大根栽培統一事項(YES!clean) H27産 JAとうや湖 大根部会 1 作 型 作 型 播 種 期 収 穫 期 露地・春まき 5月 5日~7月10日 露地・夏まき 7月11日~8月10日 7月5日~ 9月 5日 9月6日~10月15日 栽培管理カレンダー 月 旬 3月 4月 上 中 下 上 中 下 露地・春まき 上 5月 中 下 上 6月 中 下 ○ は種 上 7月 中 下 上 8月 中 下 上 9月 中 下 上 10月 中 下 ○ ■■■■■■■■■■■■■■■■ 収穫 ○ ○ は種 ■■■■■■■■■■■ 収穫 作型 露地・夏まき *露地春まき 苗立枯病 軟腐病 ② (消毒済み種子) コナガ・ヨトウガ キスジトビハムシ タネバエ ネキリムシ類 ◎ ◎ ● ▲● 播種期に合わせて ▲ (●) ▲● ▲● ○ (○) (○) ▲ (○) ○ モザイク病(アブラムシ) ネグサレセンチュウ (○) *露地夏まき 苗立枯病 軟腐病 ② (消毒済み種子) ● ▲● 播種期に合わせて ▲ ● ▲● ◎ ○ (○) (○) ◎ ◎ ○ コナガ・ヨトウガ キスジトビハムシ タネバエ ダイコンバエ モザイク病(アブラムシ) ネグサレセンチュウ ▲(●) (○) 【凡例】 作型図 ○は種、△定植(移植)、■■■■収穫、▲その他栽培管理法等 主要病害虫発生時期図: ──発生時期、○基幹防除時期、(○)臨機防除時期、▲発生状況調査等 (○内数字は成分数) ◎同時防除(同一薬剤で複数の病害虫を対象)(◆)条件付き防除 ●:生物農薬防除 2 品 種 春まき:晩々G、貴宮、夏つかさ旬、夏つかさ快、晩抽のいぶき、春彩光、蒼のとりで TH068、TDA749 夏まき:夏つかさ旬、夏つかさ、かつみ、T-770、夢誉、おでん大根 3 施肥・土づくり (1)土壌分析を定期的に行い、診断に基づいた適正な土壌改良と施肥を行う。 (2)有機質資材の施用により、化学肥料の減肥を行い適正施肥の実施をする。 有機物の施用 区分 次のパターンのいずれかで有機物を施用 施用量・生産量 窒素割合 乾物率 窒素換算 乾物量 たい肥等の種類 (A) (B) (B’) (A×B) (A×B’) 2t/10a 1.0 kg/t 300 kg/t 2.0 kg/10a 600kg/10a えん麦(後作) 4.5t/10a 0.0 kg/t 15 % 0.0 kg/10a 675kg/10a てん菜茎葉(すき込み) 5.8t/10a 1.0 kg/t 15 % 5.8 kg/10a 870kg/10a 窒素 牛ふん 敷料たい肥 乾物 窒素 -0.6 kg 90 % -3.6 kg/10a 540kg/10a /100kg ※ 堆肥等有機物施用量 2 kg/10a÷係数 2回/年=1 kg/10a (乾物300kg/10a) 下限値。 ※ 堆肥等の有機物以外に有機配合肥料で補うことができる。 乾物 秋まき小麦稈(すき込み) 600kg/10a - 45 - (3) 土づくりの基本となる緑肥栽培または、堆肥、ほ場副産物などの有機物を施用し、地力 を高めて健全な農作物の生産を図る。 次のいずれかで有機物を施用する。 ①牛ふん敷料たい肥 ②緑肥 ③ほ場副産物 ④有機配合肥料 (4)肥料の施用量 1)春まき・夏まき出荷の施肥基準(窒素成分) 成 分 名 施肥統一基準 (kg/10a) 総窒素施用量 北海道慣行レベル 5割減 化学肥料北海道 化学肥料施用量 有機質肥料施用量 慣行レベル 3.7~9.0 2.5~4.0 1.0~6.5 2)春まき・夏まき出荷の施肥例 (1作目) 施用量 区分 肥 料 銘 柄 名 (10a 当たり) 窒 素 牛ふん 敷料たい肥 2t ※ 1.0 OKタブレッド S870 50kg 4.0 例 1 苦土双焼燐 40kg 0.0 マグヒーロー 20kg 0.0 計 5.0 施用量 (10a 当たり) 窒 素 えん麦(後作) 乾物重 675kg ※ 0.0 ソフトペレット(すき込み時) 125kg 5.0 例 2 OKタブレッド S870 50kg 4.0 苦土双焼燐 40kg 0.0 マグヒーロー 20kg 0.0 計 9.0 区分 肥 料 銘 柄 名 成 分 量 (kg/10a) 内化成窒素 リン酸 カ リ 2.5 0.0 0.0 2.5 1.0 2.0 3.1 6.1 成 分 量 (kg/10a) 内化成窒素 リン酸 カ リ 苦 土 2.5 8.5 14.0 0.0 25.0 5.0 0.0 0.0 5.0 成 分 量 (kg/10a) 施用量 (10a 当たり) 窒 素 内化成窒素 リン酸 カ リ 秋まき小麦稈(すき込み) 収量 600kg ※-1.8 ※-1.8 OKタブレッド S870 50kg 4.0 2.5 8.5 5.0 例 3 苦土双焼燐 40kg 0.0 0.0 14.0 0.0 マグヒーロー 20kg 0.0 0.0 0.0 0.0 尿素(葉面散布) 3.2kg 1.5 1.5 計 3.7 2.2 22.5 5.0 区分 肥 料 銘 柄 名 苦 土 5.0 0.0 0.0 5.0 2.5 0.0 0.0 2.5 8.5 14.0 0.0 20.8 8.0 1.0 2.0 3.1 6.1 苦 土 1.0 2.0 3.1 6.1 成 分 量 (kg/10a) 施用量 (10a 当たり) 窒 素 内化成窒素 リン酸 カ リ 苦 土 てん菜茎葉(すき込み)収量 5.8t ※ 2.9 硝酸カルシウム 10kg 1.5 1.5 例 4 OKタブレッド S870 50kg 4.0 2.5 8.5 5.0 1.0 苦土双焼燐 40kg 0.0 0.0 14.0 0.0 2.0 マグヒーロー 20kg 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 計 8.4 4.0 22.5 5.0 6.1 ※ たい肥等有機物(たい肥類、緑肥、ほ場副産物)の窒素換算は、作付係数により除算し評価する。 ※ 麦稈のほ場すき込みを前作実施した場合、麦収量 100kg 当たり 0.6kg/10a の窒素取り込み があるため尿素等で窒素不足分を補う。 (0.6kg/100kg・10a ×平均収量 600kg/10a÷2 年作) ※ 幼苗期の地温が17℃以下に当たる作型は、硝酸化成菌の活動が鈍いために硝酸態窒素成 分 1.5kg/10a(硝酸カルシウム 10 kg/10a)を増肥する。(加工用大根についても同様に増肥。) 区分 肥 料 銘 柄 名 - 46 - 4 病害虫防除 (1)節減対象農薬の使用回数 北海道慣行レベル 4割減 YES!clean 上限基準 北海道慣行レベル ※参考 北海道慣行レベル 作 型 成分使用回数 成分使用回数 5割減 7 春まき 12 6回以下 (5~6ほ場防除) 8 夏まき 15 7回以下 (6~7ほ場防除) (種子消毒1~2剤を含む) (2)防除薬剤低減のための技術 1)窒素肥料の多用を避け病害の発生を軽減し、農薬使用量の削減を図る。 2)マルチの使用または機械(テイーラー)手作業除草を実施することにより、除草剤は使用しない。 (3)病害虫防除の薬剤 1)節減対象農薬(化学合成農薬から有機 JAS で使用可能な化学合成農薬を除く) ① 春まき・夏まき出荷 苗亀黒 ネキタコアアヨハダ ス スイ 立裂斑 グ サジネナオブトモコ 成 枯褐細 レノバガムラウンン シ 農 薬 名 使用倍率 使用時期 分 使用回数 病 変 菌 セ ミ エ シ ム ム ヨ ン 剤 ン 症病 チハ シシトク イ 数 ウム ュム 類 シ ウシ バシタック水和剤75 1,000~1,500 倍 収穫21日前 1 リゾレックス粉剤 20~40kg/10a は種前 1 殺 チウラム水和剤 5g/種子1kg は種前 菌 剤 キャプタン水和剤 種子重量 0.4% は種前 1 1 基幹 1剤 ○ --------- ○ --------- ○ ・春まき 臨機 (3)剤 ○ --------- ○ ・夏まき 臨機 (4)剤 ○ --------- --------- メプロニル水和剤 種子重量 0.4% は種前 1 イプロジオン水和剤 種子重量 0.5% は種前 1 フォース粒剤 4kg/10a は種時・播溝 1 基幹 1剤 - - - ○○ ダーズバン粒剤 6~9kg/10a は種時 1,000~2,000 倍 収穫14日前 100~300L/10a 20~30kg/10a は種前 2,000倍 収穫14日前 100~300L/10a 1,000倍 収穫14日前 100~300L/10a 1,000~2,000 倍 収穫14日前 100~300L/10a 2,000倍 収穫 3日前 100~300L/10a 1 基幹 1剤 - - - ○○ 1 基幹 1剤 - - - ○ ハチハチ乳剤 ラグビーMC粒剤 モスピラン顆粒水溶剤 殺 虫 プレオフロアブル 剤 ランネート45DF バイスロイド乳剤 --------- 1 ---○○ 1 --- 1 --- ・春まき 臨機 (3)剤 - - - 1 1 2,000倍 収穫 7日前 1 100~300L/10a 2,000倍 プレバソンフロアブル 収穫 前日 1 100~300L/10a フェニックス顆粒水和剤 ・夏まき 臨機 (4)剤 - - - ○ ○◎○ ○○○ ○◎ ○ ○○○ ○ ○○○○ ○ ○○ ○ ※ 臨機防除薬剤は、種子消毒剤のチウラム水和剤、キャプタン水和剤、メプロニル水和剤、 イプロジオン水和剤、圃場使用のラグビーMC粒剤、モスピラン顆粒水溶剤、プレオフロアブル、 ランネート45DF、バイスロイド乳剤の臨機薬剤9剤の内、種子消毒剤の使用剤数を含めた 春まき 3成分回、夏まき 4成分回以内の選択とする。 ②除草剤、植物生長調整剤は使用しない。 - 47 - 2)品種別の節減対象農薬臨機防除剤選択使用回数 臨機防除剤 基幹防除剤 節減対象農薬 作 型 品種名 種子消毒剤名 選択使用剤数 使用剤数 使用剤数合計 春まき 貴宮 キャプタン水和剤 2 回 晩々G チウラム水和剤、 トップランナー キャプタン水和剤、 イプロジオン水和剤 4 回 7 回 春のいぶき、 チウラム水和剤、 1 回 夏つかさ旬、 メプロニル水和剤 夏つかさ快 NX-BR892 チウラム キャプタン 夏まき 夏つかさ旬、 チウラム水和剤、 夏つかさ メプロニル水和剤 かつみ、富長 チウラム水和剤、 2 回 キャプタン水和剤 4 回 8 回 T770、夢誉 キャプタン水和剤 イプロジオン水和剤 本宮 チウラム水和剤 3回 ・種子消毒剤が2剤使用されている品種については、圃場使用の5剤の内、春まき 1成分回、 夏まき 2成分回以内の選択使用となる。 3)節減対象農薬以外の使用農薬(天然由来物質等 及び有機 JAS で使用可能な化学合成農薬) 使用 アオ 農 薬 名 散布倍率 使用時期 軟腐病 コナガ ムシ 回数 1,000 倍 バイオキーパー水和剤(生物農薬) 発病前~発病初期 2 ○ ― ― 150~300L/10a 1,000~2,000 倍 マスタピース水和剤(生物農薬) 発病前~発病初期 - ○ ― 100~300L/10a 殺菌剤 マイコシールド水和剤(天然由来物質) 750 倍 収穫 14 日前 2 ○ 黒斑細菌病 500 倍 Zボルドー(銅剤) - 2 100~300L/10a 2,500~5,000 倍 スピノエース顆粒水和剤(天然由来物質) 収穫7日前 2 ― ◎ ○ 100~300L/10a 殺虫剤 ゼンターリ顆粒水和剤 または 1,000~2,000 倍 発生初期、但し 1 ― ○ ○ チューンアップ顆粒水和剤(生物農薬) 2,000~3,000 倍 収穫前日 ※ 上記のバイオキーパー水和剤、マイコシールド水和剤、Zボルドー、スピノエース顆粒水 和剤は生育期間中の内、使用を各2回以内にする。また、ゼンターリ顆粒水和剤、チューン アップ顆粒水和剤(速効性)はどちらかを選択し1回以内使用する。 5 土壌改良資材等その他の資材 使用時期 資材名(商品名) 用 途 使 用 量 5月上旬~8月上旬 薬師(モンモリナイト系) 土壌改良資材(CEC補強) 60kg/10a土壌分析データに基づき施用 5月上旬~8月上旬 有機酸カルシウム 土壌pH調整、Ca補給 100kg/10a土壌分析データに基づき施用 6月中旬~9月上旬 クリーンプラント 植物活性剤 200~800倍 6月中旬~9月上旬 ウエルガードV 植物活性剤 1,500倍 6月上旬~8月下旬 サンプロ 植物活性剤 400倍 6月上旬~8月下旬 SP42 植物活性剤 1,000倍 ※ 土壌改良資材は「地力増進法」に定められた種類の品名を記載し、農水省等肥料登録のある ものは、土壌分析結果により施用するため上記に記載しない。 6 その他 ・効率的な輪作体系による作付けによって、より健全な農産物を生産する。 - 48 - 7 バイオキーパーとの混用 農 薬 名 判 近 日 散 布 の 日 数 等 ハチハチ乳剤 × 混用は出来ないが、3日程度の間隔があけば散布可能 バイスロイド乳剤 × 混用は出来ないが、3日程度の間隔があけば散布可能 モスピラン顆粒水和剤 ○ 混用可能 プレオフロアブル ○ 混用可能 ランネートドライフロアブル ○ 混用可能 フェニックス顆粒水和剤 ○ 混用可能 プレバソンフロアブル ○ 混用可能 スピノエース顆粒水和剤 ○ 混用可能 ゼンターリ顆粒水和剤 ○ 混用可能 チューンアップ顆粒水和剤 ○ 混用可能 マイコシールド × 混用は出来ないが、3日程度の間隔があけば散布可能 Z ボルドー × 混用は出来ないが、3日程度の間隔があけば散布可能 亜燐酸系液肥 × 混用は出来ないが、3日程度の間隔があけば散布可能 ヨーヒ B5 × 混用は出来ないが、3日程度の間隔があけば散布可能 - 49 -
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