第3学年 国語科学習指導案 指導者 鬼頭 衛 1 学年 第3学年 2組 35名 (男子17名,女子17名 計34名) 2 日時 平成27年5月28日(木)第5校時 3 単元名 国語じてんのつかい方を知ろう 4 単元について 児童観 単元観 ○児童は,毎日の課題の日記・作文でほぼ全員が120 字以上の文章を書くことができており,3割の児童は, 400字以上毎日書いている。しかし,1割の児童が 「てにをは」が習得されておらず,2割の児童が原稿 用紙で書き方など基礎的な事項が身についていない。 ○「書くこと」に関する意識調査では, 「作文が好き」と 答えた児童が61%であった。また, 「作文が今より書 けるようになりたい」と思っている児童が91%であ った。その反対に, 「作文が得意ではない」と考えてい る児童が54%であった。また, 「作文で困る」時があ ると答えた児童が64%で,困ることで一番多かった のは, 「書く内容が思い浮かばない」であった。 ○本単元は, 「国語辞典の使い方」の学習の発展とし て国語辞典で集めた言葉を使って文章を作る学習で ある。モデルになる作文を紹介し,スモールステッ プで文章を完成させ,最後には自分で考えて書くよ うになっている。文章を書くことに苦手意識のある 児童もモデルを参考に楽しみながら書くことができ る。 指導観 こと 指導に当たっては,次の4点に留意する。 ① 国語辞典を引くのに慣れるために,辞書引き競争をしたり,教科書の語句を調べたりする。 ② 「あ」から始まる言葉をノートに箇条書きさせる。時間は十分とする。 ③ 「あ」から始まる言葉を使った「あ」作文をスモールステップで作り,完成した文章は,隣同士で交流させた り,発表させたりして,児童がお互いに意見を述べ合えるようにする。 ④ 「あ」以外の言葉でも作文を作る。 ( 「い」作文, 「う」作文など) 単元の重点目標 ○国語辞典に興味を持ってその必要性に気づき,活用 しようとしている。 (国語への関心・意欲・態度) ◎国語辞典を使って,伝えたい意味に合った漢字や言 葉を選んで書くことができる。 (書くこと オ) ◎書いたものを発表しあい,作品のよさについて意見 を述べ合うことができる。 (書くこと カ) ○国語辞典の仕組みと使い方を理解することができ る。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 (イ(カ) ) 単元の主な評価規準 ・国語辞典に興味を持ってその必要性に気づき,活用し ようとしている。 ・国語辞典を使って,伝えたい意味に合った漢字や言葉 を選んで書いている。 ・書いたものを発表しあい,作品のよさについて意見を 述べ合っている。 ・国語辞典の仕組みと使い方を理解している。 5 研究主題にかかわって 【進んで表現するために】 ○題材選びの場面 ・ 「あ」のつく言葉を国語辞典を使って,できるだけたくさんノートに箇条書きする。 ○構成の場面 ・集めた情報の中から自分が伝えたい言葉を選び,構成を考える。 ○書く場面 ・モデル作文を参考に,集めた言葉を使って楽しい文章を書く。 【仲間とともに学ぶために】 ・友達の作品を読み合い,互いの作品と学習に向かう意欲や態度を認め合う。 (自己存在感) (自己決定) (自己決定) (共感的人間関係) 6 単元構想図 付いた力の確認と定着をめざした 発展 「 」作文を書こう 付いた力を活用する場 ~みんなの自信作で学級文集を作る~ <付けたい力> 国語辞典の引き方を習得し,モデル作文の面白さと良さを 国語辞典を使って「あ」作文を書こう。 感じ,楽しみながら文章を書く力。 「あ」から始まる言葉を国語辞典で集め,その言葉を使って楽しい文 章を書く。 言葉の面白さを感じ,同じ語で始まる言葉を使 って文章を書く。 単元の終わりにこうあってほしいという児童の姿 「あ」で始まる言葉を使って,モデル作文を参考に 「あ」作文を書く。 単元の中で繰り返される児童の学習活動 ① 題材→「あ」から始まる言葉をノートに箇条書きする。 ② 構成→「あ」から始まる言葉を使って意味の通じる文章 を考える。 指導者が意識して教えるべきこと ③ 書く→モデル作文を参考に楽しんで文章を書く。 ④ 交流→活動報告の内容が明確に伝わるという観点で,お 互いの作品を話し合う。 この単元に入る前にしておくこと ・実態把握(書くことに関するアンケート) ・国語辞典の基本的な使い方の理解。 7 単元指導計画(全 4時間) 次 (時) 学習内容 評 価 関 ○辞書引き競争をする。 ○ ・教師が黒板に書いた言葉を国語辞典 一 でできるだけ早く引く。 ① (2) ・黒板に書いた言葉を見て,国語辞典の 言葉の並びに気づく。 ① 書 言 評 価 規 準(方法) 工夫 ○ ・国語辞典に興味を持ってその必要 ・国語辞典の言葉の 性に気づき, 活用しようとしている 並びに気づけるよ (行動観察) う言葉を板書す る。 ○「あ」作文を書く。 ・ 「あ」のつく言葉をノートに箇条書きす る。 二 ・モデル作文を参考に「あ」作文を書 く。 ① (2) 〈本時 3/4時間〉 ◎ ○「 」作文を書く。 ・ 「あ」以外のつく言葉を集め, 「 」作文 を書く。 ① ◎ ○ ○ ・ 国語辞典を使って,伝えたい意味 に合った漢字や言葉を選んで書い ている。 (発表・ノート) ・書いたものを発表しあい,作品のよ さについて意見を述べ合っている。 (発表・行動観察) ・国語辞典を使って,伝えたい意味に 合った漢字や言葉を選んで書いて いる。 (発表・ノート) ・書いたものを発表しあい,作品のよ さについて意見を述べ合っている。 (発表・行動観察) ・モデル作文を紹介 し,スモールステ ップで文章を書 かせる。 ・「あ」作文を参考 「 」作文を書か せる。 8 本時の展開(本時 3/4時) (1)本時の目標 ・ 「あ」から始まる言葉を国語辞典を使って集め,楽しい「あ」作文を作ることができる。 (2)準備物 モデル作文プリント,電子ボード画面 (3)学習の展開 学習活動 つ か む ( 5 分 ) 考 え る ( 1 0 分 ) 指導上の留意点 評価規準(方法) 生徒指導の三機能 1 本時のめあてを確かめる。 「あ」から始まる言葉を使って「あ」作文を作ろう 2 「あ」から始まる言葉を国語辞典を使 ・国語辞典を使っている児童を大いにほめ って集める。 る。 ○「あ」から始まる言葉を集めます。 ・ 「あ」から始まる言葉が10個書けた児童 ノートに箇条書きしなさい。 に黒板に1個書かせる。 ・ 「あ」がつく言葉,いっぱいあるな。 ・数を確認し,たくさん書いている児童を ・あか,あお,あいいろ,あかむらさき 大いにほめる。 など色もあるね。 ・ 「あの」や「あれ」もいいのかな。 <自己存在感> ・発言の場を作り,お 互いの発言を聞き 合い,友達の意見を 参考にしようとす る雰囲気を作る。 ◎国語辞典を使って, 3 モデル作文を参考に 「あ」 作文を書く。 ・モデル作文を配り,教師が範読する。 伝えたい意味に合 ○「あ」作文を書きます。 ・一文書けたら持ってこさせる。 った漢字や言葉を モデル作文のような, 「あ」がたくさ ・二文,三文と増やしていき,文章を完成 選んで書いている。 ん入る作文にします。 させる。 (ノート・発表) 書 く ( 1 5 分 ) ○「活動内容」と「活動して感じたこと」を 書いている。 ○どんな活動をしているかが分かる。 (内 容・資料) ○中心となる事柄の配置・配分・見出し・資 料が適している。 A…国語辞典を使って,意味を考えて言 葉を選び楽しい文章を書いている。 B…国語辞典を使って,伝えたい意味に 合った言葉を選んで書いている。 C…国語辞典を使って言葉をノートに 書き,モデルを参考に書いている。 (Cの子への手立て) モデルを読んで,スモールステップで 書かせる。 <自己決定> ・集めた情報の 中から自分が 伝えたい言葉 を選び,構成を 考える。 4 できた作品を交流する。 ○隣近所の人とノートを交換します。 深 め る ( 1 0 分 ) ま と め る 交流の観点 ○「あ」から始まる言葉を使って書いてい る。 ○伝えたいことがよくわかる。 ○面白い,楽しい文章になっている。 ☆ペアトーク(またはグループ) 交流の観点に沿って,交流をさせる。 ・友達の文章を評定させる。 ・お勧め作品は発表させる。 <共感的人間関係> ・友達の作品を読 み合い,互いの 作品と学習に向 かう意欲や態度 を認め合う。 5 本時のふりかえりをする。 ・次時の活動を伝え,見通しをもたせる。 ○次の時間は, 「あ」以外から始まる言 葉を集めて作文を書きます。 ( 5 分 ) 9 板書計画 ③ ② ① 「 面 伝 あ 白 え 」 い た か , い ら 楽 こ 始 し と ま い が る 文 よ 言 章 く 葉 に わ を な か 使 っ る っ て 。 て 書 い る い 。 て い る 。 友 達 の 作 文 を み る ポ イ ン ト ・・・・・・・・ あ め だ ま ・・・ あああ るおか く 「 あ 」 か ら 始 ま る 言 葉 「 あ 」 か ら 始 ま る 言 葉 を 使 っ た , 「 あ 」 作 文 国 語 じ て ん の つ か い 方 を 知 ろ う
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