第1学年1組 農業科学基礎 学習指導案

第1学年1組
農業科学基礎
学習指導案
場所
1.(単元の) 題
材(テーマ)
(男30名
1年1組教室
女10名)
授業者
○ ○ ○ ○
「農業生物の特性」
2. 目
標
(1) 作物の生理・生態的な特性や生育過程に関心をもち、生理・生態などの観察に意欲的に取り組むとと
もに、生育状況などを科学的にとらえようとする実践的な態度を身につけさせる。
(関心・意欲・態度)
(2) 作物の生育過程を多面的に考察し、生育の規則性から生育状況を適切に判断するとともに、生育状況
などを科学的にとらえる実践的な能力を身につけさせる。
(思考・判断)
(3) 作物の観察や測定に関する基礎的な技術を身につけ、観察や測定の記録から生育状況を正確に表現で
きる能力を身につけさせる。
(技能・表現)
(4) 作物の生育過程や生理作用に関する基礎的な知識を身につけ、生理・生態的な特性と生育の規則性を
理解させる。
(知識・理解)
3. 指 導 に あ た っ て
(1)
教
材
観
農業科学基礎は、1年次に履修する農業学習の導入の科目であり、3年間の意欲的な学習態度を育
成するための重要な科目である。その中でも本単元は、農業生物生産の管理技術の意味や成り立ちを
理解させ、科学的な見方と実践力を育てるための中心的な単元である。次の単元である「農業生物の
栽培」の実習と関連付け、農業生物の生理・生態的な特性や栽培環境を理論的に学習させ、生育状況
などの変化に興味をもち科学的にとらえようとする観察力を身に付けさせたい。
(2)
生
徒
観
実習には積極的な姿勢で取り組む生徒が多いクラスであるが、理論的なことには苦手意識を持って
いる生徒もいる。しかし、分かろうとする意欲はあり、指導者の発問も時間はかかるが様々な答えが
返ってきて、活発な授業を展開することができる。
(3)
指
導
法
実習には積極的な姿勢を示すので、次の単元である「農業生物の栽培」の実習と関連付け、圃場で
の作物の様子と結びつけながら、時間をかけて理論付けを行っていきたい。また、生徒が疑問に思っ
たことを小プロジェクトや実験を取り入れ、考察する時間を多く与えて自ら解決し発表する機会を設
けたい。
(4)
評
価
① 関心・意欲・態度……観察法、ワークシート、ノート
② 思考・判断……………ワークシート、発表
③ 技能・表現……………ワークシート、発表
④ 知識・理解……………ペーパーテスト
4. 指
導
計
画(単元の指導計画)
(1) 種子と発芽(2時間)
(2) 成長のしくみと栽培管理(計 18 時間)
① 作物のからだの構造(2時間)
② 発芽から結実までの生育過程と栽培管理(10 時間…本時3時間目)
③ 光合成と呼吸(4時間)
④ 養水分の吸収(2時間)
(3) 作物の繁殖(2時間)
5. 本 時 の 指 導 - 題 材 : マ ル チ ン グ の 役 割
(1)
目
標
① マルチングの役割を理解する。
② 自分の意見を根拠を述べながら発表できる。
(2)
指
導
過
程
時間
区分
(
学
習
活
動
主 な 発 問 と 指 示
指 導 上 の 留 意 点
○本時のねらいと学習内容の
概
略をつかむ
○花壇や畑の土に、このような
ビニールが張られているのを
見たことはないか。
○透明、緑色、黒、シルバーの
ビニール片(50cm 角)を提示す
る。
○自分の経験に基づいて発表
する。
○どこで見ましたか、何色でし
たか。
○作物と栽培環境を考えなが
ら付箋紙に記入する。
○なぜマルチングをするのか、
理由を付箋紙に書いてくださ
い。
○隣と後ろの席で4人ずつの班
をつくってください。
○それぞれ理由を述べ、各班で
理由ごとにまとめて模造紙に
貼ってください。
○少数だが考察が深まっている
生徒を指名し発表させる。
○5人程度に発問し板書する。
○マルチングを図示し説明す
る。
○大きめの付箋紙を 10 枚ずつ配
る。
)
導入
(5)
展開
(30)
○班を作る。
○仲間の意見を聞きながら理
由を考察する。
○自分の考えの根拠を説明す
る。
○ノートに記帳する。
整理
・
評価
(15)
○班の代表に模造紙を使って発
表させる。
○なぜそう考えましたか。
○意見はありませんか。
○自分の意見(理由)が取り入れ
られた項目には丸印を付け
る。
○丸印を数え挙手する。
○いくつ丸印が付きましたか。
○ノートを見ながら確認する。
○次週の実習で実際にやること
を予告する。
(3)
①
②
③
評
価
自分の意見を班での話し合いで発表できる。
(関心・意欲・態度)
マルチングの役割について、多面的に考察している。
(思考・判断)
マルチングの役割を説明できる。
(知識・理解)
○模造紙を班に配る。
○班をまわり、全員が意見を述
べられるようにする。
○(状況によって)話し合いを途
中で止め、地温、水分、汚染、
病気、土壌状態等のキーワー
ドを述べる。
○発表を板書する。
○班毎に、できるだけ全員に当
たるように質問する。
○出された意見を取り入れ、ほ
めながら整理し、補足説明を
加えて板書する。
(特に稲わら
は出ないと思われるので補足
する。)
○要点を発問し簡単に説明す
る。