水質検査項目の説明【水質管理目標設定項目】 1 アンチモン及びその化合物 基準値: 0.015mg/L以下 合金、蓄電池、半導体材料等に使われています。毒性は強く、急性中毒として嘔吐、下痢、皮膚炎など、慢性中毒 として心臓、肝臓、腎臓障害などの症状があらわれます。排水の混入や地質により河川水等で検出されることがあ ります。 2 ウラン及びその化合物 基準値: 0.002mg/L以下(暫定) 原子力発電所の燃料として使われている放射性元素です。毒性が大変強く、腎臓に蓄積し腎臓障害の症状があら われます。地質により河川等で検出されることがあります。 3 ニッケル及びその化合物 基準値: 0.01mg/L以下(暫定) ステンレスやメッキの原料などに使われています。大量に摂取するとめまい、嘔吐、急性胃腸炎などの症状があら われます。鉱山排水、工場排水またはメッキ製品からの溶出により汚染が発生することがあります。 4 亜硝酸態窒素 基準値: 0.05mg/L以下(暫定) 水中の亜硝酸イオン又は亜硝酸塩に含まれている窒素です。呼吸酵素の働きを阻害するメトヘモグロビン血症を 起こすとされています。 5 1,2-ジクロロエタン 基準値: 0.004mg/L以下 塩化ビニルの原料として使われている有機化学物質です。発がん性の可能性が高い物質です。 6 削除 7 削除 8 トルエン 基準値: 0.4mg/L以下 染料、有機顔料等の合成原料及びベンゼン原料として使われている有機化学物質です。急性中毒として中枢神経 への影響、疲労、頭痛、めまいなど、慢性中毒として運動失調、平衡障害、言語障害などの症状があらわれます。 9 フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) 基準値: 0.1mg/L以下 プラスチックの添加剤(可塑剤)に使われている有機化学物質です。環境ホルモンとして疑われています。 10 亜塩素酸 基準値: 0.6mg/L以下 二酸化塩素の使用に伴う副生成物です。消毒剤として二酸化塩素を使用すると残留するおそれがあります。 11 削除 12 二酸化塩素 基準値: 0.6mg/L以下 セルロース、紙パルプ、皮革の洗浄などに使われています。浄水処理過程において消毒剤として使用されます。 13 ジクロロアセトニトリル 基準値: 0.01mg/L以下(暫定) 浄水処理過程で消毒用の塩素と水中の有機物質が反応して生成されます。 14 抱水クロラール 基準値: 0.03mg/L以下(暫定) 浄水処理過程で消毒用の塩素と水中の有機物質が反応して生成されます。 15 農薬類 基準値: 検出値と目標値の比の和として,1以下 殺菌剤、除草剤、殺虫剤などとして使われている102種類の農薬を定めています。 16 残留塩素 基準値: 1mg/L以下 水道法により、塩素又は結合塩素で水道水の消毒を行い、給水栓水で残留塩素を確保することが義務づけられて います。残留塩素とは、水道水中に消毒効果のある状態で残っている塩素のことをいいます。 17 カルシウム、マグネシウム等(硬度) 基準値: 10mg/L以上100mg/L以下 基準項目に同じ。 18 マンガン及びその化合物 基準値: 0.01mg/L以下 基準項目に同じ。 19 遊離炭酸 基準値: 20mg/L以下 水中に溶けている炭酸ガスで、水に清涼感を与えますが、多量に含まれると刺激が強くなります。水道施設の腐食 の原因となることがあります。 20 1,1,1-トリクロロエタン 基準値: 0.3mg/L以下 ドライクリーニング洗浄剤、金属の洗浄剤として使われる有機化学物質です。工場排水等の混入により地下水で検 出されることがあり、高濃度に含まれると異臭味の原因となります。 21 メチル-t-ブチルエーテル 基準値: 0.02mg/L以下 ガソリンの添加剤などとして使われます。目標値は味やにおいに影響を与えることを考慮して設定されています。 22 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) 基準値: 3mg/L以下 有機物の量の指標として基準項目の「有機物」とは別の方法で測定されたもので、有機物等によって消費される過 マンガン酸カリウムの量で表します。 23 臭気強度(TON) 基準値: 3以下 においの強さを数値化したものです。 24 蒸発残留物 基準値: 30mg/L以上200mg/L以下 基準項目に同じ。 25 濁度 基準項目に同じ。 基準値: 1度以下 26 pH値 基準値: 7.5程度 基準項目に同じ。 27 腐食性(ランゲリア指数) 基準値: -1程度以上とし、極力0に近づける 物を溶かす力のことで、この度合いをPH値等の水質データ-から数値化したものがランゲリア指数です。水が金 属を腐食する程度を判定する指標となります。 28 従属栄養細菌 基準値: 2000個/ml以下 生育に有機物を必要とする多様な細菌(一般細菌を含む)のことで、水の汚染状況や消毒効果を判定する指標とな ります。 29 1,1-ジクロロエチレン 基準値: 0.1mg/L以下 家庭用ラップ、食品包装用フィルム、樹脂の材料として使われている有機化学物質です。地下汚染物質として知ら れています。 30 アルミニウム及びその化合物 基準項目に同じ。 基準値: 0.1mg/L以下
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