【講義概要】以下に紹介するとおり大変魅力的なセミナーです。是非奮ってご参加ください。 「視覚特性と映像システムの基礎」コンフォートビジョン研究所 黒木 義彦 視覚には物理的な撮像とは異なる興味深い特性があります。これらの紹介から視覚限界についての議論等を通じ、 映像システムに求められる要件について解説します。特に高フレームレートとマイクロ立体視については、オリジ ナルの主観評価から脳波計測に至る実験結果を含めてお話しします。瞳を通して網膜に映り脳で感じる映像の素晴 らしさについて一緒に考えその一端に触れる時間をお過ごしください。 「Augmented Realityによる映像の提示」鳥取大学 小山田 雄仁 本講では Augmented Reality(AR)という技術に関する話をします。スマートフォンや装着型ディスプレイの開発・ 普及により「カメラで撮影した映像を解析し、解析によって得られた情報を効果的に表示する」ことが容易かつ身 近になりました。ゲーム,医療,教育といった場で実際に使われている AR システムを紹介し、AR システムを実現 するために解くべき技術的問題や最新の技術動向を紹介します。 「液晶ディスプレイの基礎」長岡技術科学大学 木村 宗弘 『液晶』とは何か? から講義をスタートし、図版を多用し分かり易く解説します。非発光型の表示素子である液 晶ディスプレイ(LCD)の動作原理を概説し、続いて各種 LCD モードを紹介します。更に LCD の構造と製造プロセス、 今後必要とされるであろう LCD の姿や必要な部材・製造/評価装置について言及します。 「ディスプレイ用フィルム光学の基礎」東北大学 石鍋 隆宏 光学フィルムは、液晶ディスプレイのみならず有機 EL ディスプレイの高性能化、高機能化にも必要不可欠な部材で す。今後は、パネルだけでなくフィルムや材料の開発時においても、ディスプレイ光学、フィルム光学を理解し、 新たな機能をもったフィルムを創出していくことが重要になります。本講では、ディスプレイ、および光学フィル ムの光学設計方法について、できるだけ直感的に理解できるよう概説します。 「静電容量方式タッチパネル技術の進展」シャープ 宮本 雅之 スマートフォンやタブレット等のタッチ入力インターフェイスは、タッチによる静電容量の変化を検出することに より実現されています。本講では、静電容量方式タッチパネルの動作原理を概説した後、タッチ入力インターフェ イスをさらに進化させ、100 インチ超の大画面ディスプレイへの対応や、ペン入力等の機能向上を行うための技術 課題、並びに、それらの解消アイデアについて、具体例を用いて紹介します。 「有機ELの課題と今後の展望」富山大学 中 茂樹 1997 年にカーオーディオのディスプレイから始まった有機 EL ディスプレイは現在スマートフォンやタブレット端 末のディスプレイとして身近なものとなり、国内でも大型有機 EL テレビが販売されるに至りました。本講では、有 機 EL の基礎から最新動向、今後の展望について解説いたします。 「量子ドット・ロッドの概要とディスプレイへの応用」 メルク 長谷川 雅樹 『量子ドット』がいつの間にかテレビやタブレット端末に応用されるようになり、俄かに身近な物になりました。 量子ドットとは何者でしょう。現象は至極簡単。本講では、量子ドットの構造、原理、作製方法を簡単に紹介し、 ディスプレイへの応用方法を解説します。なぜ、今、量子ドットが製品に入り込んできたか。その謎が解けます。 さらに量子ドットを棒状にした量子ロッドも紹介し、そのユニークな特徴をお話しします。 「酸化物半導体TFTの進展」東京工業大学 雲見 日出也 半世紀に亘る幽閉の時を経て、酸化物半導体薄膜トランジスタ(TFT)がフラットパネルディスプレイのバックプレー ンの駆動デバイスとして実用化されました。本講では、TFT の動作原理から始めて、実用化に至る酸化物半導体の 研究開発の歴史と技術課題解決および技術戦略、知的財産や商標に関する話題、今なお残る技術課題、将来の発展 の予測に関して、黎明期の内実などここでしか話せない内容も含めて詳説します。 「フレキシブル、ストレッチャブルエレクトロニクスの開発動向」大阪大学 関谷 毅 本講では、進化を続けるフレキシブル、ストレッチャブルエレクトロニクスに焦点をあて、現在の開発動向、課題、 将来展望について紹介します。特にその基盤技術である材料、集積化プロセス、電気的・機械的性能から、ウェア ラブル、医療応用、農業、インフラ分野などへの応用展開についても紹介します。 「超解像の基礎と最新画像処理技術」東芝 金子 敏充 本講義では,TVやPC等において画像の解像度を高める際に用いられている超解像技術の基本原理について解説 します。特に,従来の線形フィルタによる解像度変換との違いや,いくつかの代表的な手法を紹介するとともに,
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