「わたしが火の城壁となる」 ゼカリヤ2章1~3節 ~ゼカリヤ書連続講解説教 3~ イントロダクション ~8つの幻のうち、第3の幻である ① ダリヨス2年、第 11 月 24 日(BC520年)の日のこと~1:7 クロス王による捕囚帰還命令と神殿再建命令発布 神殿再建着手から約16年ほど頓挫した神殿再建事業 BC520 年、6・24 に事業の再建(ハガイ 1:15) BC515年に神殿は完成 ② 第 3 の幻の中心主題は、「エルサレムはメシア的王国の都となる」 神殿や城壁再建は当時においても完成する かつてのソロモン神殿と比較して嘆いたり、城壁完成を成し遂げても不安は 尽きない国際情勢 エルサレム復興の最終的な完成は終末において成し遂げられる ③ 主な内容 測り綱を持った御使い~建設事業は神の後押しがある もう一人の御使いがその測り綱を持った御使いと出会いメッセージを告げる エルサレムの将来、その平和と光栄、神の臨在の場となる内容 本論 Ⅰ 神ご自身はエルサレムを囲む火の城壁となる 1) 「測り綱を持った御使い」 目を見上げてみて認知した 1~5 節 エルサレムを測る目的~城壁の再建 2) 「もう一人の御使い」 「彼」に会うために出て行った それは測り綱を持つ御使いであろう そのタイミングは「私と話していた御使い」が出ていく時 その目的は告げられていない 3) ゼカリヤに告げられるメッセージ エルサレムに城壁は不要である 多くの住民と家畜のために 神ご自身が保護されるために Ⅱ エルサレム帰還の勧め 6~9節 1) 北の国から帰るようにとの勧め バビロンは東北の方角に位置しているが、、 「四方の風へと」とも訳せる。東西南北へ離散した民。 2) 神からの保護の保障 「わたしのひとみに触れるものだ」 ~申命記 32:10、詩編 17:8 バビロンは裁かれる 「自分に仕えたものたち」とはバビロンの友邦国家 彼らからも攻撃され、とりことなっていく 古代史にあって、そして終末期において成就される それを見てメッセンジャーの信ぴょう性が証明される Ⅲ エルサレムの復興と栄光 10~13 節 1) 神が「あなたがたのただ中に住む」(10,11) 「住む」は「シャーカン」。その派生語から「シャカイナ」:神の臨在に伴 う可視的な栄光のこと メシアがエルサレムにて王座に着座するメシア王国で成就 さらに天にある新しいエルサレムにおいて究極的に成就 太陽も月もない イエスご自身がシャカイナ・グローリーとして都を照らす 2) 多くの国々を従わせる 教会時代は部分的に過ぎないが、メシア王国で究極的に実現する アブラハム契約の成就~創世記 12:3、ゼカリヤ8:20~23 3) 「その日」 メシア王国の実現はメシアが再臨されて一日で樹立される イザヤ 2:11、17、20 アブラハム契約の成就~創世記 12:3、ゼカリヤ8:20~23 「自分に仕えたものたち」とはバビロンの友邦国家 4) 土地について 「聖なる地」とは OT でここだけに出現 ユダに割り当てる~アブラハム契約の成就 エルサレムが世界の中心となる 5) 主は立ち上がり、聖なる住まいから来られる 「主の前で静まれ」:裁きに服せよ、約束の成就を見よ。 メシアは現在大祭司として着座しておられる ハルマゲドンの最終局面で立ち上がり、地上に降り立つ 結論 1) 国防と城壁 戦後 70 年、日本の独立と平和が保たれた 城壁の役割を果たしたのは、自衛隊であり安保法案 2) 「火の城壁となる」との約束と現実 当時のエルサレム市民は現実の保障として自らに適用したか? 答えは NO ネヘミヤは城壁を築いている その後も戦乱の絶えなかったエルサレム 3) 神が住まわれるのは何時か メシア的王国まで待たねばならない メシアの初臨により信者のうちにも実現している 「住まわれた」(ヨハネ 1:14)とは「幕屋を張られた」が原語の意味 イエスご自身がシャカイナ・グローリーであるとヨハネは証言する イエスの御霊を宿しているのが信者である
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