上林資源環境保全会(東温市) ∼地域資源を将来につなぐ∼ ■ 地区状況 ■ 活動実施して苦労したこと 上林地域は、県立自然公園皿ヶ峰のふもと に拓けた農村集落で、標高170mから510mと 高低差がある中山間地域に位置し、山あり川 あり、渓谷ありの里地・里山風景が残る地域 ・ 共同で活動を行うため、活動日等の調整に 苦労している。 ・ 同じような活動内容が多いため、活動項目 の理解に苦労した。 である。 営農は旧来より米麦を中心とした農業を行 っており、気象条件と清流にも恵まれ「米ど ころ」として、古くから「うまい米」を生産 ・ 報告書類などパソコンを使うことが多く、 事務作業に苦労している。 ・ 地域の目指すべき方向・目的としている『 上林の里地・里山を将来につなぐ』につい してきた地域である。 て、地域住民全員への周知徹底に苦労した。 ■ 取り組みへの背景・経緯 ■ 活動して良かったこと この地域では、豊かな清流を運ぶ水系が地 域内に40余りあり、以前から農業用水路の泥 上げや周辺部の草刈りなど農業者を中心とし た活動が行われてきた。しかし、本地域でも 高齢化が進んでおり、非農家の方も含めた地 域ぐるみでの将来を見据えた活動が必要とさ れていた。 そこで、上林区を中心に話し合いを重ねた 結果、農家・非農家が連携して地域資源であ る上林の里山風景を将来につなげる方針で合 意を得て本対策に取り組むこととなった。 ・ 休耕田を利用した「ひまわりの植栽」は、 田植え・稲刈りと同様に小学校と連携して 実施しており、農用地の有効活用や景観形 成に留まらず、自らが収穫したひまわりの 種から食用油を精製、廃油はバイオディ− ゼル燃料に、油粕は肥料として再利用でき るなど、環境学習を通じて循環型社会を目 指すようになり、環境への理解が深まって きた。 ・ この対策への取り組みにより、農業者にお いても農業用施設に対して従来以上に関心 を持ち、積極的に協力を得られるようにな った。 ・ 地域内の非農家、特に団地の方々にも地域 活動として理解してもらえるようになった。 ・ 従来より中山間地での草刈り作業は大変で あったが、地域全体で活動することにより 効率的に作業ができるようになり、きめ細 やかな維持管理が可能となった。 休耕田に咲き誇ったひまわり ■ 将来の目標 ・ 活動を継続できるよう努力し、地域の活性 化を図り、都市住民との交流も深めたい。 ・ 高齢化を共同化でカバ−できる地域づくり。 ・ 地域にあった活動を展開する。 ・ 安全で安心な米『上林のうまい米』のブラ ンド化を目指す。 ・ 地域の環境意識を高め、循環型社会づくり を目指す。 稲木掛け(伝統農法)体験 みんなが育てたひまわりの種から 採れたひまわり油 搾油風景
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