SGH海外研修(タイ研修・A団)報告3

SGH海外研修(タイ研修・A団)報告3
朝、ホームスティした生徒達は、ホスト生と共に元気に登校してきました。7時 30 分には次々と登
校し、8時の始業時刻を待っていました。昨日、バンコク市内の爆破(テロ)事件があり、生徒達も驚
いていたようでしたが、全員無事に登校でき一安心しました。
初めてのホームスティでの感想(研修1日目を終えて)をあげておきます。
「ホストファミリーと会って、最初は英語の会話がなかなか聞き取りにくかったけれど、夕食後は慣れ
てきたこともあって、いろいろな話で盛り上がってきました。」(男子)
「ホスト先の家族と夕食を一緒に作ったり、食事マナーもたくさん教えてもらったりしました。日本の
アニメが好きということで、いろいろ話し合いました。」
(女子)
「同じアジアであるけれど、タイと日本では多くの相違点や問題があることに気づいた。また文化の違
いにもホームスティ先では丁寧に教えてくれた。」
(男子)
「ホストマザーの職場である保育園に連れて行ってもらって、職場の人たちとも話をすることができま
した。
」
(女子)
歓迎式
毎週火曜日は全校集会の日ということですが、本日は高志
高校の訪問団のために歓迎式を盛大に行ってくれました。講
堂では、全員による国歌斉唱・読経(両方とも毎朝実施して
いるとのこと)に続いて、高志高校のウェルカムビデオを視
聴しました。高志高校の参加生徒・引率教員の顔写真をはめ
込んだ映像で面白く楽しくつくられていました。その後、壇
上に上がり、サシトーン附属学校総長の挨拶と見附先生によ
る高志高校の代表挨拶に続き、記念品の贈呈、杉山先生・生
徒の自己紹介が行われ、記念写真撮影となりました。
授業
いよいよ授業が始まり、1時間目は英語の授業でした。ジレス先生によるもので、グループに分かれ、
高志生徒も1人ずつにはいって、様々なテーマについてディスカッションし、この時間内にプレゼンテ
ーションまで行うというものでした。
2限目は日本語の授業で、日本人教師の速水先生・岡林先生のもと、2教室に分かれて行われました。
はじめは、日本での英語の聞き取りのようなリスニングでした。その後に、
「してもいいです」
「しては
いけません」など文法の授業がおこなわれていました。
3限目、速水先生からカセサート大学附属学校マルチリンガルプログラム校の説明が行われ、その後、
校内の巡回を実施しました。
4限目には、いよいよ”The Travel Attraction in Thailand & Japan”をテーマに英語によるグル
ープディスカッションが行われました。それぞれが事前に準備したパワーポイントを使って「タイ」
「日
本・福井・高志高校」
について、それぞれが
チームで説明を行い
ました。カセサート附
属学校の生徒からは、
写真・映像・模造紙・
コルクボードなど
様々なものを活用し
てタイや地元チョンブリの紹介がありました。また、衣装・スケボーなどの小道具を用いたりするなど、
オリジナルな感じがしました。高志高校からは、日本の自動販売機やポップカルチャーなど興味深い視
点からのアプローチ、福井の恐竜や四季の移り変わり、高志高校の生活などのテーマでプレゼンテーシ
ョンがなされまし
た。原稿を確認し
ながら適切な英語
を使うことで、事
前にしっかりと準
備した内容をうま
く相手に伝えるこ
とができたようで
した。
昼食はバディ(ホスト生と同じまたは別な生徒)の生徒と共に食堂で給食を味わいました。今日は麺
の日ということで、ビーフンに肉入りスープをかけたものと肉団子・あげせんべい・もち米のデザート
などを、話をしながら楽しく食べていたようです。
タイ文化の体験授業
午後はタイの文化について触れる内容のものでした。
まず5・6限目は、タイの伝統的衣装の体験授業でした。
タイの古典舞踊の衣装で男子は勇ましく、女子は上品に着
こなすことが求められました。高志高校の女子生徒は「ち
ょっと恥ずかしい感じ」、
「とても魅力的」などと話をして
いました。
7限目は、タマヌーン先生からの仏教のマナーについて
の講義でした。ワイというお辞儀の仕方にも3種類あって、
①同世代や友人、②親など年長者、③仏僧など対象の違い
によって顔の角度や顔と手との距離感などが異なっているとの説明を受けたり、実際にやってみたりす
ることで、その違いについて理解できたようでした。
また、お寺での座り方や足の置き方など細部にまで教えてもらうことができました。
最後に、明日のフェアウェル・セレモニーの打ち合わせをして、高志高校の生徒達は各ホームステイ
先へと帰って行きました。
昨日以上に親密になったホスト生やその家族の人たちと多くの事柄について話し合ったり、疑問に思う
ことを新しく見つけ出したりすることで、日本では学ぶことのできにくい、生きた国際文化交流の実践
へとつなげるとともに、また、今回のSGHプログラムの課題解決学習へつながる何かを探し出しても
らいたいと思います。