名 称 平成 27 年度第 6 回学術講演会 日 時 平成 27 年 10 月 17 日 (土) P.M. 2:15 ~ ※開始時間がいつもより 15 分遅くなります。ご注意ください。 場 所 主催・共催 テ ー マ 演 題 講 師 名 講師の所属・役職等 座 長 参加対象者 取得単位 内容 ホテルアイボリー 3 階オーキッドホール (一社)豊中市医師会、大正富山医薬品(株) 「骨粗鬆症診療の最新の話題」 宗圓 聰先生 近畿大学医学部奈良病院整形外科・リウマチ科 教授 豊中市医師会 学術生涯教育委員会 委員 石澤 命仁先生 医師 日本医師会生涯教育制度 2 単位(11、60、62、77)申請中 【講演要旨】 本年 7 月にわが国の骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインが改訂された.2012 年 の原発性骨粗鬆症の診断基準改訂を踏まえて,原発性骨粗鬆症の薬物治療開 始基準も改訂され,治療対象は大腿骨近位部骨折または椎体骨折のある例,そ の他の脆弱性骨折があり骨密度が若年成人平均値(YAM)の 80%未満の例,脆 弱性骨折が無く骨密度が YAM の 70%以下または-2.5SD 以下の例,脆弱性骨 折が無く骨密度が YAM の 70%より大きく 80%未満で大腿骨近位部骨折の家族 歴があるか FRAX®の 10 年間の骨折確率(主要骨折)15%以上の例,とされた. 薬剤に関しては,有効性の評価がなされ,椎体,非椎体,大腿骨近位部の全て の骨折抑制についてA評価の薬剤はアレンドロン酸,リセドロン酸,デノスマブで あり,椎体骨折抑制効果がA評価の薬剤はこれら3剤以外に,エルデカルシトー ル,ミノドロン酸,イバンドロン酸,SERM 製剤,テリパラチド製剤とされた. 続発性骨粗鬆症の中で治療開始基準と治療薬の評価がなされているのは,ス テロイド性骨粗鬆症のみであり,わが国では日本骨代謝学会よりステロイド性骨 粗鬆症の管理と治療ガイドライン 2014 年改訂版が発刊されている. わが国の骨粗鬆症診療の問題点として,治療率の低さと治療継続率の低さが 挙げられる.治療率の低さに対しては日本骨粗鬆症学会が骨粗鬆症リエゾンサ ービスを立ち上げ,治療率の向上を目指している.一方,治療目標設定の動きも あり,現時点では骨密度が骨粗鬆症領域を脱することを目標とする案が提起され ている.治療目標に関する国際委員会以外にも,顎骨壊死に関する国際および 国内の委員会なども活動中であり,これら委員会の結果発表が待たれる.
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