4月号 - 東栄病院

(1)
東栄病院だより(社会医療法人財団せせらぎ会)平成 27 年
4 月号
四
「お問い合わせ先」
月
東栄病院
下川診療所
HP
号
E-mail
電話 79-3311
電話 76-0545
http://toei-hos.sakura.ne.jp
[email protected]
「この地での地域包括ケアを考える」
東栄町国民健康保険東栄病院
院長
丹羽治男
地域包括ケアシステムは、
「重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後
まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるしくみ」と厚生
労働省では定義しています。地域包括ケアという言葉は国保の世界で長く使われてきた用語で、その理念の
もとにしくみづくりや施設整備が行われてきました。この地域包括ケアシステムをもう少しわかりやすくな
るよう考えてみたいと思います。
そもそもなぜ住み慣れた地域に住み続けることがよいのでしょうか?確かに現在日本において都市、へき
地を問わず、足腰が弱ったり、認知症になったりして、家にいられなくなる人が後を絶ちません。そして施
設に入った多くの方が、
「家に帰りたい」と言われています。
自分らしい暮らしを続けていくことはどうして大事なのでしょうか?安らぐから?楽だから?皆さんはど
うお考えですか?我々一人一人が生きていくことの価値はどこにあるのでしょうか?生活のすべてを他の人
に任せざるを得ない方の生きる価値はどう説明したらよいのでしょうか?
「住まい・医療・介護・予防・生活支援」
、これらはそれぞれ専門分野化していってしまって、細切れで別々
のサービスとなってしまいました。医療の中でもそれぞれ専門分野があり、その道の専門家は専門とする領
域を診療します。しかし細分化したそれぞれの領域の相互の関係が希薄になり、結果的にたくさんの隅間が
できてしまったために、
「ひとりの人」に対して一体的に提供する必要が出てきました。全人的に、切れ目な
いサービスを国は目指しています。しかし全国津々浦々、24 時間切れ目なくすべてのサービスを提供できる
ように準備することは可能なのでしょうか?
顔の見える関係とはお互いのつながりを実感できる関係であります。相手がうれしい顔をしていれば自分
もうれしくなる、悲しく泣いていれば自分も涙が出る、サービスを受ける側と提供する側は一つではないが、
別々の二つのものでもない。それが自分と周囲の人々、家と地域をつなげている本来の関係だと思います。
そうして今と将来をつなげるための現実的な落としどころを、視野を広げて見つけていかなければなりませ
ん。
人が生きていくために必要なものは、
「居場所」と「役割」です。住み慣れた地域、住み慣れた家はどんな
状態になっても自分の居場所が感じられるところで、慣れ親しんだ雰囲気は最も自分の力を発揮するために
必要なものです。そして家や地域とのかかわりの中で最期まで、そして死してなお自分に役割がある、だか
らこそ家に居続けられることが大切だと思います。
地域から見た地域包括ケアシステムは、地域が将来へつながって行くための有効かつ重要な手段です。目
の前のお年寄りをこの地の将来のためにどう役に立ってもらうか?そうやって地域に住む一人一人がお互い
に生きている価値を高めることができれば本当に素晴らしいことです。
「転勤のご挨拶」
内科
神谷浩二
平成 25 年 4 月に東栄病院に赴任し、2 年が過ぎましたが、異動に伴い 3 月で退職することとなりました。
年齢とともに 1 年が早く感じられるようになりましたが、東栄病院での 2 年間もあっという間でした。東栄
病院の理念に沿い、この地域の医療に少しでも貢献できるよう努めてきましたが、どれだけお役に立てたか
わかりません。これから新たな環境で、より専門性を高めるための修練を積む予定です。医療人としても、
社会人としても、さらに成長できるよう日々精進したいと思います。
ご縁があってまた東栄病院に赴任することができれば、改めてこの地域の医療の在り方を考え、目標とす
る将来像に向けて一緒に取り組んでいきたいと思っています。2 年間、どうもありがとうございました。
(2)
東 栄 病 院 だ よ り (社会医療法人財団せせらぎ会)平成 27 年
「転勤のご挨拶」
4 月号
総合診療科 齋藤彰敏
3 月末をもちまして、東栄病院を退職することとなりました。昨年の 4 月に新城市民病院から赴任した際
は病院の規模や役割の違いに戸惑いましたが、職員の方々のおかげでここまでやってこられました。また 1
年間という短い期間ではございましたが、多くの患者さんとそのご家族の方々と出会い、自分自身とても
成長させていただいたと思っております。この場をお借りして皆様にお礼申し上げます。春からは名古屋
第二赤十字病院消化器内科で研鑽を積んできます。日々の仕事に忙殺されそうな時は、この地域で過ごし
た時間や出会った人たちのことを思い出して頑張ろうと思います。今まで本当にありがとうございました。
また将来この地域に戻ってくることがありましたらよろしくお願いします。
【平成27年度診療予定表】
診療科
内科/循環器(木)
内科
内科/総合診療科
外科(整形外科)
外科/総合診療科
<東栄病院週間診療予定表>
月
火
夏
目
丹羽(美)
日 赤 医 師
花
田
神
谷
丹羽(治)
丹羽(美)
日 赤 医 師
神
谷
稲
垣
夕方診療
日 赤 医 師
耳鼻科(火午後)
石
精神科(第1・第3)
水
木
金
丹羽(治)
日 赤 医 師
星
野
神
谷
川
原
丹羽(治)
丹羽(美)
梅
村
日 赤 医 師
夏
目
丹羽(治)
稲
垣
神
谷
日 赤 医 師
川
浅
尾
<下川診療所週間診療予定表>
診療科
月
内科(火~金午後)
眼科(金午後)
火
夏
水
木
目 丹羽(美)
金
丹羽(治)
立
花
※医師の都合により変更・休診の場合がございます。下川診療所第3火曜日は休診です。
●今月の精神科●
4月3日(金)、17日(金)13:00~15:30です。ご不明な点はお問合せください。
●下川休診●
4月21日(火)の「下川内科診療」は都合により休診となります。
●東栄病院地区懇談会日程●
4月14日(火)午後7時30分より、三輪コミュニティセンターにて開催いたします。
丹羽院長他が健康についてお話します。皆さん、お誘いの上ご参加ください。
東三河ふれあい看護フォーラム
開催日;5月10日(土)13:30~18:00
場所;穂の国「ぷらっと」
内容;①講演会
②健康チェックコーナー
④看護師・医師体験
⑤就職相談
③健康相談
等
当日はどなたでも参加できますので、ご興味のある方はぜひおこしください。