農林生産学科 農業生産学教育コース 浅尾 俊樹 植物工場による医療施設向け食材の開発 野菜の自家中毒の解明とその制御法の開発 植物工場支援・研究 施設(太陽光発電) 地中熱交換空調 システム 分析室 組織培養室 LEDルーム 植物工場における医療施設向け食材開発研究 [目的] 急激な高齢化とともに慢性疾患患者が多くなり、厳しい食事制限を強い られ、摂食障害や食物アレルギーに対しても、それに適応した医療施設 向け食材開発が求められています。そこで、植物工場による植物内成分 調整法の開発を行い、高齢者や患者の食生活の質向上を実現させます。 [研究手法・期待される結果] 栄養不良者向け栽培植物を植物工場において安全で安定的に生産す ることにより、高齢者、障がい者、患者の食生活の質向上に貢献する新た な食材(低カリウムメロン・イチゴ、葉菜類、ワサビなど)開発を行います。 栽培環境が容易に制御できる植物工場向け栽培植物の選定とその成 分調整の可能性検討。成分調整された栽培植物が効率的に生産できるよ うに植物工場内の生産システムの確立。選定された栽培植物が栄養不良 者に有効であるか、病院の食材としての利用法の検討を行います。 茎頂培養(ワサビ) 無菌植物(ワサビ) LED照明装置(ワサビ) 低カリウムメロン 低カリウムメロンの試食会 (医学部附属病院) 低カリウムイチゴ 野菜の自家中毒とその制御法の研究 アミノ酸による自家中毒回避 浅尾研究室スタッフ(2012年度) [目的] 土耕や閉鎖系養液栽培における連作障害の原因として、自家中毒 (アレロパシー)の解明とその回避法を明らかにします。 [研究手法・期待される結果] 養液栽培法により根から出ている自家中毒物質を同定。その物質に より自家中毒の再現性検討。活性炭(吸着)、微生物(分解)、電気分解 (分解)などにより自家中毒回避。イチゴ、ワサビ、マメ類など。 自家中毒を制御することにより安定生産と環境に配慮した生産が実 現します。
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