授業科目名:セミナーII III IV 副題:人・組織・マクロ経済 担当教員名:瀧井

授業科目名:セミナーII III IV
副題:人・組織・マクロ経済
担当教員名:瀧井克也
開講学期:通年
Ⅰ
(国際公共政策研究科准教授)
単位数:4単位
授業の基本目的:
このゼミでは、人・組織・発展と階層化といったテーマについて
様々な角度から理解を深めていきます。
① 人・組織・発展と階層化をテーマに多様な文献を輪読し理解を深める。
② 上記テーマを理解するため、経済学の基礎となる数学・統計の力を高める。
③議論を通じて意見の違いの理由を整理し自分の見識を根拠をあげてわかりやすく伝える
力を身につける。
Ⅱ
履修条件・受講条件:
入門ミクロ経済学、入門マクロ経済学程度の経済学の知識
真面目に根気強く論理を理解しようとする姿勢
人と一緒にプロジェクトに取り組める協調性
Ⅲ
本年度の授業内容:
本年度は、次の内容を考えています。
1.経済の階層化の実態を知るために、
トマ・ピケティ
「21世紀の資本」みすず書房
を輪読し、議論を通じて理解を深めます。上記書物を論評した書物も必要におじて
読み、議論の題材としようと考えます。
2.学生の興味に応じて、次の二つのどちらか(もしくは両方)を行います。
1)数理モデルもしくは統計の学習を通じそれらを生かしたレポートを一つ書く。
2)テーマを決め、そのテーマに基づいて資料を調べ論点を整理し、討論会を開催
する。
授業計画予定(ただし、学生との相談により変更可能性あり)
第1回
オリエンテーション
第2回-第14回
「21世紀の資本」を題材とした議論
(時間が許すなら数理モデルの基礎の学習)
第15回
総括討論と夏休みの課題決定
第16回
夏休みの課題報告
第17回―第29回
「21世紀の資本」を題材とした議論
数理モデルを生かしたレポート作成
(もしくは討論会の準備)
第30回
レポート発表会(もしくは、討論会)
Ⅳ
過去に輪読した文献
①
経済思想:
猪木武徳 「経済思想」モダンエコノミクス
猪木武徳
「自由と秩序」
堂目卓生
「アダムスミス」中公新書
堂目卓生
「経済学の基礎としての人間研究:学説史的考察」
報告:堂目卓生
中公叢書
司会:猪木武徳
パネリスト:大竹文雄
現代経済学の潮流2010
松井彰彦
②
斎藤誠
東洋経済新報社
労働経済学:
大森義明
③
「労働経済学」
日本評論社
組織の経済学:
Milgrom and Roberts Economics, Organization
& Management, Prentice
Hall (「組織の経済学」NTT 出版)
④
マクロ経済学:
斎藤誠・岩本康志・太田聡一・柴田章久
斎藤誠
⑤
「競争の作法」―いかに働き、投資するか。ちくま新書
経済史:
猪木武徳
Ⅴ
「マクロ経済学」有斐閣
「戦後世界経済史」
中公新書
成績評価:
出席点(議論への参加点)……………………………………..30 点満点
発表点……………………………………………. ………….60 点満点
プロジェクトに対する評価…………………… ……………10 点満点
Ⅵ
オフィスアワー:
月曜12~13 それ以外は、E-mail により事前にコンタクトを取ってください。
E-mail Address: [email protected]
Office: OSIPP 棟 602 号室
Ⅶ
その他
1. 受講者数が定員を超えたときは、2月19日までに OSIPP 棟 602 号室に、受講申
請理由書(A4: 1 枚)と成績証明書を提出していただきます。そのうえで以下の
順序で選考させていただきます。
1)書類を不備なく提出した者を第1優先とします。
2)1)の基準で決まらないときは、過去の、マクロ系授業の成績の合計の高い
ものから順番に選びます。
(学年上受講できない授業は可をとったものと仮定
して比較します。)
3)2)の基準で決まらないときは、ミクロ・統計関連の授業の成績の合計の高
いものから順番に選びます。(学年上受講できない授業は、良をとったものと
仮定して比較します。)
4)3)の基準で決まらないときは、過去にこのセミナーを受けた人を優先して
選考します。
5)4)の基準で決まらないときは、わたしのほうでくじを引き決めます。
2.連絡事項があるときは、下記のアドレスにアップしますので一週間に一度はチェ
ックするようにしてください。
http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/%7Etakii/seminar.html