システム情報工学研究科修士論文概要 年 度 平成 26 年度 学位名 専 攻 社会システム工学 専攻 著者氏名 修士( 工学 ) 鈴木光衛 指導教員氏名 岡本 直久 論文題目 イベント終了時の混雑緩和に向けた取り組みに関する研究 論文概要 イベント開催時は短時間に著しい交通需要が発生し,特にプロ野球や J リーグのように終了時 刻の定まったイベント終了後にはピーク率の高い交通需要が発生する.こうした交通需要は日常的 な通勤・通学で発生する交通需要とは異なるため、需要変動に合わせた施設整備が難しく,また,イ ベント種類や周辺の交通環境によっても適切な対策が異なため,イベント時の交通需要マネジメン ト施策は確立されていない. こうした背景から本研究ではイベント終了時の混雑を緩和させるための取り組み事例を網羅的に 収集し,イベント種類や来客規模・交通需要特性・交通環境に応じて,1.どういった対策がなされてい るか,2.収容人数に対してどの程度供給されているかを分析し,適切な混雑緩和対策について考察を 行った. 具体には第 1 に,年 1 度開催の花火大会・F1 グランプリ,週 1 度開催の J リーグ,シーズン中は毎 日行われるプロ野球・大相撲・競馬を対象に開催場所・開催施設において実施される混雑緩和対策を 既存研究・報告,ヒアリング及び HP 情報から網羅的に把握した. 第 2 に,J リーグ・プロ野球・コンサート・大相撲といった終了時にピーク率の高い混雑の発生する 施設を対象に施設容量(収容人数)・需要(来場者数)に対する供給量(鉄道輸送力・駐車場台数) の関係性から,イベント終了時の混雑を緩和させるための対策実施に資する交通条件を考察した. 第 3 に,鉄道輸送力が少なく自動車交通に依存している県立カシマサッカースタジアムにおける 高速臨時バスについて利用者数及び準備台数・投入台数・運行台数の日程等による変動を分析した 審査日 平成 27 年 1月 29 日 審査員 (大学名 職名) (学位) (氏名) 主査 筑波大学 教授 工学博士 石田東生 副査 筑波大学 准教授 博士(工学) 岡本直久 副査 筑波大学 教授 学術博士 大澤義明
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