v 統計力学の場合の確率: ボルツマン因子 E: エネルギー E P C exp kT T: 絶対温度 k: ボルツマン定数 C: 定数 特に自由に運動する気体 2 mv Ek P C exp C exp kT 2kT mv 2 Ek 2 運動エネルギー 正規分布(ガウス分布) 次のページで指数関数の復習をします。 v 指数関数の復習 e 2.7.. ye x 問題1 問題2 f ( x) e e e x x の逆関数は y ln x ye x y ln x x 1 ln x x のグラフを書け。 のグラフを書け。 v 解答 ye y ln x x y 8 7 6 5 4 3 2 1 0 -3 -2 -1 0 1 2 2 y 1 0 0 -1 -2 x -3 -4 1 2 3 4 5 x v 正規分布(ガウス分布) 問題 f ( x) e x2 に関して、 (1) f (0) を求めよ。 を示せ。 f ( x ) f ( x ) (2) (3) f ( x), f ( x) を求めよ。 (4) f (x) のグラフを書け。 v 解答 f ( x) e x2 (1) f (0) e 1 0 (2) f ( x) e x 2 (3) f ( x) 2 xe f ( x) 2e x2 e x2 x2 2 x e 2 x2 (4 x 2)e 2 x2 v f ( x) e 解答続き (4) f ( x) 2 xe x2 f ( x) (4 x 2)e 2 x2 x2 1.0 0.8 0.6 0.4 0.2 増減表 0.0 0 f f f -3 -2 -1 0 1 2 3 v f ( x) e 正規分布の規格化 I f ( x)dx e x2 dx x2 を求めたい。 ここで2次元極座標について復習する。 (高校の数学C, 1年の物理) 2次元極座標 高校の数学Cの復習 質点の位置P(x,y)を2次元極座標(r,θ)で表す。 x r cos y r sin y P(x,y) r r≧0 0≦θ<2π 0 θ x 2次元極座標の 面積要素 問題 (r,θ)にある点が、 少しだけ動いて (r+dr,θ+dθ)になった時、 右の図の緑色の面積が x r cos y r sin rd y rdrd にほぼ等しいことを説明しなさい。 0 d dr r x v 正規分布の規格化 I 問1 2 e ( x 2 y 2 ) I e x2 dx を求めたい。 dxdy を示せ。 問2 2次元極座標 x=rcosθ, y=rsinθを使うと、 2 I d e 2 0 r 2 rdr になることを示せ。 0 問3 問2の積分を計算せよ。 問4 I e x2 dx を求めよ。 問5 I e ax2 dx を求めよ。 a0 v I e 問1の解答 x2 dx 変数を変えて、もう1個書くと、 I e y2 dy 2つかけると、 I e 2 x 2 dx e y 2 dy e ( x 2 y 2 ) dxdy v I e 問2の解答 2 x r cos , y r sin より x 2 y 2 r 2 cos 2 sin 2 r 2 e ( x2 y 2 ) e ( x 2 y 2 ) dxdy r 2 面積要素は以前の問題から、 rdrd したがって、 2 2 r 2 I d e rdr 0 0 v 2 問3の解答 I d e 2 0 e r 2 rdr r 2 rdr 0 を求めるには、 0 du 2 2r r u と置くと、 dr 2 1 1 u r u 0 e rdr 2 0 e du 2 e 1 rdr du 2 2 0 0 I d e 2 r 2 0 1 1 0 1 2 2 1 rdr 2 2 v I2 問4の解答 I e x2 dx v 問5の解答 I e I e ax 2 x2 dx dx ax u と置くと、 1 x u a dx 1 du a 1 dx du a 1 u 2 I e du a a v 正規分布の規格化 問題 f ( x) Ce ax2 e が ax2 dx a f ( x) 1 を満たす時、C を求めよ。 v 問の解答 f ( x) Ce e ax2 ax2 dx a f ( x)dx 1 Ce ax2 dx C e a ax2 f ( x) e ax2 dx C 1 a a C が確率になる。(積分して1) v 分散 一般に変数xの関数A(x)の平均値は、 確率P(x)を使って、 A A( x)P( x)dx 問題 正規分布 P( x) a e ax の時の 2 x 分散 を求めなさい。 2 x x 2 で x 0 v 問の解答 a ax2 P( x) e I x e x 2 ax2 1 2a a 2 x P( x)dx 2 dx xe ax2 x 2 a 2 ax2 xe 1 ax2 e dx 2a a 1 I 2a dx v 別解 I0 e ax2 dx a dI 0 d d 1/ 2 3 / 2 2 ax2 x e d x a a da da a da 2 2 ax2 xe x 2 3 / 2 dx a 2 xe 2 ax2 dx e ax d x 2 2 a 3 / 2 1 / a 2a v ボルツマン分布 2 mv Ek P C exp C exp kT 2kT kT 2 v m 運動エネルギーは mv2 kT 2 2 エネルギー等分配則 v 分配関数 E P C exp kT 温度一定の場合の 分配関数: Z exp Ei i ボルツマン因子の和 1 kT 問題 2つのエネルギー状態 –E0, E0 を持つ系の分配関数を求めよ。 v 内部エネルギーの計算 Z exp Ei βで微分すると Z Ei exp Ei i したがって 問題 E i 1 kT E exp E i i i exp E 1 Z Z i i 前問で Z を求めて、<E>を求めよ。 v ヘルムホルツの 自由エネルギー F E TS E: 内部エネルギー T: 温度 S: エントロピー (乱雑さ) 温度が低いと、 自由エネルギーと内部エネルギーは ほぼ等しい。 温度が高いと、 エントロピーが高い状態の方が、 自由エネルギーが低くなる。 例:高温で気体はエントロピーの高い状態(乱雑な状態)に なる。 v 自由エネルギーと分配関数 F kT ln Z Z: 分配関数
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