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平成27年2月度 余暇進部会・理事会開催
アルバイトの適切な労務管理を解説
理事会
定例部会レポート
Vol.009
開 催 日
会 場
出席社員数
平成27年2月17日(火)
在日本YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)
117名
平成27年2月度の部会では、度重なる法改正や、ネット
情報の普及、労働意識の変化など、年々対応が難しくな
つつあるアルバイト・パートの適切な労務管理を主題に、
平島社会保険労務士事務所の平島賢二朗氏が講演した。
課長といった行為者が罰せられることになる。その後、
事業主に過失の有無が問われる」と注意を呼びかけた。
さらに、今年の4月1日から施行される改正パートタイム
労働法についても言及。正社員と差別的取扱いが禁止さ
現在、飲食や建設業界をはじめ、ホール企業の労務管
れるパートタイム労働者の対象範囲が拡大された同法に
理も手がけているという平島氏は、労働基準法をベース
は、短時間労働者の待遇の原則、事業主の説明義務、相
に経営者、現場管理職、総務担当者など、役職に関わら
談体制整備義務が新たに加えられたと解説した。そのう
ず適切な労務管理体制を敷くためのポイントを解説した。
ち、雇入れ時に必要となる事業主の説明内容の具体例と
そのうち、近年増加傾向にある定額残業代を巡るトラ
して、
「賃金制度」
「教育訓練の内容」
「福利厚生施設の利
ブル対策としては、
「最低でも就業規則を整えること。そ
用が可能か」
「正社員転換推進措置の有無」などを挙げた。
して、それを基に雇用契約書を作成し、スタッフに同意
また当日は、グローリーナスカが取り扱う菊川工業㈱
捺印を求める。さらに割増賃金の管理表も作り、原則法
製のソーラーLED街路灯「エコアヴェニュー防災こみち」
定計算が定額残業代を超過した場合は、別途超えた金額
と、民間の資金と経営手法で、公共施設の建設、維持管
を支給することが重要。また明確な給料明細の交付も必
理を行うPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアテ
要だ」と述べ、書類の雛形や割増賃金計算の例を示しな
ィブ)を活用した社会貢献事業がそれぞれ紹介された。
がら民事裁判を視野に入れたリスク対応を推奨した。
労働基準法違反によるリスクに警鐘
適正な労務管理に向け、必要な対策を解説
最初に登壇した菊川工業・環境製品室の滝浦明マネー
ジャーは、外部電源不要で、災害時に役立つ防災グッツ
搭載型ソーラーLED街路灯の機能を解説。続いて、PFI事
業をてがける特定非営利活動法人・日本ソ
残業代未払い問題に対する意識についても、
「民事では
フトインフラ研究センターの田中弘昭理事
会社対従業員や元従業員だが、これが労働基準監督官か
長が、地域にホールの存在感を示しながら
らの是正勧告に従わずに書類送検されて刑事事件になっ
実施する非難誘導街区の案内版設置・維持
た場合、会社対行政といった構図になる。会社側として
事業の目的や概要を説明するなどした。
平島賢二朗氏
はこちらも重視すべきだ」と指摘。そのうえで、平島氏
が掲示した平成22∼24年の労働基準法違反送検結果によれ
ば、起訴率は毎年30∼40%程度ながら、起訴後の有罪率は
他の犯罪同様高く、この3年に至っては有罪率100%という
状況であることが示された。その多くが略式の罰金刑だ
が、懲役刑が下された判決も存在。個人が受ける罰則の
みならず、社長が有罪となった際は、風適法に則った営
業取り消し処分もあるうるなど、会社が被る多大な損失
について再認識する必要性を促し、警鐘を鳴らした。
「この際、社長が全責任をとると思っている人も多い
がそれは間違い。基本的には、まず権限がある店長や部
当日は理事、会員ら117人が参加
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