平成 27 年度事業計画書 1.基 本 方 針 米をめぐる情勢は、需要の減少や在庫の増大などを背景に大幅に下落するな ど非常に厳しい状況となっている。 その中で国は、農業従事者の高齢化、人口減少の影響による国内市場の縮小 および耕作放棄地の拡大などの課題から、平成25年12月に決定された「農 林水産業・地域の活力創造プラン」において示された基本的方向が示された。 また、今年度はそのプランを踏まえ、食料・農業・農村に関し政府が中長期 的に取り組む「新たな食料・農業・農村基本計画」の見直しの検討を開始した。 その中の「需要構造等の変化に対応した生産・供給体制の改革」では、米政 策改革の着実な推進により需要に応じた生産を推進するとともに、水田フル活 用し、飼料用米等の戦略作物の生産拡大を推進することとしている。 特に、飼料用米、米粉用米、麦、大豆等の戦略作物については、直接支払交 付金による支援ほかの取り組みにより品目ごとの生産努力目標の確実な達成を 目指すとしている。 一方、TPP(環太平洋連携協定)を巡って、早期妥結に向け米国等との交渉 が進められているが、先が見えない状況が続いている。 また、県では、今秋デビューする新品種「青天の霹靂」について、日本穀物 検定協会の26年産米食味ランキングにおいて、参考品種ながら「特A」評価 を取得し、今秋から本格デビューすることから、ブランド化に向けた生産販売・ 宣伝対策をより一層進め、早急に県産米全体を牽引するブランド米に育成する とともに水田農業の再構築に向け、県産米の評価向上や収益性の高い複合経営 の確立や効率的な土地利用などの対策に重点的に取り組むこととしている。 このような中で、当協会は、農作物生産に不可欠な種子について、安定的な 生産・供給とその信頼性の向上を図るため、DNA鑑定やGAP(農業生産工程 管理)手法の定着化などにも一層積極的に取り組む必要がある。 さらに、種子生産農家の採種技術の向上を図り、より高品位で信頼される優 良種子の確保と主要農作物の品質改善のため、次のとおり諸事業に取り組むと ともに、県内の農業経営の安定と発展に努める。 2.事業実施計画 (1) 主要農作物等種子の需給調整及び生産流通に関する事業 主要農作物等種子の安定的な生産・供給を図るため、各関係団体・県関係 機関による会議等を開催するとともに、優良な種子の安定生産のための技術 研修等を開催し、種子生産供給体制の確立に努める。 ア.需給調整会議等 主要農作物等種子の安定的な生産・供給を図るため、各採種組合、各種 子場農協、種子取扱団体(全農青森県本部、県米穀集荷組合)及び県関係 機関による採種計画策定、種子の価格等需給に関わる会議を開催する。 イ.生産・流通 優良種子の安定的な生産・供給を図るため、委託先の種子場農協及び種 子生産農家に対して、主要農作物種子法等に定められる指定種子生産ほ場 としての栽培管理・採種方法の研修を実施する。 (ア) 一般種子の生産及び流通 採種計画に基づく優良種子の生産と円滑な買入・配布を実施するとと もに、種子の信頼性確保のための農産物検査及びDNA鑑定に加え、種子生 産に係わるGAP手法の定着化を図る。 また、農産物検査員の検査技術維持・向上を図るため、定期的な鑑定 研修会を実施する。 (イ) 生産技術研修等 種子生産の委託先種子場農協及び種子生産農家に対し、主要農作物種 子法等に定められる指定種子生産ほ場としての栽培管理・採種技術向上 を図るため研修等を実施する。 また、種子生産農家による自主審査、研修及びほ場の土壌診断への助 成を実施する。 (ウ) 主要農作物等優良種子生産表彰 優良種子生産意欲の向上を図るため、要領に基づき優良種子生産農家 を表彰する。 (2) 主要農作物等の品質改善に関する事業 主要農作物等の品質改善を図るため、玄米及び小麦調製見本等の作製配布 並びに水分計の検定を実施し、高品質・良食味農作物生産を推進するととも に、米の食味官能試験及び大豆の成分分析を行う。 ア.普及啓蒙資料等の作成 米・麦の品質改善を図るため、玄米及び小麦調製見本の作製し、農家、 農協及び籾摺り業者に対して配布する。 また、県関係機関及び専門家の協力を得て、良質米生産に関わる普及啓 蒙資料を作成配布する。 イ.水分計の検定の実施 玄米・小麦の収穫・調製作業での適正水分確保による品質改善を図るた め、農家、農協、籾摺り業者及び関係団体が所有する水分計の検定を実施 するとともに、耐用年数の過ぎた水分計の円滑な更新を推進する。 ウ.調査研究 良食味米生産に資するために品種・地域別の食味官能試験を行う。 また、高品質大豆生産に資するために地域別の成分分析を行う。 平成27年度採種ほ設置計画 1.水 稲 【平成27年産(平成28年播種用)】 品種名 採種JA名等 前年差 10a当契約数量 種 子 量 採種面積 前年差 津軽みらい 10a当契約数量 種 子 量 採種面積 前年差 十和田おいらせ 10a当契約数量 種 子 量 備蓄種子 うるち米 酒造好適米 まっしぐら つがるロマン 青天の霹靂 採種面積 ごしょつがる 単位:面積 ha、種子量㎏ 種 子 量 採種面積 計 前年差 種 子 量 ユメコガネ 華吹雪 もち米 アネコモチ あかりもち 新形質米 飼料用米 ほっかりん みなゆたか 計 108.5 2.0 3.5 114.0 △ 0.3 △ 0.4 0.7 0.0 550 500 500 596,760 10,000 17,500 ― 624,260 21.0 109.5 16.0 2.5 0.0 149.0 21.0 △ 7.7 6.0 0.7 △ 17.0 3.0 520 500 500 560 109,200 547,500 80,000 14,000 ― 750,700 90.5 0.0 1.5 22.0 114.0 △ 21.0 △ 1.0 0.0 22.0 0.0 500 460 500 452,500 6,900 110,000 569,400 2,000 16,000 75,000 20,000 35,000 2,000 ― 220.0 109.5 16.0 0.0 2.5 2.0 3.5 1.5 22.0 377.0 △ 0.3 △ 7.7 6.0 △ 1.0 0.7 △ 0.4 0.7 0.0 5.0 3.0 1,178,460 547,500 115,000 2,000 14,000 10,000 17,500 8,900 126,000 2,019,360 2.小 麦 【平成27年産(27年播種用)】 品種名 採種JA名 前年差 ごしょつがる 23.0 41.0 △ 1.0 △ 4.0 △ 5.0 300 300 54,000 69,000 採種面積 前年差 十和田おいらせ 種 子 △ 1.0 △ 1.0 210 23.0 49.0 前年差 △ 2.0 △ 4.0 △ 6.0 量 70,800 69,000 139,800 採種JA名 採種面積 前年差 10a当契約数量 種 子 量 採種面積 前年差 10a当契約数量 種 子 量 採種面積 おおすず 単位:面積 ha、種子量㎏ オクシロメ 計 48.5 0.5 49.0 5.0 0.0 5.0 170 180 82,470 900 ― 83,370 40.0 40.0 5.0 5.0 180 ― 72,000 72,000 12.0 1.0 13.0 △ 0.4 0.0 △ 0.4 150 150 種 子 量 18,000 1,500 19,500 採種面積 100.5 1.5 102.0 9.6 0.0 9.6 172,470 2,400 174,870 前年差 十和田おいらせ 16,800 26.0 品種名 津軽みらい ― 16,800 3.大 豆 【平成27年産(28年播種用)】 ごしょつがる 123,000 8.0 採種面積 計 ― 8.0 10a当契約数量 種 子 量 計 18.0 10a当契約数量 種 子 量 キタカミコムギ ネバリゴシ 採種面積 単位:面積 ha、種子量㎏ 10a当契約数量 計 前年差 種 子 量 ― 4.そ ば 【平成27年産(28年播種用)】 品種名 採種ほ名 採種面積 前年差 (農) 和平高原開発農場 10a当契約数量 種 子 量 採種面積 計 前年差 種 5.なたね 子 量 【平成27年産(27年播種用)】 品種名 採種JA名 採種面積 前年差 十和田おいらせ 10a当契約数量 種 子 量 採種面積 計 前年差 種 子 量 単位:面積 ha、種子量㎏ 階上早生 計 6.0 6.0 0.0 0.0 100 ― 6,000 6,000 6.0 6.0 0.0 0.0 6,000 6,000 単位:面積 ha、種子量㎏ キザキノナタネ 計 1.5 1.5 1.5 1.5 200 ― 3,000 3,000 1.5 1.5 1.5 1.5 3,000 3,000 平成27年度収支予算書 (正味財産増減予算書) 平成27年4月1日から平成28年3月31日まで 単位:円 科 目 当年度 前年度 ① ② 増 減 ①-② Ⅰ 一般正味財産増減の部 1.経常増減の部 (1)経常収益 基本財産運用益 基本財産受取利息 5,000 10,000 △ 5,000 3,000 3,000 0 9,380,000 9,335,000 45,000 150,000 100,000 50,000 玄米農家拠出金 6,780,000 7,280,000 △ 500,000 種子農家拠出金 21,650,000 21,650,000 0 2,500,000 2,500,000 0 2,000 2,000 0 40,470,000 40,880,000 △ 410,000 40,030,000 40,720,000 △ 690,000 19,200,000 18,980,000 220,000 864,000 864,000 0 1,800,000 1,770,000 30,000 430,000 800,000 △ 370,000 旅費交通費 2,995,000 3,180,000 △ 185,000 通信運搬費 225,000 225,000 0 消耗備品費 100,000 50,000 50,000 消耗品費 820,000 820,000 0 印刷製本費 500,000 600,000 △ 100,000 光熱水科費 55,000 45,000 10,000 2,190,000 2,150,000 40,000 10,000 80,000 △ 70,000 支払負担金 130,000 130,000 0 支払助成金 4,820,000 5,510,000 △ 690,000 委託費 2,900,000 2,900,000 0 許諾料 1,700,000 1,250,000 450,000 調査研究費 910,000 965,000 △ 55,000 雑費 330,000 350,000 △ 20,000 51,000 51,000 0 特定資産運用益 特定資産受取利息 受取会費 受取会員会費 受取補助金等 受取助成金 受取負担金 農産物検査手数料 雑収益 受取利息 経常収益計 (2)経常費用 ①事業費 給料手当 退職給付費用 福利厚生費 会議費 賃借料 租税公課 支払手数料 科 目 ②管理費 当年度 前年度 ① ② 増 減 ①-② 2,940,000 2,760,000 180,000 860,000 850,000 10,000 36,000 36,000 0 福利厚生費 180,000 200,000 △ 20,000 会議費 450,000 250,000 200,000 旅費交通費 250,000 250,000 0 通信運搬費 40,000 40,000 0 消耗備品費 40,000 40,000 0 消耗品費 150,000 160,000 △ 10,000 印刷製本費 100,000 100,000 0 光熱水科費 2,000 2,000 0 賃借料 78,000 78,000 0 保険料 4,000 1,000 3,000 0 3,000 △ 3,000 支払負担金 250,000 250,000 0 雑費 150,000 150,000 0 350,000 350,000 0 42,970,000 43,480,000 △ 510,000 △ 2,500,000 △ 2,600,000 100,000 △ 2,500,000 △ 2,600,000 100,000 当期一般正味財産増減額 △ 2,500,000 △ 2,600,000 100,000 一般正味財産期首残高 2,500,000 3,500,000 △ 1,000,000 一般正味財産期末残高 0 900,000 △ 900,000 指定正味財産期首残高 14,000,000 14,000,000 0 指定正味財産期末残高 14,000,000 14,000,000 0 Ⅲ 正味財産期末残高 14,000,000 14,900,000 △ 900,000 給料手当 退職給付費用 租税公課 支払手数料 経常費用計 評価損益等調整前当期経常増減額 基本財産評価損益等 評価損益等計 当期経常増減額 2.経常外増減の部 (1)経常外収益 (2)経常外費用 当期経常外増減額 他会計振替額 Ⅱ 指定正味財産増減の部 当期指定正味財産増減額 平成27年度収支予算書内訳表 (正味財産増減予算書) 平成27年4月1日から平成28年3月31日まで 単位:円 公益目的事業会計 科 目 主要農作物 主要農作物 種子事業 品質改善事業 共通 小計 法人会計 合計 Ⅰ 一般正味財産増減の部 1.経常増減の部 (1)経常収益 基本財産運用益 基本財産受取利息 5,000 5,000 5,000 特定資産運用益 特定資産受取利息 3,000 3,000 3,280,000 9,380,000 受取会費 受取会員会費 6,100,000 6,100,000 受取補助金等 受取助成金 150,000 150,000 150,000 6,780,000 6,780,000 6,780,000 21,650,000 21,650,000 21,650,000 2,500,000 2,500,000 受取負担金 玄米農家拠出金 種子農家拠出金 農産物検査手数料 2,500,000 雑収益 受取利息 経常収益計 34,535,000 37,185,000 2,000 2,000 3,285,000 40,470,000 2,500,000 150,000 ①事業費 30,180,000 9,850,000 40,030,000 40,030,000 給料手当 14,950,000 4,250,000 19,200,000 19,200,000 675,000 189,000 864,000 864,000 1,400,000 400,000 1,800,000 1,800,000 180,000 250,000 430,000 430,000 旅費交通費 2,340,000 655,000 2,995,000 2,995,000 通信運搬費 175,000 50,000 225,000 225,000 消耗備品費 100,000 0 100,000 100,000 消耗品費 600,000 220,000 820,000 820,000 印刷製本費 150,000 350,000 500,000 500,000 光熱水科費 40,000 15,000 55,000 55,000 1,780,000 410,000 2,190,000 2,190,000 10,000 0 10,000 10,000 (2)経常費用 退職給付費用 福利厚生費 会議費 賃借料 租税公課 支払負担金 100,000 30,000 130,000 130,000 支払助成金 2,820,000 2,000,000 4,820,000 4,820,000 委託費 2,700,000 200,000 2,900,000 2,900,000 許諾料 1,700,000 0 1,700,000 1,700,000 調査研究費 260,000 650,000 910,000 910,000 雑費 170,000 160,000 330,000 330,000 30,000 21,000 51,000 51,000 支払手数料 公益目的事業会計 科 目 主要農作物 主要農作物 種子事業 品質改善事業 共通 小計 ②管理費 法人会計 合計 2,940,000 2,940,000 860,000 860,000 36,000 36,000 福利厚生費 180,000 180,000 会議費 450,000 450,000 旅費交通費 250,000 250,000 通信運搬費 40,000 40,000 給料手当 退職給付費用 消耗備品費 40,000 40,000 消耗品費 150,000 150,000 印刷製本費 100,000 100,000 光熱水科費 2,000 2,000 賃借料 78,000 78,000 保険料 4,000 4,000 租税公課 0 0 支払負担金 250,000 250,000 雑費 150,000 150,000 350,000 350,000 2,940,000 42,970,000 支払手数料 経常費用計 評価損益等調整前当期経常増減額 30,180,000 9,850,000 40,030,000 △ 27,680,000 △ 9,700,000 34,535,000 △ 2,845,000 345,000 △ 2,500,000 △ 27,680,000 △ 9,700,000 34,535,000 △ 2,845,000 345,000 △ 2,500,000 △ 27,680,000 △ 9,700,000 34,535,000 △ 2,845,000 345,000 △ 2,500,000 2,500,000 2,500,000 2,845,000 0 基本財産評価損益等 評価損益等計 当期経常増減額 2.経常外増減の部 (1)経常外収益 (2)経常外費用 当期経常外増減額 他会計振替額 当期一般正味財産増減額 一般正味財産期首残高 一般正味財産期末残高 △ 27,680,000 △ 9,700,000 34,535,000 △ 2,845,000 指定正味財産期首残高 14,000,000 14,000,000 14,000,000 指定正味財産期末残高 14,000,000 14,000,000 14,000,000 48,535,000 11,155,000 Ⅱ 指定正味財産増減の部 当期指定正味財産増減額 Ⅲ 正味財産期末残高 △ 27,680,000 △ 9,700,000 2,845,000 14,000,000
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