エッセイ23 返 信 時 の 常 識・・・・ 平成7年からずっと広報委員をしている。当初は(まあ、2年間ぐらいでお役ご免だろ う)と内心考えていたが、どうしてどうして次の年も、また次の年も、さらにまた次の年 もとなり、あっという間に5年間が経ってしまった。来年あたりはもうそろそ ろ・・・・・だろう、と考えている。とここまで書くと、広報委員を長くさせられている ことへの苦言のように思われるかも知れない。何せ「苦言・提言」という題で何か書けと いうことだから・・・・。だが、ここではっきりと断っておく。私が苦言を呈したいこと はこのことではないと言うことを・・・・。 さて、この5年間はずーっとその年の第1号の編集を担当して きた。だから平成7年以降に転入なされた皆様の自己紹介の文 は、真っ先に私の元にお届け願ってきたということになる。お願 いすることは、短い自己紹介の文と写真を送付していただくこと である。それも切手を添付して宛先明記の封筒を同封し て・・・。 平成7年はひどかった。会員から送付されてきた写真を見たら、本人以外の諸々が写っ ている集合写真で、おいおいあんたは一体何処なんだと・・・・。結局、その写真を送り 返し、本人だけが写っているものを再度送付していただいた。確かこういうのが一人や二 人ではなかった。その年の反省会の席上でこのこと話し、次の年からは「集合写真不可」 と明記するようにした。 また、返信用封筒には、皆さんがわざわざ宛先等を書かなくてもいいように、送付先の 住所及び氏名を印刷して同封した。勿論氏名のところは○○行である。普通このように書 かれている場合、「行」という文字を抹消して「様」等の文字を書き加えるのが、世間一 般の常識だと私は思っている。しかし、毎年何名かの皆さんは、そんなことには無頓着で ある。断っておくが私に「様」をつけろと言っているのではない。私などどうでもいいの だ。それが世間一般に通用するならばいいのだ。中には、丁寧に労いの付箋をつけてくだ さる方もいるのだ。 この種の話をもう一つしておこう。9月にある会の幹事になり会合をもつことになった。 会合への出欠をとるため会員に往復はがきを出した。この種のはがきを返す場合は、半分 から切り取ってポストに入れるのが世間の習わしだろう。しかし、ある人からの復信は、 最初に私が投函した時そのままで、単に出欠の有無と本人の住所と氏名が書かれているだ けだった。勿論、「○○行」の文字もそのまま輝いていた。それまで私自身は、その人を ある意味において高く評価していただけに、ちょっとガッカリした。 そもそも手紙類は、相手あってのものである。相手が既知か未知かに関係なく、受け取 る先方のことを考慮に入れて差し出すべきものであろう。
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