標本作製の支援業務のお知らせ 標本作製の支援業務のお知らせ 平成

標本作製の支援業務のお知らせ
平成 27 年 4 月 1 日
総合解剖センター
[email protected]
http://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp/
解剖センターでは、平成 15 年から組織標本の作製を中心とした研究教育支援を開始し
ています。業者よりも格安で質の良い標本を提供し、学内外研究者より高い評価を受け
多数の依頼をいただいています。また、附属病院病理部に保管中の当該科の病理検体を
研究使用されます際の標本作製も一手に引き受ける等支援の範囲を広げております。
昨年度は多くの学術雑誌に解剖センターで作製した標本からの figure が掲載されまし
た。
組織学的多変量解析に有用なツールである、Tissue microarray(TMA)標本作製とバー
チャルスライド化、バーチャルスライドシステムを利用した画像配付も順次開始してい
ます。
バーチャルスライド、Tissue microarray(TMA)については、解剖センターホームページ
をご覧ください。Mouse fetal バーチャルスライドを配信中ですので研究者の皆様ご利用
下さい。
http://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp/
今後一層このサービス業務を充実させてゆく方針ですので、どうぞご利用下さい。
標本の作製依頼から料金の精算までの手順は以下の通りです。
標本作製依頼方法〜精算までのおおまかな流れ
1.
メールもしくは電話で解剖センター担当者まで連絡してください。
[email protected]
TEL: 075-753-4498
2.
FAX:
075-753-4493
組織は充分量の固定液で固定しておいてください。(出来れば組織の 10 倍量の固定
液)標本で観察したい部分が切り出ししてあることが望ましい。
(分らない場合は相談して下さい)
3.
依頼用紙に必要な事項を記入して組織とともに東側玄関から解剖センター3 階まで
お持ちください。その時点で組織標本作成に関して必要なことがあれば打ち合わせ
を行います。(建物はホームページを参照して下さい)
4.
標本が出来れば連絡しますので取りに来てください。その時に標本、ブロックとと
もに請求書を発行し、標本受領印もしくはサインをいただきます。
5.
3 ヶ月に一度、講座宛に合計請求書を送付いたします。
6.
年に 1 回もしくは 2 回に分けて、精算手続きを行います。
添付書類
運用規程および細目(受託できる標本の種類、経費負担などの説明)
依頼書
受託料金表
共同研究協定書(共同研究を希望する場合)
形態系研究教育支援運用規程
1.
目的
形態学的マクロおよびミクロ標本の作製、診断には長い経験と特別のトレーニングが
必要とされている。病理系、解剖系、法医系においてはそれぞれの分野での必要性か
ら技術を蓄積してきている。このような形態系の技術はこれまで個人的な依頼や、共
同研究という形でしか外部には提供されてこなかったが、経費を利用者負担の形で公
開し、本学における形態系研究基盤技術支援を推進する。
2.
研究基盤技術支援項目
A.研究用組織標本作製
① 組織標本作製(固定臓器から HE 標本の作製)。
標本の固定は利用者責任。
②持ち込みブロックの薄切(HE 染色用、無染切片)
③HE 以外の特殊染色(免疫染色を除く)
④免疫染色(センター常備抗体、抗体持ち込み、オリジナル抗体)
⑤凍結切片作製
B. 写真撮影
写真撮影(マクロ、ミクロ)
C. 病理組織標本の読み方
研究用標本の解釈のみに限る。
当面はセンターに登録した病理医との合意により共同研究のもとで行う。
多大な時間・労力負担を要するものについては受託できない場合や、研
究費の分担を求める場合がある。
(別紙参照)
D. 電子顕微鏡技術(解剖センター3 階電子顕微鏡室にて実施)
①標本作製支援
②電子顕微鏡観察・撮影方法の説明
③周辺機器の取扱説明
④写真技術の提供
* 詳細は、解剖センターホームページ(http://www.cas.med.kyoto-u.ac.jp/)を
ご覧下さい。
E. 次の項目の受託は相談により可能である。
① TMA 標本作製
② バーチャルスライドシステムによる TMA 標本解析
③ In situ hybridization、FISH
3.
経費負担
経費に関しては年 1 回、講座振替、精算を原則とする。
料金については別途定めるものとする。
4.
依頼
標本作製依頼に関しては依頼書を提出し受け付けるものとする。
5.
試料に関してはすべて返却するものとする。センターは保管の責任を負わない。
6.
不可抗力の事由によって生じた試料の損害に対しては、一切責任を負わないものと
する。
7.
この規程に定めるもののほか、受託に必要な細目は、総合解剖センター長が定める。
8.電子顕微鏡技術の提供については解剖センター電子顕微鏡室にて、その運用規定に
基づき実施する。
形態系研究教育支援細目
1. 感染材料
未固定や凍結の感染材料(肝炎ウイルス、エイズ、結核、梅毒、P3、P4 レベル)は受
託できません。
2. 特殊染色
固定法、染色条件、目的など事前に打ち合わせを必要とする。
工程の複雑度により 2 段階に価格設定
レベル 1:PAS, EVG, MT
レベル 2:上記以外
3. 免疫染色
固定法、染色条件、目的など事前に打ち合わせを必要とする。
抗体の条件により 3 段階に価格設定
レベル 1:センター常備の抗体の場合
レベル 2:抗体持ち込み、条件指定の場合
レベル 3:条件を決めることが必要な場合
4. TMA ブロック作製
5. 料金表(別紙参照)
標本作製料金算定根拠は 1 ブロック当りとするが、場合によっては 1 臓器が複数ブロ
ックになることもある。
組織標本作製依頼書
依頼者:
受付番号
E-mail:
所属:
支払い責任者:
E-mail:
依頼者電話番号:
FAX:
負担方法:運営費交付金、科研費、寄附金、その他
(
)
)
、人体材料、ヒト由来細胞(含む、含まない)
材料: 動物材料(種名
臓器名:
検索目的(具体的に何を見たいのか、どこを中心に見たいか、等)
:
固定法:10%ホルマリン、4%PFA、ブアン、その他(
依頼項目: HE 染色
無染標本作製
)【固定開始
月
日
時~】
枚
コーティングスライド使用有
枚、
無
枚
特殊染色
免疫染色
その他
依頼日:
年
月
日
受け渡し予定日:至急(5 日以内、料金は 3 割増)
普通(2 週間以内)
検体数:
ブロック数:
スライド数:
以下はセンターで記入
受付番号
コード番号
受付担当者:
標本箱お預かり個数:
お問い合わせは解剖センター担当者まで(出来ればメールでお願いします。)
E-mail: [email protected]
TEL: 075-753-4498, FAX: 075-753-4493
論文発表の際に解剖センター作成の標本・写真をお使いの際は、センターをご紹介いただけましたら幸いです
受託料金表
受託業務内容
受託業務単位
単価(円)
組織標本作製
ホルマリン固定臓器より HE 標本作製
(1 枚目)
同上
(2 枚目以降)
追加 HE 染色 1 枚につき
無染切片 1 枚/1 ブロック・コーティング
なし/あり
持ち込みブロックより標本作製
HE 以外の特殊染色 レベル 1
レベル 2
その他
パラフィン包埋ブロック一点、HE 染色標
本:最初の 1 枚/1 ブロック
ブロック作成のみ
2580
310
110/160
HE 染色標本 1 枚/1 ブロック
310
無染切片 1 枚/1 ブロック
210
無蛍光スライドグラス使用
310
1 染色(基本価格)
追加 1 枚につき
(2 枚以上の場合 10 枚まで)
2060
1 染色(基本価格)
追加 1 枚につき
(2 枚以上の場合 10 枚まで)
3090
要相談
310
520
要相談
免疫染色
レベル 1
レベル 2(自動染色機使用も含む)
レベル 3
凍結切片
写真撮影(デジタル)
ミクロ撮影
TMA ブロック作製
バーチャルスライド化
ISH in situ hybridization, FISH
センター常備の抗体の場合 1 枚
抗体持ち込み、条件指定の場合
1枚
条件を決めることが必要な場合
1件
2060
3090
5150
包埋(やり直し)1 ブロック
切片作製 1 枚につき
無蛍光スライドグラス使用
520
310
520
1 枚につき
520
3mm コア 1 個につき
無染切片 1 枚
1枚
要相談
2580
520
3090
要相談
形態系研究教育支援センター共同研究協定書
研究プロジェクト名:
研究プロジェクト名:
登録番号:
プロジェクト概要(別紙:様式自由)
研究プロジェクト主任者:
(甲)
同 所属:
同 研究者:
(乙)
依頼者 E-mail address:
形態系研究教育支援センター分担者
(丙)
同 E-mail address:
約定
1.
甲ならびに乙は上記プロジェクトに関わる研究のため、センターで作製された標本
の組織学的解析を丙に依頼する。甲、乙はこの解析に必要な研究情報を丙に示す。
2.
丙は標本の組織学的解析を可及的に速やかに甲、乙に報告する。
3.
丙は標本の固定、切り出しの条件、特殊染色の必要性などについて専門的な立場か
丙は標本の固定、切り出しの条件、特殊染色の必要性などについて専門的な立場か
ら甲、乙に助言を与える。
4.
標本の作製費用は全て甲の負担とする。
5.
標本、ブロック、画像などの保管は甲、乙の責任とする。
6.
共同研究の過程で経費が発生した場合には甲の負担とする。
7.
標本は研究用のみとし、病理診断用の標本は取り扱わない。
8.
丙の報告は口頭による説明を基本とする。その内容の発表については甲は最終的な
形を丙に示し了解を得ること。
9.
丙はプロジェクト内容について守秘義務を負う。
10. 丙は共同研究者として論文発表においては共著者となることを原則とする。
11. 甲、乙は、丙の了解があれば、丙を共著者とせず口頭発表を行うことができるが、
甲、乙は、丙の了解があれば、丙を共著者とせず口頭発表を行うことができるが、
発表者はその内容について全責任を負う。
12. 標本は 20 枚までは無償とし、これを越える場合は、30
枚までは無償とし、これを越える場合は、30 枚までごとに10万円を丙
の研究費として負担する。