離乳食教室

離乳食教室
〇どうして離乳食は必要なの?
・赤ちゃんは 5~6 ヵ月になると体も大きくなり、また活動量も増えてくるのでミルクや
ママのおっぱいだけではだんだんと栄養が足りなくなってきます。
足りなくなってきた栄養を補うためにも自分で食べ物から栄養をとることが必要です。
・今までミルクやおっぱいを「飲む」ことで栄養を摂っていた赤ちゃん。
「かむ」ことは経験したことがないので、段階を踏みながら少しずつ練習をしなけれ
ば食物をかんで食べるということは身につけることはできません。
・ミルクの時には毎日同じ味でしたが、離乳食をはじめると米や色々な野菜、魚や肉、
くだものなど色々な食品を食べることで甘さやうまみ、すっぱさなど赤ちゃんは様々
な味を知ることになります。そうしたことが味覚を育てると同時に、
「今日はどんなも
のを食べられるのかな?」と食事を楽しいと感じる気持ちも育てます。
〇作るためにはどんなものを用意すればいい?
離乳食といっても作り方は色々あり、便利グッズもたくさん市販されています。
でも全てを揃えることは大変なので基本的なものやおすすめのものだけ紹介します。
<調理や保管のための準備>
小さめの片手鍋
お粥を作ったりだしをとったり、野菜をゆでたりと色々使えます。
製氷皿またはシ
とっただしや野菜やお粥を 1 回分ずつに冷凍しておけば、レンジで温
リコンカップ
めるだけですぐ与えられます。
チャック付き袋
製氷皿などで冷凍してキューブ状にしたものはチャック付き袋などで
種類ごとに保管すれば分かりやすいです。
すりこぎ
離乳食セットのものでもそうでなくても大丈夫。
初期のすりつぶしの頃によく使います。
茶こし
茹でた野菜を入れてすりこぎですりつぶせば裏ごし器の代わりにな
り、かつお節を入れて上から熱湯をかけると簡単にだしもとれてしま
います。
お茶パック
野菜を 1 種類ずつ入れて片手鍋で茹でてしまえば下処理の時間短縮に、
残った茹で汁は野菜スープとして赤ちゃんにもあげられます。
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準備>
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要です。
〇離乳食の期間中に食べられる食品と食べられない食品
これは食べさせないで!
食べさせることでアレルギーの原因や食中毒、のどに詰まらせるなどの事故を起
こすことがあります。
はちみつ(満 1 歳まで×)、黒砂糖、そば、ピーナッツ、生魚(お刺身など)、生卵
おもち、黒砂糖
米、じゃがいも、さつま かぼちゃ、大根、かぶ、 豆腐、きな粉、かれい
いも、乾めん(そうめん、 人参、トマト、キャベツ、 や鯛などの白身魚、し
うどん)、食パンなど
玉ねぎ、ブロッコリー、 らす干しなど
りんご、バナナなど
スパゲッティ、マカロニ なす、きゅうり、ピーマ 納豆、高野豆腐、鮭、
など
ン、アスパラガス、ねぎ、 鶏肉、ツナ缶(食塩無
にら、さやいんげん、さ 添加ノンオイル)、卵
やえんどう、のり、わか 黄、牛乳(調理用)、
めなど
プレーンヨーグルトな
ど
ロールパン、ホットケー やわらかくすれば、ほと いわし、豚、牛の赤身
キなど
んどの野菜・果物が使え 肉、レバー、大豆、全
る
卵など
赤ちゃんにも食べやすく やわらかくすれば、ほと 油揚げ、絹生あげ(油
調理すれば、ほとんどの んどの野菜・果物が使え 抜きしたもの)、ウィ
穀類・いも類が使える
る
ンナー(添加物や塩分
の少ないもの)、牛乳
など
〇おかゆやだしのとり方ってどうしたらいいの?
離乳食で基本となるのはおかゆ(軟飯)とだしです。
時期に応じてそれらにプラスして野菜や魚を追加したり、野菜を追加して野菜スープ
やだしで野菜をのばしたり、おじやにするなど組み合わせて使用します。
ここでは基本的なだしのとり方とおかゆの作り方を紹介していきます。
昆布だし
5~6ヵ月から使用できるおだしです。
だし用昆布1枚(20g 位)はあらかじめ水(1ℓ程度)を張った鍋などに入れて30分ほ
どおいておきます。
その後加熱し、沸騰直前(小さな泡がプツプツしてきたら)取り出します。
★昆布は前日の晩からタッパーなどに入れて冷蔵庫で戻してもゆっくりとだしが出て
くるので火にかけずにだしをとることもできます。
和風だし(1 番だし)
昆布とかつお節の基本的なおだしです。
だし用昆布(20g)はあらかじめ水を張った鍋などに入れて 30 分ほどおいておきます。
その後火をつけて沸騰する直前(小さな泡がプツプツしてきたら)になったら昆布は
取り除き、そのまま加熱してだし汁を沸騰させます。沸騰してきたら火を止めてかつ
お節(30g)を一度にいれ2~3分後にザルにキッチンペーパーの乗せた上でこして完
成です。
野菜スープ
お好みの野菜2~3種類(70~80g)を水2カップ(400cc)に入れて20分位かけて煮
立てます。
柔らかくなった野菜はそのまま赤ちゃんに食べさせることができ、ゆで汁はスープや
野菜をのばすのに使用できます。
★野菜は大きめに切って、お茶パックなどに1種類ずつ入れるとゆで野菜の下ごしら
えも同時にできます。
みじん切りにしてゆでるよりも大きめのほうがやわらかくでき、つぶしやすくなり
ます。
おかゆの作り方
離乳食では10倍粥、7倍粥など〇倍がゆといった表現をします。
この〇倍がゆというのはお米に対して水が何倍で作ったお粥かという意味を表しています。
大さじ 1 の米(15g)で10倍粥を作る場合は…
例:米(15g)に対して水(米の重量 15g×10 倍)で作ります。
7倍がゆ、5倍がゆになっていく頃には水の量は 7 や 5 をかけて計算します。
これは米から作る方法でご飯から作る場合は水の量が変わるので注意してください。
米から鍋で炊く場合
米から作る場合には洗米後、鍋に水を入れて30分ほどおきその後火をつけます。
沸騰するまでは強火、その後は弱火でフタをして30分ほど煮ます。
火を止めて10分ほど蒸らし、離乳食の各段階に合わせて潰して保管したり与えたりして
ください。
★手軽に作る場合には大人のごはんを炊飯するときに赤ちゃんの分は湯のみに入れて一緒
に炊飯する方法もあります。