素案 - 南アルプス市

資料
南アルプス市生活交通ネットワーク計画 (地域内フィーダー系統確保維持計画)【素案】
1.地域公共交通確保維持事業に係る目的・必要性
南アルプス市は平成15年4月、八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の旧6町村が
合併し誕生しました。南アルプス山麓に位置し、美しい自然に囲まれた地域です。
総面積264.07平方キロメートル(平成22年7月30日画定)、山梨県の面積の約5.9パーセントを占
めています。人口は73,014人(平成22年4月1日現在)であり、年々増加しています。南アルプスの
主峰北岳を頂点とした東西に細長い形で、冬は寒さが厳しく、夏は気温が高いという盆地特有の
内陸性気候です。御勅使川扇状地やそれに続く低地では果樹栽培が盛んに営まれ、春から秋に
かけてたくさんのフルーツが実る果樹園は、この地域を代表する景色となっています。
県内13市の中で唯一軌道系のない我が市は、これまでそれにかわる公共交通を幾度となく検討
してきました。
平成18年度には市内循環バスの試行運転を実施。市内の主な病院・ショッピングセンター・市役
所などを循環運行し、運賃を無料にしましたが、一便当たりの平均利用者が少なく、継続的導入に
は至りませんでした。
平成19年度に行った市民アンケートの結果から、市内循環バスでは、バス停の設置場所や運行
本数などの運用面を改善しても利用者の増加はあまり見込められず、市外主要施設(鉄道駅・病
院など)へのバス路線を望む意見が多かったことから、対象区域を南アルプス市全域及び甲斐
市・中央市の鉄道駅とし、市外への通勤・通学・買物・通院といったニーズに応える広域的な公共
交通ネットワークの整備と交通結節点機能を確保するため、鉄道の代替となるバス路線整備、JR
中央線・JR身延線の鉄道駅と連携し、乗り継ぎの円滑化を目標とした南アルプス市地域公共交通
総合連携計画を平成21年度に策定。同年度に南アルプス市地域公共交通活性化・再生総合事
業計画(計画期間3年)も策定し、平成22年4月からコミュニティバスの試験運行を開始しました。
平成22年度から24年度にかけて、ルートの変更、便数の変更、運賃の変更などを行い試験運行
をしましたが、利用者が限定的であり、受益者負担による収入が見込めない事から継続は困難と
の見解に至り平成25年3月をもって試験運行を終了し、現在に至っています。
現在は、地域幹線となっていた路線バスの一部廃止等があり、市の西部にはバス路線が全く
通っていない状況であり、今後、自家用車を運転できなくなる高齢者が増加していくことを考える
と、市西部から市の中心地の商業施設、医療機関への足としての公共交通を運行することが必要
であり、また、依然として市民からの新たな公共交通網への要望は強く、高齢者のみならず、交通
弱者対策としてのバス路線の構築を行うことが早急に求められています。
2.地域公共交通確保維持事業の定量的な目標・効果
定量的な目標
〈地域内フィーダー系統〉
コミュニティバス:年間利用者 10,000人以上
効果
公共交通での市内の病院、ショッピングセンター、市役所等各施設への移動が可能になり、
交通不便地域が解消できます。それに伴って、高齢者の外出促進や、買い物等による地域経済の
活性化に寄与することも期待でき、元気老人になっていただく第一歩になると推察されます。
また、軌道系のない我が市にとって路線バスとの接続することによる広域交通が確保できます。
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3.地域公共交通確保維持事業により運行を確保・維持する運行系統の概要及び運送予定者
(1)運行系統
・市内を南北に分け、芦安~白根~八田の市内北側1系統 と 櫛形~若草~甲西の市内南側
1系統の合計2系統の往復便
(2)事業の概要
・道路運送法4条許可として運行する。
●北路線(芦安~白根~八田)
運行内容 開始時期 平成27年10月1日
路線の目的 地域内フィーダー路線
接続する地
甲府駅~野牛島~御勅使線
域間幹線バ
中央病院~西野~小笠原下仲町線
ス系統
運行予定者
運行日
運休日
運行時刻
運行便数
走行キロ数
バス停
運賃
毎日
年末年始(12/29~1/3)
午前6時30分から午後7時15分まで
8便(往復4便)、土日のみ4便(往復2便)
片道約30km
3kmに一箇所(10箇所~15箇所)程度を検討している
芦安地区については、自由乗降区間を検討している
定額(全利用者共通100円) この他、回数券、定期券を検討している
●南路線(櫛形~若草~甲西)
運行内容 開始時期 平成27年10月1日
路線の目的 地域内フィーダー路線
接続する地
域間幹線バ
ス系統
運行予定者
運行日
運休日
運行時刻
運行便数
走行キロ数
バス停
運賃
甲府駅~十五所~鰍沢線
毎日
年末年始(12/29~1/3)
午前6時30分から午後7時15分まで
8便(往復4便)、土日のみ4便(往復2便)
片道約30km
3kmに一箇所(10箇所~15箇所)程度を検討している
櫛形地区(あやめが丘方面)については自由乗降区間を検討している
定額(全利用者共通100円) この他、回数券、定期券を検討している
4.地域公共交通確保維持事業に要する費用の総額、負担者及びその負担額
事業費の総額は約3,000万円を想定。経常費用から経常収益を差し引いた残額の2分の1ずつ
を国と市で負担する。(ただし、国の補助は上限あり)
5.別表4の補助事業の基準ニに基づき、協議会が平日1日あたりの運行回数が3回以上で足り
ると認めた系統の概要【地域間幹線系統のみ】
※対象外
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6.別表4の補助事業の基準ハに基づき、協議会が「広域行政圏の中心市町村に準ずる生活基盤
が整備されている」認めた市町村の一覧【地域間幹線系統のみ】
※対象外
7.地域公共交通確保維持改善事業を行う地域の概要【地域フィーダー系統のみ】
8.車両の取得に係る目的・必要性【車両減価償却費等国庫補助金を受けようとする場合のみ】
※対象外
9.車両の取得に係る定量的な目標・効果【車両減価償却費等国庫補助金を受けようとする場合
のみ】
※対象外
10.車両の取得計画の概要及び取得を行う事業者【車両減価償却費等国庫補助金を受けようと
する場合のみ】
※対象外
10-2.地域公共交通確保維持事業(車両減価償却費等国庫補助金部分)に要する費用の総
額、負担者及びその負担額【車両減価償却費等国庫補助金を受けようとする場合のみ】
※対象外
11.協議会の開催状況と主な論議
南アルプス市地域公共交通活性化協議会
(1)協議会の開催状況
① 平成26年12月19日 第1回協議会 開催
② 平成27年 1月30日 第2回協議会 開催
(2)主な議論
① これまでの経過、これからの方針を報告
② 12.利用者等の意見の反映
協議会内でいただいた意見や個別にいただいた意見を計画に反映させる予定
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13.協議会メンバーの構成
社団法人山梨県バス協会
山梨交通株式会社
交通事業者・交通施設 山梨県タクシー協会
南アルプス市企業局
管理者等
国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所
山梨県中北建設事務所
南アルプス市建設部
地方運輸局
国土交通省関東運輸局山梨運輸支局
関係都道府県
山梨県リニア交通局交通政策課
南アルプス警察署
南アルプス市自治会連合会
南アルプス市社会福祉協議会
その他協議会が必要 南アルプス市老人クラブ
南アルプス市障害者福祉会
と認める者
南アルプス市商工会
巨摩野農業協同組合
南アルプス市観光協会
住民代表
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