2015 年 8 月 増刊第 10 号 社会福祉法人 島田福祉会

2015 年 8 月 増刊第 10 号
社会福祉法人 島田福祉会
~第 3 回法人合同研修報告(気になる子とその保護者)~
島田福祉会では常に職員の学習意欲と機会を数多く保障し、職員の資質向上に
努めてまいりましたが、更に法人全体での職員教育の充実を図るため、昨年度よ
り 「法 人 合 同 研 修 」を 開 始 い た し ま し た 。 6 月 27 日 に 行 わ れ た 第 3 回 目 は 、 特 別 支
援教育の分野でご活躍の橋場隆先生をお招きいたしました。
発行人:中山伸
法人事務所 大田区大森北 3-3-5
電話・FAX 3763-1728・3763-1729
http://www5.famille.ne.jp/~shfk136/
E-Mail:[email protected]
橋場先生は筑波大学「心理・発達」教育相談室 臨床発達心理士スーパーバイザーとして、
教 育 現 場 、 保 育 現 場 、 障 害 児 療 育 現 場 等 に お い て 相 談 ・ 指 導 業 務 に 従 事 さ れ る 傍 ら 、『 発 達
障がいの幼児へのかかわり』などの著作からも特別支援教育への理解の浸透を進めていら
っ し ゃ い ま す 。 ま た 、 今 年 度 の 大 田 区 保 育 サ ー ビ ス 課 主 催 の 「 統 合 保 育 理 論 」 の 講 師 、 2013
年度には大森北六丁目保育園の園内研修講師もお引き受けいただいたこともあり、大田区
や 当 法 人 に と っ て ご 縁 の 深 い 先 生 で い ら っ し ゃ い ま す 。 そ の た め 法 人 内 に も 「橋 場 フ ァ ン 」
は 多 く 、 全 員 出 勤 日 で あ っ た こ と と も 相 ま っ て 、 当 日 は 100 名 を 超 え る 参 加 者 が あ り ま し
た。また、事前に各園から事例を提出していたので、それに関する豊富な臨床例を交えて
の実践的なアドバイスをいただき、該当園以外の職員も強い関心を持って聞き入っている
様子が感じられました。予定時間を過ぎてもお話しを続けて下さった上に、その後の個別
の質問にも快く対応していただきましたので、職員達も大変感謝
し、今後の保育へのヒントも得られたという感想も多くあがりま
した。大変密度の濃い内容であったために、時間があっという間
に 過 ぎ て し ま い ま し た が 、 先 生 か ら の 締 め く く り の 言 葉 と し て "To
be continued" と 言 っ て い た だ け た こ と で 、 職 員 達 も 「 今 回 の 学 び を
も と に 実 践 を 積 み 重 ね て 、『 次 回 』 に は 報 告 が で き る よ う に 」 と 、
今後の日々の取り組みへの意欲が高められたようです。
職 員 の 感 想 か ら (★は島田、★は駅前、★は北六丁目、★は北嶺町、★は北嶺町第二)
★橋場先生の研修に 3 回参加させて頂いています。気になる子の状態、対応そして保護者への対応は、経験を積んでいらっしゃ
る分的確で具体的にわかりやすいと思います。毎回残念なのが時間が足りないことです。日々、クラス運営に苦慮している保
育 士 が 、 共 通 の 対 応 が で き る よ う に な る と い い な と 思 っ て い ま す 。 (園 長 ・主 任 等 )
★楽しく学ぶことができた。また、事例にそって対応の仕方等教えていただいたことから、とてもわかりやすかった。次の研修
もぜひ橋場先生にお願いしたい。対応を教えていただいたので、その後の様子を伝え、対応の仕方を引き続き教えていただき
た い 。 (保 育 士 )
★発表で少し緊張しましたが、橋場先生の飽きさせない話し方に気持も和みました。時間が過ぎてしまっても質問に答えて下さ
り、不安な気持ちが落ち着きました。今後の課題は沢山ありますが、クラスで話し合ってその子にあった保育を行っていきた
い と 思 い ま し た 。 (保 育 士 )
★様々な事例に対しての子どもや保護者への対応についての話がとても具体的でわかりやすく、今後の保育に生かせることがた
く さ ん あ り 、 参 考 に な り ま し た 。 「 問 題 事 態 の 対 応 」ば か り に 振 り 回 さ れ ず 、 何 も 問 題 が な い 時 こ そ 沢 山 関 わ り 、 強 化 し て い き
た い と 思 い ま し た 。 と て も 実 の あ る 研 修 で し た 。 あ り が と う ご ざ い ま し た 。 (保 育 士 )
★ … (略 )… 気 に な る 子 の 背 景 に は 、一 つ の 問 題 だ け で な く 様 々 な も の が 重 な り 、一 つ の 大 き な 問 題 に な っ て い る と 感 じ た 。ま た 、
保護者との関わりについても、話すタイミングや関係性が重要であると聞き、普段からの何気ない会話を大切にしたいと思っ
た 。 (保 育 士 )
★ … (略 )… ど の 事 例 で も 1 ヶ 月 経 過 し た 時 点 で そ れ ぞ れ の 成 長 が 見 ら れ た と い う 事 例 担 当 者 の 話 を 聞 き 、記 録 の 大 切 さ を 思 っ た 。
また、記録を取る際の観察力をしっかりと持っていかなくてはと思った。その際、客観的な部分も忘れずにしていきたい。ク
ラ ス の 保 育 に い か し て い き た い と 思 い ま す 。 (保 育 士 )
★ あ る 事 例 に つ い て 、 "保 護 者 と の 共 有 は 待 っ た 方 が よ い ” と お っ し ゃ っ て い た こ と が 意 外 だ っ た た め 印 象 に 残 り ま し た 。 気 に
なる子については「気になる」部分を保護者と共有し、連携して対応してくものだと思っていたので、必ずしもそうとは限ら
ないということが分かり、勉強になりました。保護者の方から相談できるような関係づくりがまず大切だということが分かり
ま し た 。 (保 育 士 )
★ 「ど ん な 子 も か わ い い 。」 「人 生 の 中 で 初 め て 出 会 う の が 保 育 士 」と い う 言 葉 が 心 に 残 り ま し た 。 事 例 す べ て は 終 わ ら ず 残 念 で し
たが、各園の困っていることを共通理解できるよい機会なのではと思いました。現場でどう対応をしてよいのか悩んでいる保
育 士 も 少 な く な い の で 、 心 理 士 の 先 生 に 定 期 的 に 見 て い た だ き た い な と 思 い ま し た 。 (保 育 士 )
★前回の橋場先生の研修と重複している部分が多く、もうすこし他のところも聞きたかったと思いましたが、良い復習となりま
し た 。 や は り 各 園 で 事 例 を 挙 げ て 各 園 で や っ た 方 が い い の で は と 思 い ま す 。 (保 育 士 )
★ 保 育 士 が "気 に な る 子 ど も "に 対 し て よ か れ と 思 っ て 行 っ て い る 援 助 ・ 支 援 が 場 合 に よ っ て は 逆 効 果 に な っ て し ま う こ と も あ る
の だ な 、 と 改 め て 感 じ ま し た 。 保 護 者 対 応 に つ い て は 、 最 初 の 段 階 で は "指 示 "で は な く "支 持 "か ら 行 う と い う こ と を 学 び 、 今
後 生 か し て い き た い と 思 い ま し た 。 (保 育 士 )
★講義内容がとてもわかりやすかったです。子どもたちが示している言葉や行動の意味も理解することができました。また、不
適切な行動が起きてから対処するのではなく、事前に止めていくことがその子の自信につなげていくことができるということ
が 印 象 に 残 り ま し た 。 (看 護 師 )
★ … (略 )… と て も 内 容 は 分 か り や す く 、 そ し て ど ん な 対 応 が 好 ま し い か を 具 体 的 に 説 明 し て も ら え て よ か っ た と 思 い ま し た 。 興
奮 し て い る 児 へ の タ イ ム ア ウ ト ・ク ー ル ダ ウ ン は 、障 が い 児 で は な い (興 奮 し て 泣 い て い る )児 に も 応 用 で き る と 思 い ま し た 。(こ
の と き に 、 対 応 し て い る 職 員 が 興 奮 し て い た り す る 様 子 が 多 い よ う に 思 い ま す )ま た 、 ぜ ひ 事 例 の 対 応 方 法 を 中 心 に 講 義 を 受
け た い と 思 い ま す 。 (看 護 師 )
★橋場先生のお話は、保育に携わっていない私にもわかりやすく楽しく聞けました。改めて保育士さんの仕事の大変さが分かり
ま し た 。 (調 理 ・事 務 等 )