被爆70年の協働プロジェクト~(広島から未来へ)

地域パートナーHOT 情報
〔広島県〕
被爆70年の協働プロジェクト
~(広島から未来へ)~
藤崎 誠(会計課長)
[email protected]
TEL 082-224-5622
今年8月、広島は被爆70年の節目を迎えます。被爆者の平均年齢は79歳を超えられ、
あの日の出来事を知る人は確実に減り続けています。
これに合わせ、RCC中国放送が「未来へ」というキーワードで協働プロジェクトを展
開するそうです。
「未来へ」という言葉には、被爆者の体験を次世代に引き継ぐこと、そして、核兵器の
ない未来、争いのない未来を実現させたいという思いが込められています。
また、広島が廃墟からいかに立ち上がったかという「復興」についても、未来に残そう
とするものです。
(基本ロゴの「虹」は、世界平和と言う「未来」への架け橋。そのような想いがこめられ
て表現されています。
)
被爆電車特別運行プロジェクト
RCC中国放送と広島電鉄が協働して、
「70年前の被爆の惨禍」
、そして「広島の街が、
いかに復興を成し遂げたか」を、70年前のあの日に走った電車に乗って、知ってもらう、
被爆電車特別運行プロジェクトが実施されます。今回は昭和20年当時の塗装を復元した
被爆電車が広島の街を走ります。
旬レポ中国地域
2015 年 6 月号
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広島はもちろん、国内外の人々に体験してもらい、未来の世代へ伝えることを目的とし
ています。被爆者の方々の証言、それぞれの街での復興エピソードなど、車内に設置した
大型モニターから、映像・音声が届けられます。
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2015 年 6 月号
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マンガで伝える「まんがで語りつぐ広島の復興」プロジェクト
また、RCC中国放送と小学館が協働して、被爆地・広島の再生と復興の歩みをマンガ
で表現します。これまで、原爆の悲惨さ、世界平和の発信は数多くの文献、展示がありな
がら、復興にテーマを絞った作品はほとんどないそうで、広島の奇跡の復興を、日本が世
界に誇るマンガという手法で出版されます。
原爆投下直後、6日の午後には、広島-西条駅間で鉄道が運行開始、9日には市内路面
電車が運転を開始。電気も復旧をし始めたそうです。
また、8日には半数の行員が即死する中、日銀広島支店が業務を再開、焼け残った日銀
の建物で銀行12行が営業を再開したそうです。飢えた人びとのため、物資調達に立ち上
がった広島商人など、投下直後から、その後の市民球団「広島カープ」誕生まで、10章
で展開されます。復興に携わった広
島の人々の勇気と気力、責任感と公
共心の記録となります。
序章「原爆投下」
第 1 章「インフラの復興」
第 2 章 「交通の復興」
第 3 章 「金融の復興」
第 4 章 「商店の復興」
第 5 章 「企業の復興」
第 6 章 「教育の復興」
第 7 章 「都市の復興」
第 8 章 「文化の復興」
第 9 章 「食の復興」
第 10 章 「スポーツ復興」
企画 RCC中国放送
発売 小学館
作画 手塚プロダクション
判型・仕組 A5 判
上製 256 ページ
予定価格 1800 円
( 2015 年 7 月上旬 発売予定)
最後に、原爆の惨禍と廃墟からの復興を直接知る人が減り続けるなか、過ちを二度と繰
り返さないためにヒロシマの体験をどのようにして未来の世代へ継承していくかは、今後
とも大きな課題だと思います。
経済産業省 中国経済産業局 広報誌
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2015 年 6 月号
Copyright 2015 Chugoku Bureau of Economy , Trade and Industry.
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