第2学年 国語科学習指導案 指導者 松島 ゆかり 1 学年 第2学年 2組 26名 (男子 14名,女子12名 計26名) 2 日時 平成27年7月10日(金)第5校時 3 単元名 じゅんじょよく書こう 4 単元について 児童観 単元観 ○児童は1年生のときから毎日連絡帳に一行日記を書い ており,その日の心に残った出来事を 1~4 文程度書く ことができる。2 年生になってから,自由な題で書い ているが,したことは書けても,気持ちがかけていな かったり,誤字・脱字があったりする子が7割いる。 ○「書くこと」に関する意識調査では, 「作文が好き」と 答えた児童が69%であった。また, 「作文が今より書 けるようになりたい」と思っている児童が85%であ った。その反面, 「作文が得意ではない」と思っている 児童が46%であった。また, 「作文で困る時がある」 と答えた児童が65%で,その理由として一番多かっ たのは, 「書く内容が思い浮かばない」であった。 いい」 」であった。 ○本単元は,生活の中で経験した心に残っていること を題材として,順序に気をつけて構成を考え,文章 を書く学習である。 「始め」 「中」 「終わり」の構成を 理解して文章を書くとともに,書いた文章を推敲し, 文章の中で間違えているところや抜けているところ に気付き,正す活動を行う。 指導観 指導に関しては,次の4点について留意する。 こと ① 本単元では,2 年生になって心に残った出来事を友達や家族の人に欠いて伝えるという言語活動を設定する。こ の活動を通して,これまでにさまざまなことがあった自分自身を見つめるとともに友達や家族に伝えたいとい う意欲を持たせることをまず大事にしたい。そのため,題材見つけについては,日々の一行日記や作文ノート・ 生活科の観察カードなど様々なところから選ぶようにさせたい。 ② 伝えたい出来事を決め構成を考える段階においては,構成の変更や文の追加ができるように付箋に一文ずつメ モさせ,内容を詳しくしたり,順序を入れ替えたりしやすくする。 ③ 「中」の部分が少ない児童のメモをモデルに取り上げ,みんなで質問しながら内容を詳しくする活動を取り入 れる。モデル構成メモやペアトークを取り入れることで,互いに質問しあい,構成メモの内容をさらに詳しく する。 ④ 文章の推敲を行う際には,間違い直しではなく,よりよい文章にするための活動であることに気づかせ,今後 も継続的に推敲を行えるようにしたい。 単元の重点目標 ○心に残っている出来事を友達や家族に伝える文章を 書くことに関心を持つ。 (関心・意欲・態度) ○伝えたい出来事を決め,書くための事柄を集めるこ とができる。 (書くこと (1)イ) ◎事柄の順序に気を付けて文章を書くことができる。 (書くこと (1)ウ) ○文と文の続き方に気をつけて文章を書くことができ る。 (書くこと (1)エ) ◎自分が書いた文章を読み返し,間違いなどに気付き, 正すことができる。 (書くこと (1)エ) ○仮名遣いや助詞に気をつけて文を書いたり,読み返 したりできる。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(1) イ(エ) ) 単元の主な評価規準 ○心に残っている出来事を友達や家族に伝える文章を 書くことに関心を持っている。 (関心・意欲・態度) ○学級や学校,家庭や地域などで経験したことの中から 書いて伝えたい出来事を決めている。 ◎「始め」 「中」 「終わり」などの文章の構成を考えて, メモを作っている。 ○経験したことが伝わるように「はじめに」 「つぎに」 「そ れから」 「そのあとで」など,順序を表す言葉を用い て文章を書いている。 ◎自分が書いた文章を読み返し,文章の表記や用いた助 詞などを正す。 5 研究主題にかかわって 【進んで表現するために】 ○題材選びの場面 ・心に残った出来事を振り返り,友達や家族に伝えたい題材を決める。 ○構成の場面 ・ 「始め」 「中」 「終わり」の構成を考え,メモに整理する。 ○書く場面 ・経験したことが伝わるように,順序を表す言葉なども用いて文章を書く。 ・自分が書いた文章を読み返し,間違いなどに気づき,正す。 【仲間とともに学ぶために】 ・友達の文章のよいところを見つけて伝え合う。 (自己存在感) (自己決定) (自己決定) (共感的人間関係) 6 単元構想図 付いた力の確認と定着をめざした 発展 夏休みの中の絵日記の中から,休み明けに推敲 と校正をし,みんなに発表する場をもつ。 付いた力を活用する場 <付けたい力> (単元名) じゅんじょよく書こう (つけたい力)簡単な構成を考えて文章を書き, 読み返して間違いを気づいて正す。 単元の終わりにこうあってほしいという児童の姿 単元の中で繰り返される児童の学習活動 指導者が意識して教えるべきこと 簡単な構成を考えて文章を書き,読み返して間違 いに気づき,正す力 自分が書いた文章を読み返し,間違いなどに気 づき,正している。 心に残った出来事を友達や家の人に伝える文 章を書く。 ・ 「始め」 「中」 「終わり」などの文章の構成を考え, メモに整理する。 ・経験したことが伝わるように,組み立てを考え, 順序を表す言葉を用いて文章を書く。 ・自分が書いた文章を読み返し,間違いなどにきづ き,正す。 この単元に入る前にしておくこと ・実態把握(書くことに関するアンケート) ・これまでに書いた児童の文の把握 7 単元指導計画(全10時間) 次 (時) 学習内容 評 価 関 書 ○学習の見通しを立てる。 ○ ・心に残った出来事を友達や家族に 一 伝える文章を書くという学習課 (1) 題をつかみ,学習の見通しを立て る。 ○伝えたい出来事を決め,構成メモ を考える。 ・題材を決める。 二 (2) ○ ◎ ・ 「始め」 「中」 「終わり」の構成や, メモの書き方を理解する。 ・構成を考え,メモに整理する。 三 ○構成メモの見直しをする。 (1) ・友達の構成メモを例にし,修正や 本時 ○ 追加をする。 ○考えた構成をもとに文章を書く。 ・教科書を読み,構成メモと文章と (3) の対応を確かめる。 ・メモをもとに文章を書く。 ◎ ○書いた文章を推敲する。 (3) ・文章を声に出して読み返す。 ・誤字や脱字などを修正する。 ○学習を振り返る。 ・簡単な構成を考えて文章を書き, 読み返して間違いに気づいて正 すことができたか振り返る。 ○ 四 五 言 評 価 規 準(方法) 工夫 ・心に残った出来事を伝える文章を ・1 学期の出来事 書くことに関心を持っている。 を想起できる (発表・行動観察) よう,あのねノ ートや連絡帳 を見る。 ・学級や学校,家庭や地域などで経 ・決められない児 験したことの中から,書いて伝え 童は「オリエン たい出来事を決めている。 テーリング集 (行動観察・メモ) 会」など書きや すい出来事を 選ばせる。 ・ 「始め」 「中」 「終わり」などの文 ・構成の変更や文 章の構成を考えている。 の追加ができ (行動観察・メモ) るよう付箋に 一文ずつメモ させる。 ・構成メモを見直し,内容を詳しく ・ 「中」の内容の したり,組み立てを考えたりして 文が少ない児 いる。 童のメモを提 (発表・メ 示し,分からな モ) いことを質問 させて詳しく する。 ・経験したことが伝わるように,順 ・教科書のメモと 序を表す言葉などを用いて文章 文章を拡大し を書いている。 (行動観察・文章) て提示し,「始 め」→「中」→ 「終わり」とス モールステッ プで文章を進 める。 ・自分が書いた文章を読み返し,間 ・原稿用紙の正し 違いなどに気付き,正している。 い使い方を拡 (文章・行動観察) 大して提示し ○ ・文章の表記や用いた助詞などが正 ておく。 しいかどうか確かめている。 (文章・行動観察) ・友達の文章の良いところを見つけ て伝えあっている。 ・ペアトークで互 (発表・行動観察) いに聞き合い 感想を伝える。 8 本時の展開(本時 4/10 時) (1)本時の目標 「構成メモ」の見直しをし,内容を詳しくしたり,組み立てを考えたりする。 (2)準備物 モデル構成メモ・付箋・はってはがせるのり (3)学習の展開 学習活動 つ か む ( 5 分 ) 考 え る ( 1 0 分 ) 評価規準(方法) 生徒指導の三機能 指導上の留意点 1 本時のめあてを確かめる。 メモを見なおして,くわしく書いたり,じゅんじょよくならべたりしよう。 2 モデル構成メモを見て, もっと知りた ・質問してみたいことをまずワークシート ○モデル構成メモを いことや分からないことを考え発表 にメモさせる。 見て,質問したいこ する。 ・1つでも書けている子を○つけ法でほめ とを考えている。 る。 (ワークシート・ ○△△さんのメモを見て、もっと知り ・全く書けない子には,ヒントを与える。 発表) たいことや聞いてみたいことを考え ・文の入れ替えができるよう,一文を短冊 ましょう。 に書かせる。 <自己存在感> ・どうしてドキドキしましたか。 ・発表の場を作り,お ・ヤドカリのほかに何を見つけました 互いの発言を聞き か。 合い,意見を認め合 ・見つけた生きものは,どうしました う雰囲気を作る。 か。 ○どんな順序にしたら良いか考えまし ょう。 書 く ( 1 5 分 ) 深 め る ( 1 0 分 ) 3 モデルの構成メモを参考に自分の構 ・事柄の順序に沿って、整理しやすいよう ◎構成メモを見直し, 内容を詳しくした 成メモを詳しくし,組み立てを考え 1 文につき,1 枚の付箋に書かせる。 り,組み立てを考え る。 ・前時に作成した児童の構成メモに対する たりしている。 ○「中」を詳しくして,したことの順に 質問を指導者が提示して,内容を詳しく (ワークシート) 並べ替えましょう。 するためのヒントにさせる。 B規準 児童が意識して取り組むこと ○「中」には,思い出したことをなるべく 詳しく書く。 ○事柄の順序に沿って整理する。 ・モデル構成メモを もとに,自分が伝 る。 えたいことをさ ○書きたいことを, 「始め」 「中」 「終わり」の らに詳しくした 順にメモに整理している。 り,順序を考えた りする。 ○メモを見直し, 「中」の内容を詳しくしてい 4 見直したメモを交流し, 互いに質問し ☆ペアトーク(またはグループ) 合う。 交流の観点に沿って,交流をさせる。 ・良いところを見つけてほめるようにさせ 交流の観点 る。 ○伝えたいことを詳しく書いている。 ○事柄の順序に沿って,組み立ててい ・分からないことは質問させる。 る。 <自己決定> <共感的人間関係> ・友達の作品を読み合 い,互いのメモに興 味をもって,質問し 合う。 ま と め る 5 本時のふりかえりをする。 ・次時の活動を伝え、見通しを持たせる。 ○次の時間はメモをもとに文章を書き ます。 ( 5 分 ) 9 板書計画 ・ し た こ と を じ ゅ ん じ ょ よ く 組 み 立 て て い る 。 ・ つ た え た い こ と を く わ し く 書 い て い る 。 友 だ ち の メ モ を 読 む ポ イ ン ト おわり たと ど かを ん 。思 な っ こ 中 を ど し ん た な か こ と はじめ で つ き た ご え と た い じ ょ よ く な ら べ た り し よ う 。 メ モ を 見 な お し て 、 く わ し く 書 い た り 、 じ ゅ ん ( め あ て )
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