FAQ(ヘマトロジー) 抗凝固剤EDTA塩の添加量について Q 抗凝固剤のEDTA塩はどのくらい添加すればよいですか。 A EDTA塩は血液1mLに対して1~1.5mg添加します。 また、抗凝固剤添加済みの採血管では、抗凝固剤の濃度に過不足が出ないようにそれぞれの採血管に決 められた血液量を守ることが重要です。 EDTAが規定濃度に満たないと、抗凝固作用が不十分となり血小板が凝集する可能性があります。逆に、 採血困難などの理由による過剰EDTAの場合は、好中球や単球の形態変化が起こりやすくなり、若干好中 球の増加、単球の減少傾向が認められると報告されています。 なお、EDTA濃度の増加に伴う全血浸透圧の上昇により、血球の収縮が生じ、毛細管ヘマトクリットは低 値傾向を示しますが、自動血球計数装置では希釈液の添加により浸透圧変化が緩和されるため、ヘマト クリット値に影響はほとんどありません。 EDTA量の違いによるNE測定値及びスキャッタグラム変化.Sysmex Journal 42(2), 1991.
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