気持ちの温度計

気持ちの温度計
【ねらい】
・自分の気持ちの程度を把握する。
・他者に、自分の気持ちを伝える。
【準備物】
気持ちの温度計
記入シート(下図参照)
好きなもの(おもちゃやゲームなど)
筆記用具
【指導の留意点】
・自分の気持ちについて考えやすいように、時間帯や○○をしているときなど、
具体的に場面を設定する。
・常に「ふつう(4)」と答える場合は、
「お仕事をしているときが、ふつう(4)
とすると、今はどんな気持ち?」というように、ふつうの気持ちの基準を具
体的にすることで、気持ちの変化に気づきやすくする。
【指導の展開】
導入:今日のテーマについての説明
「今日は気持ちの温度計をします。気持ちの温度計を使うと、自分の今の気持
ちを確認したり、周りの人に自分がどんな気持ちなのか分かってもらったりする
ことができます。」
スキルの教示:気持ちの温度計の使い方の説明
「気持ちの温度計の使い方を説明します。気持ちの温度計には、1~7までの
数字があります。ふつうの気持ちのときは4です。数字が大きくなると、うれし
いたのしい気持ちが増し、反対に数字が小さくなると、いやな気持ちが増してい
きます。」
実践①:「昨日はどんな気持ちだったの?」
記入シートを用いて、昨日の各時間帯に、1~7のどの気持ちだったのかを記
入する。指導の留意点にもあるように、時間帯で考えにくい場合は、「朝起きた
ときは?」「晩御飯のときは?」など具体的な場面に変えて記入する。
実践②:「今はどんな気持ち?」 「好きなことをするとどんな気持ち?」
記入シートを用いて、現在の気持ちを記入する。その後に、自分の好きなもの
(ゲームやおもちゃなど)を 5 分程度行い、好きなことをしているときの気持ち
を記入する。
まとめ: 振り返ろう
記入シートを見て、指導者と一緒に振り返りをする。指導者は、気持ちが変化
している箇所では、変化のきっかけについて質問し確認していく。そのときに指
導者は、
「○○して嬉しかったんだね」
「○○が嫌だったんだね」と共感的な言葉
かけでフィードバックしていく。
般化
家庭でも同じような記入できるシートを用いて、各時間帯ごとに記入し、自分
の気持ちの程度について認識していく。また、家族が見える場所にシートを設置
することで、今の気持ちを家族にも理解してもらえるようにする。