小学校第2学年 国語科学習指導案 単元名:音読劇をしよう 「お手紙

小学校第2学年 国語科学習指導案
単元名:音読劇をしよう 「お手紙」
指導者
三上 明佳
単元の目標と評価規準
(1)単元の目標
○ 登場人物の様子に興味をもち,想像を広げながら進んでお話を読もうとすることができる。
(関心・意欲・態度)
○ 登場人物の様子や気持ちが表れるように,声の出し方などを工夫して音読することができる。
(C読むこと ア)
◎ 登場人物の行動や会話を中心に,想像を広げなが,場面の様子や登場人物の気持ちを読むことができ
る。
(C読むこと ウ)
○ 文の中における主語と述語との関係に注意することができる。
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 イ(カ)〕
(2)単元の評価規準
国語への関心・意欲・態度
読む能力
言語についての知識・理解・技能
「想像を広げて読んだことを音読劇で発表し合う言語活動」を通した指導
登場人物の様子に興味を ① 登場人物の行動や会話を中心に,想像
文の中における主語と述語の
もち,想像を広げながら進
を広げながら,場面の様子や登場人物の 関係に注意して,読んでいる。
んで読もうとしている。
気持ちを読んでいる。
(ウ)
② 登場人物の様子や気持ちが表れるよう
に,工夫して音読している。(ア)
指導と評価の計画
(全11時間)
次
学習活動
1 ・「お手紙」を読んで感想を交
流し,自分の好きな場面を音
つ
読劇で発表することを知る。
か
(1)
む
・だれの会話であるかに注意し
ながら,全文を読み,物語の
あらすじをつかむ。
(1)
・「一場面」について,手紙を
2
もらえないがまくんの気持ち
読
を会話文から想像しながら読
み
む。
(1)
を
・「二場面」について,かえる
深
くんの行動や場面の様子を想
め
像しながら読む。
(1)
る
・「三場面」について,二人の
言動を比べて,場面の様子を
想像しながら読む。
(2)
・ 「四場面」について,二人の会
話から,がまくんの気持ちの変化
を想像しながら読む。 (1)本時
・ 「五場面」を読み,手紙を待つ二
人の気持ちを想像しながら読む。
(1)
・音読したい部分を決め,読み方
3
や動きを考え,練習する。 (1)
活
用 ・グループで音読劇の練習をし
す
て,読み方の工夫や動きにつ
る
いて意見を伝え合う。 (1)
・音読劇を発表し,感想を書い
て評価を伝え合う。
(1)
関
○
読
○
評 価
評価規準
・本文中のおもしろいと思った所や好
きな所を発表し,音読劇に向けての
学習の見通しをもっている。
(関・意・態)
○ ・主語と述語の関係に注意して,会話
文について誰が言ったことか理解し
ている。
・会話の内容や登場人物の行動から,
がまくんの気持ちを想像しながら,
読んでいる。
(読む①)
言
評価方法
行動観察
ノート
教科書
ワークシート
ノート
音読ブック
○
・登場人物の行動から,場面の様子に ノート
ついて想像している。 (読む①) 音読ブック
○
・二人の言動を比べて,場面の様子に
ついて想像しながら,読んでいる。
(読む①)
・登場人物の会話や行動から,がまく
んの気持ちを想像しながら読んで
いる。
(読む①)
・二人の幸せな気持ちを読み取り,想
像しながら読んでいる。 (読む①)
ノート
音読ブック
・想像したことを基に,声の出し方の
工夫を音読ブックに書き込み,音読
をしている。
(読む②)
・互いの音読を聞き合い,伝え合った
意見を音読ブックに書き込み,音読
の練習に取り入れている。
(読む②)
・音読劇を発表し合い,互いの音読の
仕方のよさや工夫に気付いている。
(読む②)
行動観察
○
○
○
○
○
ノート
音読ブック
ノート
音読ブック
音読ブック
行動観察
音読ブック
行動観察
ノート
本時の学習
(1)本時の目標
○ 四場面のがまくんとかえるくんの会話や行動から,がまくんの気持ちを想像することができる。
(読む①)
(2)本時の展開
評価規準
指導上の留意点
活動内容
(●予想される児童の反応,◆個別の支援)
(評価方法)
1
これまでのがまくんの
か なしい 気持ち を振り返
り,本時の課題を知る。
・既習の場面の掲示物を指してがまくんのかなしい気持ちを振り返
らせ,気持ちがどう変化していくか考えていくという本時の課題
への意欲をもたせる。
(めあて) がまくんの気もちをそうぞうして,音読ブックを書こう。
2 「四場面」のがまくんの
会話に着目し,想像した気
持ちを感情曲線に表す。
3 がまくんの心の中の言葉
を想像してノートに書く。
・会話文を色分けし,がまくんの会話を確認させる。
・「お手紙に,なんて書いたの。」までの会話部
分のがまくんの気持ちを「うれしさ」を軸と
した感情曲線にすることで,「①手紙をもら
えることが分かった」「②手紙の内容が分か
った」の二つの大まかな変化をとらえさせる。
・気持ちを想像しやすくするために,「ああ。」「とてもいいお手紙
だ。
」の続きの言葉として,がまくんの気持ちを考えさせる。
(主発問)
「ああ。
」
「とても・・・。
」の後,がまくんは心の中でどんなことを言ったでしょうか。
【書くこと1】(予想される児童の記述)
●A:もうすぐ手紙がもらえるな。うれしいな。
(手紙がもらえることに対するうれしさ)
●B:かえるくんがやさしくしてくれてうれしいな。
(かえるくんの優しさに対するうれしさ)
●C:手紙に親友と書いてあってうれしくなったよ。
(手紙の内容に対するうれしさ)
◆想像がしにくい児童には,
「~のがうれしいなあ。
」
「~ので,うれ
しいなあ。
」という話型を示す。
◆想像がしにくい児童には,手紙をもらったら自分ならどんな気持
ちか「感想の言葉カード」から言葉を見付けて考えさせる。
じっくり
り
(共感的人間関係)
・友だちの考えのよい
ところを取り入れる。
4
全体で交流し,がまくん
の 気持ち につい て考えを
深める。
【集団思考】
しっかり
・意図的指名により,予想A,B,Cの順に全体で確認させる。
・自分と同じ考えについてはノートに赤線を引き,新たに知った内容は,書き加え
させる。
・A,B,Cのうれしさについて,感情曲線①,②のどこで感じたうれしさか確認
させ,手紙の内容を知ってうれしさが増したことから,手紙の内容に着目させる。
5
かえるくんの書いたお
手紙の内容に注目させ,が
ま くんの 気持ち について
考えを深める。
(補助発問)がまくんは,かえるくんのお手紙のどこが「いいお手紙」だと思っ
たのでしょうか。
●「親愛なるがまくん」
●「親友であることを,うれしく思っています。
」
「きみの親友」
・前の場面の悲しい気持ちを思い出させ,手紙をもらえること以上に,かえるくん
に友達だと思ってもらえていることがうれしいということに気付かせる。
6 学習したことを基に,音
読 の仕方 を音読 ブックに
書き込み,音読をする。
・場面の様子やがまくんの気持ちについて想像したことを基に,音
読の仕方とその時の気持ちを音読ブックに書かせる。
◎登場人物の会話
・がまくんの会話を,読み方と気持ちを言わせた上で,音読させる。
や行動から,がまく
んの気持ちを想像
【書くこと2】(期待する児童のまとめ)
『読み方』
〈気持ち〉①,②ともに書かれてB評価
して,音読ブックに
会話文「きみが」の読み方と気持ち
まとめている。
●『明るい声で』等
(読む①)
〈
「もうすぐ手紙がもらえて,うれしいな。
」〉
(手紙がもらえることに対する喜び……①)
(ノート・音読ブック)
会話文「ああ。
」
「いいお手紙だ。
」の読み方と気持ち
はっきり
●『とても明るい声で』等(
「きみが」よりも良いイメージの読み方)
〈かえるくんが,自分のことを親友と考えてくれてうれしいな。
〉
(自分のことを友達と思ってくれていることへのうれしさ……………………………②)
7 本時の振り返りと次時の
●
予告をする。
・ノートと音読ブックを比べさせて,がまくんの気持ちをしっかり
想像することができたことを確認させる。
・本時の学習をふまえ,最後の場面を読んで音読ブックを完成させ
ていくことを確認する。