島根大学研究シーズ 高効率・低ノイズ化実現可能な 高効率・低ノイズ化実現可能な スイッチング電源の開発 スイッチング電源の開発 山本 山本 真義 真義 (総合理工学部) (総合理工学部) No. S-09-A 【概要】 本研究に関連する論文 "High Efficiency Low Noise SMPS System DC-DC Converter Side -", Proceedings of The 4th Power Conversion Conference, pp1230-1235, 2007. 電気製品の機能は日々高度化し,それに伴い消費電力も増加 の一途をたどっている。しかしながら一方で,限られた資源,一次 エネルギーより効率的に利用するためにも,電源制御装置の省 エネルギー化が課題となっている。 本研究では,パワーデバイスのスイッチング時における共振現 象を利用したソフトスイッチング技術により,高効率・低ノイズ化を 可能とする新しいスイッチング電源の開発を目指すものである。 ソフトスイッチング技術の特徴 図1:従来型フォワードコンバータ 図2:提案型フォワードコンバータ 図3:従来回路と提案回路との総合効率比較 0.92 92 効率[%] 0.88 88 84 0.84 soft hard 0.8 80 ■; 従来回路 ◆; 提案回路 0.76 76 0.72 72 0.2 0.2 0.7 0.7 1.2 1.2 2.2 2.2 1.7 1.7 出力電流[A] 2.7 2.7 ・従来型のフォワードコンバータ(図1)では,パワー 半導体素子による電力制御を行っており,理想的 ではない半導体素子におけるスイッチング損失や, スイッチング過渡期におけるノイズが課題となっ ていた。 ・提案型のフォワードコンバータ(図2)では,従来は 絶縁用として配備されていたトランス中性点を用 いることにより,キャパシタのみでノイズを吸収し, 吸収された電圧サージエネルギーは新回路を介 することにより,損失させることなく負荷側に伝達 可能となる。 ・特性評価(図3)では,定格出力200W時において, 従来方式と比較して3.2%(出力電流3.0A時)の効 率改善を確認済み。今後は,低電流時における 効率改善と,一つの基盤にすべての回路構成を 配備し,回路のワンボード化を目指す。 3.2 3.2 【応用例】 ・プラズマディスプレイ等のスイッチング電源への利用 ・各種電源装置の低コスト化,ダウンサイズ化への活用 ・本技術をベースとした環境負荷低減型電源開発への応用 【研究シーズ,特許に関するお問い合わせ先】 島根大学 産学連携センター 〒690-0816 島根県松江市北陵町2番地 電話:0852-60-2290 FAX:0852-60-2395 電子メール:[email protected] (2007.08)
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