授業科目 学 科 名 言語発達障害Ⅴ(援助法 - 各論) 担 当 者 工藤 芳幸・ネグロンちひろ 松下真一郎・中山 清司 言語聴覚専攻科 学 年 2年 総単位数 1単位 開講時期 前期 選択・必修 必修 ■ 内 容 発達障害の特性と臨床的な視点・支援・介入について学ぶ。発達障害の状態像の概要とアセスメント(検 査解釈を含む)、コミュニケーション支援については工藤が担当する。適宜、映像資料やケーススタディ なども取り入れる予定である。松下は、自閉症スペクトラムの認知特性および、その特性による行動を先 行研究より紹介し、自閉症スペクトラムに対しての多面的な理解を促したい。また、その特性を踏まえた 臨床的なアプローチについて紹介する。ネグロンは代表的な介入技法のひとつである応用行動分析(ABA) に基づくアプローチについて講義をする。中山は TEACCH を背景として、ASD 児者のライフステージや 地域生活支援などを講義する。 ■ 到達目標 ①各障害特性の知識(復習も含む)と一般的な説明理論の知識習得。 ②発達臨床の視野を広げ、生活支援や環境調整、療育の考え方、アセスメント、介入技法を理解する。 ③先行研究から得た情報を臨床にどうやって導入するかを知る。 ④全ての講義終了後には、国家試験レベルの選択肢について7-8割は説明ができる。 ■ 授業計画 第1回 知的障害・ASD・ADHD・LD 等の発達の障害と言語臨床概論(工藤) 第2回 臨床発達心理学的な視点で言語・コミュニケーションのアセスメントと支援(工藤) 第3回 知能検査・発達検査・言語検査の解釈から支援を考える(工藤) 第4回 発達障害(ASD・ADHD)の特性理解と言語・コミュニケーション支援(工藤) 第5回 読み書きの障害・特異的言語発達障害の認知特性とアセスメント(工藤) 第6回 発達過程×個人の特性×環境とのあいだで起こる諸問題(工藤) 第7回 重度重複障害児者のコミュニケーション支援・暮らしの中での支援(工藤) 第8回 応用行動分析(ABA)による支援(ネグロン) 第9回 応用行動分析(ABA)による支援(ネグロン) 第10回 自閉症スペクトラムの認知特性と行動(松下 第11回 自閉症スペクトラムへの臨床介入例(松下) 第12回 自閉症・発達障害の特性理解に基づく支援の基本(中山) 第13回 自閉症・発達障害の人への地域生活支援に関する事例検討(中山) 第14回 自閉症のコミュニケーションプログラムの開発(中山) 第15回 自閉症のコミュニケーションプログラムに関する事例検討(中山) ■ 評価方法 筆記試験100(工藤:80%、松下:20%)とする。※工藤の試験内で他の講師の内容も出題する。 ■ 授業時間外の学習(予習・復習等)について 1年次の言語発達障害Ⅱのレジュメ、テキスト(言語聴覚障害学)に目を通しておいで下さい。また、講 義内で読んで置いて欲しい箇所については伝えます。 ■ 教 科 書 書 名:標準言語聴覚障害学 言語発達障害学 著者名:玉井ふみ・深浦順一 編 出版社:医学書院 書 名:自閉症支援のスタンダード Ver.2 ~余暇支援の展開~ 著者名:中山清司ほか 出版社:自閉症 e サービス ■ 参考図書 書 名:絵カード交換式コミュニケーション・システム トレーニング・マニュアル 第2版 著者名:ロリ・フロスト(著),アンディ・ボンディ(著) 出版社:ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン 書 名:自閉症を持つ生徒のためのピラミッド教育アプローチ 特別支援に使える行動分析学ガイド 著者名:Ph.D. & ベス・サルザ - アザロフ,Ph.D. アンディ・ボンディ(著) 出版社:ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン ■ 留意事項 適宜、ハンドアウトを配布します。
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