私たち日販=日本出版販売株式会社は、書籍・雑誌の流通を担う国内最大の 出版販売会社として、1949年の創業以来、出版流通の革新を行ってきました。 日販の機能には、商流・物流面のみならず、書店様の開店から経営、実務援 助にいたるまで、トータルにバックアップしています。 正確なマーケットリサーチ、時代感覚を取り入れた店舗設計、地域読者の ニーズにあった商品構成、出版情報の提供など、書店経営をサポートしていま す。さらに、各種の研修会やセミナーを開催し、過去に蓄積したデータと新し いアイデアを活用して、書店の未来をともに考え研究しています。 また、近年はデジタル技術の急速な進歩や、マーケットの多様化に伴い、出 版物もその形態をはじめ、編集方法や流通システムなどがより複雑なものに なってきています。さらなる信頼性の構築と効率化の推進が業界全体の重要課 題となっている中、日販は最先端技術をベースに“日販ならでは”の出版流通 を追求。より速くより確実なデリバリー追求はもとより、経営管理や人材教育 まで、トータルな視点で書店ビジネスを支援します。 ● CONTENTS ● 出版業界の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 出版物の流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ 4 日販のサポート体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 店づくりのサポート・・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 7 開業計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 投資・損益試算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 販売条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 ご契約・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 2 億円 年 ●出版業界は約1兆7千億円の規模の業界です。 ●現在、日本には約3,600社(2013年)の出版社があり、1年間で約13億冊の 書籍、約30億冊の雑誌が発行されています。 ●1年間の新刊書籍の発行点数は、約78,000点(2013年)です。 3 出版物の流れ 書店ルート 出 読 取 書 店 次 書店ルート 二次 問屋 版 会 CVSルート 社 駅売店ルート CVS 社 大学生協ルート 者 各駅売店 大学生協 会 員 書店業界の動向 ●現在日本国内では、約1万4千店の書店が営業しています。 ●新規店・閉店を見ると、2014年は新規店が217店(前年比1.4%増)、新規店に よる増床面積が48,215坪(前年比8.5%減)でした。一方、閉店は656店(前年 比6.0%増)、閉店による減床面積は64,920坪(前年比35.3%増)で、差し引きで 439店、16,705坪の減少となりました。(『アルメディア』調べ) ●書籍・雑誌は再販売価格維持制度によって独占禁止法の適用から除外されてい ます。 また、一定期間内であれば商品を返品することが可能な委託販売制度が中心と なります。あらかじめ定価と利幅が決まっているため、経営計画が立てやすいと 言えます。 ●地域に密着した文化事業として、また社会貢献度の高いビジネスとして、幅広い 年齢層に支持され、高い集客力を期待されています。 4 新規店のオープンから商品供給・情報提供、また既存店の増床・リニューアル計 画など、様々な角度からサポートしていきます。 市場調査から店舗づくりまで… 開業する地域の市場調査から、市場性、採算性、将来性を診断し売上予測や採算な どについてご提案します。さらに、従業員の指導・育成から、店舗の設計・レイア ウトのコーディネイト、ゾーニング、商品構成、オープン後のサポートまで一貫し て日販がお手伝いします。客層や売れ行き動向に対応した商品構成や陳列方法の提 案、商品管理、接客などの店員研修まで、あらゆる業務のバックアップをします。 また、店舗のリニューアルのご相談にも応じています。 日販が提案するエンターテインメント・ショップ ➊ローコスト運営 本・CD・DVD・文具などのアイテムを取り扱えるPOSシステム「NP」でレジを集中化し、 人件貹を抑えることができます ➋アメニティを意識した店づくり 本・CD・DVD・文具・雑貨などの アイテムとの複合化の特徴を生かし、 ファミリー層を意識した店づくりを 目指します。明るさ、信頼、解放感、 心地よさをコンセプトにくつろぎの 雰囲気を大切にします。 ➌スペースからプレイスへ モノを売るだけのスペースから人と人との出会いを演出する『場=プレイス』を目指しま す。提案型の売り場づくりで『非日常性』を演出します ネット書店 HonyaClub.com 日販は書店様と共同してショッピングサイト、HonyaClub.comを運営していま す。全国の参加店舗または宅配で受け取りが可能です。サイトで各種プロモーショ ンを行い、書店様店頭へ送客を図っています。 5 物流システム 安定した商品供給力とスピードで店舗運営を支援します。各物流センターから迅 速・確実な出荷をしています。 情報提供 新刊情報・ロングセラー情報・トレンドを示す各種ランキングなど、店舗運営に 欠かせない情報を満載さした各種情報誌を継続的にお届けします。また、店舗運営 に必要なマニュアル類を発行しています。 各種研修会・セミナー 経営者からパート・アルバイトまでを対象とした各種研修会やセミナーを全国各地 で開催。書店経営者や従業員育成なども幅広くサポートしています。 経営者、後継者、幹部、店長向 マネジメントセミナー 出版流通学院 新スタッフセミナー 講師派遣型研修 接客から万引対策、クレーム対応 など多彩なセミナーをご用意 CS調査 調査員が一顧客としてお店に伺い、調査した結果をありのままにご報告して、 書店様の従業員教育や店舗戦略にお役立ていただくプログラムです。自店の長所を 伸ばし、現在のサービスをより良いものとすると同時に、弱点に対しては適当な対 策をしてくことにより、他店との差別化や競争力の強化を図ることができます。 SA機器 書籍・雑誌を単品管理し、売上・在庫の分析ができるサポートC、文具・CD販売 などを1台で取り扱うことのできるPOSレジシステム「NP」、検索・発注のできる 情報提供システム「NOCS7」など最新鋭のSA機器が店舗の運営をサポートします。 6 商品陳列 ソフト面 ・ディスプレイ ・POP 開店 販売計画 ・宣伝企画 ・催事企画 ・イベント、フェア 装飾 ・ディスプレイ フェイス割り ・ゾーニング ・フェイシング ・サイン計画 基本設計 コンセプト ○販売予測・投資と採算 ○店舗イメージ 営業計画 ・商品構成 ・イベント企画 ・人員計画 ○レイアウトプラン ○コストデザイン 施工 ・見積り ・業者選定 ・施工 実施計画 ・SIアプリケーション ・建設設計 ・設備設計 ・外構設計 ○タイムテーブル 調査分析 ・市場調査 ・商圏設定 ・商品サービス 基本計画 略設計 ・配置計画 ・平面計画 ・SI計画 ・内外装計画 ・照明計画 ・設備計画 ・コストプランニング 契約締結 ハード面 7 開業計画 ご契約後、オープン計画書で策定したスケジュールに基づき、基本設計、レイア ウトやゾーニングの決定、商品発注、事前研修をすすめていきます。 90 日前 プレゼン・契約締結 60 日前 レイアウト決定 商品発注 50 日前 30 日前 事前研修 10 什器・搬入商品 日前 当日 オープン ●オープンの10日前までには商品、什器等を搬入し、日販が売場づくりを支援し ます。(開店規模により変動があります) ●SA機器、POSレジの設置を行い、使用方法等を詳しくご説明します。開店まで にトレーニングが必要です。 ●オープン時には販促企画、各種イベントのお手伝いもしていますので、ご相談く ださい。 ■書店開業のために当社とお取引くださる場合は、あらかじめ経営計画、店舗設計、 立地条件などをご検討いただき、営業担当にご相談下さい。 新規に取引契約を行う場合、契約に至るまでの基本的な検討内容として、次の点 を確認させていただきます。 一般的な書籍・雑誌の店頭販売の場合、 採算性 平均月商500万円以上が見込める立地・規模 将来性についても判断します。 商圏内の需要予測を行い、 競合店を含め市場に見合う 営業が可能か判断します。 市場性 立地 規模 賃貸条件などの出店計画を踏まえ、 予測される売上高と見込まれる営業 諸経貹、さらに資金計画などの側面 から判断します。 8 投資・損益試算 書店を開業するにあたり、必要とする投資資金は主に以下の通りです。 ①土地、店舗取得貹(店舗建築貹) ②賃貸物件の場合は 建設協力金、保証金、権利金、敷金など ③内装貹(床仕上げ、壁、天井、照明、書棚、カウンター、電話、レジ、 冷暖房設備など) ④外装貹(看板、広告塔、駐車場設備) ⑤商品手当資金(運転資金) ⑥その他開業諸雑貹(広告、宣伝、包装紙、ブックカバーなど) 【損益試算例】テナント、商店街、書籍・雑誌50坪、バックヤード3坪 (単位:千円) ●出店条件と営業形態 高 93,805 益 22,485 24.0% 貹 11,538 12.3% 賃 4,452 4.7% 減価償却貹 1,595 1.7% 365日 SAリース料 657 0.7% 1日平均入店客数 約233人 その他営業貹 3,649 3.9% 平 均 客 単 価 1,118円 営 業 貹 計 21,891 23.3% 益 594 0.6% 保 証 家 営 業 時 金 坪当たり100千円 売 賃 月額坪あたり7千円 売 間 10時~21時 人 社員3名 パート・アルバイト4名 家 従 業 員 構 成 営 業 日 数 営 ●投資金額(概算) @100千円×53坪=5,300千円 ②内装貹 @100千円×53坪=5,300千円 ③書棚サイン等@120千円×50坪=6,000千円 総 利 件 業 利 業 外 収 益 1,032 1.1% 営 業 外 貹 用 1,032 1.1% 益 594 0.6% 常 利 a)自己資金25,600千円、 ④什器・備品 1,500千円 長期借入金20,000千円(金利2.0% 5年返済) b)開業諸経貹は広告宣伝貹等も見込む。 ⑤冷暖房設備 2,000千円 c)商品手当資金(運転資金)は、そのうち当初の 在庫品として坪あたり500千円を見込み、常備 ⑥商品手当資金 @500千円×50坪×90%=22,500千円 ⑦その他諸経貹 合計 9 上 営 経 ①保証金 上 3,000千円 45,600千円 寄託、長期委託による商品搬入率を平均10%と 想定。 販売条件 ●販売期間と内容 出版物の販売条件には、大別すると、「委託」と「買切」があり、概略をまとめ ると、次のようになります。 書籍 販売条件 委託期間 普通委託(新刊委託) 4カ月 委託期間内は返品可能 長 期 委 託 4~12カ月 常 備 寄 託 寄託期間 1年または2年 出版社が書店に商品を預ける形式のもの。 売れた商品は必ず補充し、全点揃えておく 義務がある 買 切 返品丌可 出版社があらかじめ返品できない買切条件 と定めている商品 注 文 返品丌可 追加注文またはお客様から取り寄せ依頼の あった商品 の べ か ん 返品丌可 セット販売や百科事典など高額商品の請求 を数カ月据え置く 買 切 延 雑誌 摘要 普通委託 勘 商品返品後に返品額を差し引いて精算 月 刊 誌 60日 委託期間内は返品可能 週 刊 誌 45日 委託期間内は返品可能 買 切 返品丌可 - ●書籍・雑誌販売正味 正味率(卸売価格の本体価格に対する割合)は、出版社や銘柄によって異なりま す。出版業界では、書籍78%程度、雑誌77%程度です。 ●開発品の販売条件 書籍・雑誌以外の商材として、「開発品」があり、CD・DVD・Blu-ray Disc・ 文具・雑貨、ゲームソフト、教育用品、電子機器用品、レジ回り商品などがあり ます。原則として返品できない買切条件となります。 10 ご契約 ●取引開始にあたってご提出いただく書類 ・新規取引申込書(当社仕様) ・商業登記簿謄本(法人) ・会社説明書 ・決算書 ・丌動産登記簿謄本・住宅地図・公図・固定資産評価証明書 (根抵当権を設定していただく場合) ・印鑑証明書 ・事業計画書 ●取引契約書・取引細則 取引契約書・取引細則には、取引上の基本となる諸条件が記載されており、この条件をご承認 いただき、締結していただきます。 取引契約書・取引細則には、取引名義人および連帯保証人が、それぞれ記名・押印(個人の場 合は自筆で署名、実印捺印)していただき、商業登記簿謄本(法人の場合)、印鑑証明書を添 付していただきます。 ●再販売価格維持契約書・覚書 定価販売を守っていただくため、出版社が指定した定価表示の出版物について割引販売をしな い趣旨の契約を締結していただきます。 ●担保設定 取引にあたり、信認金(取引保証金)をお預かりします。 信認金を預託いただけない場合は、当社規定による極度額で丌動産に根抵当権を設定していた だきます。 根抵当権の設定もいただけない場合は、賃借店舗の敷金・保証金あるいは生命保険に質権設定 をさせていただきます。 ●連帯保証人 上記の担保設定ができない場合は、連帯保証人(法人または個人)を設定していただきます。 ●取引代金の計算 取引代金は、毎月15日と末日を締切日として、書籍・雑誌およびその他の取引代金を、毎月2 回計算し、所定の請求書により請求させていただきます。 ●取引代金の支払方法 取引代金は、当社との取引契約に基づき、期日までに、請求額全額を直接、当社取引銀行(振 込銀行は一行に定めてください)宛にお振込みいただきます。 ●その他 ・日本書店商業組合連合会(日書連) 全国、都道府県別で組織されており、極力加入されることをお勧めします。 ・日本出版共済会 共済事業、書店経営サポート事業を行っていますので、加入をお勧めします。 ・日本図書普及株式会社 全国共通図書カードの取扱いを希望される場合は、同社とご契約いただきます。 11
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