2015 年 7 月 2 日 倒 産 集 計 (27年6月の繊維関連企業の倒産) 株式会社 信用交換所京都本社 倒産件数、負債総額ともに低水準に収まる ▼全 国▲ 発生件数=34件 負 債 額=61億2800万円 2015 年(平成 27 年)6 月の全国繊維業者の倒産(負債額 1000 万円以上=整理・内整理含む) は 34 件で、前月比 5 件(12.8%)、前年同月比 13 件(27.7%)それぞれ減少した。 負債総額は 61 億 2800 万円で、前月比 27 億 3500 万円(30.9%)、前年同月比 31 億 100 万円 (33.6%)とそれぞれ大幅に減少。件数、負債総額ともに低水準に収まるとともに、前年同月比 ベースでは 5 カ月振りに下回る結果となった。 負債額 10 億円を超える大型倒産は民事再生法の適用を申請した㈱吉利(東京都台東区、呉服・ 和装小物卸、負債額 22 億 8100 万円)のみで、5 億円以上もクラウン・ソツクス㈱(兵庫県加古川 市、衣料総合小売、負債額 7 億 8000 万円)1 社にとどまるなど小規模倒産が大半を占め、総じて 平穏気味に推移した。 日銀が 7 月 1 日に発表した短観(企業短期経済観測調査)において、代表的な指標となってい る大企業の製造業の景気判断は、国内の設備投資が持ち直していることなどを受けて、プラス 15 ポイントと 3 四半期ぶりに改善。また、大企業の非製造業も 3 四半期連続の改善となり、いずれ も消費増税前の去年 3 月以来の水準近くまで回復するなど、引き続き業況感の押し上げが見られ る結果となっている。 しかし、縁の下を支える中小企業においてはコストプレッシャーなどを受けて一段と厳しい事 業運営を強いられている先が過半数を占めており、なお予断を許せる状況にはない。また、6 月は 繊維業界の決済の狭間にあることから例年倒産は落ち着く傾向にあり、当月の結果を受けて安堵 するのは早計で、引き続き業界の動向、与信管理には目を配らせておく必要がある。 また、日本経済に悪影響を及ばす可能性は限定的と見られているものの、デフォルト危機に陥 ったギリシャの動向なども注視される。 業種別では「小売商」16 件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」6 件、「呉服・和装製品製 造卸」「寝具・インテリア製品製造卸」各 3 件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」「その他」各 2 件、「染色整理・特殊加工」「織物製造」各 1 件となった。 原因別では「業績ジリ貧」が 29 件と変わらず圧倒的を占め、以下、「過剰投資」2 件、「資金力 薄弱」「信用度薄弱」「業況急変」各 1 件と続いた。 ▼京 都▲ 発生件数=3 件(前年同月 3 件) 負債額=1 億 7000 万円(前年同月 2 億 6000 万円) ▼滋 賀▲ 発生件数=1 件(前年同月 1 件) 負債額=3000 万円(前年同月 2 億 5000 万円) 27 年 6 月の京滋管内の倒産企業一覧 会社名 ㈲コーボー嵯峨 所在地 京都市右京区 紫竹コーポレーション㈱ 京都市北区 (旧商号:㈱田村屋) ㈲きもの本舗染寿苑 京都市下京区 ㈲ターンマークスコーポレーション 滋賀県草津市 業 種 倒産態様 婦人服製造企画ほか 破産手続開始(6.5) 帯地製造 破産手続開始(6.10) 呉服ほか卸小売 破産手続開始(6.22) 寝具小売 破産申請へ(6.5)
© Copyright 2024 ExpyDoc