認知症とは - セルセラ(CELL CELLAR)

認 知 症とは
病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のことを意味します。
この認知症を引き起こす原因のうち、
もっとも割合の多い疾患で、6割以上がアルツハイマー病だと言われています。
他の原因疾患には、血管性認知症やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
アルツハイマー型 認 知 症
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まり、神経細胞が壊れて死んでし
まい減っていく為に、神経を伝える事が出来なくなると考えられています。
また神経細胞が死んでしまう事で、脳も委縮していき身体の機能も徐々に失われていきます。
現在のところ、
これがアルツハイマー型認知症を起こす有力なものとなっています。
図1:正常な脳とアルツハイマー病の脳
図2:脳の神経細胞
アミロイドβ
脳神経細胞の老廃物で蓄積が続くと脳神経細胞先端部を傷つける物質です。
アミロイドβは誰にでも発生し、正常な脳内では分解物質によってすぐに分解されます。
その分解物質がインスリン分
解酵素です。
インスリンは、膵臓から出るペプチドホルモン
(数個以上のアミノ酸がつながってできたもの)
で血糖値を下げる働き
をするほぼ唯一のホルモンです。食事によって血糖値が上がると、
すい臓がこの動きをすばやくキャッチして、
すぐにイ
ンスリンを分泌して血糖値を下げます。
このインスリンが出過ぎた際の調整や働き終わったインスリンを分解して尿と
して排出しようとするのがインスリン分解酵素(IDE)
です。
このインスリン分解酵素(IDE)
は、
インスリンを分解するだ
けでなく、
アミロイドβを分解する役割も持っていますが、
これはあくまでも副役割のため、
インスリンが大量にあると
その分解に集中します。
図3:アミロイドβ
体内にインスリンが多い状態が続くと脳内のアミロイドβの分解ができなくなり、脳内にごみとして蓄積されていきます。
アミロイドβを体内にためないために
は血糖値の急上昇を抑える必要があります。
このアミロイドβの分解処理ができなくなると、脳内に溜まっていきます。
そして、
アミロイドβ同士がくっついて有害な凝集体になります。脳内を動き回り、次第に
「老人斑(ろうじんはん)」
という斑点に形を変えていきます。
この老人斑
という斑点が情報伝達機能を妨害して、神経細胞を破壊します。
リン酸化タウたんぱく質
タウタンパク質は神経細胞にある微小管に伴っているタンパク質で、普段は細胞骨格において微
図4:微小管について
小管の安定化に働いています。他の微小管に伴っているタンパク質と同じく、
タウも普段はリン酸
化による調節を受けているのですが、
アミロイドβが脳神経細胞に影響し神経細胞内の微小管か
ら
「タウ」
というタンパク質が剥がれ過剰リン酸化、凝集され神経細胞を死滅させます。
初期段階ではアミロイドβの蓄積から始まりその約10年後からタウタンパク質の蓄積が始まりま
す。
それから更に約15年間アミロイドβとタウタンパク質は蓄積を続け、脳神経細胞を死滅させ認
知症を発症させます。
発症は初期段階から約25年かかります。認知症は70歳頃からの発症率が高い為、
その多くは70歳-25年間=45歳〉45歳頃からアミロイドβの蓄積が始まっ
ている事になります。
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YAM E-MOREの主成分「ジオスゲニン」とは?
元をたどれば、
山芋のことで
懐山芋(かいやまいも)
と呼ばれる中国河南省が原産地の山芋に多く含まれています。
山芋に含まれるジオスゲニンは配糖体(※1)として存在していて、
それ
をジオスチンと呼びます。
ジオスチンは、苦みとえぐみの成分で、多く含まれていると、美味しくな
いため食用には向きません。
日本のほとんどの山芋はジオスチンの含有
量が1%程度とかなり低く美味しいのですが、健康食品の原料として抽
出するのは効果的ではありません。
そんな中、
中国の山芋の中にジオスチンを8%含んでいるものが存在し
ていることがわかり漢方の権威として知られる元九州大学薬学部助教
授の野中源一郎先生が国家機関である昆明植物研究所で山芋からジ
オスチンを効率的に抽出するための山芋研究をなされました。
そして、多くの山芋を分析し、
ジオスゲニンを安定して抽出できる山芋
を発見し、
中国雲南省昆明地域を中心とした地域で山芋を栽培、
山芋
図5:懐山芋とは
の供給を可能にしました。
野中烏犀圓の徹底された品質管理のもと製造がなされており、
ハイクオリティ認証を取得しているので安心してお召し上がりに
なれます。
YAM E-MOREのジオスゲニンは、
ジオスゲニンを15%以上含んでいる粉末原料を使用しています。
ジオスチン
(ジオスゲニン配糖体)
は、糖が加水分解されることによりジオスゲニンに生成されますが、体内吸収が悪いのが難点
で、
そのままではあまり効果ができないのが問題点としてありました。
本製品のジオスゲニンは、
ジオスチンを加水分解する工程を含みジオスゲニンの状態で摂取できるように特別に加工しているの
で、
ジオスゲニンの状態で摂取することが出来ます。
※1:一つの物体に糖以外に糖ではない部分を含んでいるものを意味します。
ジオスチン
(ジオスゲニン配糖体)
はジオスゲニン+
糖の状態を表します。糖の部分は、水に溶けやすい特徴があります。
ジオスゲニンと認知症の改善期待
富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授、
同梅嵜雅人准教授らの研究グループが
ヤマノイモ、
ナガイモ(漢方では生薬の
「山薬」
として使われている)に豊富に含まれている成分の
「ジオスゲニン」
に、
アルツハイマ
ー病改善作用があることと、
その作用機序を明らかにしたと発表しました。
今回の研究では、
アルツハイマー病のモデル動物を用い、
ジオスゲニン投与により記憶障害が顕著に改善され、
アルツハイマー
病の脳内の典型的な病変であるアミロイドβの増加や
「過剰リン酸化タウ」
を抑えられることを明らかにしています。
アルツハイマー病のモデル動物の脳内では、神経細胞の情報伝達を担っている軸索や
「前シナプス」
が変性しているが、
ジオスゲ
ニン投与によりそれらが改善されることも判明しています。続いて、
このジオスゲニンの作用をもたらす機序を探るために、神経
細胞内のジオスゲニンの直接のターゲット分子の検討もなされました。
その結果、生理活性ビタミンの1種である
「ジヒドロキシビタミンD3」
が作用する受容体として知られている
「1,25D3MARRS」
を介して、
ジオスゲニンは軸索の変性を改善させていることが見出されたました。
この受容体の神経細胞での生理的役割や神経変性疾患での関与はこれまで不明だったが、今回の研究により、
アルツハイマー
病の記憶改善につながる新たなシグナル経路を活性化させる分子としての可能性が提示されました。
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