1がつのほけんだより

1がつのほけんだより
H23.12.27
しんあい保育園
何かと慌ただしい12月末から新年を迎えた後、家族一緒に旅行やお出かけの頻度が多い時期ですね。
生活リズムが崩れがちになりやすく、また空気も乾燥しているので感染症が流行りやすくなります。
楽しいお休みでもありますが、体調管理には十分注意していきましょう。
冬の感染症に注意!
毎年冬に猛威を振るう感染性胃腸炎とインフルエンザ。感染の拡大を防ぐには
家庭と保育園との連携が大切です。早め早めの対処が重要です。
インフルエンザ
症状
・突然、38℃以上の高熱が出
て、3~4 日ほど続きます。
・のどの痛み・頭痛・関節の
痛み(身体の節々が痛いなど)
全身の症状が出てきます。
⇒登園禁止疾患です
ノロウィルス
ロタウィルス
・突然始まる激しい嘔吐・頻繁
・腹痛もかなり痛い
・吐き気と腹痛で顔色蒼白
・水様下痢はあまりひどくない
・熱は 38℃代。出ないことも。
・1~3 日で症状が治まることが多い
・嘔吐と腹痛で始まるが、発熱
を伴うことが多い。
・熱は 38℃以上が多く、1~3 日
続く。
・米のとぎ汁のような水様下痢が
続く
⇒感染力が強く患者数の多さ 1 位
⇒入院するほどの重症化 1 位
潜伏期
・1~3 日。くしゃみや咳の出て
いる子に接触することで感染
家庭でのケア ・特効薬はないため、病院で
合併症
処方された咳や鼻水を抑える
薬を飲みます。
・脱水症状にならないよう、
水分をこまめに摂るように
しましょう
★解熱剤の使用について…
強力な解熱剤の使用はインフルエ
ンザ脳症に関係すると言われてい
るため、アセトアミノフェン
(カロナールなど)の成分を使った
解熱剤を医師の処方にしたがって
飲みましょう
・12 時間~48 時間。嘔吐物を吸い
込んだり、触れてしまうことで感染。
・これも特効薬がありません。
・嘔吐が続くときには嘔吐物がのどに
詰まらせないように横向きに。
・落ち着いていたら楽な姿勢で安静に
しましょう
★食事と水分
・吐き出していて水分を欲しがらなけ
れば、無理にあげなくても良い。
・欲しがったらスプーン 1、2 杯程の
水を 5 分ごとに飲ませてみます。
(少しづつ…)
・これでも吐いてしまったら、胃を
休ませるために 1 時間ほど水分を
とるのはやめましょう
☆一番怖いのは
~インフルエンザ脳症~
意識障害やけいれんを起こし、
重症化すると死に至ることもあ
ります。
インフルエンザに罹ってから
1 日ほどで発症します。
・けいれんが出てきた。
・意識がない、起きない
・眼がうつろでぼーっとして
いる
などの症状が見られたらすぐ受診!
お願い
☆注意
・下痢止めは使ってはいけません。
腸の動きを止めてしまうので、悪い
ウィルスを腸内に長くいることで
かえって治るのが遅くなります。
⇒嘔吐・下痢は薬では止まらないし、
止めないほうが。
体には優しい。
これからの時期、発熱や嘔吐などで保護者の方へのお子さんの様子をお
伝えしたり、お迎えのお願いの連絡が増えると思われます。
体調が良くない時のお子さんの不安げな表情・おうちの方を待つ表情は
とても辛いものです。おうちの方と一緒にいる時間がお子さんにとって
一番のお薬ですね。
また冬の風邪は感染力も強く、他のお子さんにうつってしまうのも早い
ため、早めのお迎えをお願いします。
・24 時間~72 時間。ノロ同様、
嘔吐物を吸い込んだり触れてし
まうことで感染。
・これも特効薬がありません。
ケア・合併症はノロの項目を
参考にしてください。
保育園でお預かりする
お薬について
①必ず与薬依頼があり、記入漏
れがないこと
②1回分のみ(塗り薬はそのま
までよい)
シロップのお薬注意。
③職員に必ず手渡しで提出さ
れた薬のみ。(クラスの棚に
置きっぱなしのことがあり
ます)
④薬剤情報提供書がある場合
は必ず添付してください。
⑤保湿剤を持参する場合は、お
家でのケアがしっかりでき
ていることが前提です。
⑥同じお薬を数週間も飲んで
いる場合は、処方期間を確認
させていただきます。
(お薬が余ったからと保存し
ておくと、大変危険です)
いずれもそろわない場合、責任を
負いかねますので予薬は出来
ません。
また、出来るかぎり保育時間にな
らないよう、内服時間を朝・夕
や朝・夕、寝る前などの調整を
お願いしてみてください。