食事の前準備 誤嚥ってなに? 胃に入らなければいけない唾液や食べ 物が誤って肺に入ることです。 高齢者は食べ物を飲み込む反応や吐 こうとする反応、咳をする反応が衰え、 誤嚥しやすくなります。 誤嚥するとどうなるの? 唾液や食べ物が肺に入ると炎症が起 こり、肺炎を起こしてしまいます。 誤嚥を予防するにはどうしたらいいの? 🌺 嚥下体操は笑顔をつくることや楽しく会話をするこ とにもつながります。 🌺 無理せず、継続することが大切です。 光市立光総合病院 食事形態や姿勢の工夫、嚥下体操に ついて紹介します。 🌟食事形態の工夫🌟 🌟食事介助の方法🌟 ・水分にはとろみをつけましょう。 ・口の中でバラバラになりやすい食材にはあんを かけましょう。 ・固い食材は柔らかく煮込みましょう。 ・酸味のあるものは控えましょう。 🌟姿勢の工夫🌟 可能な限り座って食べましょう。 <座って食べる場合> 介助者は横に座 り、目線を同じ にする。 あごは引き気味 背は90度 からだとテーブルの間 に握りこぶし1つぐら いのすき間 お食事に専念す る環境をつくる。 テレビを消す、 カーテンを引く、 静かな空間をつ くる、など。 ・あごが上がるとむせやすいので 目線を合わせてあごを引いてもら いましょう。 ・むせたり、のどがごろごろしたら やめましょう。 足の裏は床(難しい場合は フットレスト)にきちんと つく高さ <ベッド上で食べる場合> ひざは軽く曲げた状態に なるよう、ベッドの折れ 目にひざを合わせるか、 ひざ下にクッションを置 き、ずり落ちないように する。 はしやスプーン は下からお口に 運ぶ。 ※自然にあごを 引き、良い姿勢 になります。 イスの座面の高さはひざが 90度に曲がるくらい テーブルの高さは腕を 乗せて、ひじが90度 に曲がるくらい 足がずり下がらないよう、 足の裏にクッションをぴっ たりつける。 一口量の目安は 飲み込んだのを ティースプーン 確認してから、 次の一口を運ぶ。 一杯くらい。 ※多すぎても少 なすぎても食べ にくいと感じま す。 首が後ろに反らないように、 頭に枕やクッションを使う。 リラックスした姿勢をとり、麻 痺などがある場合は枕やタオル などを利用して、からだが傾か ないようにする。 背もたれが(30~)60度になる ようにギャッジアップする(適 した角度は一人ひとり異なりま 腰はベッドの折れ目にきっちり す。体調によっても調整が必要 な場合があります) 合わせる。 ※ギャッジアップしたままの体 勢では、腰が下方にずれている ことが多くありますので、一度 上方に引き上げましょう。 ・絶対に寝たまま食べたり、飲ませたりしな いようにしましょう。 🌺 疲労を考え、1回の食事時間は30分~40分位に しましょう。 🌺 食後30分~1時間は横にならないようにしましょう。 🌺 食後はうがいや歯磨きをして口の中を綺麗に しましょう。 🌺 むせることなくゼリーが飲み込めたら、水分も摂取で きます。その場合、スープスプーンから始めて、次に水 薬コップで飲みましょう。(あごを上げないようにしま しょう)
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