年度は、教育改善活動において一定の成果を上げる
ことができたが、経済学科のカリキュラムについての議論が進まなかった点は
反省材料である。
16
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 経済学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)初年次教育の再検討
初年次教育について以下のように検討した。
活動概要
会議開催日と検討内容
5月30日 経済学部教授会
初年次教育の充実化について(「経済学入門」の30コマの中の7コマで、学
生生活上の注意、食生活、英語力向上などについて指導)
6月20日、9月1日、9月12日 経済学科会議
「初年次演習」
、
「経済学入門」について。
10月15日 経済学部教授会
平成27年度より、経済学科で「初年次演習」の開講を決定。「経済学入門」
について討議。
10月24日 意見交換会(教授会を予定したが定足数に満たなかったため)
「経済学入門」について、授業内容とそれを担当可能な教員について検討。
12月5日 経済学部教授会
「経済学入門」について討議。
1月9日 経済学部教授会
経済学科においては、「経済学入門」で、①就活関係(就活コンピテンシーテ
ストと将来の就職に向けての心構え)、②学生生活上の注意(飲酒、犯罪予防)、
③学生生活上の注意(インターネット関係、SNS)についてそれぞれ1コマず
つで指導することを決定(それぞれ就職・進路支援センター、学生部、総合情
報処理センターに依頼)
。産業経済学科においては、
「産業経済入門」の3コマ
で同様にこれらを実施することを決定した。
活動の成果
および
点検・評価
懸案事項であった経済学科での初年次教育が「初年次演習」という形で行わ
れることになった。また、学生生活や就活関係の指導を実施することになり、
初年次教育を充実化することができた。これらが、平成26年度の成果である。
「経済学入門」については、数回にわたって討議を行ったが、結論が得られ
なかった。平成27年度はさらに議論を行って一定の結論を出したい。
17
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 経済学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)経済学科のカリキュラムの再検討
経済学科のカリキュラムについて以下のように検討した。
活動概要
会議開催日と検討内容
10月31日 経済学部教授会
平成27年度より、以下のとおり改正することを決定した。
(1)ゼミナールの名称を変更。
(2)
「選択必修科目」の中の6科目を「選択科目」へ分野変更。
(3)
「コース別選択必修科目」分野の1科目、
「コース別選択科目」分野の
1科目を廃止。
活動の成果
および
点検・評価
経済学科の初年次教育についての議論を優先したため、経済学科のカリキュ
ラムについては、十分な議論ができなかった。
来年度は、カリキュラムについての議論を進展させたい。
18
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 経済学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(3)FD 活動の実践
・授業評価アンケートについて以下のように検討した。
活動概要
会議開催日と検討内容
5月23日 経済学部 FD 委員会
授業評価アンケートについて、分析結果が見やすいように回答形式の違いによ
って質問を整理した。また、結果を平均ではなく度数分布で報告するよう業者
に委託することとした。
5月30日 経済学部教授会
授業評価アンケートについて、上述の修正案と集計方法の変更を承認。
・実績
(1)授業評価アンケート
前・後期合わせて、学部教員 26 人、50 科目で実施。実施率は、26/35
人=74.28%。
(2)卒業生アンケート
3 月 19 日に実施。回収数は、582 件(卒業生 628 人の 92.67%が回答)。
活動の成果
および
点検・評価
授業評価アンケートの修正を行った。また、実施について教授会で呼びかけ、
74%の実施率を実現した。まだ向上の余地はあるものの、一定の成果は上が
っている。卒業生アンケートは、例年通り実施し、92%を超える回答率が得
られた。
これらは、学部の FD 活動として定着したと言えよう。
19
Ⅳ
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
公益社団法人 私立大学情報教育協会
名 称
平成 26 年度第 1 回経済学教育 FD/ICT 活用研究委員会
開催日
平成 26 年 5 月 1 日
開催会場
参加者
主催団体
14:00~16:00
東京 私立大学情報教育協会事務局会議室
山﨑好裕教授
公益社団法人 私立大学情報教育協会
名 称
平成 26 年度第 2 回経済学教育 FD/ICT 活用研究委員会
開催日
平成 26 年 6 月 28 日
開催会場
参加者
主催団体
14:00~16:00
東京 私立大学情報教育協会事務局会議室
山﨑好裕教授
公益社団法人 私立大学情報教育協会
名 称
平成 26 年度 ICT 利用による教育改善研究発表会
開催日
平成 26 年 8 月 8 日
開催会場
参加者
10:00~17:00
東京理科大学 森戸記念館
赤羽根靖雅准教授
20
平成 26 教育改善活動報告
( 経済学部 )
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 経済学部 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
公益社団法人 私立大学情報教育協会
名 称
私情協「経済学教育におけるアクティブ・ラーニング」事例研究対話集会
開催日
平成 26 年 10 月 11 日 14:00~16:00
開催会場
参加者
東京 法政大学 市ヶ谷キャンパス
山﨑好裕教授
21
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 商学部
)
商学部 FD 委員会
組織名
(なお商学部 FD 委員会として検討すべき問題は、商学部 FD 委員会のメンバーが全て
集まる教学問題検討委員会において議論した。)
学 部 長
学科主任
構成員
中川誠士 (H25.12~H27.3)
藤本三喜男(H25.12~H27.3)
今野 孝 (H25.12~H27.3)
神野光指郎(H25.12~H27.3)
教務委員
渡辺 剛 (H25.12~H27.3)
教学問題検討委員長 永星浩一(H23.12~H27.3)
活動項目
(1)初年次教育の充実
(2)「ゼミナール」および「キャリア教育」の検討
(3)専門教育科目の再検討
(4)修学指導の改善
(5)授業アンケートの改善・実施・公開
(6)『スタディガイド』の充実
(7)FD 研修会等の積極的活用
(8)二部教育の充実
活動全般の
成果および
点検・評価
3名
平成 26 年度の活動としては,初年次教育の充実,
「ゼミナール」および「キャリア
教育」の検討,専門教育科目の再検討,修学指導の改善,授業アンケートの改善,
『ス
タディガイド』の充実,FD 研修会等の積極的活用ならびに二部教育の充実をあげるこ
とができる。
初年次教育の充実に関しては,教学問題検討委員会において成績評価基準の統一を
議論したが,結論には至らなかった。今後さらに検討を続ける予定である。
「ゼミナール」および「キャリア教育」の検討に関しては,専門ゼミナールの履修
率を高めるために情宣を強化したが,大きく履修率が高まることはなかった。そこで,
来年度は,ゼミ募集のスケジュールを変更するとともに,ゼミ紹介も工夫することが
教学問題検討委員会で決定された。
「キャリア教育」に関しては大きな変更はなかった。
専門教育科目の再検討に関しては,二部における外書購読科目および専門ゼミナー
ルの増設を行った。また,昼間部においても一部科目の名称変更を行った。
修学指導の改善に関しては,昼間部の 2 年次生の対象を拡大し,二部 2 年次生の修
学指導を商学部教員全体で行った(従来は二部主事および二部委員のみ)。その結果,
二部 3 年次生以上の学生の修学指導に余裕を持たせることができた。
授業アンケートの改善に関しては,事前・事後学修に関する質問を加えた。また,
結果に関しては,FU ポータルを通じて学生に公表している。
『スタディガイド』の充実に関しては,図書館等の新施設の利用案内部分の修正を
行った。その結果,実際の利用方法との齟齬が解消された。
FD 研修会等の積極的活用に関しては,今年度は外部研修会の参加者はなかったが,
内部で行われた研修会への参加は若干増加した。
最後に,二部教育の充実に関しては,教学問題検討委員会等で専門教育科目の再検
討も行われたが,入学者の質的レベルアップおよび量的増加のための方策が将来構想
委員会において議論された。
22
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)初年次教育の充実
平成 26 年 4 月 26 日の教学問題検討委員会において,商学部の基礎ゼミナールの評
価基準の統一について議論したが,結論にはいたらなかった。
活動概要
商学部の基礎ゼミナールの評価基準が統一されていないという問題点は共有すること
ができた。次年度以降,引き続き検討を行う予定である。
活動の成果
および
点検・評価
23
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)
「ゼミナール」および「キャリア教育」の検討
「ゼミナール」の履修率を高めるために情宣を強化したが,大きく履修率が高まるこ
とはなかった。
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
情宣の強化の結果,2 年次からゼミを履修する学生は増えなかったが,3 年次から専門
ゼミナールを履修する学生が増え,少人数クラスの減少には役立った。来年度は,ス
ケジュールを変更し,2 次募集期間を長くすることとなった。
24
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(3)専門教育科目の再検討
第二部に関しては,「外書講読 CⅠ」を「外書講読 CⅡ」新設した(2015 年入学生より
適用)。
活動概要
「基礎経営財務論」を「経営財務論 A」に名称変更し,
「応用経営財務論」を「経営財
務論 B」に名称変更を行った。
活動の成果
および
点検・評価
「外書講読 C1Ⅰ」および「外書講読 CⅡ」の新設は,第二部における外書講読の需要
に応えたものである。
「基礎経営財務論」および「応用経営財務論」の名称変更は,学生に授業内容に関す
る誤解を与えないための変更である。
25
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(4)商学部修学指導の改善
1.2014 年 5 月 21 日(水)16 時 20 分より、2 年次生の修学指導
場所: 222 教室、教員研究室他
指導対象者: 前年度の修得単位数 27 単位未満(105 名)
2.2014 年 5 月 28 日(水)16 時 20 分より、3 年次生以上の修学指導
場所: 222 教室ほか
指導対象者: 12 台(前年度までの修得単位数 40 単位未満、31 名)
、11 台(同上
82 単位未満、88 名)
、10 台以前(同上 71 単位未満、13 名)
6 月中の追加指導:
「重点指導対象者」25 名を商学部事務室および教員研究室におい
て個人指導。
3.2014 年 9 月 24 日(水)16 時 20 分より、1 年次生の修学指導
場所: 222 教室
指導対象者: 前期成績 14 単位未満 166 名中、100 名が出席、個人面接を 15 名行
った。
4.2014 年 5 月 21 日(水)16:20 商学部第二部の 2 年次生の修学指導
場所: 221 教室
指導対象者: 2 年次 15 単位以下(35 名)
5.2014 年 5 月 15 日から 5 月 23 日(金)商学部第二部 3 年次生以上の修学指導
場所:商学部事務室
指導対象者:3 年次 30 単位以下(7 名)、4 年次 45 単位以下(18 名)、5 年次以上 74
単位以下(23 名)の学生に個別指導
6.2014 年 10 月 1 日から 10 月 9 日 商学部第二部 1 年次生の修学指導
場所: 商学部事務室
指導対象者: 前期修得単位数 8 単位以下(29 名)(個別指導)
、9~10 単位(18 名)
(集団指導)
1年次生に関しては,前期の成績をもとに後期において指導を行う。例年は,11 単
位未満の学生を指導対象としていたが,本年度は,14 単位未満として対象を拡大した。
その効果は,今年度末における修得単位状況に現れるはずであるが,現時点では不明
である。今年度の指導形態は全体指導であったが,来年度は,商学部教員全員で個別
指導を行う予定である。それによってより細かな指導が行われるはずである。
2 年次生に関しては,例年は,28 単位未満の学生を対象としているが,本年度は 27
単位未満の学生を対象とし,対象範囲を縮小した。その理由は,従来 2 部の修学指導
は全て 2 部主事および 2 部委員に委ねていたが,これを全ての教員で行えるようにす
るため,対象を若干減らしたためである。また,昨年度につづき、指導マニュアルお
よびアンケート質問項目の配付をした。学生部ならびに HD センターの協力を得てメン
タル面で問題を抱える学生のケアを行った。なお,3 年次生以上は従来通りの指導体制
であった。3 年次生以上の学生に関しては,そもそも学校に来ていない学生が多く,連
絡すらつかない学生もいる。そのような状態にならないように,より早期の指導が必
要である。
2 部の修学指導は,2 部主事および 2 部委員が多くの時間を割いて指導に当たってい
るが,十分ではないのが現状である。もはや,2 部の修学指導は,2 部主事および 2 部
委員だけでは手が足りない状況であり,商学部教員全体で当たらざるを得ない状況に
あるといえる。来年度は,より一層の連携をとって指導に当たる予定である。
26
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(5)授業アンケートの改善・実施・公開
[前期アンケート]
前期アンケート実施期間
20143 年 6 月 30 日~前期授業終了日
活動概要
前期アンケートの結果の公開開始
[後期アンケート]
後期アンケート実施期間
2014 年 10 月
2014 年 12 月 1 日~後期授業終了日
後期アンケートの結果の公開開始
活動の成果
および
点検・評価
2014 年 3 月
商学部授業アンケート結果の公開については、授業の学生アンケート結果について、
レーダーチャート方式を使用し、授業の学習環境、理解度、難易度、内容量および学
習アドバイスの適切性という 5 つの指標により、わかりやすく、FU ポータルを通じて
公開されている。平成 26 年度は授業アンケートに事前・事後学習時間に関する当質問
を加えている。
現在は,専任教員のアンケート結果のみ公開しているが,来年度は非常勤教員に関
しても同様に公開することを検討する予定である。
また授業アンケートの学生への公表期間であるが、学生の履修登録にあたり、アン
ケート結果が利用できるように、履修期間に前期および後期のアンケート結果を見る
ことができるようにすることも検討する予定である。
27
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(6)
『スタディガイド』の充実
『スタディガイド』の図書館等の新施設の利用案内部分を修正した。
活動概要
修正の結果,実際の利用方法との齟齬が解消された。
活動の成果
および
点検・評価
28
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(7)FD 研修会等の積極的活用
活動概要
FD 研修会等の積極的活用に関しては,今年度は外部研修会の参加者はなかったが,
内部で行われた研修会への参加は若干増加した。
具体的には次の研修会への参加者があった。
①平成 26 年 9 月 11 日「大学における成績評価の課題―教育評価論の視点から―」
(教
育開発支援機構主催)
②平成 26 年 10 月 4 日「教学 IR(Institutional Research)の現状と今後の展望」
(教
育開発支援機構主催)
③平成 27 年 1 月 9 日「福岡大学における成績評価の現状と課題」(教育開発支援
機構主催)
来年度も学内外の FD 研修会への参加を呼びかける予定である。
活動の成果
および
点検・評価
29
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 商学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(8)二部教育の充実
二部教育の充実に関しては,教学問題検討委員会等で専門教育科目の再検討も行わ
れたが,入学者の質的レベルアップおよび量的増加のための方策が平成 26 年 12 月 17
日の拡大将来構想委員会において議論された。
また,他大学の二部のカリキュラム等の状況の視察が行われた。
①平成 27 年 2 月 27 日~28 日
山本第二部主事
松永入学センター委員
②平成 27 年 3 月 17 日
中川商学部長
山本第二部主事
愛媛大学
東洋大学白山キャンパス
愛媛大学および東洋大学の視察の結果,入試形態,開講時間,補助金支給の方法等,
両校の特徴が明らかになった。本学においても採用可能なものもあるので引き続き検
討を行う予定である。
活動の成果
および
点検・評価
30
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 応用数学科 )
(
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 理学部 応用数学科
組織名
理学部
構成員
応用数学科全スタッフ
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
)
応用数学科
【早期合格者を対象とした入学前の課題指導】
応用数学コース 12 名、社会数理・情報インスティテュートコース 3 名の指定校推薦およ
びA方式推薦入試合格者に対し、1 月上旬と下旬の 2 回にわたり課題提出を求め、その添削
指導を実施した。また、これから残る 2 回の添削指導を予定している。指導内容は解答の
記述方法についての指導から数学的根拠を押さえた説明の進め方や大学教育への導入ま
で、生徒の答案内容に応じて多様である。今回も、数学に関する書物や新聞記事について
の感想文を課題に加えた。数学や社会についての興味の幅を拡げる機会になることを期待
している。高校の新指導要領に対応するよう内容を検討して適切なものとした。
【数学リメディアル教育と少人数による初年次チュートリアル教育の実践と改善】
理学部応用数学科と工学部の新入生を対象とし、演習を主体とした数学リメディアル教
育を前期・後期各 12 回実施した。講義内容は、微分積分を中心とした大学初年次に学ぶ内
容の基礎となる高校教材への習熟を目的としたものである。また、応用数学科では大学教
育への導入も実施した。
1 年次前期科目「数学総合Ⅰ」において、新入生を少人数のグループに分け、担当する教
員が大学で学ぶ数学への導入教育等を実施した。来年度に向けて新指導要領に対応するよ
う内容の検討も行った。
【2・3年生への修学指導の充実】
3 年次専門科目の修得に問題を抱える学生への指導に取り組んだ。前期は、教務連絡員と
学年担任が主導し、後期はゼミ担当教員を加えた指導体制で実施した。
【卒業生との懇談会の開催】
2014 年 11 月 22 日、各分野で活躍している本学科卒業生 4 名を招き、学生や教員を交え
た懇談会を開催した。
【卒業研究発表会の開催】
2015 年 2 月 13 日に応用数学コース、2 月 16 日に社会数理・情報インスティテュートコ
ースの卒業研究発表会を開催した。
【早期合格者を対象とした入学前の課題指導】
現在のところ課題の提出状況もよく、担当教員による評価では添削指導で指摘した点の
多くについて改善が見られている。入学後に実施する数学学習到達度チェックテストの結
果による評価を待って、今後の課題や指導方法の検討を行うとともに、新指導要領で学ん
だ入学生に対応できるよう検討を加える。
【数学リメディアル教育と少人数による初年次チュートリアル教育の実践と改善】
数学リメディアル教育は、正課の講義との連携の下に行われ、一定の成果を上げている。
また、大学数学への導入教育を実施したことで、受講者の勉学意欲に改善が見られた。
入学時の少人数教育は、大学数学の基礎教育と環境の変化に起因する学生の悩みにきめ
細かく対処する有効な手段として成果を上げたと考えられる。
【2・3年生への修学指導の充実】
指導学生の進学ならびに単位取得状況をまとめ、より効果的な指導方法を検討する。ま
た、指導のために必要となる成績等の資料の管理・活用方法を確立する。
卒業生との懇談会の開催
卒業研究発表会の開催
「教育改善活動の内容報告」参照
31
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 応用数学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
1.卒業生との懇談会の開催
2.卒業研究発表会の開催
1.卒業生との懇談会
実施日:2014 年 11 月 22 日、実施場所:9 号館 941 教室・943 教室
参加者数:応用数学科スタッフ約 10 名、卒業生 4 名、3 年生全員
[プログラム]
(1)応用数学科就職状況概要報告(秋山獻之キャリア教育調整員)
4 年生の内定状況の概要を報告し、就職活動に向けての諸注意を行った。
(2)卒業生談話(古田健次郎氏、平谷雅彦氏、羽場淳一氏、大野淳一氏)
・IT 業界やソフト会社の分類、SE の仕事
・自己分析に基づく進路選択と就職活動で求められる姿勢
・教員の責任と求められる資質について
・社会でのコミュニケーション能力の必要性、金融のプロとしての喜びと緊張感
(3)懇談会
4 名の卒業生を囲み、教員も含めて懇談した。ご自身の就職活動を振り返ってさまざ
まな有意義な助言をいただいた。
2.卒業研究発表会
実施日:2015 年 2 月 13 日に応用数学コース、実施場所:中央図書館多目的ホール
2 月 16 日に社会数理・情報インスティテュートコース、実施場所:1824 教室
参加者数:応用数学科スタッフ全員、3・4 年生全員、1・2 年生の希望者
[プログラム]
(応用数学コース)
4 年次科目「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」では、ゼミ担当教員の指導の下、少人数によるゼミ
で課題に取り組んでいる。その集大成として、ゼミ発表をテーマ毎に実施した。
(社会数理・情報インスティテュートコース)
4 年次科目「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」では、ゼミ課題と個人課題に取り組んでいる。その
成果を発表する個人発表を実施した。
活動の成果
および
点検・評価
1.卒業生との懇談会
本学科の学生の進路は、教職と情報関連企業を中心として徐々に多様化する傾向に
ある。今回の懇談会では、それぞれの分野で活躍している卒業生から、業務内容やそ
こで求められている人材や必要となる資質を聞くことができた。また、就職活動に向
けての準備や心構え等についても多くの助言を受け、これから就職活動に取り組む学
生にとって有意義なものになった。本学科では、卒業生の来訪の機会をとらえ、この
ような企画を随時実施している。今後も、より充実したものへと発展させていきたい。
2.卒業研究発表会
今年度は 2 日間に分けて発表会を実施した。時間的にも余裕ができたことで、テー
マによって分かれ、複数の発表を実施するゼミもあった。それぞれの教育の個性が発
表の内容や形態にも見られ、より充実したものになった。2 コースの発表会の実施方法
については、今回の実施方法の成果を検討し、さらに改善していく予定である。
実施場所については学内行事との関連で確保が難しかった。
32
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 理学部 物理科学科
組織名
理学部
構成員
物理科学科教員
)
物理科学科
全員
(1) カリキュラムの検討(随時)
活動項目
(2)「物理学基礎ゼミナール」委員会(2〜7 月の期間随時、平成 27 年 3 月随時)
(3) 教育活動の評価(随時)
(4) 物理科学科 FD 講演会の開催
(5) FD 関連行事への参加による情報収集
活動全般の
成果および
点検・評価
一昨年度からカリキュラムの問題点について意見交換を随時行いながら、検討を進
め、昨年度から新カリキュラムを適用するに至った。今年度はさらに、学士課程教育
の充実のため、年間の登録単位数の上限を見直し、それに伴うカリキュラムの改訂(平
成 27 年度入学生から適用)も行った。物理学基礎ゼミナールについては、幾つかの問
題点が顕在化してきたため、昨年度から実施方法等の変更を行い、平成 25 年度は主に
学生の学習到達度等について検討を行った。いずれも改正・見直しを行ったばかりで
あり、今後とも学生の履修の状況、推移を調べ、教育効果を検証していく必要がある。
工学基礎教育については、引き続き「物理学パワーアップ道場」を実施し、物理学の
基礎学力の向上につながる取り組みができた。この取り組みでは、上位学年の学生あ
るいはティーチングアシスタントの力を低年次生の学修支援に活かすためのノウハウ
を蓄積、次の年次の学生へのノウハウの伝承にさらなる努力が必要であると思われる。
33
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)カリキュラムの検討
新しいカリキュラムに関する検討会(随時)等の概要
活動概要
物理科学コースとナノサイエンス・インスティテュートコースの設置に伴う新カリ
キュラムへの移行後、旧カリキュラムからの改善点が有効に機能し、学生の能力に適
合して実効性のある教育になっているかどうかについて、引き続き検討を行い、運営
会議の際などに随時議論を行ってきた。
平成 24 年度中にカリキュラム変更に伴う履修登録状況の変化の調査、問題点の分析
を行い、カリキュラムの問題点と課題について検討し、両コースのカリキュラムの改
正を行うこととした。この平成 25 年度適用の新しいカリキュラムでは、特に選択科目
の履修において、学習分野や将来の進路とのつながりが分かりやすくなるように配慮
した。また、将来にわたる学修計画を立てやすくなるように、カリキュラムマップを
作成して学生の履修指導にあたった。新カリキュラムは昨年度(平成 25 年度)入学生
から適用されており、本年度行った改正の効果、カリキュラムマップに基づく履修指
導の効果等を検証するため、今後も引き続き、履修動向等を見守って検討を重ねてい
く。
また、平成 26 年度には、学士課程教育の充実のため、年間の登録単位数の上限を 48
単位とし、それに伴うカリキュラムの改訂を行い、平成 27 年度入学者から適用される。
平成 25 年度から適用された新しいカリキュラムと、カリキュラムマップの作成によ
り、学生にとっては年次進行とともに履修すべき科目の見通しが良くなったと思われ
る。来年度は新カリキュラムの適用学生が 3 年次へ進学することになるため、今後、
学生の履修登録状況の推移、特に専門教育科目の履修登録状況を見守りつつ、カリキ
ュラム改正の効果を確かめていく。
活動の成果
および
点検・評価
34
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善の活動内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(2)
「物理学基礎ゼミナール」委員会
「物理学基礎ゼミナール」に関する会議の開催
(2014 年 2 月~8 月、12 月~2015 年 3 月の期間随時)
・基礎ゼミ委員会(前半は 7 名、後半は 8 名)
(10 回ほど、長短様々な会合を随時行った)
・基礎ゼミ担当者による検討会(担当者からのクレームや問い合わせには、委員会は
随時対応しているが、担当者全員による会議は開いていない。
)
概要
物理学への導入科目として、この科目を物理科学科(SP)の物理科学コースの履修登録
者に対して 15 班体制で実施した(化学科のナノサイエンス・インスティテュートコー
ス「ナノサイエンス基礎演習」3 班との合併)。また、SP のナノサイエンス・インステ
ィテュートコースの 7 名に対しては、課外授業の形で 2 名の教員が指導に当たった。
昨年度同様のやり方で授業期間の前半と後半で班編制を変え、授業期間中の一斉試験
などの授業日程も昨年度と同じにした。後半の総合試験で再試験(授業期間内に実施)
を何度か繰り返した学生もいたが、長期欠席の1名を除く全員が合格した。
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 年 12 月から平成 27 年 1 月にかけて開いた基礎ゼミ委員会で、班割方法と授
業日程について改めて検討し、前後半それぞれに学力別の班割をする方式も、前後半の
授業回数の配分もほぼ適正と判断して、来年度も原則それを踏襲することにした。しか
し、学生の学力の開きが大きいこと(他の 1 年次前期必修の演習科目の成績も同様)も
判明したので、学生の学力のばらつきへの対応はまだ不十分と判断して、前半の班分け
の精度を上げる工夫、班毎に柔軟な授業内容の選定が可能となる工夫の素案を作成し
た。2 月、3 月の間に練り上げて、4 月に備えることにしている。また、授業内容を一
部変更する予定である。
35
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善の活動内容報告(平成 25 年度)」
活動項目
(3)教育活動の評価
教育活動の評価(随時)
活動概要
理工系基礎教育については、昨年度に続き「福岡大学教育推進経費(理工系学生の基
礎力パワーアッププログラム)」のプログラムB(物理学パワーアップ道場)に取り組
んだ。工学部 6 学科の 1 年次に開講している力学A(前期) と力学B(後期)の受講生を
対象として、演習問題プリントの配布、道場の学生スタッフによる答案の採点及び答案
返却時の指導を行った。また、薬学部1年次前期「薬学物理学入門」と後期「物理の世
界」の受講生に対しても同様の取り組みを実施した。さらに、この取り組みと連携を持
ちつつ、理学部物理科学科の学生に対しても、1 年次前期「物理学と数学」および「同
演習」に、上記とは若干異なる形態であるが、道場形式で学修支援を行った。
活動の成果
および
点検・評価
工学基礎教育については、引き続き「物理学パワーアップ道場」を実施し、物理学の
基礎学力の向上につながる取り組みができた。この取り組みでは、上位学年の学生スタ
ッフの力を1年次生の学修支援に活かすための運営ノウハウが蓄積され、学生スタッフ
の指導能力も向上してきているが、学生スタッフ自身の学生実験や卒業研究のために学
生スタッフの数が非常に少ない時間帯が生じることや、道場の業務が授業期間中に限ら
れるために学生スタッフの収入もその期間に限られることになり希望者が集まりにく
いという事情、また、支援対象科目の力学Aと力学Bのクラス数が工学部 6 学科 12 ク
ラスと多く、授業の進度や内容レベルの学科やクラスによる違いに対応することが難し
いという事情も見えて来ているが、現場では様々な努力で対応している。
36
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(4)物理科学科
FD 講演会の開催
実 施 日: 2015 年 3 月 10 日(火) 15:30~16:30
実施場所: 9 号館 1 階 理学部会議室
演
題:久留米高専における実践的技術者教育の現状と実験科目への取り組み事例紹介
講
師:久留米工業高等専門学校 教授 越地尚宏 先生
参加者数: 20 名(うち物理科学科教員 12 名、他学部・機構 8 名)
概
要:実験による実証を基礎とする物理学の習得のためには、大学における物理
実験・実習課目は、学生の物理基礎教育の中において最も重要な位置を占
めるものの一つである。大学教育の現場では、学生が実験をすることで物
理現象をどれだけ深く理解できたか、また得られた実験データを如何にま
とめ、整理し、結果として形にできるかについて的確に指導し、教育効果
を最大限に高めていくことが不可欠である。より具体的には、学生実験の
テーマの選定、実験法の工夫、実験ノートのまとめ方の指導など、様々な
レベルでの理科教育を受けた学生が大学に入学する昨今、学生の習熟度を
最大限に引き伸ばせるような実践的な教育プログラムを改めて再考する機
会に直面している。
このような問題意識のもと、久留米工業高等専門学校の越地尚宏教授をお
招きし、久留米高専で実施されている取組みについて講演頂いた。また、
講演後には質疑、意見交換を行った。
講演内容: 本講演では高専の教育システムの紹介がなされ、同時に低学年対象の物理
基礎教育(実験を含む)及び高学年対象の専門実習/実験科目の取り組み
が紹介された。また、講師が科研費の支援を受け、近年取り組んでいる実
験ノートを核とする学生実験への様々な取り組み等が具体的事例を交えて
紹介され、それらを通して見えてきた現状や課題、展望等について議論、
意見交換がなされた。
学生が実験をすることで物理現象をどれだけ深く理解できたか、また得られた実験
データを如何にまとめ、整理し、結果として形にできるかについての指導の仕方など
について多くの知見を得た。
講演後には、実験を通して物理学をより深く学ぶ動機づけや、久留米高専における
取り組みの現状等について質疑が行われた。活発な意見交換がなされ、問題点を共有
することができ、有意義な講演会となった。大学における実験教育について再考する
良い機会となった。
37
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
(5-1)FD 関連行事への参加による情報収集
活動項目
活動概要
(公益社団法人)私立大学情報教育協会
平成 26 年度物理学教育 FD/ICT 活用研究委員会への参加
前年度に決定した、アクティブ・ラーニングの方法や効果について、私情協の会員
校に所属する教員に情報提供する場として「対話集会」を実施するための準備を行い、
年末に「物理学教育におけるアクティブ・ラーニングの事例研究対話集会」を開催し
た。
「対話集会」では、話題提供者として「オンラインフォーラムによる振り返り学修」
という題目で、本学における共通教育科目として開講している「物理の世界」での実
践例について紹介し、パネルディスカッションで討論を行った。
日程及び検討事項:
第 1 回 2014 年 6 月 7 日(土)
能動的学修(アクティブ・ラーニング)の実現に向けた効果的な取り組み方策に
ついて議論し、対話集会に向けた方針について確認した。
第 2 回 2014 年 7 月 30 日(水)
アクティブ・ラーニング事例研究の対話集会の進め方について検討を行った。
第 3 回 2014 年 12 月 21 日(日)
物理学教育におけるアクティブ・ラーニングの事例研究対話集会について、会場
の確認・運営・進行について確認した後、対話集会を実施した。
実施場所:
(公社)私立大学情報教育協会事務局
第 3 回のみ東京理科大学森戸記念館
参加者:1 名
寺田 貢(委員会副委員長)
活動の成果
および
点検・評価
活動の成果
物理学に関する学士力を実現するための具体的な教育方法を検討することに始ま
り、授業モデル、評価法、教育力、教育改善モデルなどの検討に参画することにより、
ICT を用いる教育方法について再検討することができた。
点検・評価
行われた 3 回の委員会にはいずれも参加することができ、有意義な議論に参加でき
た。副委員長として、委員長をサポートするとともに、対話集会で講演することによ
り委員会の活動をより活性化することに協力できた。
38
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
(5-2)FD 関連行事への参加による情報収集
活動項目
活動概要
一般社団法人日本私立大学連盟
平成 26 年度マネジメントサイクル(PDCA サイクル)修得研修運営委員会への参加
私大連盟のマネジメントサイクル(PDCA サイクル)修得研修に運営委員として参加し
た。この研修は、大学の教職員が受講者として、自己・点検評価報告書の作成のため
に必須である、PDCAサイクルの手法について学ぶものである。
9 月 3 日~5 日の 3 日間の研修期間中に、研修受講者のファシリテータとして、研修
を運営するとともに、受講者をサポートした。
研修受講者が提出した事後レポートの評価とそのとりまとめのため、および来年度
の研修の運営計画の作成のため、第 1 回~第 6 回の 6 回の運営委員会に出席した。
実施日:
第 1 回運営委員会 2014 年 4 月 25 日 17:00~19:00
第 2 回運営委員会 2014 年 7 月 9 日 15:00~17:00
第 3 回運営委員会 2014 年 9 月 3 日 9:00~9:45
平成 26 年度マネジメントサイクル(PDCA サイクル)修得研修 9 月 3 日~5 日
第 4 回運営委員会 2014 年 11 月 4 日 17:00~19:00
第 5 回運営委員会 2014 年 12 月 19 日 17:00~19:00
第 6 回運営委員会 2015 年 3 月 10 日 17:00~19:00
実施場所:
運営委員会:日本私立大学連盟会議室
マネジメントサイクル(PDCAサイクル)修得研修:京都ガーデンパレス
参加者:1 名
寺田 貢(運営委員)
活動の成果:
受講者としての 2 回の参加に加え、運営委員として 3 回目の参加となった今回は、
これまでに増して、マネジメントシステムにおけるPDCAサイクルの重要性を再確
認することができ、有益な知識を得ることができた。
活動の成果
および
点検・評価
点検・評価:
京都会場の担当であったが、関西地区の多くの大学から参加者が集まっており、そ
の熱心な受講ぶりが印象に残った。
PDCAサイクルによる改善活動は教育に限らず、現在の大学運営の中で非常に重
要視されている手法であるため、数年前には本学からの参加者もいたが、ここ数年は
参加者数がゼロであり、この研修について、本学で再認識されることを期待する。
39
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
(5-3)FD 関連行事への参加による情報収集
活動項目
(社)私立大学連盟平成 26 年度 FD 推進ワークショップ(専任教員向け)
「高校生が大学1年生に成長するために~高等学校との円滑な接続と大学教育の質的
転換~」への参加
私大連盟により毎年開催される FD 推進ワークショップに参加し、講演から現状の大
学の入学者の特徴について情報を得るとともに、グループ討論では、他大学の教職員
とともに議論することで、各大学の状況について情報交換することができた。
活動概要
プログラム:
1.問題提起:
「高大接続と教職協働―初年次教育からのアプローチ」
沖 清豪(早稲田大学入試開発オフィス長、文学学術院教授)
近年の大学入学者の状況や文科省・中教審の動向を踏まえ、高校と大学の溝を埋
める高大接続性の重要性について紹介された。
2.グループ討議(2 時間):
参加者が数名のグループに分かれ、事前提出した討議レジメに基づき、高大連携
で(あるいは高校生を大学生にするための)特に力を入れている取組み、学内の
推進(連携)方策や課題について、意見交換を行った。
3.総括
各グループの討議結果を、各グループの代表者が、出席者全員に対して発表した。
実施日:
2014 年 6 月 23 日
実施場所:
TKP 市ヶ谷カンファレンスセンター
参加者:1 名
寺田 貢
活動の成果
および
点検・評価
活動の成果:
問題提起の早稲田大学沖教授の講演内容は、初年次教育の視点から高校と大学の連
携を取り上げている点で興味深いものではあるが、大学の付属校や系列校が重視され
る東京圏および関西地区での話題であり、そのまま本学に当てはまるものではないも
のの、全国的なトレンドという情報としては有用であると考えられる。また、附属校
からの特別参加者二人のうちの一人として、若葉高校の成吉事務室長も出席していた。
点検・評価
上記の問題提起だけでなく、グループ討論で、他大学の教職員との議論を行って交
流することを通して、他大学における状況を知ることができ、興味深い情報交換が行
われるため、本学の教職員も広く参加することが望まれる。ちなみに、東京で行われ
たワークショップであるが、西南学院大学や久留米大学からも複数の参加者があり、
今後、本学からの参加が増えることを期待する。
40
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(5-4)FD 関連行事への参加による情報収集
(公益社団法人)私立大学情報教育協会「大学教員の企業現場研修」への参加
日本電気(株)において、同社の事業や社内教育の実際についての紹介を受け、若手社
員との意見交換を通して、大学教育に求められる人材像について情報収集した。
活動概要
実施日:2015 年 2 月 20 日
実施場所:日本電気(株)
プログラム内容:
10:00~10:50 NEC の事業概要と事業戦略の紹介
10:50~11:40 NEC の最先端取り組み事例の紹介と意見交換 (1)SDN
12:40~13:30 NEC の最先端取り組み事例の紹介と意見交換 (2)情報セキ
ュリティ
13:30~14:30 NEC における社員教育制度についての紹介と意見交換
14:45~15:45 大学教育に求める人材育成についての意見交換
15:45~17:15 若手社員との意見交換 (大学での学びについて)
参加者:1 名(寺田 貢)
活動の成果
および
点検・評価
活動の成果:
物理科学科の卒業生および物理科学専攻の修了者は、情報通信関係の企業に就職す
るものも多く、そのような企業が求める人材像を知ることは必要である。昨年もこの
研修に参加し、日立製作所など二社を訪れ、若手社員との意見交換では、大学への忌
憚のない意見も出され、非常に新鮮な観点であると感じたため、今年も同様な成果が
得られた。
点検・評価
私情協の主催ということで、情報通信関係の企業であったが、他の業種でも同様の
催しがあれば、積極的に参加すべきと考えられる。
このような研修には、学科のより多くのメンバーが参加することが必要と考えられ
る。
41
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(5-5)FD 関連行事への参加による情報収集
(公益社団法人)私立大学情報教育協会「FD のための情報技術研究講習会」への参加
私立大学情報教育協会が主催する「FD のための情報技術研究講習会」に参加し、教
員と学生、学生同士による双方向・参加型の授業マネジメントに関する基礎的な事項
を理解し、問題発見・解決型授業やチーム学修による対話型授業を用いたアクティブ・
ラーニングの手法について体得することを目指し、それらを用いた反転授業のテクニ
ックに関する「双方向・参加型授業コース」を受講した。
【1日目】到達度:双方向・参加型の授業マネジメントを探求する
10:00 共通講義1「能動的学びを実現する「話し合い学習法」と学修支援ポータル
システムを用いた質保証への取り組み」、「看護教育に映画を活用したアクテ
ィブ・ラーニングの試み」
12:40 講 義 アクティブ・ラーニングとは(LMS 活用コースと合同)
14:00 講 義 学力不足への対応策
15:00 演 習 参加者各自の授業をアクティブ・ラーニング化
【2日目】到達度:アクティブ・ラーニングの事例を学ぶ
9:30 講 義 アクティブ・ラーニングの成功と失敗事例
11:00 講 義 アクティブ・ラーニングの ICT 活用
13:00 共通講義2 「工学教育における反転授業の試み」、「国際基準に基づくアウト
カム基盤型カリキュラムの構築と実践」
15:00 実 習 反転授業づくりのテクニック(授業事例3の詳細紹介)
16:00 パネルディスカッション 反転授業の実現に向けて(森澤氏 山梨大学、家本運営委員、今
井運営委員)
【3日目】到達度:授業のアクティブ・ラーニングを構築する
9:30 演 習 参加者各自の授業をアクティブ・ラーニングとしてつくる
13:00 実 習 ピアレビューとグループ討議
15:00 総 括 全体討議とまとめ
実施日:
2015 年 2 月 25 日~27 日
実施場所:
追手門学院大学
参加者:1 名 寺田 貢
活動の成果:
アクティブ・ラーニングに対応した授業について、その準備方法や運営などの実践
例が紹介され、アクティブ・ラーニングの実施に対する有益な情報が得られた。
活動の成果
および
点検・評価
点検・評価:
アクティブ・ラーニングの実施例として、創価大学、長崎大学、山梨大学などにお
ける取組が紹介されたが、先行事例として参考となる情報が得られた。しかしながら、
実際の講義に取り入れるためには、少なからず工夫が必要であることも認識できた。
大学の講義でアクティブ・ラーニングを実施している例は少ないため、今回の研究
講習会は、現時点では貴重な情報源であったと考えられる。
42
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
(5-6)FD 関連行事への参加による情報収集
活動項目
活動概要
九州・沖縄・山口産業界 GP 学修評価サブグループ
「リテラシー育成湯布院オフキャンパス合同合宿研修」への参加
九州・沖縄・山口の複数の大学により実施されている「産業界のニーズに対応した
教育改善・充実体制整備事業」によるジェネリックスキルのうち、リテラシー(知識
活用力・課題解決力)を向上させるための授業設計や指導方法、および学修評価方法
を検討する研修に参加した。ワークショップを実際に体験することで、アクティブ・
ラーニングの設計方法や実施方法、教材の作成方法、リテラシーやコピテンシーを評
価する方法について理解を深めることができた。
プログラム:
オフキャンパス研修…3 月 7 日(土)11 時 30 分〜8 日(日)15 時 30 分
実施日:
2015 年 3 月 7 日~8 日
実施場所:
日本文理大学湯布院研修所
参加者:1 名
寺田 貢
活動の成果:
本学は参加していないが、比較的近隣に所在する大学が実施している「産業界のニ
ーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」の状況について情報収集し、担当して
いるアカデミックスキルズゼミなどでのアクティブ・ラーニング型の講義の教材に関
するヒントが得られた。
活動の成果
および
点検・評価
点検・評価
構成大学は、佐賀大学、大分大学、鹿屋体育大学、琉球大学、下関市立大学、北九
州市立大学、福岡県立大学、熊本県立大学、九州共立大学、九州国際大学、西日本工
業大学、福岡工業大学(幹事校)、福岡国際大学、西九州大学、長崎外国語大学、長崎
国際大学、日本文理大学、九州保健福祉大学、鹿児島国際大学、鹿児島純心女子大学、
九州女子短期大学、久留米信愛女学院短期大学、福岡医療短期大学であり、今後、本
学でもこのような取り組みを検討する必要性が生じてくるものと考えられる。
43
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
(社)私立大学連盟
名 称
平成 26 年度 FD 推進ワークショップ(専任教員向け)
「高校生が大学 1 年生に成長するために~高等学校との円滑な接
続と大学教育の質的転換~」
開催日
2014 年 6 月 23 日
開催会場
TKP 市ヶ谷カンファレンスセンター
寺田 貢
参加者
主催団体
(公益社団法人)私立大学情報教育協会
名 称
大学教員の企業現場研修
開催日
2015 年 2 月 20 日
開催会場
日本電気(株)本社ビル
寺田 貢
参加者
主催団体
(公益社団法人)私立大学情報教育協会
名 称
FD のための情報技術研究講習会
開催日
2015 年 2 月 25 日~27 日
開催会場
追手門学院大学
寺田 貢
参加者
44
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
理学部 物理科学科 )
(
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」構成大学
名 称
九州・沖縄・山口産業界 GP 学修評価サブグループ
「リテラシー育成湯布院オフキャンパス合同合宿研修」
開催日
2015 年 3 月 7 日~8 日
開催会場
日本文理大学湯布院研修所
寺田 貢
参加者
45
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 理学部 化学科
組織名
理学部
構成員
化学科教員
活動項目
)
化学科
全員
(1)
平成 26 年度入学生学力到達度チェックテスト
(2)
第 11 回チュートリアル研究発表会(1 年次生対象)
(3) 第 10 回日韓交流セミナー
(化学国際演習:蔚山大學校自然科学大学化学科および化学工学科との国際交流)
活動全般の
成果および
点検・評価
(4)
上海交通大学での材料科学国際演習
(5)
就職説明会および就職懇談会
(6)
第 42 回卒業論文発表会
●平成 25 年度入学制学力到達度チェックテストの結果は、過去 5 年間に入学した学生
のそれと大きな相違はなく、これに引き続くリメディアル教育の指針となった。
●初年度教育として実施しているリメディアル教育やチュートリアル教育は大学にお
ける講義の理解や実験レポートの作成、充実した学生生活を送る手助けになってい
る。しかし 1 年次前期のみであり、後期になってからも単位取得の状況が悪い学生
については個別にチュートリアル担当教員がフォローしている。
●蔚山大學校化学科および化学工学科とのジョイントセミナー(化学国際演習)と上
海交通大学での材料科学国際演習は英語による科学的表現能力の滋養に加え、国際
感覚を身に付けるのに有益であった。
●就職懇談会ほか、就職支援のための事業は 1 年から 4 年までの学生の進路設計に対
する目的意識を高揚し、就職活動のために必要な知識を身に付けたり進路決定の指
針となっていることがアンケートの結果からも検証できた。
●卒業論文および発表会は 4 年間の大学生活の総まとめとして、また実社会で必要な
様々な能力を身に付けるのに非常に役立っている。
46
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(1)平成 26 年度入学生学力到達度チェックテスト
平成 26 年 4 月 10 日(木)に 9 号館 941 教室にて、化学科化学コースと物理科学科
ナノサイエンス・インスティテュートコース新入生を対象とする到達度テストを行っ
た。受験者は 61 名(うち化学科化学コース 54 名、物理科学科ナノサイエンス・イン
スティテュートコース 7 名)で 1 時間 30 分実施した。問題は 100 点満点で、化学分野
48 点、数学分野 36 点、物理分野 16 点で、高校で学んだ内容を出題した。
採点後は各自に問題解答用紙を返却し、復習させるとともに、チュートリアルでの
教員による指導をお願いした。
化学コースの化学、数学、物理分野のそれぞれの平均点は、化学は 48 点中 28 点、
数学は 36 点中 18 点、物理は 16 点中 7 点だった。総点の平均点は 100 点中 53 点で、
25 年度は 55 点だったため、26 年度は 25 年度よりも若干低かった。ただし、24 年度は
58 点, 23 年度は 60 点、22 年度は 52 点と学年によって多少の変動がある。化学、物理、
数学分野をふくむ最終試験の成績の平均点は 100 点中 72 点であり 25 年度低い結果で
はあったが、リメディアル教育の効果を確認することができた。リメディアル教育の
一環である基礎化学演習において、到達度テストの意義は十分にあると評価できる。
47
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(2)第 11 回チュートリアル研究発表会(1 年次生対象)
チュートリアル研究発表会はリメディアル教育の一環であるチュートリアル(教員 1
名に対して新入生 4~5 名がつき、半年間、学習や生活面での指導を受ける)制度の中
で、身近な科学分野に関する興味ある課題を設定し、1~2 カ月程度の調査研究を行い、
チュートリアルグループごとにパソコンを使ったプレゼンテーションにより研究発表
を行うものである。
第 11 回チュートリアル研究発表会は平成 26 年 7 月 7 日(月)
、7 月 14 日(月)のそ
れぞれ 5 時限目に行われた。場所は 18 号館 1824 教室。参加者は化学科化学コース 53
名、ナノサイエンス・インスティテュートコース 11 名、物理科学科ナノサイエンス・
インスティテュートコース 7 名の合計 71 名であった。発表グループは 18 グループあ
り、7 月 7 日に 9 グループ、7 月 14 日は 9 グループが発表し、各グループの発表時間
は質疑応答を含めて 9 分間であった。事前にグループ内で発表タイトルを決定し、発
表の要旨を1枚(A4判)提出、これを用いて要旨集を作成し当日配布した。また、発
表は必ず Microsoft Office の Power point を用い、口頭でプレゼンテーションを行う
ようにした。また、参加者の中で交代に時計係と照明係を分担し、他のグループの発
表を補助する仕事をさせている。
各グループとも、
「炎色反応と花火」や「頭皮(薄毛)について」
、
「DNA鑑定」な
ど、身近なものから最近話題の事柄まで、興味深いテーマを設定し、研究発表を行っ
た。Power point を用いた発表はどのグループも問題なく行うことができ、内容に関し
ても興味深いものが多かったため、発表後の質疑応答についても出席した教員や参加
した学生から活発に質問があった。以上から、大学および社会で要求される課題設定、
調査研究、議論と総括を行い、これらについてプレゼンテーションする体験をするこ
とができた。4 年次の研究活動における卒業論文発表などで役立つものと考えられる。
48
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(3)第 10 回日韓交流セミナー
(化学国際演習:蔚山大學校自然科学大学化学科との国際交流)
日韓交流プログラムは、平成 26 年 8 月 18 日(月)~8 月 21 日(木)にかけて行われ
た。化学科 4 年次生は事前・事後指導含め、化学国際演習(選択科目)となっている。
本学化学専攻の大学院生 20 名と化学科 4 年次生 20 名および引率職員 5 名が韓国の蔚
山大學校を訪問し、研究発表と相互交流を行った。蔚山大學校からは化学科および化
学工学科の学生 26 名および教員が参加した。初日は 18 時 10 分からウェルカムバンケ
ットが行われ、両大学の学生が顔合わせをした。2 日目に、9 時 30 分から 12 時 30 分
まで「Small Hall of Student Center, Rm 110」にて研究概要を口頭(3 分)で発表した。
引き続いて、14 時 00 分から 17 時 00 分まで、福岡大学学生、蔚山大學校学生が前後半
に分かれ、ポスター発表(1 時間 30 分)にて質疑応答を行った。いずれも、言語は英
語を使用して行われた。その後、18 時 00 分からグループごとに分かれて懇親会を行っ
た。3 日目は通度寺および世界遺産に登録されている良洞民俗村を訪れ、韓国の文化に
触れるとともに蔚山大學校の学生と交友関係を築いた。
日韓交流プログラムでは、全員が英語を使用して研究発表を行った。口頭発表、ポ
スター発表ともに行い、韓国で歴史のある通度寺や世界遺産である良洞民俗村の見学
を通して韓国の文化に触れるとともに、韓国学生との交友関係を築くことができた。
学生の英語を使った研究発表の機会がほとんどないことから、このプログラムでは貴
重な体験をさせることができた。学生のアンケート結果からは英語能力の向上意識を
持つことができ、加えて異文化交流体験ができ非常に良かったという意見が多かった
ことから、非常に意義のあるプログラムであったと考えている。
49
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(4)上海交通大学での材料科学国際演習
平成 26 年 8 月 18 日(月)~8 月 22 日(金)まで、ナノサイエンス・インスティテュー
トの選択必修科目である『材料科学国際演習』を上海交通大学において実施した。物
理科学科・化学科の教員 4 名の引率・指導のもと、ナノサイエンス・インスティテュ
ートの 3 年次生 9 名が上海交通大学金属基複合材料国家重点実験室に赴き、上海交通
大学の先生方による英語での講義を受講した。出国前には英語能力を高めるため、各
自 e-learning の利用や専門的な内容についての英文を読んで読解するなどの時間を設
け、後者については教員による添削・指導を行った。上海では、2 日目に上海交通大学
の教員により、福岡大学学生のみを対象とする講義が行われた。午前に 1 名、午後に 1
名の講師による各々の研究内容に関する英語による講義があった。3 日目にも同様に別
の 2 名の講師による講義があった。授業の最後に、学生全員が自己紹介およびどこを
理解し、どこが理解できなかったかを一人ずつ英語で発表し、教員との議論を行う時
間をとった。さらに、学生の見聞を広めるため研究室見学等を実施した。4 日目には、
上海市内の見学(上海博物館等)を行った。帰国後は上海交通大学の講師に自らが学
んだことについて御礼状を作成し送付している。
参加者 9 名は外国人の講師による講義(多孔質材料の物理的特性、金属表面の微細
加工技術やその物理特性、等)を真剣に聞き、理解できた範囲で興味ある点を抜き出
し、それについての質問を考えて講師との議論を行うことができた。英語を用いた専
門的な内容についての講義を聞き取り、理解して質問を考え、英語で作文して質問す
るという経験はめったになく、非常に貴重な体験となった。学生は科学的な英語能力
の向上意識を持つことができ、同時にナノスケールの材料およびその特性についての
知識と興味を持つことができている。
50
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(5)就職説明会および就職懇談会
平成 26 年度は、25 年度の就職支援活動を踏襲し、それらを改善しながら活動を行っ
た。例年 9 月末に行っている就職懇談会は、就職活動時期の遅れに伴い、12 月 6 日(土)
に講師 2 名を含む卒業生 20 名を招き、13 時から 19 時 30 分まで行った。在学生は 56
名(うち修士 2 年次生 4 名、修士 1 年次生 13 名、4 年次生 3 名、3 年次生 36 名)が参
加した。第 1 部では、2 号館 221 教室にて化学科の卒業生である上野右一郞氏(㈱同仁
化学研究所)と田坂哲也氏(日本ミシュランタイヤ㈱)に 14 時まで講演いただいた。引
き続き、講演者および進路の決定した化学科 4 年次生、修士課程 2 年次生 6 名を囲ん
でのパネルディスカッションを 14 時 50 分まで行った。さらに、15 時から第 2 部の懇
談会を環境インフラ系、化学工業関連、製薬、化粧品、公務員関連、教育職関連希望
などにグループ分けして、学生食堂「陽だまり」で行った。1~3 名の学生に対し 1 名
の卒業生が対話できるようなプログラムにし、その後、18 時から食事をしながらの歓
談を行った。
さらに、サテライト講演会の一環として、1 年次及び 2 年次生を対象とするキャリア
教育講座を 12 月 13 日(土)に 2 号館 232 教室にて 9 時 30 分から 12 時 10 分まで開催し
た。講師には化学科の卒業生である藤井和彦氏((株)麻生情報システム)を招き、キ
ャリアデザインについて講演した。また化学科キャリア教育調整委員の松原教授が化
学科学生および大学院生の進路について紹介した。その後、進路の決まった 4 年次生 4
名と修士 2 年次生 4 名を囲んでパネルディスカッションを行った。この会の参加者は 1
年次生と 2 年次生を合わせて 72 名であった。
就職懇談会では、昨年度からスタイルを変更したことに伴い、昨年の反省をもとに
スムーズに進行した。全員が進路に関わる様々な疑問を卒業生にぶつける非常に良い
機会となった。参加した学生のアンケートでは、今後の就職活動に向けて先輩から多
くのことを聞くことができ心配を取り除くことができた等、概ね好評であった。一方、
3 年次生の参加者は 36 名と昨年度の 61 名に対して半減し、懇談会の時期や宣伝に関し
て検討が必要であると思われる。
1 年次生及び 2 年次生を対象とするキャリア教育講座は初めての試みであるが、多く
の学生が参加し、関心の高さが伺えた。事前のアンケートでは化学科の就職状況や人
生の目標設定など、多くの不安や心配を抱えていたが、将来来たるべき就職に向けて、
在学中の 4 年間の計画など、キャリアデザインに関する意識を向上させることに大い
に役立ったものと考えられる。
51
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 理学部 化学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(6)第 42 回卒業論文発表会
活動概要
平成 27 年 2 月 13 日(金)~14 日(土)、9 号館 921 教室にて第 42 回卒業論文発表
会を行った。13 日は 9 時から 17 時 50 分まで 42 名が発表し、14 日は 9 時から 15 時 30
分まで 32 名が発表した。化学科教員全員および研究室学生の前で各自 9 分間の間に 1
年間の研究成果についてパソコンを用いたプレゼンテーションを行い、教員からの質
疑を受け議論を行った。
活動の成果
および
点検・評価
今年度の卒業論文発表会も昨年までと同様に、高いレベルの研究内容について、
Power point のアニメーションなどを駆使した分かりやすい発表が多く、7 分という短
い時間で自身の成果をきちんと述べる学生が多かった。ほとんどの学生は原稿を暗記
しており、質疑応答でも的確な回答が見受けられた。このことは、日頃からのプレゼ
ンテーションの訓練の成果と考えられる。一方で、研究に対する意識や意欲が未だ不
十分である学生も多いとの指摘もあった。教員の日頃の研究教育の質の向上も今後い
っそう必要であるものと考えられる。
52
Ⅳ
(
平成 26 教育改善活動報告
理学部 地球圏科学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 理学部 地球圏科学科
組織名
理学部
構成員
運営委員会:学科主任 景浦 宏、FD 推進小委員会委員 中川裕之、
横張文男、林 政彦、奥野 充、伊東綱男、杦山哲男、田口幸洋、
高島久洋、上野勝美、玉木克美、西 憲敬
教員計 12 名
学科会議 :全教員
)
地球圏科学科
平成 26 年度教育改善活動実施計画に従って、以下の活動を行った。
活動項目
および概要
H26/4
H26/4
H26/7
H26/10
H26/11
H26/11
H26/12
H26/12
H27/1
H27/2
H27/3
H27/3
H27/3
新入生への履修登録説明会の実施および履修登録の手引き配布
新入生に対する入学時の動向アンケート調査
前期授業アンケートの実施(各講義の授業時間を利用)
運営委員会での検討
・平成 26 年度教育改善活動実施状況の確認および平成 27 年度教育改善
活動計画案の策定
2 年次生に対する 3 年次進級時の分野選択(選択必修実験群の履修決定)の
ために必要な情報提供と、第 1 回希望分野動向調査の実施
・選択必修実験群および各分野での卒業論文の概要に関する文書の配布
・地球圏科学科分野説明会での各分野の教育研究活動の概要説明
研究成果交流会の実施
後期授業アンケートの実施(各講義の授業時間を利用)
2 年次生に対する第 2 回希望分野動向調査の実施
2 年次生に対する第 3 回希望分野動向調査の実施
・分野選択最終希望調査結果の公表。分野選択人数の偏りのため、2 年次
までの成績評価による少人数の分野間移動可能性の予告
卒業論文発表会後の学科会議
・今年度の卒論発表会の反省と改善点について議論
・卒論指導上の問題点と改善点について議論
・教育改善活動についての意見交換
運営委員会
・2 年次生の選択必修実験群の履修希望結果を成績資料に基づき確認、指
導結果の公表
・平成 26 年度 FD 活動に関する総括報告会の実施
在学生への履修登録指導
・履修登録の手引きを配布
・新 2 年次生へのモデル時間割配布および履修登録説明会の実施
・新年度履修登録に関する注意事項の掲示
3 年次生に対する卒業研究希望動向調査の終了、卒論へのとりかかり開始
53
Ⅳ
(
活動全般の
成果および
点検・評価
平成 26 教育改善活動報告
理学部 地球圏科学科 )
1. 入学時動向調査および授業アンケートの分析結果、卒論発表会の結果
進級や卒業に必要な最小限の単位数を履修登録する学生が見受けられる。これを
改善するため、より幅広い3分野に渡る科目を履修するように指導する必要がある。
2.2 年次学生に対する 3 年次の選択必修の実験群の履修希望動向調査
3 年次進級時の分野選択(選択必修の実験群の履修決定)に際し、希望動向調査を
3 回行った。本年度も選択分野に偏りが生じたため、3 月中旬に集計される最終的な
成績資料に基づいて分野分け指導を行った。
3.3 年次学生に対する卒業論文希望動向調査
卒業論文指導教員の選択に際し、各分野で複数回の希望調査と、学生との個別面談
を行なった。これらによって、各教員の受け入れ可能人数の調整を行なうとともに、
各教員の指導可能な研究テーマと各学生の希望テーマとのミスマッチが起こらない
ように配慮した。
54
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部
組織名
構成員
)
工学部教育点検・改善委員会
荒牧重登工学部長、TL 鶴田直之、TM 岩村誠人、TE 西田貴司、TL 中西恒夫、TL 吉村賢
治、TK 鈴川一己、TK 野田賢、TC 佐藤研一、TC 柴田久、TA 木村潤一、TA 池添昌幸、TA
古賀一八
・工学部教育点検・改善委員会(理学部・工学部懇談会および人文学部英語学科・工
学部懇談会を含む)
活動項目
・JABEE 実地審査に向けた調整
・自己点検書のチェック
・学習・教育到達目標(i)チームで仕事をする能力に対する教育方法の提案
活動全般の
成果および
点検・評価
・工学部教育点検・改善委員会の中で教育点検・改善報告会を開催し,その効果につ
いて学部内で検証した.また,アンケート調査を行い、分析・評価を行った。
・工学部教育点検・改善委員会で検討した改善案については、継続審議とする。特に
(i)チームで仕事をする能力については、異なる分野を含む実施が求められており、学
科単独での対応は難しく、工学部全体として取り組む必要があるため、どのような講
義内容にするのかも含め、継続して審議することとした。
・英語教育に関して、他学部とのアンケート結果の比較を行った。工学部の学生は、
他学部と比較して、予習・復習時間が少ない傾向にある。
・JABEE 審査時の英語教育のエビデンスについては、個別に対応する方向で検討するこ
ととした。
・授業アンケートの見直しについて、結果の信頼性、活用方法、効果、費用について
引き続き審議することとした。
55
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
工学部教育点検・改善委員会
2014 年 4 月 16 日:11 号館 2 階 A 会議室
工学部の教育を考える会・教育点検・改善委員会合同会
活動概要
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
H24 年度工学部教育点検・改善会議活動報告について
H25 年度工学部教育点検・改善会議活動計画について
前回議事録の確認について
総合系列科目の見直しについて
魅力ある学士課程教育支援について
工学共通科目の座席指定について
父母懇談会(本学)の実施方法について
2014 年 5 月 21 日:11 号館 2 階 A 会議室
① JABEE 審査対応の審議
2014 年 6 月 4 日:11 号館 2 階 B 会議室
① 平成 26 年度の JABEE 受審準備について
1) TC の JABEE 自己点検書内容の報告(佐藤委員)
2) TA の JABEE 自己点検書内容の報告(木村委員)
3) TC、TA の自己点検書のチェック
2014 年 8 月 25 日:11 号館 2 階 A 会議室
JABEE 基準(i)チームで仕事をする能力を身に付けるための教育方法の審議
2014 年 11 月 12 日:11 号館 2 階 B 会議室
① 平成 27 年度工学部教育点検・改善活動案の審議
② 平成 27 年度 FD 活動推進経費
③
学生アンケートのあり方
2015 年 2 月 19 日:11 号館 2 階 A 会議室
JABEE 基準(i)チームで仕事をする能力を身に付けるための教育方法の審議
2015 年 3 月 6 日:9 号館1階理学部会議室、17 名
①
②
③
④
理学部との懇談会
工学共通科目Ⅰ(必修), Ⅱ(選択)の単位取得の問題
工学共通科目の統廃合
理科選択科目による各学生の知識差とリメディアル
教育改善に向けての課題について(学力および学習意欲低下)
2015 年 3 月 12 日:文系センター14階会議室
人文学部英語学科との懇談会
① 英語教育の現状と今後の言語教育のあり方について
② JABEE 審査とエビデンスについて
③ モチベーションの向上について
活動の成果
および
点検・評価
・学生の学習意欲向上に向けた取り組みを新入生ガイダンスで試行する。
・理学部・工学部懇談会および人文学部英語学科・工学部懇談会では、双方の相互理
解
が進んだ。
56
Ⅳ
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
教育サロン
名 称
第 16 回教育サロン in
開催日
2014 年 6 月 14 日
開催会場
名古屋大学
東海
13:00~18:00
MSAT
山口住夫
参加者
主催団体
教育サロン
名 称
第 18 回教育サロン in 関西
教室が現場だ!~社会を巻き込む土着的アプローチ~
開催日
2014 年 7 月 5 日
12:30~17:30
開催会場
追手門学院大学
大阪梅田サテライト
山口住夫
参加者
主催団体
教育サロン
名 称
第 19 回教育サロン
開催日
2014 年 8 月 18 日
開催会場
大東文化大学
第 2 回教育サロン合宿
13:00
~
2014 年 8 月 19 日
東松山キャンパス
山口住夫
参加者
57
12:00
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 )
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
教育サロン
名 称
第 23 回教育サロン in 就実大学
学生の学びを深める『反転授業』~授業の工夫、学生支援のヒントを探る~
開催日
2015 年 2 月 24 日
開催会場
13:00~17:30
就実大学
山口住夫
参加者
主催団体
教育サロン
名 称
第 24 回教育サロン in 東海
アクティブラーニングの失敗事例をもとに「学生がまなぶとき」を考える
開催日
2015 年 2 月 28 日
開催会場
13:00~18:00
名古屋商科大学大学院
伏見キャンパス
山口住夫
参加者
主催団体
大学教育改革フォーラム in 東海2015実行委員会
名 称
大学教育フォーラム in 東海 2015
開催日
2015 年 3 月 7 日
開催会場
名古屋大学
10:00~17:00
東山キャンパス
山口住夫
参加者
58
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 機械工学科 )
(
「教育改善活動の概要と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部 機械工学科
)
組織名
工学部
構成員
鈴木俊男(主任)
、山口住夫、遠藤正浩、安東洋一、本田知宏、岩村誠人、森山茂章、
高尾幸来、柳瀬圭児、林長軍
機械工学科
機械工学科では、平成 26 年度は次の(1)~(6)の活動に重点的に取り組んだ。
活動項目
(1) 新入生の学習支援への取組み
近頃、意欲や自主性のない学生や孤立学生の増加が問題となっている。そこ
で機械工学科では昨年に引き続き新入生を対象とした『 自分発見!スタート
アップセミナー』
(自己啓発セミナー)を 4 月 7 日(月)に開催した。丸一日
の体験学習プログラムを通じて『自己理解』
『相互理解』
『チームビルディング』
などを様々なセッションを通じて体験してもらいながら、新入生の『大学への
適応』『友人づくり』の支援を行った。
(2) 専門科目履修を控えた新入生の基礎学力の確保
専門科目の履修にあたり、数学と物理の理解は必須である。そのため 1 年生
に対し、前年度に引き続き前期必修科目として『機械工学基礎演習』を開講し、
高校数学・物理の復習を行った。同講義で毎回小テストを実施し、その成績に
よって理解度が不足していると判断された学生に対して、引き続き後期に補習
として『リメディアル講義』を開講した。その中で、特に数学(微分積分)を
中心に理解の徹底を図った。
(3) 学生の学習意欲および職業意識の向上に向けた取組み
・第一線で活躍する外国人研究者による講演会の実施
日時:平成 26 年 7 月 5 日(土) 10:00-10:45 11:15-12:00
14:00-14:45 15:15-16:00
演題:「Fundamentals of Multibody Dynamics」
「Applications of Multibody Dynamics」
対象:主として 4 年生、大学院生
講師:Werner Schiehlen 名誉教授 (Stuttgart 大学)
日時:平成 27 年 1 月 30 日(金) 15:30-16:30
演題:変分法に基づく伝熱プロセスの最適化
対象:主として 4 年生、大学院生
講師:陳群副教授(中国清華大学工程力学系工程熱物理研究所大学)
日時:平成 27 年 2 月 16 日(月) 15:30-16:30
演題:熱交換システム最適化のための熱交換機器における
Entransy 消散に基づく熱抵抗解析
対象:主として 4 年生、大学院生
講師:陳群副教授(中国清華大学工程力学系工程熱物理研究所大学)
日時:平成 27 年 2 月 23 日(月) 15:30-16:30
演題:熱システム最適化のためのEntransy消散による制約
59
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 機械工学科 )
(
対象:主として 4 年生、大学院生
講師:陳群副教授(中国清華大学工程力学系工程熱物理研究所大学)
・模擬講義
日時:平成 26 年 8 月 4 日(火)、5 日(水)10:40-12:10 13:00-14:30
演題:「熱・エネルギーと機械工学」
対象:高校 1、2 年生
講師:高尾幸来
・施設見学
日時:平成 26 年 10 月 22 日(水) 14:50-15:10
対象:高校 1、2 年生
場所:各研究室(熱、流体、材力、工作)
・出張講義
日時:平成 26 年 11 月 18 日(火) 13:25-14:15
演題:機械工学の紹介と応用技術
対象:高校 1、2 年生
講師:森山茂章
14:25-15:15
・企業で活躍する当学科 OB による特別講義の実施
日時:平成 27 年 3 月 6 日(金) 15:00-16:00
演題:自動車部品業界における機械系技術者の役割
対象:主として 3 年生、大学院生
講師:日鍛バルブ株式会社品質保証部エンジニア
(4) 卒業研究成果の対外発表の活発化
卒業研究履修者に対し、研究成果を学会等で積極的に発表するよう指導し
た。今年度は、平成 27 年 3 月 3 日開催の日本機械学会九州支部・学生員卒業
研究発表会に、本学科から 4 名の学生が参加した。
(5) ディプロマポリシーに掲げている、
「技術士第一次試験合格」と「TOEIC600
点」の目標に対して、学生のモチベーションを高める方法として問題集の貸
し出しを行い、 2 名の利用があった。
(6) 工場見学
日時:平成 26 年 8 月 4 日(月) 8:00-17:00
見学先:株式会社安川電機
日産自動車九州株式会社
参加者:2 年生 9 名、3 年生 19 名、4 年生 1 名、大学院生 2 名、引率教員 2
名
活動全般の
成果および
点検・評価
学内、学外において学生の学習意欲向上のために各教員が積極的に活動を行っ
た。昨年に引き続き、新入生を対象とした『自分発見!スタートアップセミナー』
を開催した。このような人間関係を深めるセミナーは、これからの大学生活のみな
らず就職活動や社会に出てからも大いに役立つであろう。学生達は今後の学生生活
に向けて、よい友達作りの輪を広げることができたように感じられた。
60
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 機械工学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
機械工学科 学科会議
活動概要
開催日
開催場所
参加者
平成 26 年 4 月 16 日~平成 27 年 2 月 25 日(計 21 回)
11 号館 B 会議室
鈴木俊男(主任)、山口住夫、遠藤正浩、安東洋一、本田知宏、岩村誠人、
森山茂章、高尾幸来、柳瀬圭児、林長軍
4/16 主任会報告、平成 26 年度特待生選考、工学部自己点検評価実施委員会報
告、
大学院関連
4/23 自己点検・評価シートの作成について、教育に関する会議報告
5/14 主任会(5 月 7 日分)報告、経理委員会報告、修学指導について、
新入生スタートアップセミナーについて、
父母懇談会、オープンキャンパス、読売新聞社のアンケートについて
6/4
主任会(5 月 28 日分)報告、経理委員会報告、
平成 27 年度施設関係要望調査について、
平成 27 年度 在外研究員・国内研修員の推薦について、
就職について、平成 27 年度入試について
6/18 主任会(6 月 11 日分)報告、 平成 27 年度施設関係要望調査について、
平成 27 年度専任教育職員予算人員に係る調査について、
ものづくり工房(仮称)の為の会議について、大学院学生 TOEIC 受験に
ついて
7/9
主任会(7 月 2 日分)報告、図書雑誌見直しについて、教育に関する会議報
告
7/16 主任会(7 月 9 日分)報告、2015 年度の学年暦について、
日本機械学会九州支部次年度役員候補について、カリキュラムについて
7/23 模擬講義について、図書雑誌見直しについて、就職について、
工学系数学試験(EMAT)
、遠距離工場見学、カリキュラムについて
9/3
前期卒業について、平成 27 年度アルバイト継続について、日本機械学会
九州支部講演会開催(平成 27 年 3 月 13 日)の会告について、学生就職
未決定者に対する依頼について、教育に関する会議報告、大学院関連
9/17 主任会報告、学生が取得した資格の調査について、1 年生の修学指導につい
て、カリキュラムについて
9/24 「大学案内 2016」の撮影等について、平成 27 年度キャリア教育調整員選出、
2015 年度役員選出(予定)、1 年生の修学指導について
10/1 主任会報告、「大学案内 2016」大学院工学研究科の写真等について
61
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 機械工学科 )
(
10/22 福大生ステップアッププログラムについて、
平成 27 年度教育改善活動計画について、教務関連、大学院関連
10/29 主任会報告、 教務担当と入試広報担当の選出について(確認)、
就職関連、福岡大学で開催予定の日本機械学会九州支部講演会について
11/26 推薦入学について、平成 27 年度入学前オリエンテーションについて、
教育点検会議報告、大学院春の入試問題出題担当者について
12/3 主任会報告、福岡大学で開催予定の日本機械学会九州支部講演会につい
て、平成 27 年度入学前オリエンテーションについて、平成 27 年度学生
就職について、11 号館5階大学院講義室の使用方法について
12/17 卒業論文提出日について、共担科目の成績評価について、
技術者リテラシーⅡの登録人数制限について、教務関連、
新入生スタートアップセミナー、修士論文提出について、推薦入学につ
いて、新入生オリエンテーションについて
12/24 主任会報告、入学前教育の課題提出について、長距離工場見学について、
ポスドクについて、福岡大学で開催予定の日本機械学会九州支部講演会
について
1/28 障害を持つ受験生への配慮について(2 月 5 日に面接予定)、主任会報告、
出張講義について(博多工業高校)、大学院関連
2/18
1 次卒判定について、学部留学生入学試験について、
飛び級学生対象者 3 名、日本機械学会畠山賞の推薦について
2/25 労働契約法の特例措置に伴う工学部内規の変更について、
機械工学基礎演習について、技術者リテラシーⅡの登録について、
教育に関する会議報告、大学院関連、先輩と語る開催予定について
成果および
点検・評価
ほぼ毎週学科会議を開催して学科教員間での情報の共有と意見交換を行ってい
る。さらに毎回の会議録を作成してグループウェアに公開することにより、学科内
でのチームワークと連係プレー、各教員の特質を生かした役割分担を行っている。
その結果、学生に対する教育方針が統一され、学生も一貫した指導方針に基づいた
教育を受けることができるので、安心して勉学に集中することが可能となっている。
教育改善とは、講演会を開くことでも、行事を行うことでもなく、対峙する学生
を正確に把握することに努め、徹底的な議論により最適な教育方法を模索し改善し
て質の向上を図ることである。本学科は今後もこの方法をとり続けながら教育改善
に取り組む。
62
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電気工学科 )
(
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部 電気工学科
組織名
工学部
構成員
嶋崎俊行・西嶋喜代人・住吉谷覚・根葉保彦・孟志奇・
江田孝治・小浜輝彦・西田貴司・松岡毅・松本洋和
)
電気工学科
2014/04/22:新入生保護者懇談会・特待生・自己点検評価報告書・宿泊研修・教室
プロジェクターの増設・科目共通化について討議
活動項目
2014/05/13:新 4 号館ものづくり工房・文科省教育補助金・修学指導・父母懇談会・
採用人事について討議
2014/06/03:教育関連の共通費など予算配分・情報系科目の見直し・父母懇談会・
大学院入試・大学電気系教員協議会・在外研究および国内研
修について討議
2014/07/01:入試・平成 27 年度電気情報関係九州支部連合大会・新 4 号館・特別連
携指定校・購読雑誌・ポリコム導入について討議
2014/08/05:大学院専攻科目・電気情報関連連合大会・目的型予算・基礎電気工学・
修学指導の強化・カリキュラム変更についての討議
2014/09/09 :入試関連・4 号館周辺の敷地利用・入試・年間登録単位数・初年次教
育の強化・大学間連携事業・学年暦について討議
2014/10/09 :入試監督・大学院入試・入学オリエンテーション・教員公募・修士論
文・電気学会協議員について討議
2014/12/02 :大学院入試・各科目担当教員・推薦入学者・日本語力テスト・工学部
グローバル人材育成委員会・基礎電気工学試験・修士論文・修学指
導・推薦入学者オリエンテーションについて討議
2014/02/16 :大学院飛び級・保護書懇談会・学科ガイダンス・各種委員・大学院入
試・宿泊研修・卒業判定について討議
活動全般の
成果および
点検・評価
●初年次教育の強化を進める方針が示され、1 年次についても成績の確認、修学指
導等を実施したが、学生の学力および修学意欲の変化に応じた教育対策や関門
の導入など引き続いての検討および改善が必要。
●父母懇談会については実施方法を改善し、保護者に教育方針や実施状況をよりわ
かりやすく説明しご協力を求めているが、今後も継続的な実施が必要。
●老朽化が著しい 4 号館に対し、ものづくり工房を備えた新 4 号館が計画されてお
れり、活用計画などが検討された。稼働により優れた工学教育が期待される。
63
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電気工学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)電験三種対策講座
実施日:前期および後期の毎週金曜日
活動概要
実施場所:高電圧実験室
参加者数:教員 1 名
学生 5 名
プログラム内容:電験三種対策講座
試験科目の理論、機械、電力、法規の内容説明と
過去問題の演習を中心に実施した。
具体的に多くの問題演習を経験させる中で、自主的に問題に取り組む姿勢が見られ
るようになり、勉学全般への意識・モチベーションの向上に繋げることができた。
活動の成果
および
点検・評価
64
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電気工学科 )
(
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)電気工事士(1種・2種)試験対策講座
実施日:後期の隔週
活動概要
実施場所:4号館1階実験室及び高電圧実験室
参加者数:教員 1 名
学生 9 名
プログラム内容:
複線図の見方・書き方 (テストを2回実施)、
工具の仕様方法・電線の接続方法など
実習を基本として、学生自らに作業を行わせた。
候補問題を実際の試験と同様に 2 回実施し実技能力を向上させた。
理論では理解できても、実際に回路を組む事が少ない学生に体験させる事により、
作業を通して理解が深まった。
活動の成果
および
点検・評価
65
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電気工学科 )
(
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
大学電気系教員協議会
名 称
平成 26 年度大学電気工学教育研究集会
開催日
平成 26 年 7 月 28 日
開催会場
参加者
立命館大学
びわこ・くさつキャンパス
西田貴司
66
Ⅳ
(
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電子情報工学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部 電子情報工学科
組織名
構成員
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
工学部
)
電子情報工学科
荒牧重登、大橋正良、佐藤寿倫、末次正、鈴木孝将、太郎丸眞、鶴岡知昭、鶴田直
之、友景肇、中西恒夫、文仙正俊、モシニャガ・ワシリー、森元逞、吉村賢治
●
授業改善検討会議(学科会議)
●
「先輩と語る」
●
キャリア教育の実現
平成 26 年度の活動計画案は、次の 3 点であった。
(1) 授業改善検討会議、開催授業改善を推進するとともに、成績データの分析を進
め修学指導改善に結びつける。
(継続)
(2) 「先輩と語る」を実施する。(継続)
(3) キャリア教育(就職指導・進学指導を含む)の充実。
(継続)
まず、授業改善検討会議は学科会議の中で実施し、平成 26 年度の授業アンケートの
結果について検討した。
「先輩と語る」は 1 年次の科目「電子情報工学特論」の中で、
2 コマを使って、本学科の OB に社会の実情、大学で学んでおくべきことなどについ
て講演をしてもらった。キャリア教育の充実については、今年度は 1 年生に対する
初年次教育を「電子情報工学特論」の中で行い、1 年次生と 3 年次生に対する SPI
模擬テスト、1 年次生に対するコンピテンシー検査を行った。3 年次生に対しては
12 月と 2 月に就職ガイダンスと個別面談を実施した。
67
Ⅳ
(
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電子情報工学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
学科会議
実施場所はすべて4号館2階会議室、参加者は学科構成員
2014/4/2 第 1 回学科会議
・新任教員の紹介
・JABEE 審査結果の報告
2014/4/16 第 2 回学科会議
・特待生選考
・教育点検委員会規程の改正
・卒論の定期的なチェックについて検討
2014/4/23 第 3 回学科会議
・教育に関する会議報告
・工学部ガイド Q&A の見直し
2014/4/30 第 4 回学科会議
・学部学科ガイド校正
・自己点検評価
・オープンキャンパスについて
・新 4 号館について
2014/5/7 第 5 回学科会議
・学科ネットワーク管理者について
・学生実験担当について
・学科共通費について
2014/5/14 第 6 回学科会議
・カリキュラム検討委員会検討結果について
・修学指導について
・重点強化費について
2014/6/4 第 7 回学科会議
・修学指導について
・電気系教員協議会について
2014/6/11 第 8 回学科会議
・理工系情報学科・専攻協議会について
・カリキュラム改正について
2014/6/25 第 9 回学科会議
・助教公募について
・特別連携指定校について
・実験実習費からの学生の旅費支出に係る工学部内規について
2014/7/2 第 10 回学科会議
・特別連携指定校について
・教務関係について
・雑誌費見直しについて
2014/7/16 第 11 回学科会議
・カリキュラム改正について
・主任会報告
2014/7/30 第 12 回学科会議
・大括り入試について
・カリキュラム改正について
2014/8/27 第 13 回学科会議
・カリキュラム改正について
・1 年生の修学指導について
68
Ⅳ
(
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電子情報工学科 )
・プレ卒論配属について
・前期卒業総代について
2014/9/10 第 14 回学科会議
・年間登録単位数上限について
・カリキュラム改正について
2014/9/17 第 15 回学科会議
・人事について
・電子情報産業論について
2014/10/1 第 16 回学科会議
・主任会報告
・カリキュラム改正について
・入試監督者について
2014/10/8 第 17 回学科会議
・入試採点者について
・採用人事について
・来年度主任について
2014/10/29 第 18 回学科会議
・主任会報告
・新カリキュラムのプレ卒論について
・非常勤講師について
・人事について
2014/11/5 第 19 回学科会議
・山崎助手急逝への対応について
・入学前教育について
・来年度各種委員について
2014/12/3 第 20 回学科会議
・入学式後の保護者懇談会について
・日本語力テストについて
・5 大学連携について
2014/12/24 第 21 回学科会議
・主任会報告
・九州支部連合大会開催について
・情報工学実験 B について
2015/1/7 第 21 回学科会議
・外部評価委員会報告について
・時間割編成について
・Amazon クラウドサービスについて
2015/2/4 第 22 回学科会議
・主任会報告
・学科の各種担当者について
・電子情報工学実験について
・4 年生未履修者の前期卒業について
2015/2/18 第 23 回学科会議
・転コース希望者について
・1次卒業判定について
・就職指導について
・コース分けについて
2015/2/24 第 24 回学科会議
・電子情報通信学会「成績優秀賞」受賞者選定について
・特待生の選考方法について
・人事について
69
Ⅳ
(
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電子情報工学科 )
2014 年度の活動は、授業評価アンケートを前期・後期の 2 回実施して、2014 年度
のアンケート結果について検討を行った。
その他、カリキュラムの改善活動の一環として、カリキュラムのスリム化、コー
スの見直しに関する検討を行い、カリキュラムの改正とコースの再編を行った。
キャリア教育の PDCA サイクルについては、P と D が始まったばかりであり、C に
ついては 2,3 年後の実施になる。
70
Ⅳ
(
平成 26 教育改善活動報告
工学部 電子情報工学科 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
大学電気系教員協議会
名 称
平成 26 年度大学電気系教員協議会総会・教育研究集会
開催日
平成 26 年 7 月 28 日
開催会場
立命館大学
びわこ・くさつキャンパス
中西恒夫
参加者
主催団体
理工系情報学科・専攻協議会
名 称
平成 26 年度理工系情報学科・専攻協議会
開催日
平成 26 年 7 月 25 日
開催会場
筑波大学
鶴田直之
参加者
71
総会・研究会
(
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
工学部 化学システム工学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部 化学システム工学科
組織名
工学部
)
化学システム工学科
石藏 利文、重松 幹二、新戸 浩幸、鈴川 一己、中野 勝之、野田 賢、松隈 洋介、
構成員
八尾 滋
、三島 健司、加藤 貴史
(1)
リメディアル授業の実施(専門科目履修に向けた新入生の基礎学力確保)
・リメディアル数学および数学演習クラス
・リメディアル物理
(2)
実社会での企業活動の理解向上に向けた取り組み
・ものづくり研修(1年次 入学時)
・工場見学の実施(3年次後期)
・化学企業実務者による「化学工学特別講義」
(4年次後期集中講義)
(3)
教育改善会議(化学システム工学科)
活動項目
以下、項目毎に記載する。
多様な入試形態に伴い、数学Ⅲ、物理を履修せずに入学するため、学生の基礎学
力のばらつきが大きい。これを改善するため、リメディアル教育を継続している。
前年度より、数学は全員受講、物理は選抜者のみ受講とした。数学は全員受講のた
め効果はあるが、物理は昨年度よりも出席率が低下した。この対策として、新年度
は既存専門科目との連携、リメディアル物理の最終試験は全員を対象とするなど改
善する。
活動全般の
成果および
点検・評価
工学部においても、商業都市である福岡市出身の学生が多い。このため工場や機
械類を見る機会が少なく、学生が工学教育の内容を理解するには困難を伴うようで
ある。この点を補うため、3 年次を中心に化学工場の見学を実施している。また、
昨年度より 1 年次に対しても実施している。この活動により専門科目の理解や就職
先のイメージが持てるようになったようである。教育効果が高いため今後も継続す
る。
前年度に実施した授業アンケートに基づき、各教員が担当科目の教育方法などを
見直した。併せて自由記述欄に書かれた要望などに対する回答内容を検討し、FU ポ
ータルに掲載した。毎年、学生の学力や気質などが変化するため、それに合わせて
授業内容などを変えていく必要があるため、引き続き実施する。
72
(
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
工学部 化学システム工学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(1)リメディアル授業の実施(専門科目履修に向けた新入生の基礎学力確保)
平成 26 年 4 月 9 日(水)
・高校物理到達度テスト実施
・高校数学到達度テスト実施
平成 26 年 4 月 11 日(金)
・リメディアル物理の受講対象者53名を選抜
・リメディアル数学の受講対象者53名を選抜(2クラスに分割)、
その他は「数学演習クラス」とし、全員が数学を勉強する。
平成 26 年 4 月 16 日(水)~7 月 9 日(水)
・リメディアル物理の授業実施(1限)
・リメディアル数学の授業実施(5限)
・数学演習クラス実施(5限)
平成 26 年 7 月 16 日(水)
・リメディアル物理のテスト実施
・リメディアル数学のテスト実施
今年度のリメディアル物理の授業への出席率は平均 69%であった。講師より、
「昨
年に比べ欠席者が多い」、「真剣に授業を受けていない」、「三角関数の微分積分が分
からない学生が 6 名もいた」などの指摘がなされた。これは 1 限に授業があること、
直接単位に関係ないこと、一部が対象者であること、などが原因と考えられる。
活動の成果
および
点検・評価
次に、リメディアル数学の出席者は 81%であった。これは 5 限であること、リメ
ディアル数学を受けない人も同時限に数学演習クラスを受けること、などが出席率
を高くしているものと考えられる。前期開講の「微分積分Ⅰ」の結果を見ると、リ
メディアル数学対象者の不合格者数は 6 名であり、まずまずの効果はあったと考え
られる。
今後、リメディアル物理を真剣に受講してもらうため、最終回の物理の試験は 1
年生
全員を対象とすることを決定した。
73
(
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
工学部 化学システム工学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(2)実社会での企業活動の理解向上に向けた取り組み
平成 26 年 4 月 6 日(日)~7 日(月)
・新入生ものづくり研修(新入生対象)
4 月 6 日(日)
福大→九州電力八丁原地熱発電所見学(全グループ)→やまなみ荘宿泊
4 月 7 日(月)
やまなみ荘→㈱ブリヂストン久留米工場→福大(A グループ)
やまなみ荘→新日鐵住金㈱大分製鐵所→福大(B,C グループ)
参加者
教員:12 名
新入生:99 名
平成 26 年 9 月 12 日(金)
・化学工場見学会(3 年次対象)
見学場所: 宇部興産㈱ (山口県宇部市)
参加者:
教員:2 名、3 年生:45 名
プログラム: 企業製品展示室、アンモニア工場、カプロラクタム工場など、
化学プラント類を見学。
平成 26 年 9 月 1 日(月)~5 日(金)
・
「化学工学特別講義」
(4年次後期集中講義)
講師:化学企業実務者 2 名+学科教員 1 名
受講者数:53 名
活動の成果
および
点検・評価
ものづくり研修初日は地熱発電所の装置類を見学した。化学反応は伴わないもの
の、当学科で教育している装置を詳しくみることができた。二日目は化学製品であ
るゴムの混錬・成型工場または化学反応を伴う鉄の精錬・圧延工場を見学した。こ
れにより、工場を見たことの少ない福岡市出身者でも、専門科目を理解する助けに
なる情報を得たと期待される。また、学生間、学生-教員間の距離を縮めることが
できたようである。
3 年次は本格的な化学工場を見学した。巨大な装置群の間をバスの中から解説し
た。一部は、バスを降車して化学プラントの周囲を歩き、装置類の大きさなどを体
感した。これらにより、これまで以上に学科の教育内容を理解すると共に、将来の
就職先のイメージを持つことができたようである。
以上の活動の意義は大きく、今後も継続する予定である。
74
(
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
工学部 化学システム工学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(3)教育改善会議
実施日:
実施場所:
活動概要
出席者:
2014 年 7 月 2 日(水)15:30-17:10
6号館4階
会議室
石蔵、重松、新戸、鈴川、野田、松隈(教務・司会)
、八尾、三島、加
藤
活動の成果
および
点検・評価
平成 25 年度化学システム工学科専門科目の授業評価アンケート結果に対して、
担当教員からアンケートの分析結果と授業の改善方針についての報告があった。
授業法に関しては、プロジェクター利用時に説明のスピードが速くなりすぎる傾
向があった平成 24 年度の教育改善会議の結果を受けて、板書を中心に説明を行った
授業科目が増加した。また、板書の字が小さく汚い、予習復習の時間が不足してい
る、補講日を早めに知らせて欲しいといった問題がいくつかの科目で指摘され、担
当教員が各自で対応することとなった。一方、映像を使った説明や、演習問題をそ
の場で解かせるなどの講義法が丁寧で分かりやすいと学生に好評であった。
時間割に関して、3、4 年生の中に特定の曜日の授業を全くとらず休日の扱いとし
ている者がいる問題が指摘された。これに関して、必修科目や受講生の多い科目を
各曜日に分散することができないかと意見が出された。現在の時間割は空き時間が
少ないため、実現の可能性を含めて時間割編成時に検討することとなった。
また、教科書を購入したがあまり使わなかったため、教科書は必要無いとの意見
があった。これに対して、教科書は社会人となった後にまとまった情報として非常
に有用であるため、購入させた方がよいとの意見があった。また、1 年生時に購入
する教科書をできるだけ使用し、関連のある科目間では教科書の選定について教員
間で話し合うことが重要との認識が得られた。
75
(
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
工学部 社会デザイン工学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部 社会デザイン工学科
)
組織名
工学部
社会デザイン工学科
構成員
坂田力、今泉暁音、渡辺浩、千田知弘、佐藤研一、藤川拓朗、古賀千佳嗣、辰巳浩
堤香代子、吉城秀治、柴田久、石橋知也、櫨原弘貴、江本幸雄、橋本紳一郎、山崎惟
義
伊豫岡宏樹、渡辺亮一、浜田晃規、松藤康司、鈴木慎也、三小田重治、林義晃
(1)1 年次前期開講の少人数講義「社会デザインとの出合い」における課題の設定から
解決に関する一連のプロセスの学習
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
(2)1 年次前後期開講の「測量学」および「測量実習」における具体的、実践的な学習
「社会デザインとの出合い」ではグループ成果発表など、少人数教育を念頭に置いた
成果の確認を行っている。また宿泊学習も行い、学生相互の討論時間を十分に与える
など、それまでの学習成果と定着度を確認させ、充実した成果を確認できたものと考
える。
「測量実習」では、グループ毎の測定とレポート、個人毎の実技テストなど、個
人ならびに集団での学習成果が達成されたことを確認できた。
76
(
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
工学部 社会デザイン工学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
社会デザイン工学科教育点検・改善部会
(1)1 年次前期開講の少人数講義「社会デザインとの出合い」における課題の設定から
解決に関する一連のプロセスの学習
活動概要
「社会デザインとの出合い」では、まず 4 月 14,21,28 日に担任教員により問題
提起を行い、5 月 10,12,19,26 日,6 月 2,9,16,23,30 日,7 月 7,14 日に、10 のグル
ープによる課題の設定、解決方法、とりまとめの実践トレーニングを行い、7 月
21 日にそれぞれのグループの達成度を評価するための発表会を行った。加えて 8
月 4,5 日にはやまなみ荘への 1 泊 2 日の宿泊学習を行い、成果の定着と継続的学
習への取り組みを行った。
(2)1 年次前後期開講の「測量学」および「測量実習」における具体的、実践的な学習
1 年次前期開講の座学科目である測量学では、後期開講の実習科目である測量実
習の基礎知識を学んだ。それを踏まえて測量実習では、距離、高低差、角度の 3
種類の実測を行い、その方法のみならず得られた結果が幾何学的条件を満足して
いるか、しないのであればその原因は何か、どのように解決するかを、身をもっ
て実践した。
(1)1 年次前期開講の少人数講義「社会デザインとの出合い」における課題の設定から
解決に関する一連のプロセスの学習
活動の成果
および
点検・評価
「社会デザインとの出合い」の 7 月 21 日の講義において、10 グループをさらに数グ
ループに分けた小グループにより成果発表を行い、成果の確認を行った。また宿泊
学習では、見学班を 3 グループ、上述の 10 グループに宿泊室の相互のメンバーをば
らばらにして討論する時間を十分に与え、それまでの学習成果と定着度を確認させ
た。その結果、大きな成果を確認できた。
(2)1 年次前後期開講の「測量学」および「測量実習」における具体的、実践的な学習
「測量実習」では、グループ毎の測定とレポート、個人毎の実技テストを通じて、
個人ないし集団での学習成果が達成されたことを確認できた。
77
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 工学部 建築学科
)
組織名
工学部
構成員
学科主任教授
太記祐一、
学科教員(20 人) 稲田達夫、木村潤一、黒瀬重幸、古賀一八、堺純一、須貝高、
高山峯夫、池添昌幸、趙翔、石田卓、倉富洋、本田悟、宮崎慎也、
森田慶子、李文聰、岡部省吾、田中照久、野中徳子、松永一郎
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
建築学科
主な活動項目は以下のとおりである。
(1)
教室会議の開催
(2)
教務委員会(学科内)の開催
(3)
JABEE 委員会の開催
(4)
福岡大学建築展 2014 の開催
(5)
彗揚会セミナーの開催/福大生ステップアッププログラム
「先輩と語る -大学と社会-」
今年度も、教室会議と学科内教務委員会において、講義・演習や卒業計画等の授業
科目、修学指導、父母懇談会等の関連行事について継続的に検討し教育改善を実行し
た。特に、今年度の当初は 10 月の JABEE 継続審査受審に向けて、JABEE 新基準の(i)「チ
ームで仕事をする能力」に対応する教育改善に注力したが、工学部教育点検・改善会議
と協力して引き続き検討すべき課題である。1 年生の導入教育のあり方についても今後
とも検討を重ねなければならない課題であるが、昨年度から開始した 1 年次授業「建築
キャリアデザイン」と、同じく 1 年次生を対象とした宿泊研修の二つの効果が今後の修
学によい結果となって現れることを期待しているところである。また、入学前教育と
いった全学的な取組みに対する学科対応も引き続き検討し、教育改善の課題の確認と
対応も検討した。上記の活動項目のほかにも、学外の機関との教育的な取り組みも企
画検討し、都市再生機構との連携事業、福岡工業高校等の高校教育への貢献、建築学
科 OB とのキャリア教育連携などを実施し、教育改善の成果を上げている。
78
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(1)教室会議
建築学科教室会議を 14 回開催した。教室会議における報告・審議事項から、特に教
育改善に関連するものを以下に抜き出す。
(実施場所:544 教室、参加者数:原則として学科教員全員)
●第 1 回 H26/4/2:新入生指導懇談会と新入生一泊研修の準備、卒業計画(以後「卒計」
とする)の配属と日程、など。
●第 2 回 H26/4/30:新入生宿泊研修の準備、理学部との意見交換、卒計の状況、授業
エビデンスの状況、など。
●第 3 回 H26/5/28:予算配分に伴う業績評価、備品維持管理、人事案。
●第 4 回 H26/6/4:父母懇談会の準備、卒計中間発表会と総合ゼミの準備、福岡工業高
校生のインターンシップ、など。
●第 5 回 H26/6/25:卒計中間発表会と総合ゼミの準備、父母懇談会の準備、プロジェ
クターの整備、初年次教育の強化と関門の設定について、など。
●第 6 回 H26/7/30:福岡工業高校生のインターンシップ報告、ワークルームの使用マ
ナー、JABEE 自己点検書提出、父母懇談会報告、修学指導の運用について、など。
●第 7 回 H26/8/27:卒計の状況、カリキュラム改正案の検討、見学会の企画、JABEE
実地審査準備、など。
●第 8 回 H26/9/17:卒計の状況、カリキュラム改正案の検討、JABEE 実地審査準備、
など。
●第 9 回 H26/10/8:卒計の状況、3年生の研究室配属、卒計の採点基準の確認、など。
●第 10 回 H26/11/5:推薦入学者に対するオリエンテーションの検討、卒計の状況、3
年生の研究室配属、JABEE 審査結果、など。
●第 11 回 H26/12/3:卒計の採点基準の確認、学生と教員の自主的勉強会、入学式後の
保護者懇談会のあり方、入学前オリエンテーションの準備、など。
●第 12 回 H27/1/14:卒計の結果について、2年生のコース分け希望、3年生キャリア
ーセミナー、アーカイブシステムの更新、時間割編成準備、など。
●第 13 回 H27/2/4:時間割編成報告、アーカイブシステムの更新、新入生一泊研修、
入学前教育とオリエンテーションの意義、入学式後の保護者懇談会の内容、など。
●第 14 回 H27/3/4:各委員会の年間活動報告、特待生選考基準の検討、新入生関連の
行事の人員配置、来年度卒計の日程と概要、など。
今年度の教室会議でも、教室会議下に位置する各種委員会の活動を受け、講義・演
習や卒業計画等の授業科目、修学指導、入試制度、JABEE、カリキュラム構成、等々、
教育全般について継続的に検討を重ね、教育改善を実行した。特に、今年度は、建築
学科創設 50 周年を記念する福大建築展と JABEE 継続審査があり、これらと関連した
様々な議案を処理し、そちらにかなりの時間と労力を費やした。このため大掛かりな
現状変更はおこなわなかったが、カリキュラム改定を含め必要にして十分な教育改善
はおこなった。
79
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
(2)教務委員会(学科内)
●新入生 1 泊研修旅行(5 月 24,25 日に実施.新入生を対象にやまなみ荘で研修)
・湯布院、小国、日田の町並みの見学調査とその報告会の実施
●父母懇談会の実施(6 月 22 日に実施)
●建築学科教務委員会(8 月 8 日に実施)
・平成 27 年度カリキュラム改正についての検討
・初年度教育の対策強化(留年生・退学生の減少に向けての対策)
・特待生の選考基準について検討
●平成 27 年度カリキュラム改正
教育効果を上げるために、2015 年入学生より、以下のカリキュラム改正をした。
・「建築設計 III」を総合コースの学生も必修とする。
・「造形実習 II」の開講時期を 2 年後期から 1 年後期に移動する。
・「建築キャリアデザイン」の開講時期を 1 年後期から 2 年後期に移動する。
●入学前オリエンテーション(12 月 27 日)
・平成 27 年度の推薦入学者を対象に、建築学科の教育内容などについてのオリエ
ンテーションを行った。
全体:平成 26 年度に、建築学科教務委員会としては、上記の活動などについての教
育改善に向けての活動を行った。現行の建築学科での教育内容について大きな問題点
はないが、さらに,教育効果を高めるためにカリキュラム改正を行うこととした。
教育改善活動の成果および課題としては以下の点が上げられる。
・新入生の一泊研修旅行は、参加した学生のアンケート結果を含め、総合的に評価し
て教育効果の向上が期待できる。今後も継続していくことが望ましいと思われる。
・建築学科は JABEE 更新審査を受けたが、教育に関する大きな問題点は指摘されなか
った。ただし、今後,学科および工学部で検討すべき事項(チームワーク力の養成)
を指摘されたので、この点については今後、学科および学部で検討していく。
・父母懇談会で学科教員との個人面談に参加する父兄も年々増えてきた。3 者面談を望
む意見もあるので、今後検討する。
・推薦入学試験で合格した学生を対象に、入学前オリエンテーションを行い、入学前
に身に付けておくべきこと、入学後 4 年間で身に付けるべき事項の説明とキャンパス
や実験施設の見学を行った。今後の入学前オリエンテーションの教育上の効果を検討
する。
80
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(3)JABEE 委員会
建築学科 JABEE 委員会を 18 回開催した。
(開催場所:544 教室)
各回の主な議案を以下に示す。
●第 1 回 平成 26 年 5 月 13 日
・ 卒業計画エビデンスの保管について
・ 基準(i)に関連する学習・教育到達目標 C-5 の評価について
・ 自己点検書の執筆状況について
●第 2 回 平成 26 年 5 月 26 日
・ 自己点検書の確認
・ 平成 26 年度の助教、助手の予算配分について
●第 3 回 平成 26 年 5 月 28 日
・ 自己点検書の読み合わせ
●第 4 回 平成 26 年 6 月 10 日
・ JABEE 事務局からの連絡報告
・ 修正版自己点検書の読み合わせ
・ 自己点検書の構成
・ 建築学科 HP の改訂について
●第 5 回 平成 26 年 6 月 13 日
・ 自己点検書の読み合わせ
・ 自己点検書提出までのスケジュール
●第 6 回 平成 26 年 6 月 25 日
・ 再修正版自己点検書のチェック報告と対応
●第 7 回 平成 26 年 6 月 27 日
・ 自己点検書の校正
・ 自己点検書添付資料の確認
●第 8 回 平成 26 年 7 月 1 日
・ JABEE 講習会参加報告
・ 自己点検書(2.自己点検結果編)の確認
・ 自己点検書(3.添付資料編)の確認
・ 今後のスケジュール
●第 9 回 平成 26 年 9 月 10 日
・ JABEE プログラム点検書(実地審査前)の未確認事項と手配依頼への対応につい
て
・ 審査チームのスケジュール、宿泊先、要望について
●第 10 回 平成 26 年 9 月 17 日
・ JABEE プログラム点検書(実地審査前)の未確認事項と手配依頼への対応につい
て
・ 補足資料提出までのスケジュール
●第 11 回 平成 26 年 9 月 26 日
・ JABEE プログラム点検書(実地審査前)のプログラムからの返答書ついて
●第 12 回 平成 26 年 10 月 6 日
・ 実地審査追加資料の確認
・ 面談者の選考
・ 社会デザイン工学科の実地審査計画について
・ 実地審査までの準備事項
●第 13 回 平成 26 年 10 月 14 日
81
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
・ 面談学生候補の確認
・ 審査スケジュールの変更について
・ 修了生(社会人)の面談要望について
・ 実地審査の準備について
●第 14 回 平成 26 年 10 月 22 日
・ 実地審査スケジュールの確認
・ 面談者の確認
・ 審査会場の設置準備要員
・ 実地審査までの準備事項
・ 施設見学コース
・ 教員面談について
・ 学科作業スケジュールの調整平成 27 年度シラバス原稿のチェック
●第 15 回 平成 27 年 1 月 6 日
・ 平成 27 年度シラバス原稿のチェック
●第 16 回 平成 27 年 2 月 4 日
・ JABEE 基準(i)の今後の対応について
●第 17 回 平成 27 年 2 月 25 日
・ 来年度の総合ゼミについて
・ JABEE コース学生の総合評価表について
・ 工学部教育に関する会議報告
・ 工学部教育点検・改善会議報告
●第 18 回 平成 27 年 3 月 4 日
・ JABEE コース学生の総合評価
活動の成果
および
点検・評価
前半は JABEE 継続審査受審に向けた準備を中心に活動し、10 月に受審した。
継続審査においては殆どの審査項目に対してAの評価が得られたが、JABEE 新基準
(i)に関連する項目ではCの評価に留まった。この結果を受け、後半は新基準(i)への
新たな対応を図るべく、改善の検討を行った。しかし、建築学科単独での対応には限
界があることから、工学部教育点検・改善会議(ひいては、教育開発支援機構)の下、
工学部 6 学科あるいは大学全学部を挙げての対応を検討していく必要があると考えら
れ、今後の大きな課題となった。
82
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(4)福岡大学建築展 2014
「福岡大学建築展」は今回で 7 回目の開催であったが、今年度が建築学科創設 50 周
年となるため、建築学科同窓会『彗揚会』との共催で「建築学科創設 50 周年記念福岡
大学建築展 2014」として開催した。例年と同様に学科全教員によって、学生の設計作
品や論文の展示、創設 50 周年記念シンポジウム、建築学科OBによる作品展示を行っ
た。事前に北部九州全域の高等学校及び大学等に、ポスターや案内状を配布した。ま
た当日、アクロスのアナトリウムの観覧者に対して、大学案内や優秀作品集等を配布
し、アンケート調査をおこなった。このアンケート結果は、次回の「福岡大学建築展
2015」に向けた資料となった。
[作品展示:アクロス福岡 1 階アトリウム 2014 年 4 月 25 日~27 日]
設計作品と論文等は 2013 年度の卒業計画の優秀作品(彗揚会賞,七隈建築賞,優秀
作品賞,佳作等)及び優秀論文を含む 14 点を展示した。これらの作品は4年間の大学
生活で学んだ様々なことの集大成と言うことができ、発想の豊かさや斬新さ、あるい
は研究としての完成度などが総合的に問われることを前提に、学生が自主的に立案・
推進し、制作したものである。なお期間中の来場者の反応やアンケート結果では、好
意的な評価が多かった。
[OB による作品展示:アクロス 2 階交流コーナー 2014 年 4 月 25 日~27 日]
建築学科卒業生の作品展示は、卒業生が勤務・経営する設計事務所・建築会社等によ
るもので参加企業は 32 社であった。
[シンポジウム・記念講演会:アクロス福岡 7 階大会議室 2014 年 4 月 26 日]
建築学科創設 50 周年記念講演・シンポジウムとし二部構成で開催した。
記念講演
題名:「様相について」
講師:原広司氏(東京大学名誉教授・建築家)
シンポジウム
テーマ:「学生時代に描いた夢と今の仕事内容・夢について」
パネリスト:HAGIKO 芽子(陶芸家)、弓削裕治((株)竹中工務店東京本店副本店長)
大庭拓也(日建設計・設計部)、ひだかしんさく(アニメーション作家)
コーディネーター:太記祐一(福岡大学工学部建築学科教授)
全体概要:シンポジウムはコーディネータの太記祐一教授を交えて、OBであるパネ
リストの学生時代の夢や仕事についての想いが語られ、福岡大学での学びが今の自
分を作っているとの熱いメッセージと活発な議論が行われた。記念講演は原広司氏
による講演で、近作をはじめ、氏の建築哲学を縦横に語って頂いた。OB・学生だけ
でなく、市内及び近郊の建築関係者や一般市民の参加も見られ盛況であった。なお
出席者は約250名であった。
83
Ⅳ
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
本催しも今年で 7 回目を迎え、福大建築学科の存在、および学生の成果(設計作品、
論文)を外部に発表・アピールする場として、もはや定着したといえるのではないか。
建築学科創設 50 周年記念福岡大学建築展 2014 と銘打った今回は、建築学科卒業生の
活躍を知って頂く良い機会となった。また、シンポジウムでは卒業生の社会での活躍
を知る機会となり卒業生・在校生に良い刺激を与えることになった。
招待講演者を招いての記念講演も、我国の建築界をリードする専門家から、直接最
新の話しを聞くまたとない機会となり、学生のみならず教職員にとってもたいへん大
きな刺激となった。また来場者のアンケート調査を継続しておこなっているが、その
分析結果を今後の建築展のあり方や教育にも反映し、よりよいものへと変えて行くこ
とが、これからいっそう重要になるだろう。なお今後とも本催しを継続して行くため
には、情宣活動や運営方法、財源確保、など、一層の創意・工夫が必要となると思わ
れる。
84
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
(5)彗揚会セミナー
/福大生ステップアッププログラム「先輩と語る
−大学と社会−」
本セミナーは、福岡大学建築学科の同窓会「彗揚会」の創設 40 周年記念を契機に、
卒業生と在校生との懇談会として開催されてきたもので、集中講義である「建築キャ
リアデザイン」(1 年生)の一環として実施した。
・日時:平成 26 年 8 月 4 日(月)~8 月 7 日(木)9:00~16:10
・場所;544 教室
・講師:講師は延べ 4 日間で 7 名
田中俊彰(田中俊彰設計室)
石橋 花梨(オリエンタル白石)
原田収一郎(積水ハウス)
臼井 謙太朗(大林組)
片田江由佳(アイランドシティ・アーバンデザインセンター)
大庭拓也(日建設計)
日下部真耶(清水建設)
・参加:学生30名
・セミナーでは、期間中毎日 1~2 名の講師(卒業生)から仕事の話を聞き、学生から
質問をするという形式で行われた。建築の設計から施工、あるいは建築とは少し違う
職業に就いた講師から、仕事の楽しさ・厳しさについて話を聞くことができた。
活動の成果
および
点検・評価
本セミナーは,卒業生と学生との直接的な交流を図ることを目的としている。建築
学科の同窓会と連携して、卒業生を講師として迎えて講演会や懇談会を開催すること
で、学生が今何を学ぶことができるのか、何を学ぶべきなのかを再認識してもらって
いる。このような機会は、学生にとっては、就職して社会を構成する一員となること
の意義や重要性、やりがいについて考えるチャンスとなり、他方社会人としての卒業
生には現在の学生の気質等を理解してもらうことができ、相互に重要な情報交換とい
る。建築学科ではこのセミナーを、重要なキャリア教育の機会と考え、就職における
職種選定や社会人としての意識の醸成を図ることができるものと評価している。また
教職員にとっては、実務家からの生の声を聞く絶好の機会であり、教育改善に向けた
重要なヒントを得る機会といえ、今後も継続してゆく予定である。
参加した学生へのアンケート回答には次のような意見があった。
・OB の方に実際の仕事内容を聞けて、建築業界を知ることができた。自分はどんなこ
とに興味があるのかが確認できた。とてもよかった。
・なかなか知りたくても知ることができないことなどを実際に聞くことができて、自
分にとって大変プラスになった。
・仕事という考えがあいまいだったが、とても刺激をもらえ、仕事というものを身近
に考えることができた。
・自分の進路を考えるいい機会になってよかった。
85
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 工学部 建築学科 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
日本建築学会
名 称
JABEE 建築学・建築工学及び関連のエンジニアリング分野 審査講習会
開催日
平成 26 年 6 月 27 日(金)9 時 30 分~17 時 30 分
開催会場
参加者
日本建築学会
建築会館会議室(東京都港区芝 5-26-20)
宮崎慎也
86
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 医学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 医学部 医学科
組織名
)
医学科FD推進・教務委員会
学部長
教務委員
教員 24 名
構成員
朔 啓二郎
柳瀬敏彦
石倉宏恭、出石宗仁、井上 亨、井上隆司、岩崎昭憲、岩本隆宏、
内尾英一、喜久田利弘、久保真一、柴田陽三、白澤専二、田代 忠、
立花克郎、田村和夫、坪井義夫、鍋島一樹、中川尚志、竹下盛重、
廣松賢治、松永 彰、守山正樹、安元佐和、山下裕一、吉満研吾
合計 26 名
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
2014/4/8
第1回
2014/4/22
第2回
2014/6/10
第3回
2014/7/8
2014/9/9
2014/10/21
2014/11/11
2014/11/25
2014/12/9
2014/12/22
2015/3/10
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
・平成 26 年度担任・学生班分けについて
・平成 25 年度学業不振学生指導結果について
・第 108 回医師国家試験の結果について-その 1・平成 26 年度啓明大学交換 BSL プログラム派遣について
・第 108 回医師国家試験の結果について-その 2・平成 26 度啓明大学交換 BSL プログラム受入について
・平成 26 度 M1 フレッシュマンキャンプ結果報告について
・平成 27 年度 カリキュラムについて
・平成 26 年度前期試験結果について
・平成 27 年度カリキュラムについて
・平成 27 年度カリキュラムについて
・平成 27 年度科目責任者について
・平成 27 年度 BSL 開始前オリエンテーションについて
・平成 27 年度クラス担任・副担任について
・平成 27 年度医学部長賞表彰について
・平成 27 年度医学教育ワークショップについて
・平成 26 年度授業評価アンケートについて
・個人評価自己申告書について
医師国家試験成績の改善をめざし、医師国家試験出題基準(平成 25 年版)の改訂に
対応するために、平成 25 年度に引き続きカリキュラムの再編を実施した。更に、国際
認証に向けて段階的にカリキュラム改革を行いながら、特に重要となる診療参加型臨
床実習の拡充を実施した。なお、平成 26 年度カリキュラム再編の評価については、医
学科 FD 推進・教務委員会において今後の医師国家試験の結果等を踏まえ継続的に検証
を行う。
87
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 医学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
医学教育ワークショップ
○第 1 回医学教育ワークショップ
2014/6/10
医学部 RI 大講堂
教員 155 人
「平成
テーマ・クリニカルクラークシップについて
講演①「望ましい良医育成のあり方」
活動概要
佐賀大学医学部 国際医療学講座
青木洋介 教授
○第 2 回医学教育ワークショップ
2014/9/11
医学部 RI 大講堂
教員 139 人
テーマ・
講演①「本年度 M6 クリニカルクラークシップ、Advanced OSCE の総括・反省」
内分泌・糖尿病内科
柳瀬敏彦 教授
教育計画部
出石宗仁 教授
②「来年度カリキュラム変更等の骨子説明」
内分泌・糖尿病内科
柳瀬敏彦 教授
➂「レスポンスアナライザーの活用について」
教育計画部
出石宗仁 教授
○第 3 回医学教育ワークショップ
2014/12/3
医学部 RI 大講堂
教員 117 人 学生 1 人
「平成
テーマ・早期医学生臨床教育の意義
講演①「新任挨拶 医学教育推進講座」
医学教育推進講座
安元佐和 教授
②「国際認証時代の医学教育の質保証と方向性」
秋田大学大学院医学系研究科 医学教育学講座 長谷川仁志 教授
○第 4 回医学教育ワークショップ
2015/3/6
医学部 RI 大講堂
教員 119 人
「平成
テーマ・平成 27 年度カリキュラムについて
講演①「国試速報」
医学教育推進講座
八尋英二 講師
②「平成 27 年度カリキュラムの骨子、改変点等の説明」
内分泌・糖尿病内科
柳瀬敏彦 教授
➂「CBT の現状と問題点」
教育計画部
出石宗仁 教授
④「早期(低学年)臨床教育の導入の試み」
医学教育推進講座
安元佐和 教授
⑤「国際認証に向けた道標」
医学教育推進講座
安元佐和 教授
活動の成果
および
点検・評価
例年、数多くの教員と学生に参加してもらっており、ほとんどの参加者から「大変
参考になった」または「参考になった」との事後アンケートの回答を得ている。
また、他大学の実情等を直接聞くことができ、今後の教育改善に向けて役立てたい
との意見や、次回のテーマに関する要望などが寄せられていることから、一応の成果
が上げられていると考える。
88
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 医学科 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
名 称
開催日
開催会場
岐阜大学医学教育開発研究センター
第 52~54 回
医学教育セミナーとワークショップ
平成 26 年 5 月 23 日~25 日、8 月 8 日~9 日、10 月 18 日~19 日
岐阜大学医学部、秋田大学医学部、九州大学医学部
教員 5 人
安元佐和、フェリル・ロリト、柏木正之、後藤雄輔、田頭秀章
参加者
主催団体
日本教育学会
名 称
第 46 回
開催日
平成 26 年 7 月 17 日~19 日
開催会場
日本医学教育学会大会
和歌山県立医科大学
教員 1 人
安元佐和
参加者
主催団体
医学教育振興財団
名 称
第 26 回「医学教育指導者フォーラム」
開催日
平成 26 年 7 月 15 日
開催会場
東京慈恵医科大学
教員 2 人
朔啓二郎、安元佐和
参加者
89
Ⅳ
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
日本医学教育学会
名 称
第 41 回
開催日
平成 26 年 12 月 7 日~10 日
開催会場
医学教育者のためのワークショップ
富士教育研修所
教員 1 人
安元佐和
参加者
90
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 医学科 )
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 看護学科 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 医学部 看護学科
組織名
医学部看護学科
構成員
委員長:小栁
委 員:宗正
活動項目
●
●
●
●
●
●
●
●
●
)
FD 委員会
康子
みゆき、坂梨
左織、牧
香織、大川
法子、村田
愛
FD 委員会開催
招聘講演の企画・運営
FD研修会の開催
啓明大学との学術交流(国際交流委員会共催)
科研費研修会の開催
授業評価アンケート
教員授業アンケート振り返り
卒業前アンケート
『FD 活動報告書』刊行(2 号)
2014 年度の活動は、看護学科の教育改善と研究支援に取り組む学科方針に合わせて
FD活動としての取り組みに努力した。活動全般の詳細と成果については、以下のと
おりである。
① 招聘講演の企画・運営の改善
看護学科 FD 活動として、今年度は教育改善を目指した FD 研修を企画・運営した。
FD活動のテーマとして「発達障害のある学生の理解と支援」を掲げ、招聘講演を
行った。他学部からも参加を得て、学生に必要な支援について理解と関心が深まっ
活動全般の
成果および
点検・評価
た。
② 授業評価アンケートとアンケートを活用した授業改善のための教員の振り返り
授業アンケート評価の活用のために、学習時間への指導を合わせた評価の公開とと
もに、
「教員授業振り返りシート」を活用した教員の授業改善への支援を行った。次年
度からはフィードバックの分析結果から今後は、個人的な振り返りから一歩踏み出し
て授業公開や授業改善に関するグループ活動を行う必要があることが示唆された。
③ 科学研究費補助金獲得に向けた研修
教員の研究活動を支援するために、看護学科教員が講師になり、2回の科研費研修
会を開催した成果として、今年度の看護学科教員の科研費申請率向上に寄与したこと
が伺えた。
④ 国際交流委員会共催の学術交流
国際交流委員会と共催で、啓明大学教員との学術交流を行いお互いの研究理解を深め、
共同研究の糸口に結び付いた。
⑤ FD校内研修会
看護学科教員が講師になり、大学院カリキュラム改正に関する研修会及びシミュレー
ション教育研修参加の報告会を開催し、組織的、系統的な教育改革や効果的な教育方
法に関する看護学科教員の認識を深める支援を行った。
⑤FD 活動報告書の刊行
組織的、計画的なFD活動を推進し、学生のための教育改善の共通理解を深める目的
で『FD 活動報告書』
(2号)を刊行した。次年度に繋げる体制づくりの基盤として今後
も継続したい。
91
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 看護学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
授業評価アンケート(含 卒業前アンケート)の実施
2014/4/7 第1回 FD 委員会
・授業アンケートの実施の内容及び方法について検討
2014/4/14 第2回 FD 委員会
・授業評価アンケート追加項目の検討 ・授業評価公開方法の検討
2014/5/7 教授会
・2014 年度授業アンケート追加項目について確認
2014/5/28 第3回 FD 委員会
・2014 年度授業アンケート実施(案)決定
2014/6/30 第4回 FD 委員会
・2014 年度授業評価振り返りシート実施の検討
2014/7/2 教授会
・2014 年度授業アンケート実施決定(依頼)用紙の準備は事務担当
・2014 年度授業評価アンケート結果公開決定
2014/7/2~7/18
・各担当による授業評価アンケート実施
2014/8~業者による集計作業
2014/8/28 第6回 FD 委員会
・授業評価公開の検討
2014/9/3 教授会
・2014 年度前期授業評価アンケート集計結果報告及び公開
・授業評価アンケート教員振り返りシート実施依頼
2014/9/3~12/25
・前期授業評価アンケートの公開
2014/9/22 第7回 FD 委員会
・卒業前アンケート実施(案)検討
2014/10/29 第8回 FD 委員会 ・第2回FD研修会の評価、アンケート結果の検討
2014/10/15 教授会
・授業アンケートの実施の依頼
2014/11/26 第9回 FD 委員会
・授業評価振り返りシート提出内容のまとめ
・授業評価、卒業生アンケート調査まとめ
・『平成 26 年度 FD 活動報告書』作成理由及び内容の構成(案)
2014/12/8 ・卒業前アンケート調査の実施
2014/1/8 第 10 回FD委員会
・授業評価振り返りシート活用結果の分析
・授業評価、卒業生アンケート調査結果の分析
2015/1/21 教授会
・教員振り返りシートの活用の分析結果(報告書提出)
2015/2/18 教授会
・後期授業アンケート評価結果と公開の確認と報告
2015/3/12 教授会
・卒業前アンケート調査結果分析の報告(報告書提出)
2014 年度の活動は、学生の学修時間の実態調査・指導及び教員の授業評価の振り返
りの分析に力点を置いた。前者の学修時間の実態調査・指導としては、授業アンケー
ト調査結果及び学修時間の実態の公開と共に、科目担当者による予習や復習等の学修
の喚起を行った。その結果、学生の授業1コマあたりの自宅学習時間は 30 分以上 67.
1%(前期 54.7%)に増え、2 時間以上も 16.9%(10%)と増加傾向を示した。今後
の課題は、学生委員会や教務委員会と連携して、学生の学修支援を組織的に推進する
ことである。後者の教員の授業評価の振り返りについては、
「教員授業評価振り返りシ
ート」を用いて分析を行った。その結果、教員は自らの授業評価に前向きに振り返り、
積極的に授業改善の工夫に取り組んだ姿勢が明らかになった。今後は、授業公開方法
の検討に関するグループワークを行う等、より実践的な FD に繋げていきたい。
92
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 看護学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
招聘講演
2014/4/7 第1回 FD 委員会 ・2014 年度 講師招聘計画(案)検討
2014/4/14 第2回 FD 委員会 ・第1回 FD 研修会の講師(案)決定
2014/5/7 教授会
・第1回 FD 招聘講師の決定及び案内
2014/5/28 第3回 FD 委員会
・第 1 回招聘講演会案内状、ポスター
・第 1 回招聘講演会タイムテーブル
2014/6/30 第4回 FD 委員会
・第1回 FD 招聘講演会準備 ・第2回 FD 招聘講演会タイムスケジュール案
2014/7/3 ・スケジュールについて講師との打ち合わせ
2014/7/18
・配布資料の準備、当日の準備について
2014/7/19
第1回 FD 研修講師招聘研修会開催
・テーマ:発達障害のある学生の理解と支援
・講 師:村田 淳(京都大学学生総合支援センター障害学生支援ルームコー
ディネーター)
・日 時:2014 年7月 19 日(土)13:30~15:30
・参加者:看護学科教員 29 名、看護学科以外 12 名、計 41 名・実施後評価調査
2014/8/28 第6回 FD 委員会
・第1回FD研修会の評価、アンケート結果の検討
2014/9/3 教授会
・第2回 FD 招聘講演の案内
2014/9/22 第7回 FD 委員会
・第2回FD招聘講演会準備、参加申し込み状況
2014/9/30
第2回 FD 研修講師招聘研修会開催
・テーマ:Leading Change:Improving Care
・講 師: Dr. Monica Scheibmeir(ウォシュバン大学看護学部学部長)
・日 時:2014 年 9 月 30 日(火)16:30~18:00
・参加者:看護学科教員 28 名、看護部 45 名、卒業生在学生 2 名、計 75 名
・実施後評価調査
2014/10/15 教授会
・第2回FD研修会の評価
アンケート結果の報告
第1回招聘講演では、発達障害のある学生の理解と支援を柱に、招聘講演会を開催
した。アンケート調査結果、
「講演が理解できた」93.5%「教育に役立つ」83.8%であ
ったが、自由記載には「学生に対してどの課が担当するか明確ではない」等と学生へ
の支援体制の構築が課題として示されており、本テーマ継続の必要性が示唆された
第2回招聘講演は、Dr. Monica Scheibmeir(ウォシュバン大学看護学部学部長)に
よる“Leading Change:Improving Care“の講演会であり、福大病院看護部を含む学内
の教職員 75 名の参加があった。学科外の教職員の参加による質疑応答によって理解が
一層深まり、専門的な看護学臨床教育について共有できた。アンケート調査結果では、
「本講演のテーマについて理解できたか」という質問に 91%が「理解できた」、
「今後
の教育活動に役立つか」には 100%が「役立つ」と回答され、活動の目的が達成できた。
93
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 看護学科 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
『福岡大学医学部看護学科 FD 活動報告書』
活動概要
2014/10/29 第 8 回 FD 委員会
・
『FD 活動報告書』作成(案)・作成理由、計画
・活動冊子作成の為の理由書
2014/11/26 第 9 回 FD 委員会
・『FD 活動報告書』内容構成について検討
全体構成、原稿依頼、総頁数、見積もり依頼、納期、役割分担
科学研究費補助金獲得のための講演会講師への原稿依頼
FD 学外研修参加教員への報告依頼
2015/1/8 第 10 回 FD 委員会
・『FD 活動報告書』の内容項目の検討
・予算について
・進捗状況の報告
2015/1/8~1/23
・原稿締め切りと原稿収集
2015/1/23~2/10
・原稿編集、校正
2015/2/17~第 11 回 FD 委員会
・『FD 活動報告書』原稿の作成と点検作業
・業者打ち合わせ
2015/3/11~第 12 回 FD 委員会
・FD 活動報告書の送付先
・業者印刷依頼
2015/3/4~3/11
・原稿の校正
2015/3
・『FD 活動報告書』2号刊行
活動の成果
および
点検・評価
看護学科の教育改善を目指して組織的・継続的なFD活動を行うことを目的として
『FD活動報告書』2号を刊行した。
『FD活動報告書』の作成によって、今年度の学
科FD活動の現状と課題が明らかになった。例えば発達障害の学生に対する組織的な
学習支援体制づくりや教育改善を目的とした授業公開方法の検討である。
『FD活動報告書』の作成はPDCAサイクルに基づく看護学科の教育改善活動や自
己点検、自己評価にも役立つものであると期待されるとともに、教員が交代しても体
系的継続的な看護学科の FD 活動が可能になる。しかし、予算的な裏付けが課題である。
94
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 看護学科 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
京都大学学生総合支援センター
名 称
発達障害京都バリアフリーシンポジウム 2014-大学と発達障害の現在
開催日
平成 26 年 6 月 21 日(土)
開催会場
参加者
主催団体
京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール
坂梨 左織
日本医学教育学会主催特別セッション
名 称
シミュレーション基盤型教育セミナーat 和歌山医科大学
開催日
平成 26 年 7 月 17 日(木)・18 日(金)
開催会場
参加者
主催団体
和歌山医科大学
岩永 和代
千葉大学大学院看護学研究科附属看護実践研究指導教育センター
名 称
看護系大学教員のためのFD推進ワークショップ
開催日
平成 26 年 8 月 7 日(水)
開催会場
佛教大学二条キャンパス
参加者
宗正 みゆき
95
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 医学部 看護学科 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
千葉大学大学院看護学研究科附属看護実践研究指導センター
名 称
平成 26 年度看護学教育ワークショップ
開催日
平成 26 年 10 月 20 日(月)
開催会場
参加者
千葉大学けやき会館
小栁 康子
主催団体
大学コンソーシアム京都
名 称
第 20 回FDフォーラム
開催日
平成 27 年 2 月 28 日(土)・3 月1日(日)
開催会場
参加者
主催団体
同志社大学今出川校地
小栁 康子
日本看護学校協議会共催会
名 称
シミュレーション教育における効果的な指導法を学ぶ―基礎編
開催日
平成 27 年 3 月 21 日(土)・3 月 22 日(日)
開催会場
参加者
おきなわクリニカルシュミレーションセンター
牧
香里
96
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 薬学部
組織名
薬学部(教務委員会、FD検討委員会、国家試験対策委員会)
学部長
教務委員
薬学部教務委員会
FD 検討委員会
構成員
)
添田 秦司
鹿志毛 信広
鹿志毛 信広、加留部善晴、能田 均、藤岡 稔大
添田 秦司、山口 政俊、藤岡 稔大、能田 均、吉田 秀幸、
鹿志毛 信広、道具 伸也、本田 伸一郎
丸岡 博、松永 和久、吉田 秀幸、鹿志毛 信広、藤岡 稔
国家試験対策委員会
大
学部事務室長
志渡澤
薬学部教員、薬学部事務室員
登
(1) 薬学教育モデルコア・カリキュラムの改訂に伴うカリキュラムの見直し
(2) カリキュラムデザインおよび授業評価
(3) きめ細かな修学指導
(4) 教育改善のための学外ワークショップへの参加および学内ワークショップの開催
活動項目
(5) 薬剤師国家試験へ向けた模擬試験の実施
(6) ネットワークとコンピュータを活用した新しい教育指導方法の開発と運用に基づ
く、効率的な薬学教育システムの利用
(7)新入生に対するプレイスメントテスト(化学、物理、生物、数学)の実施とその結
果に基づく、リメディアル教育の実施
活動全般の
成果および
点検・評価
(1) 文部科学省の委託により薬学会等を中心に検討されていた薬学教育モデルコア・
カリキュラムの改訂に伴い、平成 27 年度入学生からの新カリキュラムの実施に向
けて本薬学部においてもカリキュラムの見直しを行った。
(2)全教員が授業アンケートの結果を考慮した授業改善案を提出・公表することで、授
業評価の低い科目の担当者に改善を促すことができたと考えられる。引き続き、状
況を経年に渡り調査し、授業改善を必要とする教員に対しては学部長が指導を行
う。改善状況は次年度のアンケートにより確認する。また、評価結果は FD 検討委
員会を経て教授会で報告した後、WEB 上に掲載する。
(3)成績不良者に対する修学指導を卒業まで継続的に実施し記録することにより、修学
指導の効果や問題点を確認し、その後の教育改善に役立てた。
(4) 教員の教育テクニック改善を目的として、定期的に行われるワークショップに教
員を派遣した。教授会にて参加者の報告を受ける事で研修内容の共有化を進めた。
(5)学生の弱点を把握するために模擬試験の成績を分析し、それを特別学習に反映させ
ることで、国家試験の合格率の向上に役立てた。過去の卒業生が受験した薬剤師国
家試験の成績も分析し、在学時の成績の推移と国家試験合否の相関関係を解析し
た。
(6) 教材データベースシステムの利用を促す事で、4年次末の共用試験と卒業後の薬
剤師国家試験の合格率の改善につながった。これは各学年に存在する進級関門があ
るが、進級率も国家試験の合格率も高いというのが今までの本学薬学部の特徴であ
り、それらを今後も維持させることが非常に重要であると考えられる。
(7) プレイスメントテストの結果を考慮して実施したリメディアル教育が、どの程度
有用であったか学生アンケートにより調べると共に、その後の定期試験の結果と照
らし合わせて、入学早期のプレイスメントテストの有効性を吟味した。
97
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)薬学教育モデルコア・カリキュラムの改訂に伴うカリキュラムの見直し
4〜5 月
新薬学教育コア・カリキュラムと科目対応調査
授業科目の統合・追加・廃止、授業科目名の変更の検討
5〜6 月
新コアカリ対応年次別授業科目表の作成
7〜9 月
カリキュラム改定案の検討
10 月 10 日
教授会
薬学教育モデルコア・カリキュラム改訂に伴う薬学部学則・学科履修規
定改正の概要の提示
活動概要
薬学教育モデルコア・カリキュラム(コア・カリ)の改訂は、平成 23 年より薬学会
等を中心に検討されていたが、平成 25 年にその内容が明らかになった。これを受けて
平成 27 年度入学生からの新コア・カリの実施に向け、本学部でもカリキュラムのダイ
ナミックな改訂を実施した。新コア・カリ対応の新カリキュラムには、薬剤師国家試
活動の成果
および
点検・評価
験へ向けた基礎薬学の修得はもちろん、新しい項目として組み込まれているアドバン
スト教育を含め、本学薬学部に特徴的で質の高い教育プログラムが構築されており、
大学院進学者や研究者育成の推進を図るカリキュラムである。
98
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)カリキュラムデザインおよび授業評価
6〜7 月
9 月 22 日
10 月 10 日
10 月
11 月 6 日
活動概要
11 月 12 日
12 月
3月2日
3 月 12 日
3 月
前期授業アンケートの実施
FD 検討委員会
1.平成 26 年前期授業アンケートの取扱いについて
2.教育推進経費への申請について
3.薬学部 FD 講演会の実施
4.「先輩と語る」実施組織について
教授会
・教員・学生への前期授業アンケート結果の公表
前期授業アンケート結果および寄せられた意見に対する回答を学生に公
表(ポータル)
FD 検討委員会
1.平成 27 年度教育改善活動計画案の取扱いについて
2.平成 27 年度日本語力テストの実施について
教授会
平成 27 年度教育改善活動計画案の承認
後期授業アンケートの実施
FD 検討委員会
1.薬学部前後期授業アンケート結果の取扱いについて
2.平成 26 年度教育改善活動報告について
教授会
1.教員・学生への後期授業アンケート結果公開の承認
2.平成 26 年度教育改善活動報告の承認
後期授業アンケート結果および寄せられた意見に対する回答を学生に公
表(ポータル)
授業アンケートは、専門教育の全授業科目で実施し(実施率 100%)、授業毎の結果
をポイント化した一覧表は、FD 検討委員会、教授会の承認を得たのち、WEB 上に公開
している。また、評価の低い科目については学部長より担当者に指導を行っている。
アンケートで寄せられた意見に対する改善策等の回答も、ポータルで学生に公表して
活動の成果
および
点検・評価
おり、その意見の性質にかかわらず回答することを徹底させている。一方で、このよ
うな次年度に向けた授業内容の改善案作出の際には、授業内容やスケジュールを改訂
薬学教育モデル・コア・カリキュラムの内容を踏まえたカリキュラムにデザインする
ことで、個々の科目の教育システムの改善を図るように各教員に求めた。
以上の取組により、各教員が今まで以上に積極的に授業の改善に取り組むことが期
待できるとともに、学生にとってもアンケート実施に関する期待度や満足度が向上し
ていると考えられる。
99
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(3)きめ細かな修学指導
4月5 日
5月
新入生に対する教務関連ガイダンス・学部指導懇談会の開催
薬学部学科履修規程関門該当者への面接指導の実施(1~4年次生)
新入生に対する SGD での個人面談
薬学部修学指導の実施(対象:2・3・4年次成績下位者)
6 月〜7 月
活動概要
父母懇談会の開催、6 月 8 日(大阪)
、6 月 14 日(山口)
、6 月 15 日(長崎)
、
6 月 22 日(本学)、6 月 29 日(大分)、7 月 5 日(那覇)、7 月 6 日(鹿児
島)
9月
前期成績に基づく SGD での個人面談(1年生)
定期試験成績発表後の相談対応
11 月
3年次生の教室配属に伴う修学指導
3 月
在学生に対する教務関連ガイダンスの実施(履修指導)
研究室所属の学生に関しては日常的な学習指導・生活指導を行う。
薬学部では、システム化された授業出席状況等を利用して、早期に学生の生活・修学
状況について把握し、指導することにより、迅速な生活改善・成績向上を図っている。
留年者に対しては学部長と教務委員が直接保護者・本人に面談して修学指導を行い、
進級したものの取得単位数が少なく成績(GPA)が芳しくない学生には、SGD(スモール・
グループ・ディスカッション)や卒業研究所属教室の教員が、分担して修学指導を行っ
活動の成果
および
点検・評価
ている。所属教室の教員は、日常的に担当学生と接触するので、学生に合わせた細や
かな指導を実施することができる。前期終了時点で留年が決定、もしくは留年の可能
性が高い学生に対しては、教務委員が面談し、修学および生活上の注意や指導を行っ
た。1年生については、前期の成績と授業の出席状況を踏まえて指導した。このよう
に、引き続き生活態度不良者や成績不良者に対する修学指導を卒業まで継続的に実施
し記録することで、修学の問題を浮き彫りにし、新たな改善目標の発見につながると
考えられる。
100
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(4)教育改善のための学外ワークショップへの参加および学内ワークショップの開
催
7 月 20 日~21 日
第 48 回薬学教育者ワークショップ
9 月 13 日~15 日
第 49 回薬学教育者ワークショップ
11 月 7 日 第1回薬学部 FD 講演会
活動概要
11 月 9 日
医療人養成としての薬学関係者に関するワークショップ
11 月 22 日~24 日
第 4 回薬学教育者のためのアドバンストワークショップ
12 月 8 日 第 2 回薬学部 FD 講演会
日本薬学会により主催される種々のワークショップは、若手の教育職員を中心とし
て参加している。これは早期に薬学教育者としての質的向上と教育力向上を図るため
である。医療人としての薬学関係者に関するワークショップでは、医療人養成のた
めの薬学教育に必要なコミュニケーション教育の必要性が議論された。これに先立ち、
第1回薬学部 FD 講演会では、他大学医学部におけるコミュニケーション授業の実
践について情報交換を行った。さらに、薬学教育者のためのアドバンストワークショ
活動の成果
および
点検・評価
ップでは、改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムの力点の一つである「薬剤師とし
て求められる基本的な資質」を卒業時の目標とした「学習成果基盤型教育」に焦点を
あて、学生の学習成果(outcome)を担保するためのパフォーマンス評価などの厳正な
評価方法について議論が行われた。これを受けて、第 2 回薬学部 FD 講演会では、大
学における成績評価の政策・理論・方法について、成績評価法の論理的・思想的背景
から、新しい評価方法の必要性に関した議論を行い、評価方法の改善の重要性に関し
て各教員が理解を深めた。このような内容について、研修参加者には学部長の要求に
応じて報告書の提出を求め、教授会にて報告している。今後も、このようなワークシ
ョップ参加や講演会の実施を通じて、学部教員全体でさらなる教育改善を図る。
101
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(5)薬剤師国家試験へ向けた模擬試験の実施
3 月 31 日
4月4日
第1回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生)
CBT 対策特別講義受講者選抜試験(対象:4年次生)
4 月 12 日
CBT 形式確認試験(対象:2、3年次生)
6 月 14 日
第1回 CBT 対策模擬試験(対象:4年次生)
6 月 28 日、7 月 5 日
9 月 9、10 日
活動概要
CBT 体験受験 (対象:4年次生)
9 月 25、26 日
第3回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生)
10 月 23、24 日
10 月 25 日
同窓会提供国家試験対策模擬試験(対象:6年次生)
第2回 CBT 対策模擬試験(対象:4年次生)
12 月 2 日、3 日
12 月 11 日
第2回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生)
第4回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生)
CBT トライアル(福大版 CBT)(対象:4年次生)
1 月 20 日、21 日
共用試験(CBT) (対象:4年次生)
2 月 12 日、13 日
第5回国家試験対策模擬試験(対象:6年次生)
4年次までに薬学教育モデル・コアカリキュラムの項目のほとんどを学修するため、
CBT(共用試験)の成績は、5年次への進級要件のみならず、国家試験合格率にも大き
く影響する。したがって、国家試験対策のみならず、2・3・4年次に行われる CBT
に関する対策模試の学力解析・向上にも力を入れる事が、重要なポイントとなった。
活動の成果
および
点検・評価
4・6年次生に対しては、模擬試験とそれに付随した試験対策の特別学習を実施し、
下位学年で学んだ内容の復習とともに成績不振の学生の成績を向上させ、国家試験の
合格率上昇を図った。国家試験合格への学力向上には、学生の弱点を把握することが
重要であると考えられる。そこで模擬試験成績の分析や過去の卒業生が受験した薬剤
師国家試験成績の分析結果を、特別学習に反映させた。また、過去の在学生の成績推
移と国家試験合格の相関関係は、在学生の合否予測の良い指標であり、学修指導に役
立った。
102
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(6)ネットワークとコンピュータを活用した新しい教育指導方法の開発と運用に基
づく、効率的な薬学教育システムの利用
学内ネットワーク教材データベースシステムは薬学部の教員ならば、随時使用可能
である。本システムは Microsoft 社の Word を利用したシステム教材である。簡便な操
作により学修目的の問題をデータベース化することができる。また、データベース化
された Word 教材を組み合わせて、独自の演習問題を WEB 上にアップロードすることや
Word ファイルを作成することでテストプリントの出力も可能である。さらに提供教材
として薬剤師国家試験の過去の問題が登録されており、それらを参考として自由に問
題を変更し、予想問題を作成することが可能である。
活動概要
このシステム教材は、教員に関しては、CBT 形式確認試験の作出や4年または6年次
に開講される基礎薬学特別講義、衛生薬学特別講義、医療薬学特別講義、総合基礎薬
学特別講義、総合衛生薬学特別講義、および総合医療薬学特別講義などの CBT、および
国家試験対策用講義の演習問題や定期試験の作成に利用されているだけでなく、他の
学年において開設される種々の科目に関する教材作成にも役立っている。一方、学生
に関しても、CBT 共用試験や国家試験問題の自発的学習に利用されている
学内ネットワークおよびコンピュータシステムを用いた教材データベースシステム
を導入したことにより、各学年に対応した問題を自学自習システムとして利用するこ
とが可能となっている。また、教員が作成した問題をデータベースに追加し、学生に
解かせた結果、学修到達度が低い者だけを抽出して指導を行うなど、学修到達度に応
じた教育も可能となり、全体の学力向上を図ることができた。さらに、講義、復習、
活動の成果
および
点検・評価
演習、補習、学習指導など、様々な教育場面において、教員と学生との双方向の教育
システムを構築することで、学生自身に能動的な学習態度を身につけさせるとともに、
教員による有効かつ的確な指導が可能となった。
103
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(7)新入生に対するプレイスメントテスト(化学、物理、生物、数学)の実施とそ
の結果に基づく、リメディアル教育の実施
4 月 5 日、7 日 新入生に対するプレイスメントテストの実施(化学、物理、生物、数
学)
4 月〜6 月
プレスメインテストの結果による新入生に対するリメディアル教育の実施
活動概要
入学時にプレイスメントテスト(化学、物理、生物、数学)を実施することで、新
入生の学力を把握することができた。さらに、その結果を考慮してリメディアル教育
を早期に実施することで、前期開講の講義にも対応できる基礎学力の向上を図ること
ができたと考えられる。リメディアル教育が、どの程度有用であったか学生アンケー
活動の成果
および
点検・評価
トにて調べると共に、その後行われる定期試験の結果と照らし合わせると、プレイス
メントテストによるリメディアル教育受講者の選別は有効であると考えられた。今後
は、教育支援センターのポテンシャルを効率よく発揮するため、更なる教育支援シス
テムの改良を行なっていく。
104
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 薬学部 )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
日本薬学会
名 称
「医療人養成としての薬学教育に係る教材や教育方法の開発に関する調査研究」
教育者ワークショップ
開催日
平成 26 年 11 月 9 日(日)
開催会場
慶應義塾大学薬学部
参加者
神村 英利
主催団体
日本薬学会
教授
名 称
第 4 回薬学教育者のためのアドバンストワークショップ
開催日
平成 26 年 11 月 22 日(土)~24 日(月)
開催会場
参加者
クロス・ウェーブ梅田
本田 伸一郎
准教授
105
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( スポーツ科学部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( スポーツ科学部
組織名
スポーツ科学部 FD・SD 委員会
構成員
委員長 田口 晴康
教 員 柿山哲治、檜垣 靖樹、山口幸生
学部事務室長 谷口 勝義
事 務 員
富賀 裕貴
活動項目
)
平成 26 年 4 月
・フレッシュマンセミナーの開始
・新入生研修会および懇談会(担任による面談)
・新入生への日本語力テスト
平成 26 年 5 月
・日本語力テスト結果の分析
・文章力支援プログラムの実施
学生および教員への公表開始
・2 年次生への担任による面談と報告書提出
平成 26 年 7 月
・担任による 1 年次生への面談での就学指導
・前期授業アンケートの実施
・25 年度後期における授業改善報告書のまとめを教授会で報告
平成 26 年 9 月
・担任による 1 年次生への個別面談とその報告書提出
平成 26 年 10 月
・教員個別への授業改善報告書作成依頼
・担任による 2 年次生への個別面談とその報告書提出
平成 26 年 11 月
・フレッシュマンセミナーの授業 3 コマをスポーツ科学部向け言葉の力(コトチカ)
と題し須長先生中心に行った(2 年目)
・FD・SD 委員会開催
平成 26 年 12 月
・26 年度前期における授業改善報告書のまとめを教授会で報告
学生および教員への公表開始
・後期授業アンケートの実施
・入学前教育:AO、特別推薦、A 方式推薦、指定校推薦の入学予定者に対し、
(株)
ナガセ作成の大学教養基礎講座(ベーシック国語、スポーツ科学入門)テキスト
を用い、自宅学習と添削評価を 3 月まで 12 回実施した。
・実技研修会への派遣とその報告書作成(大学体育連合スノースポーツ研修会)
平成 27 年 1 月
・教務委員および FD・SD 委員会によるシラバス内容のチエックと修正依頼
106
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( スポーツ科学部 )
平成 27 年 2 月
・FD 研修会への派遣
平成 27 年 3 月
・FD・SD 委員会開催
・教員個別への授業改善報告書作成依頼
活動全般の
成果および
点検・評価
授業アンケートにおける今年度の改善報告書提出に関して、25 年度後期では専任教
員、助教、助手合わせて 40 名「93%」、
(非常勤講師 8 名)
、26 年度前期では専任教員、
助教、助手合わせて「86%」、(非常勤講師 9 名)の提出率を示していた。
報告書の中では前回の反省を踏まえた改善報告、また、学生の視点に立って考える
指導により成果ありという報告が多数を占めており、教員の改善努力、さらなる授業
改善に努めている様子がうかがえた。
集計結果については引き続き学部ホームページ及び学部掲示版にて公表している。
日本語力テスト結果については、教授会にて報告があり、クラス担任から面談時に
個々の学生に集計結果を返却している。文章力向上プログラムでは、今年度も 30 名編
成クラスで 6 回実施しており、国語教育の専門家による添削は、学生のレポート作成、
定期テストの記述に役立っているとの意見があった。
フレッシュマンセミナーの後期授業の中で今年度も「スポーツ科学部向け言葉の力」
(コトチカ)と題し教育開発支援機構の須長先生に 3 コマ実施してもらった。学生に
はとても好評であった。来年度については、檜垣先生が引き継いで行う予定になって
いる。
シラバスチェックに関しては到達目標および評価の基準に関しより詳しい記述が求
められたことから入念な点検が行われた。
学外研修等では、例年通りスキー実習担当教員の中から大学スキー研修会への参加、
および次年度から導入予定のジェネリックスキルテスト関係の講習会への参加、報告
書提出、教授会での報告も行っている。
107
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( スポーツ科学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
授業アンケート
平成 26 年 7 月 2 日(水)
・平成 25 年度後期「授業改善報告書」まとめについて教授会報告
・25 年度後期授業アンケート集計結果を学部ホームページおよび学部掲示板にて公表
平成 26 年 7 月 3 日(木)~
・各担当者による前期授業評価アンケート実施
平成 26 年 8 月~
・業者による集計作業
平成 26 年 10 月
・教員個別への前期授業改善報告書作成依頼
平成 26 年 12 月 1 日(月)~
・各担当者による後期授業評価アンケート実施
平成 26 年 12 月 10 日(水)
・26 年度前期「授業改善報告書」まとめについて教授会報告
・26 年度前期授業アンケート集計結果を学部ホームページおよび学部掲示板にて公表
平成 27 年 1 月~
・業者による集計作業
平成 27 年 3 月
・教員個別への後期授業改善報告書作成依頼
授業改善報告書提出については 4 年目を迎えるが、今回も全教員の改善努力、さら
なる授業改善に努めている様子がうかがえた。
講義科目では、配布資料、映像等の精査と工夫、授業進度の見直し、中間テスト、
小テストの有効活用など、前回の反省を踏まえた改善報告が克明に記されていた。ま
た、生涯スポーツ論の中では、
「健康や病気に対し関心のない学生も少なからず存在し
ていることから身近な内容や映像を工夫し興味を持たせている」などの報告もあり苦
活動の成果
および
点検・評価
労の様子がうかがえた。加えて、ノートへの写し方、要点の記述の仕方についての指
摘、授業のベースとなる能力の低さ、思ったほど試験の出来が良くない、一部の学生
には学習支援が必要などの新たな意見もあった。
専門実技科目では、今回も学生の反応、評価とも全体的に高く、学生の達成状況に
関しても達成できたという意見が多い。しかし、中には技術習得のための時間が少な
い(短い)との報告もある。このことは、前年度の報告の中に指摘した、専門実技に
おける実技能力の低下傾向にも起因していることも考えられる。一方、このような学
生に指導の手がかかりすぎ、能力の高い学生が物足りないと指摘している報告もあっ
た。
生涯スポーツ演習では、多くの教員が「運動実践への意欲向上」、「社会的態度の育
成」、「運動を通しての、コミュニケーション能力の向上」、「体力低下学生への回復と
向上」、「授業外での運動習慣の意識づけ」、「できないことができるようになる運動技
術向上による身体知の意義」を挙げているのが特徴的である。一方、教員サイドとし
ては運動能力の低い学生への技術指導等に時間を割かれ、逆に能力の高い学生の中に
は運動量が少ないと指摘しているものもあった。このあたりに関しては指導内容の改
善が求められよう。
108
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( スポーツ科学部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
FD・SD 委員会
シラバス内容の改善
活動概要
実施日時:平成 27 年 1 月 14 日(水)16 時 30 分~17 時 30 分
実施場所:学部会議室
参 加 者:
教員 6 名
米沢利広(教務委員)
、柿山哲治、田口晴康、檜垣靖樹、
山口幸生、坂本道人
学部事務
谷口勝義(室長)
、山崎咲子(事務員)
学部専任教員および非常勤講師から提出されたシラバスのすべてを対象に教務委
員および FD・SD 委員会のメンバーでシラバスの項目ごとに内容の確認をした。
確認のポイントは以下のとおりである。
1.概要の内容は十分か。
2.到達目標は明確に明記されているか。
3.成績評価基準及び方法は妥当か。
4.履修上の留意点は示されているか。
5.授業計画は 15 回の内容になっているか。
6.事前・事後学習(予習・復習)の記載は適切か。
適切な内容でないものについては、修正あるいは訂正がなされた。
活動の成果
および
点検・評価
シラバスの確認作業も 5 年目に入り、内容の充実度は増している。ただし、今回か
ら到達目標および評価の基準についてより詳しい内容が求められた。それにより、点
検後には再度修正提出を依頼した教員も多かったが、結果としては全体として統一さ
れた内容になった。
109
Ⅳ
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
公益社団法人全国大学体育連合会東海支部
名 称
平成 26 年度冬期スノースポーツ研修会
開催日
平成 26 年 12 月 26 日(金)〜28 日(日)
開催会場
平湯温泉スキー場
参加者
布目寛幸(教授)
伊藤寿浩(助教)
瀬尾賢一郎(助教)
主催団体
公益社団法人全国大学体育連合会
名 称
第 3 回スポーツ健康系学科長協議会
開催日
2015 年 2 月 28 日(土)
開催会場
日本大学理工学部 駿河台キャンパス 1 号館 131 教室
柿本真弓(准教授)
参加者
110
平成 26 教育改善活動報告
( スポーツ科学部 )
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 共通教育センター )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 共通教育センター
組織名
)
共通教育センター運営委員会
センター長
センター長補佐(3人)
センター委員(※9人)
構成員
センター事務室長
永田 潔文
甲斐 勝二、杉本 宏幸、香野
淳
甲斐 勝二、大橋 敏道、辰己佳寿子、杉本 宏幸、
香野
淳、野田
賢、黒木
求、吉田 秀幸、
坂本 道人
※甲斐・杉本・香野委員はセンター長補佐を兼務。
吉田 廣利
平成 26 年度は以下の4点の施策を中心に教育改善活動に取り組んだ。
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
(1)
「総合教養科目」授業アンケートの実施
(2)担当者との連携(系列代表者会議、
「教養ゼミ」等担当者会議の開催)
(3)
「学生との懇談会」の実施
(4)
「共通教育科目(外国語科目を除く)
」履修登録状況の調査・分析
「総合教養科目」の授業アンケートや「学生との懇談会」という学生側の視点から
の意見を得ることにより、科目担当者は授業内容や方法の改善を行うと同時に、シラ
バスを年々充実させている。また、アンケート結果や「学生との懇談会」で得られた
情報を全学に公開することで、教職員は学生の実態や要望に関する情報を共有し、教
育・施設設備の見直し、授業改善・教育改善を行っている。
担当者会議(系列会議・系列代表者会議・
「教養ゼミ」担当者会議・
「学修基盤科目」
担当者会議)を行うことで、教員は系列ごとに授業改善への取組みを図っている。ま
た担当者会議は、科目担当者とセンター双方が認識・情報を共有すると同時に、担当
者がセンターに意見・要望を提起する場となっている。
「共通教育科目(外国語科目を除く)」の履修登録状況の調査・分析により得られる
客観的データに基づいて、登録制限科目を設定している。このことは、多人数クラス
の解消に対して成果をあげている。
111
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 共通教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)「総合教養科目」授業アンケートの実施
平成 26 年度授業アンケートに関わる活動概要は、以下のとおり。
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
2014/5/22 第 122 回 運営委員会
・平成 26 年度の授業アンケート実施概要・作業工程・担当教員配付資料の内容を
検討、了承。
・学生の授業時間以外の学習時間を把握する設問項目の追加について検討、了解。
2014/6/30~2014/7/12
・前期の授業アンケート実施。
2014/7/12~
・委託業者によるアンケート結果の集計および結果返却資料の作成作業。
2014/9/8
・前期の授業アンケート結果を実施教員に送付。
2014/10/20~2014/10/31
・後期の「総合教養科目」授業アンケート実施対象者への実施希望調査。
(※「ゼミ授業」、
「総合系列科目」
・「学修基盤科目」は全クラスで実施。)
2014/11/6~
・平成 26 年度アンケート報告書の作成・校正作業。
2014/12/8~2014/12/20
・後期の授業アンケート実施。
2015/1/16 第 129 回 運営委員会
・平成 26 年度アンケート報告書の作成担当者、印刷部数等を報告、了承。
2015/1/23
・後期の授業アンケート結果を実施教員に送付。
2015/3/10
・平成 26 年度アンケート報告書をFUポータル「お知らせ」
、グループウェア「文
書管理」に掲載し、教職員と学生に公開。
・平成 26 年度アンケート報告書を実施教員等に配付。
授業アンケートは「総合教養科目」、「ゼミ授業(「教養ゼミ」「アカデミックスキル
ズゼミ」)」、「総合系列科目」・「学修基盤科目」と授業形態に応じ、別形式で実施して
いる。一部を統合して、同じ設問項目を設けることで、全体の関連性を把握すること
が可能となっている。また平成 26 年度から、学生の授業時間以外の学習時間を把握す
るための設問項目を新たに追加している。
「総合教養科目」は前期 163 クラス、後期 25 クラス、ゼミ授業は 32 クラス、
「総合
系列科目」
・
「学修基盤科目」は 18 クラスでアンケートが行われ、結果を担当者へ送付
した。センター指定クラスの集計結果については、報告書としてまとめ、3/10(火)
にFUポータル「お知らせ」とグループウェア「文書管理」に掲載し、全学に公開し
た。
授業アンケートによって、学生からの授業改善要望等の意見を各担当者が真摯に受
け止め、またこれらを運営委員会や担当者会議で議論することで、授業シラバスの充
実や教育・施設設備の見直し等、授業改善・教育改善に繋げている。このような活動
から、アンケート項目の「授業の理解度」や「授業の総合評価」の結果が年々良くな
っている。
112
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 共通教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)担当者との連携(系列代表者会議、
「教養ゼミ」等担当者会議の開催)
平成 26 年度は系列代表者会議と「教養ゼミ」担当者会議をそれぞれ1回開催した。
両担当者会議に関わる活動概要は、以下のとおり。
活動概要
【系列代表者会議】
2014/6/19
第 123 回 運営委員会
・系列代表者会議の開催について提案・了承。
2014/7/18
・各系列代表者に資料「系列会議(担当者会議)の活性化を目指して」を送付し、
会議に先立ち確認を依頼。
2014/7/29 系列代表者会議
議題:「総合教養科目」履修登録状況について
系列会議(担当者会議)の活性化を目指して
その他
2014/9/18
第 125 回 運営委員会
・系列代表者会議の協議内容の報告。
【「教養ゼミ」担当者会議】
2015/1/16
第 129 回 運営委員会
・「教養ゼミ」担当者会議の開催について提案・了承。
2015/3/17 「教養ゼミ」担当者会議
議題:平成 27 年度「教養ゼミ」開講にあたって
その他
※平成 27 年4月の運営委員会において「教養ゼミ」担当者会議の協議内容の報告
を行う予定。
この他に、下記2つの「学修基盤科目」担当者会議を開催した。
【「福岡大学を学ぶ・福岡大学でいかに学ぶか」担当者会議】
2014/8/6
議題:成績評価について
授業アンケート結果について
2015/2/12
議題:成績評価基準および方法について
シラバスについて
【「福大生のためのキャリアデザイン」担当者会議】
2015/3/24 議題:平成 27 年度「福大生のためのキャリアデザイン」について
活動の成果
および
点検・評価
今年度は系列代表者会議、
「教養ゼミ」担当者会議ともに1回のみの開催であったが、
共通教育センターの運営を進めていく上で参考となる貴重な意見を得ることができ
た。今後は会議で得られた有益な情報・意見をセンターの活動に取り込んでいきたい。
特に、今年度の系列代表者会議においては、その基礎となる系列会議の活性化を図
るために、言語教育研究センターで行われているような情報交換の場としての懇談会
を、非常勤講師も含めて年に1度は開催するという提案がなされた。
113
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 共通教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(3)「学生との懇談会」の実施
平成 26 年度「学生との懇談会」に関わる活動概要は、以下のとおり。
活動概要
2014/9/18
第 125 回 運営委員会
・平成 26 年度「学生との懇談会」実施要領を検討、了承。
・教育開発支援機構に所属する教員の懇談会への参加(オブザーバーとして参加)
を検討、了承。
2014/9/22
・学生部長に懇談会実施の協力依頼。
2014/11/20
・平成 26 年度「学生との懇談会」実施。
参加者:教職員 14 人(当センター8人、教育開発支援機構3人、学生課3人)
学生 33 人
2014/12/17
・懇談会記録をグループウェア「文書管理」に掲載し、全学の教職員に公開。
2014/12/18
第 128 回 運営委員会
・「学生との懇談会」の協議内容の報告。
「学生との懇談会」の実施目的は学生から「共通教育科目」に関する要望を直接聴
き、授業アンケートからは知り得ない情報を得て、
「共通教育科目」の実態を把握し、
授業改善に繋げることである。
活動の成果
および
点検・評価
懇談会の実施要領は基本的には昨年度と同様であるが、以下の変更を行った。
1)幅広い意見を収集するため、出席対象に一般の学生を含めた。
2)学部・学年・男女の偏りなく学生を集めるため、学生部に出席学生のとりまとめ
を依頼した。
3)学生募集を行いやすくするため、開催日時をあらかじめ設定した。
4)参加学生へ事前に配布するテーマ一覧の内容を整理した。
その結果、様々な団体に属する学生から活発に有益な意見が述べられ、多くの情報
を得ることができた。懇談会記録はグループウェア「文書管理」に掲載し、全学の教
職員に公開した。
114
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 共通教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(4)「共通教育科目(外国語科目を除く)
」履修登録状況の調査・分析
「共通教育科目(外国語科目を除く)」履修登録状況の調査・分析に関わる活動概要は、
以下のとおり。
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
2014/1/16
第 119 回 運営委員会
・平成 26 年度の登録制限科目(実施対象の変更)について検討、了承。
2014/4/5
・新入生履修登録終了後の履修登録データを集計。
2014/4/17
第 121 回 運営委員会
・平成 26 年度の履修登録状況(速報値:4/5 現在)を報告。
2014/5/1
・前期履修登録確定時の履修登録データを集計。
2014/5/22
第 122 回 運営委員会
・平成 26 年度の履修登録状況(5/1 現在)を報告。
2014/7/29 系列代表者会議
・「総合教養科目」履修登録状況の説明・報告。
2014/9/8
・後期登録変更終了後の履修登録データを集計。
2014/9/18
第 125 回 運営委員会
・平成 26 年度の履修登録状況(速報値:9/8 現在)を報告。
2014/11/13
第 127 回 運営委員会
・「教養ゼミ」定員充足率の向上を目的とした平成 27 年度の応募・選考方法の変
更について検討、了承。
2015/1/16
第 129 回 運営委員会
・教務委員会「多人数クラスの授業の解消について」に基づく平成 27 年度の登録
制限科目(実施対象の変更)、履修登録の撤回、後期登録変更の取扱いの変更に
ついて検討、了承。
平成 26 年度は多人数クラスの授業の解消に関する取組みとして、平成 25 年度の履
修登録確定時の登録者数が 300 人以上で、26 年度も同じ授業担当者のクラス(時間割
が変更したクラスも対象に含める)に対して、上限 400 人の登録制限を実施した。登
録制限科目の設定に係る取組みにより登録者数が 400 人以上のクラスは平成 24 年度以
降、それまでと比較すると大きく減少し、多人数クラスの解消に一定の成果を得てい
る。
平成 27 年度は、教務委員会の「多人数クラスの授業の解消について」等に合せて、
平成 26 年度の履修登録確定時の登録者数が 300 人以上で、27 年度も同じ授業担当者の
クラス、および平成 26 年度に登録制限を実施したクラスの全てに対し、上限 350 人の
登録制限を行うことにした。登録制限科目が増えすぎることも問題があるため、今後
も登録者数の推移を見守りたい。
一方で平成 26 年度は「教養ゼミ」の登録者数が少なく閉講になるクラスが2クラス
生じた。登録者数を増やすために、平成 27 年度は応募時間を長く確保できる「先着順」
で登録者を決定するとともに、定員に達していない後期開講クラスは、後期の登録変
更期間に追加募集を行う運用に変更している。
115
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 共通教育センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
大学教育学会
名 称
大学教育学会 第 36 回(2014 年)大会
開催日
2014 年5月 31 日(土)~6月1日(日)
開催会場
参加者
主催団体
名古屋大学(東山キャンパス)全学教育棟および豊田講堂
教員
センター事務室
1人
1人
センター長
事務室長
第 63 回 九州地区大学一般教育研究協議会
開催日
2014 年9月5日(金)~6日(土)
参加者
主催団体
九州大学(伊都キャンパス)
教員
センター事務室
2人
1人
センター長:永田
事務室長 :吉田
大学教育学会 2014 年度課題研究集会
開催日
2014 年 11 月 29 日(土)~30 日(日)
参加者
潔文、センター長補佐:甲斐
廣利
勝二
潔文、センター長補佐:甲斐
竜太
勝二
大学教育学会
名 称
開催会場
潔文
廣利
九州地区大学一般教育研究会
名 称
開催会場
永田
吉田
神奈川工科大学(K3号館)
教員
センター事務室
2人
1人
センター長:永田
事務室員 :武富
116
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 言語教育研究センター
組織名
言語教育研究センター企画推進会議
構成員
議長 遠藤言語教育研究センター長
秋好言語教育研究センター長補佐
福田言語教育研究センター長補佐
ベヴァン教育研究センター長補佐
スモール言語教育研究センター准教授
ファーネル言語教育研究センター准教授
御厨言語教育研究センター事務室長
活動項目
)
1.授業アンケートの実施
2.英語運用能力テストの実施
3.LERC English Challenge Program の実施
4.英語再履修クラスの改革
5.「グローバル・イングリッシュ(GE)」クラス開設
6.アドバンスト・イングリッシュ(AE)の改革
7.IE の目的別クラス再編実施準備
8.グローバル・アクティブ・プログラム(GAP)科目の開設
1.授業アンケートは、英語および第 2 外国語科目を対象に、6 月から 7 月にかけて実施
した後、アンケート全体の分析を行ない、その結果をセンターの電子文書ライブラリ
に公開、また、実施した全ての教員の自主的な教育改善への動機付けになるよう、担
当教員に全体の分析結果を配付した。
2.英語運用能力テストは、英語能力に関する様々な分析データの入手、英語能力の客
観的把握及び目的別クラスの選考を目的として 11 月に実施した。テストにデータ分析
を行い、目的別クラスの選考及び結果を公開した。
活動全般の
成果および
点検・評価
3.LERC English Challenge Program は、以下の 3 つのプロジェクトを実施した。
1)「TOEIC 600 Challenge」による英語学習への動機付けの向上:今年度は、英語学習
に意欲ある学生を対象としたエントリー方式とした。TOEIC を受験し第一次選考を通過
した者の面接を行い 18 名を選出し、平成 27 年 2 月下旬から 3 月中旬までハワイ大学
マノア校で開講される英語研修プログラム(3 週間)に研修費を補助し派遣した。2)
「English Presentation Contest」の開催とその参加準備を通した英語スピーキング
能力の育成:、1 チーム 2 人のパワーポイントによるプレゼンテーションコンテストの
参加者を募集し、11 月 1 日に 10 チームによるコンテスト を開催した。3)「English
Plaza」の開設とその利用による英語コミュニケーション能力の涵養:本年度は、128 日
間開設し、参加者は延べ 2,727 名となった。また、English Plaza in Kujunomori を
27 名の参加者により実施した。
4. 英語再履修クラスは、平成 25 年度から課外での e-learning を義務付けた blended
learning は、平成 26 年度から登録人数を 150 人に制限し、クラスサイズの縮小と均
等化を図り、対面授業でワークブックの内容を学習し、e-learning で復習する方法
に変更した。
5. グローバル・イングリッシュ(GE)」の平成 26 年度受講者は 136 名となり、海外研
修は本年度から時期を 8 月と 2 月に分け、8 月は 5 研修地に 117 人、2 月は 1 研修地に
117
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
19 人を派遣した。
6. アドバンスト・イングリッシュ(AE)は、平成 26 年度より TOEIC のスコアまたはプ
レイスメント・テストの TOEIC 予測スコア 550 点以上の履修条件に設け、平成 27
年度から現在、開講学部以外の学部生も履修できるよう改変し、各学部に平成
27 年度のカリキュラム改正の手続きを依頼した。
7. IE の目的別クラス再編は、同じく IE のグローバル・イングリッシュ(GE)クラスの今後
受講人数を増やす方針が決定しておりクラス受講人数を増やすためには共通教
育英語全体の見直しが必要となる可能性もあり、平成 27 年度は、IE のクラス編
成及びクラス名称等の大幅変更はしないことにした。
8. グローバル・アクティブ・プログラム(GAP)科目として平成 26 年度からグローバ
ル・インタラクティブ・イングリッシュⅡと English Academic Writing を開講した。
118
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
1.授業アンケートの実施
平成 26 年
活動概要
4/10 第 169 回センター企画推進会議
・平成 26 年度授業アンケートの新規項目「学生の学修時間を問う項目」
について原案決定
4/24 第 123 回センター運営委員会
・平成 26 年度授業アンケートの新規項目について実施決定
5/15 第 170 回センター企画推進会議
・平成 26 年度授業アンケートの実施について原案決定
5/22 第 124 回センター運営委員会
・平成 26 年度授業アンケートの実施について実施決定
6/23~27(予備日 6/30~7/4)
・共通教育科目の英語(535 クラス)、第 2 外国語(250 クラス)の担当者による授業
アンケート実施
7 月~12 月
・委託業者による集計作業
12/11 日 第 176 回センター企画推進会議
・アンケート結果の分析報告
12/18 第 130 回センター運営委員会
・アンケート結果の分析報告
平成 27 年
1月
・担当教員へアンケートの各々個別集計結果および全体の分析結果配付。
全体の分析結果は、Web(電子文書ライブラリ)に掲載。
活動の成果
および
点検・評価
授業アンケートは、本学の FD 活動の一環として、平成 15 年度から全学統一した質
問項目で実施してきたが、平成 18 年度から共通教育科目の外国語科目については当セ
ンターが主管となり実施している。また、平成 19 年度後期から、英語および第 2 外国
語は、ARCS 理論に基づき、学生の「注意(Attention)」「関連性(Relevance)」「自信
(Confidence)」
「満足(Satisfaction)」について独自の質問項目により、データ分析と
授業改善の提案が容易になるよう工夫して実施している。アンケート結果は、実施し
た全ての教員に集計結果表と自由記述一覧を配付しており、全体の集計結果は、平成
26 年 12 月に配付した。例年同様に平成 26 年度もアンケートの全体の分析を行ない、
その結果は Web(電子文書ライブラリ)に掲載し全職員が閲覧可能とした。また、実施し
た全ての教員の自主的な教育改善への動機付けになるようアンケートの個別集計結果
に加え、センター運営委員会の構成員および担当教員に全体の分析結果を配付した。
また、新規項目「学生の学修時間を問う項目」の結果を教育開発支援機構に報告した。
119
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
2.英語運用能力テストの実施
平成 26 年
4/11 第 159 回センター企画推進会議
医学部医学科英語運用能力テストの実施内容について承認
4/18 第 113 回センター運営委員会
医学部医学科英語運用能力テストの実施内容について承認
6/19 医学部テスト実施
9/19 第 163 回センター企画推進会議
11 月実施の英語運用能力テスト実施内容について承認
9/26 第 117 回センター運営委員会
11 月実施の英語運用能力テスト実施内容について承認
11/19~11/22 フレッシュマン・イングリッシュ クラスへのテスト実施
11/25~11/29 インターミディエイト・イングリッシュ クラスへのテスト実施
12/ 2~12/ 6 テスト実施予備週
12/14
追試
テストの目的は、インターミディエイト・イングリッシュ(IE)の目的別クラスの選
考と、英語能力の客観的な把握にある。平成 24 年度から、これまでの ELPA Test を VELC
Test (Visualizing English Language Competency Test) に変更し、平成 26 年度も同
テストを 6 月に医学部医学科、また、11 月 19 日から 12 月 6 日に医を除く学部及び看
護学科が受験した。VELC Test は、在学中に受験したスコアはすべてウェブポートフォ
リオに掲載され、スコア情報以外に「自分は今英語で何ができるのか」という各人の
Can Do 情報が、日本人大学生にとって身近な状況別にフィードバックされる。なお、
このテストの詳細な分析結果は、センター紀要に掲載を予定している。
120
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
3.LERC English Challenge Program の実施
福岡大学 魅力ある学士課程教育支援として「英語学習への動機付けと英語コミュニ
ケーション能力向上を目指す実践的試み~LERC English Challenge Program~」の継
続申請が採択され、以下の 3 つのプロジェクトを実施した。
平成 26 年
4/23 プログラム情宣開始(ポスター掲示)
4/30 LERC English Challenge Program説明会
16:30~18:00 (中央図書館1階多目的ホール)
1)「TOEIC 600 Challenge」による英語学習への動機付けの向上
4/30 エントリー受付開始(5月14日まで)
5/15 エントリー者への情報配信開始
5/20 TOEIC集中講座(6月27日まで毎週火、金曜日の6限目に開講
9/15~ TOEIC 600 Challenge応募受付(20日まで)
9/27
ハワイ大学英語研修参加者面接
9:30~12:50(文系センター棟14階学部共通室
9/29
TOEIC 600 Challenge ハワイ大学英語研修派遣者発
10/3
第1回 ハワイ大学英語研修オリエンテーション
18:00~19:30 (文系センター棟PC教室G)
10/7
第1回コミュニケーション能力育成講座
18:00~19:30 (文系センター棟PC教室A)
12/5 第2回 ハワイ大学英語研修オリエンテーション
18:00~19:30 (文系センター棟PC教室G)
12/13 ハワイ大学英語研修参加者TOEIC IP テスト受験
平成27年
1/29
第3回 ハワイ大学英語研修オリエンテーション
10:00~11:30 (文系センター棟PC教室G)
2/9~
第2回コミュニケーション能力育成講座(10日まで)
10:40~14:30(733教室)
2/21~ ハワイ大学英語研修(Winter NICE)(3月16日帰国)
2)「English Presentation Contest」の開催とその参加準備を通した英語スピーキン
グ能力の育成
9/25
workshop
16:30~18:00(中央図書館1階多目的ホール)
9/29
参加者募集開始(10月10日まで)
10/1
参加者発表
11/1
Contest開催
13:00~16:00(2号館2B1教室)
3)「English Plaza」の開設と、その利用による英語コミュニケーション能力の涵養
・English Plaza
4/14~ 前期開設(7月18日まで)
9/15~ 後期開設(12月12日まで)
参加者数延べ 2,727 名
・English Plaza in Kujunomori
7/7
参加者募集開始(11日まで)
7/22
参加者発表
9/10~ 実施(12日まで)於: やまなみ荘 参加者数27名
121
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
活動の成果
および
点検・評価
1)「TOEIC 600 Challenge」による英語学習への動機付けの向上:今年度は、ハワイ大
学英語研修への参加を単なる応募以前の自己研さんに対する褒賞とせず TOEIC 集中講
義に参加し、TOEIC スコア 600 点を目指す意欲のある学生を対象としたエントリー方
式とした。エントリー者のうち、TOEIC 集中講義を受講と平成 25 年 9 月から平成 26 年
7 月までに TOEIC を受験した学生を対象にハワイ大学英語研修の申請を受け付け 30 名
の応募があり、第一次選考を通過した者の面接を行い各学部の 2 名の選出を原則とし
18 名を選出した。選出学生は 3 回のオリエンテーションへ参加、2 回のコミュニケー
ション能力育成講座へ出席、及び TOEIC IP テストの受験が義務付けられ、平成 27 年 2
月下旬から 3 月中旬までハワイ大学マノア校で開講される英語研修プログラム
(3 週間)
に研修費を補助し派遣した。2)「English Presentation Contest」の開催とその参加
準備を通した英語スピーキング能力の育成:これまでの English Speech Contest は総
合的なスピーキング能力を審査したが、今年度はグローバル社会のコミュニケーショ
ン能力として必要な「いかに視覚的にアピールするか」という項目を審査に加え、1 チ
ーム 2 人のパワーポイントによるプレゼンテーションコンテストに変更した。事前に
プレゼンテ―ションの方法等のワークショップ を開催し、その後、参加者を募集し、
11 月 1 日に 10 チームによるコンテスト を開催した。外国人教育職員を含む教員によ
り厳格な審査の結果、1 位から 3 位までの入賞チームを決定、表彰した。3)「English
Plaza」の開設とその利用による英語コミュニケーション能力の涵養:気楽に英語会話
を楽しみながらコミュニケーション能力を高めることを目的とし、毎週月曜から金曜
の午後 2 時間、原則ネイティブを含めた教員 3 名が常駐する「English Plaza」をプラ
ザ 50 に開設している。参加者は延べ 2,727 名となり、昨年度比較すると 2733 名増加
し、これまで 4 年間の前期参加者数からみても最も多い参加者数となった。また、合
宿形式の English Plaza である English Plaza in Kujunomori を 9 月 10 日から 12 日
の 2 泊 3 日で実施した。48 名の応募者から選出された 27 名の参加者は、期間中すべて
英語で会話し、様々なアクティビティを通じて、英語でコミュニケーションを行うこ
との難しさや楽しさを体験した。
122
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
4.英語再履修クラスの改革
平成 26 年度 blended learning クラス及び受講者数
・フレッシュマン・イングリッシュ Ⅰ
3 クラス 215 名
・
同
Ⅱ
4 クラス 479 名
・
同
Ⅲ
3 クラス 234 名
・
同
Ⅳ
4 クラス 425 名
(計 14 クラス 1,353 名)
・インターミディエイト・イングリッシュ Ⅰ 4 クラス 370 名
・
同
Ⅱ 4 クラス 518 名
・
同
Ⅲ 4 クラス 365 名
・
同
Ⅳ 4 クラス 547 名
(計 16 クラス 1,800 名)
合計 30 クラス 3,153 名
クラスサイズが大きい再履修クラスは、授業時間中に 4 技能すべてのトレーニング
を実施するのは難しいため、自律した学習者を育てることを目的に、平成 25 年度より
半期完結の再履修クラスに課外での e-learning を義務付けた blended learning を導
入している。また、統一テキスト・シラバスでの実施により、授業内容・評価方法の
公平化を図っている。登録人数制限を平成 25 年度は、200 人としていたが、受講生が
多いクラスでは e-learning の管理が難しいため、平成 26 年度は登録人数を 150 人に
制限し、クラスサイズの縮小と均等化を図った。また、授業方法は平成 25 年度は予習
として e-learnin を行い、その予習による対面授業を行ったが、平成 26 年度は対面授
業でワークブックの内容を学習し、e-learning で復習する方法に変更した。 これによ
って成績評価基準および方法は、平成 25 年度の協同学習(授業)への参加 20%、
e-learning による学習 40%、復習テスト 30%、定期試験 10%を平成 26 年度から協同
学習(授業)への参加 30%、e-learning による学習 26%、復習テスト 20%、定期試
験 24%に変更した。
123
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
活動概要
活動の成果
および
点検・評価
5.「グローバル・イングリッシュ(GE)」クラス開設
平成 26 年
4/8 7 クラス、138 名による GE)クラス開設
海外英語研修
8/3~8/16 アメリカ(ハワイ大学)研修 30 名
8/3~8/17 イギリス(オックスフォード大学)研修 38 名
(教員 1 名同行・視察)
8/3~8/17 カナダ(トリニティ・ウェスタン大学)研修 22 名
(教員 2 名視察)
8/3~8/16 韓国(釜慶大學) 10 名
8/3~8/17 シンガポール(Regional Language Centre)17 名
27 年
2/1~2/15 ニュージーランド(オークランド大学) 19 名(1 名不参加)
(教員 2 名視察)
平成 25 年度から実施のグローバル人材育成推進事業に基づくインターミディエイ
ト・イングリッシュ(IE)の目的別クラス「グローバル・イングリッシュ(GE)クラス」
は本年度は昨年度からクラスが 1 クラス増加し 8 クラス、受講者は 23 名増加し 138 名
となった。IEⅠ・Ⅱでは共通の授業内容を定め、海外研修前・後教育を行い、IEⅢ・
Ⅳの海外研修により単位を認定する。海外研修は本年度から時期を 8 月と 2 月に分け、
8 月 3 日から 2 週間、研修先、人数はアメリカ(ハワイ大学)へ 30 人、イギリス(オ
ックスフォード大学)38 人、韓国(釜慶大學校)10 人、シンガポール(RELC:Regional
Language Centre)17 人、新規研修先のカナダ(トリニティ・ウェスタン大学 22 人、合
計 5 研修地へ 117 人を派遣した。2 月は、2 月 1 日から 2 週間、新規研修先のニュージ
ーランド(オークランド大学)へ 19 人を派遣した。また、昨年度同様、今後の研修先や
研修内容を検討する際の参考とするためにイギリスへ 1 名、カナダへ 2 名、ニュージ
ーランドへ 2 名の教員による視察を実施した。
124
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
6. アドバンスト・イングリッシュ(AE)の改革
活動概要
AE は、4 技能(聞く・話す・読む・書く)の高いレベルで習得し、ある程度の英語運
用能力を持った学生の力をさらに伸ばすことを目的としているが、その目的を単に名
目上のものではなく、より実質的なものとするため、本年度より TOEIC のスコアまた
はプレイスメント・テストの TOEIC 予測スコア 550 点以上の履修条件に設けた。平成
27 年度から現在、商学部、経済学部、法学部に開講している AE を平成 27 年度から授
業は基本的にネイティブ教員とさらに充実させる。また、できるだけ多くの学部の意
欲ある学生が履修できるよう改変し、開講学部に平成 27 年度のカリキュラム改正の手
続きを依頼した。
平成 27 年度開講学部
法学部 経済学部、商学部、工学部、医学部、薬学部、スポーツ科学部
活動の成果
および
点検・評価
125
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
7. IE の目的別クラス再編実施準備
活動概要
IE の目的別クラスのひとつであるリーディング&ライティング(R&W)クラスは、他の
目的別クラスに比べて単位取得率が低く、履修を希望する学生も少ないため、平成 27
年度に IE の目的別クラスを改編するために検討した結果、グローバル人材育成事業グ
ローバル・アクティブ・プログラム(GAP)科目であるグローバル・イングリッシュ(GE)
クラスの今後、受講人数を増やす方針が決定しており GE クラス受講人数を増やすため
には共通教育英語全体の見直しが必要となる可能性もあり、平成 27 年度は、IE のクラ
ス編成及びクラス名称等の大幅変更はしないことにした。
R&W クラスは少数クラスが望ましいため、検定対策英語(ESP)クラス数を増やし R&W
クラスの編成人数を減らしたクラス編成とする。
活動の成果
および
点検・評価
126
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
8.グローバル・アクティブ・プログラム(GAP)科目の開設
活動概要
グローバル人材育成推進を目的としたグローバル・アクティブ・プロクラム(GAP)科
目のうち言語教育研究センター所管の GAP 科目として平成 25 年度から開講しているグ
ローバル・インタラクティブ・イングリッシュ(以下 GIE)Ⅰに加えて、平成 26 年度
から GIEⅡと English Academic Writing を開講した。
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 年度受講者数(募集定員 各 20 名)
・グローバル・インタラクティブ・イングリッシュⅠ
・グローバル・インタラクティブ・イングリッシュⅡ
・English Academic Writing
7名
127
18 名
11 名
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
FD講演会
実施日:平成 27 年 3 月 3 日(火)14:00〜15:40
実施場所:文系センター棟 4F 第四会議室
参加者数:36 名
活動概要
プログラム内容
題目:外国語教育を通じたキャリアアップの支援の試み―グローバル企業とのインタ
ーンシップ構築の試み―
講師:拓殖大学政経学部准教授 田野武夫氏
ボッシュ・パッケージング・テクノロジー株式会社人事部部長 芳賀貴氏
大学教育においての外国語教育、とくに第二外国語教育の重要性は謂を俟たないが、
昨今では付加的な実利性をも求められてきている。そこで、外国語教育を学生の社会
性の涵養、そして就職のためのキャリア形成とつなげる試みが増えてきた。本講演会
の講師には、第二外国語をキャリアアップにつなげるため、海外インターンシップば
かりでなく、国内のグローバル企業とのインターンシップ構築に成功してきた拓殖大
学政経学部の田野武夫氏とそのパートナー企業であるボッシュグループから芳賀貴氏
をお迎えし、その具体的事例を報告いただき、学生の就職支援に教員がいかに寄与し
てゆくかを提案いただいた。
グローバル企業は概して即戦力を求めるため、中途採用が多く、新卒採用はない。
従ってグローバル企業で活躍するには、それを視野に入れたインターンシップなどの
実績が必要となる。グローバル企業のインターンシップは半年が基本単位であるので、
大学側がそれにアジャストするカリキュラムの構築が求められる。
グローバル企業で活躍されるために重視されるのは、語学力はもとより、コミュニ
ケーション能力である。学生のコミュニケーションの基盤である学業を具体的にアピ
ールする力の養成が肝要である。その際に「就職活動は団体競技である」
(田野氏)と
位置づけ、各ゼミ単位などで、学生同士の就職活動の相互支援などのかたち作りの提
案がなされた。
なお、本講演会には、人文学部 FD 委員会とキャリア教育調整委員会の後援をいただ
いた。
活動の成果
および
点検・評価
海外インターンシップや、国内のグローバル企業とのインターンシッップを実現す
るために、各学部と教務課、国際センター、就職・進路支援センター、言語教育研究
センターが連携し、カリキュラム改正などの体制作りが急務である。
また今回の講演は、学生向けにも極めて意義深い内容であったので、参加者がそれ
を学生に還元するとともに、今後学生向けに同講師に来学いただき講演をお願いする
のも一案である。
128
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
出張者
遠藤文彦センター長
目 的
他大学言語教育施設視察
出張日
平成 26 年 6 月 17 日~6 月 18 日
出張先
①大阪工業大学②近畿大学③同志社大学④京都外国語大学
成 果
①大阪工業大学「言語学習センター」施設視察。②近畿大学「英語学習施設『英語村(イ
ーキューブ)』」視察。施設の沿革、当初の問題点、成果等の説明を受ける。③同志社
大学「ラーニングコモンズ」施設視察。④京都外国語大学「外国語自立学習支援室
(NINJA)」の視察。いずれの施設も本学における外国語の教育と自立支援学習支援のあ
り方を考える上で極めて参考になる事例であり、その意味で大変貴重な視察であった。
出張者
石井和仁人文学部英語学科教授
目 的
英語能力測定・評価研究会(VELC 研究会)第 3 回研究会出席
出張日
平成 26 年 7 月 27 日
出張先
日本教育会館(東京)
成 果
人文学部英語学科教授
本学の 1 年及び 2 年次年生が、共通教育科目英語のプレイスメント・テストとして全
員受験することになっている VELCTest をめぐる研究成果の発表と討論、2 つの基調講
演とパネルディスカッションが行われた。VELCTest の評価が徐々にたかまりつつある
点が確認されたと同時に VELCTest に関する新たな情報が得られた。
出張者
福田慎司言語教育研究センター長補佐(人文学部英語学科准教授)
目 的
英語研修候補地視察
出張日
平成 26 年 9 月 16 日
出張先
ウォーターマークホテル長崎・ハウステンボス
成 果
センター主催事業のひとつとして 2015 年から予定している新しい英語での宿泊研修の
候補としてハウステンポスのイングリッシュスクウェアによる研修を視察した。学生
や成人の英語研修の環境が整備され、街頭英語、シチュエーション・イングリッシュ、
フィールドイングリッシュ等から選べるようになっており、街頭英語を視察した。ナ
チュラルスピードで話すネイティブとの会話形式になっており、受講生の英語に対す
る意識が良い方向に変化しているようであった。
129
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 言語教育研究センター )
出張者
福田慎司言語教育研究センター長補佐(人文学部英語学科准教授)
目 的
2014 年度第 4 回私立大学フォーラム出席
出張日
平成 26 年 11 月 15 日~11 月 16 日
出張先
品川プリンスホテル(東京都)
成 果
メインテーマ「リーダーシップの必要性」のもと、女性のリーダーが少ない現状と、
それを変えていくための依頼の仕事を受ける女性の覚悟の必要性についての基調講
演、その後、
「大学の変革の必要性」及び「授業を通したリーダーシップの必要性」に
ついて意見発表があった。また、パネルディスカッションでは、これからのリーダー
像が様々な角度から話し合われた。フォーラムの内容は今後の本学で教育を行ってい
くうえで役立つ内容であった。
130
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 教職課程教育センター)
組織名
教職課程教育センター
教職課程教育センター長
教職課程教育センター長補佐
教職課程教育センター委員
高妻紳二郎
佐藤仁、杉万郁夫、村上純
奥田裕司、廣澤孝之、佐藤伸、
藤田裕邦、松本洋和、原田春美、
松末公彦、梶原良則
39 人
4人
波多江龍馬
構成員
教職課程科目担当者
博物館学芸員課程科目担当者
教職課程教育センター事務室長
(1)「教職履修カルテ Web システム」
(ポートフォリオ)の活用・充実
活動項目
(2)「教職指導」体制の構築・整備
(3)教職課程カリキュラムの見直しに向けての検討
(4)教育実習指導体制の充実に向けての検討
(5)博物館学芸員新課程(平成 24 年度実施)の指導体制の構築・整備
(6)授業アンケートの実施と各種データの分析
(7)ガイダンスや実習校・施設訪問のあり方を含めた指導体制の見直し
(8)教員免許状更新講習の実施・改善と今後の制度改革への対応
活動全般の
成果および
点検・評価
継続で実施している活動全般について、所期の成果を上げている。学年暦に合わせ
た本センターの業務内容を年度当初から整理した上で明示し、センター運営委員や教
職課程をはじめ各課程担当職員の協力を良好に得ることができている。特に、教職指
導関連ガイダンスが機能的に実施されるようになってきている。
従来からその都度改善を図るために継続的な点検を行ってきたところであるが、平
成 25 年度の文科省による教職課程実地視察を受けたことを契機として、法令順守はも
とより、カリキュラムの充実と指導も関係教員の意識の高まりによって好転してきた。
学生や教員に対する事務職員によるサポートも配慮が行き届き、センターと学生の間
に信頼関係も構築できている。博物館学芸員課程においては、これまでよりも学芸員
の実務に近い実践的な授業を実施できるよう、専用の展示室や実習室を確保し整備を
行なっているとともに、実習の位置づけについても関係教員間で十分に共有できた。
131
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(1)「教職履修カルテ Web システム」
(ポートフォリオ)の活用・充実
教職履修カルテ Web システム(ポートフォリオ)に関する活動概要は以下のとおり
である。
活動概要
・教職履修カルテ Web システムに関する説明会
実 施 日:平成 26 年 9 月 24 日(水)~9 月 30 日(火)
実施場所:17 号館PC教室
参 加 者:14 台全員、13 台以前の「教職概論」新規履修者 合計約 600 人
内
容:教職履修カルテおよび Web システムの操作方法を説明。
説明会の中で実際に入力をさせることにより、パソコンに不慣れな
学生でも使用できるようにした。
・学生入力期間[前期]
・教員点検期間[前期]
・学生修正期間[前期]
平成 26 年 9 月 15 日~10 月 7 日
平成 26 年 9 月 27 日~10 月 22 日
平成 26 年 10 月 27 日~11 月 11 日
・学生入力期間[後期]
・教員点検期間[後期]
・学生修正期間[後期]
平成 27 年 3 月 16 日~3 月 29 日
平成 27 年 4 月 6 日~4 月 15 日
平成 27 年 4 月 20 日~4 月 24 日
なお、学生及び教員のプライバシーに関わる情報を取り扱うことになるため、運用
にあたっては「福岡大学教職履修カルテ Web システムの閲覧等に係る権限ポリシーに
関する内規」(平成 23 年 3 月 14 日 大学協議会決定)に基づいて、厳格に運用してい
る。
活動の成果
および
点検・評価
平成 23 年度から「教職履修カルテ Web システム」を運用している。教職課程受講者
は、「履修カルテ」へ各自の履修状況を学期ごとに記録し、〈自己評価シート〉を年度
末に作成している。現在までに、①学生による記入、②センター運営委員・教職課程
科目担当者による点検、③コメントの記入並びに不十分な記入箇所に対する学生によ
る修正・加筆のうながし、④センター長及びセンター長補佐による再点検、という一
連の作業を前・後期合わせて 2 回実施している。
同システム導入以来、学生対象の操作説明ガイダンスの実施が軌道に乗り、未記入・
不十分な記入への対処等についてもスムーズな運用ができるようになった。平成 25 年
度後期から必修科目「教職実践演習」が統一シラバスに基づいて開講されており、担
当者全員が受講学生の「履修カルテ」に基づくそれぞれの振り返りを行った。学生そ
れぞれの 4 年間にわたる教職課程における学修の歩みと自己の教師としての資質の確
認を行うことができた。担当者による進め方の違いは当然あるので、それぞれの授業
実施に係る情報交換と共有を引き続き進めていく。
132
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(2)「教職指導」体制の構築・整備
(3)教職課程カリキュラムの見直しに向けての検討
(4)教育実習指導体制の充実に向けての検討
(7)ガイダンスや実習校・施設訪問等のあり方を含めた指導体制の見直し
各種実習の事前指導や、実習先への訪問を以下のとおり実施した。
活動概要
・教育実習事前指導(
「同和教育」
)
実 施 日:平成 26 年 4 月 4 日(金)
、7 日(月)
講
師:渡部保介 先生(福岡市教育センター研修課長)
・養護実習事前指導
実 施 日:平成 26 年 3 月 7 日(金)
講
師:富田清子 先生(福岡県立筑紫丘高等学校養護教諭)
講
師:野間恵理子 先生(古賀市立舞の里小学校養護教諭)
・介護等体験事前指導
実 施 日:平成 26 年 4 月 4 日(金)
、7 日(月)
講
師:廣田一幸 先生(油山緑寿園理事長)
■■■■■■■■池尻淳一 先生(元生の松原特別支援学校長)
・博物館実習事前指導
実 施 日:平成 26 年 4 月 3 日(木)
講
師:吉留徹 先生(土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム学芸係長)
・実習先訪問
教育実習校
養護実習校
博物館実習館
活動の成果
および
点検・評価
:275 校のうち、121 校
:25 校のうち、25 校
:14 館のうち、13 館
学生の教師としての資質・能力の不足や対人関係能力の未熟さがみられるなか、教
育実習や介護等体験に行く学生の基礎学力やモラルに関わるトラブルが、その期間内
もしくは前後を問わず目立つようになってきている。直前のガイダンス内容を一新し
たほか、平成 24 年度から福岡県内で本学の教育実習生がいる全ての実習校を訪問する
ことにしており、実習中の指導も充実してきている。センター委員、教職課程科目担
当者会議構成員をはじめ関係教員の多大な協力により、大きなトラブルはなく実施で
きた。しかしながら、原則として母校実習は望ましくないとの文科省の指導もあり、
附属や協力校への実習依頼を強化し、特に附属への協力依頼を行い、快諾を受けてい
るところである。
カリキュラムの見直しや教員配置も関係学科の協力を得て適切に実施できている。
実習校訪問については来年度も行き届いた実習指導の在り方について検討を継続し、
実習先との信頼・協力関係を維持・発展させ、学生にとっても有意義な実習が行える
環境整備の進展を引き続き図っていきたい。
133
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(5)博物館学芸員新課程(平成 24 年度実施)の指導体制の構築・整備
博物館学芸員課程科目の担当者による会議を次のとおり実施した。
活動概要
・博物館学芸員課程会議①
実 施 日:平成 26 年 8 月 29 日(金)
内
容:
「博物館実習Ⅰ」の履修資格について
・博物館学芸員課程会議②
実 施 日:平成 26 年 12 月 5 日(金)
内
容:
「博物館実習Ⅰ」の授業方法について
活動の成果
および
点検・評価
博物館学芸員課程科目の制度改正(現行 8 科目 12 単位以上から 10 科目 19 単位以上)
により、平成 24 年度から新課程による教育が開始されている。新課程において重視さ
れている実践的科目の充実を図るため、「博物館資料保存論」および「博物館展示論」
(平成 26 年度から開講)の学内実習のためにかねてより要望していた「博物館実習」
の専用実習室が整備された。また、史資料の展示スペースも確保できた。
また、実習の充実を図るためのカリキュラム改訂について担当者間で、現状におけ
る課題と方向性を含んだ協議を重ねることができた。引き続き、課程の中での情報共
有と課題の整序を行っていきたい。
134
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(6)授業アンケートの実施と各種データの分析
下記のとおり、前期・後期に各 1 回、授業アンケートを実施した。
活動概要
平成 26 年 07 月 02 日~平成 27 年 07 月 15 日
平成 26 年 12 月 10 日~平成 27 年 01 月 13 日
前期授業アンケート
後期授業アンケート
また、センター運営委員会が平成 22 年度に決定した、授業アンケートの公開方法・
公開範囲・公開条件(下記)に基づき、センター関係者には冊子体、学生に対してはポ
ータル上での公開を実施した。
○ センター関係者(センター運営委員会・科目担当者会議の構成員)間で各授業
のアンケート結果を公開し、データを共有することにより、教員相互による
自主的あるいは組織的な授業・教育改善を促す。担当教員名や授業コードを
含まないデータの公開とするが、担当教員を特定できる可能性が残るため、
教員本人の同意を得たうえで実施する。同意が得られなかった教員の授業ア
ンケート結果は公開しない。公開方法はセンターが発行する冊子による。ま
た、非常勤講師には公開しない。
○ センター関係者以外(学生を含む)への公開は、教員個人が特定されないよう
全体または科目区分毎にまとめ整理した集計結果を公開する。
<後期授業アンケート結果>
科
数
83
実施科目数
78
実
目
施
率
94.0%
均
値
職
学芸員
社教主事
1.授業の目標が示されていた
4.33
4.18
4.54
履 修 者 数
3,796
2.授業は興味や関心を引くものだった
4.32
4.13
4.58
回
答
数
2,567
3.教師の熱意を感じた
4.41
4.11
4.67
回
答
率
67.6%
4.教師の話し方や声は聞き取りやすかった
4.37
4.09
4.58
5.板書や視聴覚機器(プロジェクター)の使用は適切だった
4.10
4.34
3.46
6.教材(教科書・資料・実習教材)は適切だった
4.21
4.04
4.29
7.教師の学生に対する態度は適切だった
4.38
4.27
4.38
8.授業の開始時間、終了時間が守られていた
4.41
4.09
4.63
9.私語や遅刻など、学習する雰囲気を妨げる行動に対して、
適切な対応が行われていた
4.23
4.05
4.17
10.授業の内容を理解することができた
4.24
4.04
4.33
11.全体的にこの授業に満足している
4.32
4.07
4.58
12.あなたはこの授業 1 回に対して、予習などの事前準備や復
習に平均してどの程度時間をかけましたか。
2.63
2.39
2.08
※質問項目 12 の選択肢
① 0分
② 1 分~30 分未満
③ 30 分~1 時間未満
④ 1 時間~2 時間未満
⑤ 2 時間以上
活動の成果
および
点検・評価
平
教
授業アンケートの質問は 1 から 5 までの 5 段階評価であり、ほとんどの項目で平均
値が 4 を超えている。全体としてはおおむね肯定的な評価を得ており、この傾向は例
年どおりである。なお、全学的な方針により、学修時間を問う設問を設定した。
また、教職課程科目の一部は学部の関連教育科目に設定されているため、合併授業
として 1 つのコマで行われている授業であっても、教職課程としての科目と学科の専
門科目に形式上分かれているものがある。そのため、形式上の科目数と実際の科目数
は異なる。
135
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
(8)教員免許状更新講習の実施・改善と今後の制度改革への対応
教員免許状更新講習を次のとおり実施した。
活動概要
平成 25 年 11 月 26 日
コーディネーター会議
・平成 26 年度の実施について
・開設講座の調整
平成 26 年 02 月 12 日
教員免許状更新講習認定申請(文科省へ申請書提出)
平成 26 年 04 月 25 日~05 月 15 日
受講者受付(Web受付、受講料納入 等)
平成 26 年 06 月 23 日
コーディネーター会議
・申込状況について
・実施要領について
平成 26 年 08 月 06 日~10 月 04 日
教員免許状更新講習実施
平成 26 年 12 月 01 日
活動の成果
および
点検・評価
コーディネーター会議
・教員免許状更新講習結果報告
教員免許状更新講習は、平成 26 年度で6回目の実施となり、講座の開設準備から実
施、事後評価までの一連の作業のあり方は一応の定着をみている。講座数も必修領域 1、
選択領域 16 と、安定した開講数を維持してきている。なお、受講者から①講習の内容・
方法、②受講した成果、③講習の運営面について、それぞれ 4 段階で事後に評価を受
けた結果、例年同様、すべての設問において平均値が 3 を超え、肯定的な評価を安定
して受けることができている。
教員養成制度改革は依然として不透明なままであり、今後に向けて確固たる方針を
定める段階にはいたっていない。ただ、更新講習に関する制度改革が平成 27 年度に行
われ、平成 28 年度から新しい枠組みで更新講習が行われる見込みである。講座の開き
方等について、運営委員会やコーディネーター会議等で協議していく。
136
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
全国私立大学教職課程研究連絡協議会
名 称
全国私立大学教職課程研究連絡協議会
開催日
平成 26 年 5 月 24 日(土)
、25 日(日)
開催会場
参加者
帝京大学
池袋キャンパス
高妻紳二郎、波多江龍馬、山本浩子
主催団体
九州地区教職課程研究連絡協議会
名 称
九州地区教職課程研究連絡協議会
開催日
平成 26 年 6 月 6 日(金)
、7 日(土)
開催会場
参加者
2014 年度研究協議会
福岡ガーデンパレス
佐藤仁、波多江龍馬、諸冨進一
主催団体
九州地区教職課程研究連絡協議会
名 称
九州地区教職課程研究連絡協議会
開催日
平成 26 年 11 月 7 日(金)
、8 日(土)
開催会場
参加者
第 34 回研究大会
2014 年度研究連絡会
熊本交通センターホテル
高妻紳二郎、波多江龍馬、諸冨進一
137
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
福岡県大学・短期大学等教育実習・介護等体験連絡協議会
名 称
平成 25・26 年度福岡県大学・短期大学等教育実習・介護等体験連絡協議会総会および
研修会
開催日
平成 26 年 5 月 16 日(金)
開催会場
参加者
主催団体
福岡ガーデンパレス
高妻紳二郎、土井加知子
北九州地区大学教育実習連絡協議会
名 称
平成 26 年度北九州大学教育実習連絡協議会
開催日
平成 26 年 12 月 4 日(木)
開催会場
参加者
小倉リーセントホテル
高妻紳二郎、波多江龍馬、諸冨進一
主催団体
全国大学博物館学講座協議会
名 称
全国大学博物館学講座協議会
開催日
平成 26 年 6 月 6 日(金)
、7 日(土)
開催会場
参加者
平成 26 年度全国大会
沖縄県立博物館・美術館
植野健造、土井加知子
138
Ⅳ 平成 26 教育改善活動報告
( 教職課程教育センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
全国大学博物館学講座協議会
名 称
全国大学博物館学講座協議会
開催日
平成 26 年 11 月 15 日(土)
、16 日(日)
開催会場
参加者
平成 26 年度西日本部会
中部大学
宮岡真央子、土井加知子
139
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 国際センター )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 国際センター
)
組織名
国際センター運営委員会
構成員
国際センター長
大津敦史
国際センター長補佐 2 人 熊木勉、久保寛展
国際センター委員 11 人 冨重純子、赤羽根靖雅、笹川洋平、石黒賢士、松藤康司
松永彰、三島健一、小牟礼育夫、岡野ひさの、ウエストン、
ステファニー・A、佐々木有紀
国際センター事務部長
山田祐二
● 授業アンケート(GAP 科目及び GAP 講座)の実施
活動項目
活動全般の
成果および
点検・評価
本年度は、シラバス作成や授業の進め方の見直しに役立てることを目的として、国際
センター運営委員会において、授業アンケート(GAP 科目及び GAP 講座)のアンケート
項目を審議・了承を得て実施した。また、併せてアンケートの集計・分析は、国際セ
ンター事務室が行うことも了承された。
アンケート集計・分析結果について国際センター運営委員会に報告し、運営委員会の
審議を経て担当教員へ集計・分析結果を提供した。平成 27 年度の授業内容の改善、シ
ラバス作成に役立った。
なお、
「特別授業」については、従来から留学に向けての準備という視点から、留学
プログラム(交換留学、海外研修など)との関連を中心としたアンケートを実施して
いる。結果は単純集計して授業担当者へ提供しているが、国際センター運営委員会に
おいてアンケート項目の検討や集計結果を報告していない。改善する必要がある。
140
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 国際センター )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
授業アンケート(GAP 科目及び GAP 講座)
平成 26 年 5 月 8 日(木) 第 1 回国際センター企画推進会議
・GAP科目及びGAP講座で実施する授業アンケートについて原案決定
活動概要
平成 26 年 5 月 29 日(木) 第2回国際センター運営委員会
・GAP科目及びGAP講座で実施する授業アンケートについて原案及び実施決定
・国際センター事務室がアンケート用紙を印刷し集計及び分析を行うことを了承
・アンケートを実施する時期は担当教員に一任、最終授業の 1 週間後までに国際セ
ンター事務室に回収したアンケートを提出することを了承
平成 26 年 9 月 25 日(木)第5回国際センター運営委員会
・平成 26 年度前期のGAP科目とGAP講座の授業アンケートの集計作業を終えた
こと、今後は分析に取り掛かり、10 月あるいは 11 月の当委員会で分析結果を説明
すると報告
平成 26 年 11 月 20 日(木)第8回国際センター運営委員会
・平成 26 年度前期のGAP科目(7 科目分)とGAP講座の授業アンケートの集計
及び分析結果を報告、審議了承。各担当者へ提供を決定。
活動の成果
および
点検・評価
平成 26 年度前期のGAP科目(7 科目分)とGAP講座の授業アンケートを実施し
集計及び分析を行い、国際センター運営委員会において報告了承を得て、担当教員へ
提供することができた。
学生の学修時間を問う設問項目も含めており、このアンケート結果の担当教員への
提供は、次年度のシラバス作成や授業改善に役立つものと考えられる。その一例とし
て、
「留学準備Ⅰ」の担当教員から、受講生の放棄率が高いこともあり、このアンケー
ト結果も参考にして、次年度の授業内容や形式の改善を検討したことが報告されてい
る。
141
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 国際センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
株式会社アルク教育社、ネブラスカ大学オマハ校(米国)
名 称
海外短期教育研修(国内研修及び海外研修)
開催日
(国内)平成 26 年 8 月 21 日~8 月 22 日
(海外)平成 26 年 9 月 8 日~9 月 12 日
開催会場
(国内)福岡大学
(海外)ネブラスカ大学オマハ校
教員 4 人:長江信和、桧垣伸次、吉原直記、安元佐和
参加者
主催団体
協同出版株式会社
名 称
協同出版セミナー「グローバル人材育成推進のための教師教育」
開催日
平成 26 年 10 月 18 日 午前 11 時~午後 4 時
開催会場
リーガロイヤルホテル広島
教員 1 人:大津敦史
参加者
主催団体
グローバル人材育成教育学会
名 称
グローバル人材育成教育学会第 2 回全国大会
開催日
平成 26 年 11 月 13 日~11 月 16 日
開催会場
国際教養大学
教員 2 人:大津敦史、佐々木有紀
参加者
国際センター事務部:山田祐二
142
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 国際センター )
「学外研修等への参加状況報告(平成 26 年度)」
主催団体
大学コンソーシアム京都、京都市
名 称
「平成 26 年度海外留学派遣プログラム開発支援事業」講演会及び
成果報告会、「効果的な留学プログラムの開発と実践」
開催日
平成 27 年 3 月 28 日
開催会場
キャンパスプラザ京都
教員 1 人:佐々木有紀
参加者
143
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 教務部 )
「教育改善活動の項目と成果報告および点検・評価(平成 26 年度)」
組織名( 教務部
組織名
構成員
)
教務委員会
教務部長
全学部教務委員
【教育力向上のための取り組み】
活動項目
① 教育課程の体系化に向けた方策の検討
② 学修時間の調査に関わる分析
③ 多様で適正な成績評価の検討
※平成 26 年度事業計画に沿った活動
※教育推進会議、教育開発支援機構等と連動した活動
学士課程教育改革の進展に伴い、本学の教育力向上のために、教務部の事業計画と
整合性ととった 3 つの取り組みに関して目標を掲げ活動を行った。
活動全般の
成果および
点検・評価
144
Ⅳ
平成 26 教育改善活動報告
( 教務部 )
「教育改善活動の内容報告(平成 26 年度)」
活動項目
教育力向上のための取り組み
① 教育課程の体系化に向けた方策の検討
活動なし。
活動概要
② 学修時間の調査に関わる分析
平成 26 年 3 月 20 日 教育推進会議 開催
・各学部・センターで実施する授業(評価)アンケートについて、授業時間外の
学習時間を調査する項目の追加依頼。
平成 27 年 3 月 26 日 教育推進会議 開催
・調査結果を報告。
③ 多様で適正な成績評価の検討 開催
平成 26 年 9 月 11 日 成績評価検討委員会
・「シラバス(授業計画書)作成のためのガイドライン」を改善するため、「授業
の到達目標」および「評価基準および方法」の項目内容修正案を作成。
平成 26 年 9 月 11 日 「E-ラボ」(開催教育開発支援機構と共催)
テーマ:
「大学における成績評価の課題 –教育評価論の視点から-
」
平成 27 年 1 月 9 日 「E-ラボ」 開催(開催教育開発支援機構と共催)
テーマ:
「福岡大学における成績評価の現状と課題」
平成 26 年 10 月 20 日 教務委員会 開催
・「シラバス(授業計画書)作成のためのガイドラインの改善」内容を決定
① 現段階ではまだ検討を始めていないため、平成 27 年度も継続して検討する
活動の成果
および
点検・評価
② 教育推進会議の決定に基づき、今年度の授業アンケートに授業外の学修時間を問う
項目が設置され、前期にすべての関連部署でアンケートが実施された。各部署での
集計結果が集約・報告できたため、今後アンケート結果をどう扱うか検討を行う予
定である。また、部署で集約された結果の値をどう考えるか、どう活用するのかに
ついても引き続き議論を行う。
③ 成績評価検討委員会において、学生を主体的な学修に導くための適正な成績評価の
あり方の検討を行うため、教育開発支援機構と共催し成績評価に関する「E-ラボ」
を 2 回開催し、多様な評価方法や適正な評価基準に関する研修や本学における課題
の洗い出しがなされた。それを踏まえ、授業の到達目標と評価基準がより関連した
ものになるよう「シラバス(授業計画書)作成のためのガイドライン」を改善し、
該当部分をより明確かつ具体的な記述に改めた結果、より関連性の高い内容となっ
た。
145