歯学部歯学科 5 年生講義 統合科目 II 講義ノート 象牙質/歯髄複合体の基礎と臨床 アドヴァンスト・エンドドンティックス う蝕学分野 金子友厚 行動目標(到達目標) • ニッケルチタン合金製回転切削器具による根管形成について概説する • 垂直加圧根管充填法の術式を概説する • 歯科用実体顕微鏡を用いた再歯内療法について概説する 近年の歯内療法における動向を、術式も含めて解説を行う。 1) ニッケルチタン合金製回転切削器具による根管形成 ニッケルチタン合金製のファイルは超弾性を有しており、湾曲根管に対して、 湾曲の形態に沿って効率良く形成が可能である。一方、破折しやすいという 特徴もあるため、根管形成には、注意が必要である。本講では、破折の起こ りにくい術式について解説する。 2) 垂直加圧根管充填法 垂直加圧充填法は、到達度のコントロールが困難であるが、側方加圧充填法 では対応の難しい扁平な根管、なか膨れのある根管、あるいは側枝に対して も、対応可能である。本講では、対応症例や術式について解説する。 3) 歯科用実体顕微鏡を用いた再歯内療法 再歯内療法は、歯内療法において最も成功率の低い歯内療法症例のひとつで あるが、近年の歯科用実体顕微鏡を用いた歯内療法を用いると、未処置の根 管の発見、根管内破折器具の除去、パーフォレーションリペアなどに対応可 能となる。本講では、歯科用実体顕微鏡を用いた再歯内療法について解説す る。 1 歯学部歯学科 5 年生講義 統合科目 II 講義ノート 象牙質/歯髄複合体の基礎と臨床 −メモ− 2
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